言い回し12 Flashcards
幸か不幸か
こうかふこうか
幸か不幸か 句
よいことか悪いことか判断できないが。〔おもに、よい結果のときに使う〕
「━バスがおくれたため、事故に巻きこまれなかった」
幸か不幸かだれもいない。
魔物
ま もの[魔物](名)
①悪魔。
②〔たとえとして〕こわいもの。
「金は━」
森に住む━を見たという話。━の性。女は━だ
無茶苦茶
むちゃ くちゃ[(:無茶苦茶)]
一(名・形動ダ)
→むちゃ。
「━な計画」
二(副)
〔俗〕ひじょうに。
「━おいしい」
▽めちゃくちゃ。
派生無茶苦茶さ。
━に勉強をする。━に暴れる。そんないい掛かりは━だ ○「無茶」の強調形 〔常〕
近辺
きん ぺん[近辺](名)
〔ある場所・地域の〕近く。
「東京━」
━の商店街。この━は閑静です。東京━にある行楽地 ○近くの辺り
美貌
び ぼう[美貌](名)
〔文〕美しい顔かたち。
「━の持ち主」
彼女は美貌という利点を持っている。
ベスは美貌を保っている。
美貌を自慢している。
莫大
ばく だい[×莫大](形動ダ)
この上もなく〈大きい/多い〉こと。多大。
「━な金額」
派生莫大さ。
・━も な・い[×莫大もない](形)
〔文〕莫大な。
「━金額」
彼は莫大な遺産を受け継いだ。
師匠
し しょう[師匠](名)
①学問・技術を教える人。先生。
②日本の おどり・長唄・生け花などを教える人(の尊敬語)。
「お━さん」
▽(↔弟子)
踊り[生け花」の━。━について落語を習う。お━さん
行きがかり
いき がかり[行き(掛かり)](名)
やりかけた勢い(で やめられないこと)。ゆきがかり。
「━上引き受けた」
行きがかり上しなけりゃならなかった。
趣向
しゅ こう[趣向](名)
①会や もよおしの やり方。おもむき。
「━を変える」
②おもしろく見せるための、くふう。興味をもり上げるための、くふう。
「━を こらす」
③おもしろいアイデア。
「これは━だ!」
④「嗜好」の あやまり。
「個人的━」
▽〔「趣好」と書くのは あやまり〕
しゅこうをこらす 【趣向を凝らす】
ごもっとも
ご‐もっとも【御×尤も】 の解説
[形動]相手が「もっとも」と思うのを敬っていう語。相手の言い分が道理であると肯定するさま。「ご尤もな質問です」「お説ご尤も」
ごもっとも」の使い方
「ごもっとも」が使われるのは、
目上の相手と対話している際に、
その相手の言動に対して
同意と敬意を示す表現です。
・「ごもっともなご意見を、本当にありがとうございます。」
・「さすがは先輩、言われることはごもっともです。」
・「経験とキャリアを積み上げた方の言われることはごもっともです。」
頓着
☆☆とん ちゃく[頓着](名・自サ)
気にかけること。気を使うこと。とんじゃく。
「人の気持ちに━なく〔=おかまいなく〕・━しない」
それにも頓着なく…
全く━しない。無━ ○心に掛けること。「とんじゃく」とも
空腹
くう ふく[空腹](名・形動ダ)
はらが すくこと。すきはら。
「━時」
(↔満腹)
昼飯の時刻が延びたのでたいへん空腹になって弱りました。
失礼ながら…
読み方:しつれいながら
失礼ではありますが。続いて述べる内容が、相手にとって失礼に当たるだろうが、それでも言うといった意味合いで文中に差し挟まれる表現。
失礼ながらうまくゆきますか?
警句
けい く[警句](名)
〔文〕短い形で、ものごとの真理をするどく表現したことば。アフォリズム。
「━を吐く」
現今
げん こん[現今](名)
〔文〕(ただ)いま。
現今知名な文学博士…
-の世界情勢を分析する ○現在(現在に近い過去を含めて) 〔文章〕
〔注〕 「現」は今目前にしている事態の意
未曾有
みぞう
━の大事件[旱魃(かんばつ)]。古今[前古]━である 〔文章〕
古今未曾有の…
さもなくば
さもなくば
そうそうでなければ。そうしなければ。さもなければ。「さもなければ」は「然もなければ」と書き、「さもなくば」も「然もなくば」と書く。
黙っていなさい。さもなくば何か聞く価値のあることを言いなさい。
私たちは兄弟として共に生きることを知らねばならない。さもなくば、愚か者として共に滅びるであろう。
小生
しょう せい[小生](代)
〔文・男〕自分を けんそんして言うことば。
(相手は: 大兄)
荷解き
にほどき
ひもでしばったり、包んだりしてある荷物をほどくこと。荷とき。
それに荷ほどきが順調に行って、日曜の午前までで終わったらの話だし。
「外でデートの待ち合わせをしましょう」「そんなヒマがあったら荷ほどき手伝いに来い!」
飛花落葉
ひか-らくよう【飛花落葉】
絶えず移り変わるこの世の、無常なことのたとえ。春に咲く花も風に吹かれて散り、青葉もやがて枯れ落ちる意から。
この一、二年来親しいひとびとが多く世を去り、漱石門下のお仲間も飛花落葉のありさまでつぎつぎに他界した。
潰す
つぶ・す[(潰す)](他五)
①おさえて形を こわす。
「段ボール箱を━」
②役に立たなくする。
「声を━・目を━・チャンスを━・くつを はき━」
③失う。なくす。
「財産を━」
④ほろぼす。
「会社を━」
⑤めんぼくを なくす。
「顔を━」
⑥とりのぞく。
「問題点を一つずつ━」
⑦金属を、とかす。鋳つぶす。
⑧〔時間を〕過ごす。
「ひまを━」
⑨ほかのことに使うために やめる。
「田を━」
⑩酒をたくさん飲ませ、酔って起き上がれない状態にする。
⑪〔食べるために〕家畜を殺す。
「ニワトリを━」
⑫すきまを、ふさぐ。
「穴を━」
可能潰せる。
時間をつぶすために…
所得
しょ とく[所得](名)
①収入。利益。
「━がへる」
②〘経〙収入から、必要経費を差し引いた金額。
・☆☆━ぜい[所得税](名)
〘法〙一か年の「所得②」に対して、個人にかける国税。(↔法人税)
半可通
☆☆はんか つう[半可通](名・形動ダ)
よく知らないのに、知っているふりをする〈こと/人〉。
━の知識しかない ○よく分かりもしないのに、分かったような振りをすること。その人 〔文章〕
紋切り形
☆☆もんきり がた[紋切り型](名)〔=紋の形を切りぬくための型紙〕
決まりきった様式(の文句)。決まり文句。もんきり。
「━の あいさつ・━は よしてくれ」
━の演説[口上] ○決まりきった様式 〔常〕
いささか
いささか[(×些か)・(×聊か)](副)
〔分量・度合いが〕すこし。
「━おどろいた・━も古びていない」
・━ならず[(×些かならず)](副)
ひどく。
「━おどろいた」
━の旅費。━の酒に酔う。これは━多過ぎる ○ほんの少し。わずか〈些か〉 〔文章
これには━閉口した。彼の行為には━の恥じる点もない ○少しばかり〈些か〉 〔文章〕
テロリストの爆弾によって、祭気分はいささか消沈した。
私はむすこの才能にいささか感心している。
取りえ
とり え[(取り柄)・(取り得)](名)
取るべき点。すぐれた点。長所。とりどころ。
「━がない」
早く取れば━になる ○取っただけでもうけになること
彼女にはなにかとりえがありますか。
皆それぞれ取り柄がある。
惚気る
のろ・ける[(×惚:気る)](自下一)
〈恋人/妻/夫〉と自分の話を、うれしそうに人に聞かせる。
のろけ話
躊躇
☆☆ちゅう ちょ[(×躊×躇)](名・自他サ)
しようか、やめようか、と気持ちが まようこと。ためらい。
「━なく行う」
発言しようとして━する。━なく行う。━逡巡(しゅんじゅん)
それを認めるのに躊躇しない。
ちゅうちょするな。思い切って言いなさい。
上天気
じょう てんき[上天気](名)
よくはれた、いい天気。
━の日に登山する。今日はすこぶる━だ ○よい天気
きょうは上天気の日曜なので…
愛嬌
あい きょう[(愛×嬌)・(愛▽敬)](名)
①身ぶりや ふるまいから しぜんに受ける、かわいらしい感じ。
「目もとに━が ある・━をふりまく」
②人を楽しませるためのユーモア(のあること)。
「━者・〔失敗したときに〕今のは(ご)━だ」
③客を喜ばせるための そえもの。
「ご━にガムを さしあげます」
彼女はけっして美人ではないが、何とも言えない愛敬がある。
彼女は目もとに愛敬がある。
乗り気
のり き[乗り気](名・形動ダ)
する気になって、心がはずんで進むこと。熱心。積極的。
「先方も━だ」
仕事に━になる ○心を込めてしようという気持ちになること
話を聞いて━になる ○関心を寄せ、勢い付くこと
月並み
☆☆つき なみ[月並み・月▽次]
一
(名)毎月決まってすること。
「━会〔=月例会〕」
二
(名・形動ダ)ありふれたこと。陳腐。
「━調・━俳句」
派生月並みさ。
━な慰め文句 ○新鮮さがなくて平凡なこと 〔常〕
辛抱
しん ぼう[辛抱](名・自サ)
つらいことを たえしのぶこと。
「一か月の━だ」
・━づよ・い[辛抱強い](形)
よく辛抱する ようすだ。
派生辛抱強さ。
辛抱こそ大事なんだ。
他人には辛抱するようにしなさい。
少々ご辛抱をお願います.
首脳
☆☆しゅ のう[首脳](名)
〔政府・会社・団体などの〕いちばん おもな人。中心人物。
「━会談・━部」
各政党の━が集まる。肝心の━が動かない。━会談[部]
首脳たちは経済成長に障害となるものを排除しようとしています。
じつはこの式が演説の首脳なんです.
論及
←ろん きゅう[論及](名・自サ)
〔文〕そのほうにまで論じ およぶこと。
「作者の性格に━する」
細部にわたり━する ○論じてそのことに言い及ぶこと
稀有
☆☆け う[▽希有・×稀有](形動ダ)
めったにないようす。非常にめずらしいようす。
「━なできごと」
鼎座
ていざ
━して討論する ○鼎(かなえ)の足のように、三人が向かい合って座ること〈鼎坐〉
しばらく三人鼎座のまま無言である.
無造作
む ぞうさ[(無造作)](名・形動ダ)
①ぞうさないようす。たやすいようす。
「━に取りおさえる」
②むずかしく考えないで、気軽に するようす。
「━に引き受ける」
派生無造作さ。
彼女は髪を無造作に束ねている。
━なやり方。━に書く[置く]。髪を━に束ねる ○たやすく考えること。あまり慎重でないさま
露見
ろ けん[露見・露顕](名・自サ)
〔文〕〔秘密や悪事が〕ばれること。
「旧悪が━した」
密輸入が━する。旧悪━ ○悪事や秘密がばれること〈露顕〉
彼の罪は露見するだろう。
内々
ない ない[内々](副)
公式または公開でなく、こっそりするようす。内密。
「━(のうちに)交渉を進める・━に すませる」
このことは内々にしてください。
逃れる
のが・れる[逃れる](自下一)
①にげ出す。
「都会を━・逃れ出る」
②まぬがれる。
「難を━」
名逃れ。「責任━」
彼はかろうじてトラックにぶつけられるのを逃れた。
彼女は殺人鬼から逃れようとして必死に走った。
うまく責任を逃れる。
生意気
なま いき[(生意気)](名・形動ダ)
身分や知識がないのに、また年が若いのに、出すぎる〈こと/人〉。
「━なことを言う・小━」
派生生意気さ。
これ以上生意気言うとたたくぞ。
生意気な人間は誰からも嫌われる。
忍び込む
しのびこむ
そっと忍び込んで盗み聞きをする ○人に気付かれないようにこっそり入る
こっそり家に忍び込む。
警官は男がしのびこむのに気づいた。
誓う
ちか・う[誓う]チカフ(他五)
かたく約束する。ちかいを たてる。ちぎる。
神かけて━。禁煙[愛]を━ ○固い決意のもとに約束する〈盟う〉 〔常〕
〔注〕 「誓う」は他人に対していうばかりでなく、神仏や自分自身の心に対してもいう。
春風
しゅん ぷう[春風](名)
〔文〕春にふく風。はるかぜ。
・━しゅうう[春風秋雨](名)
〔文〕すぎてゆく(長い)年月。
「━三十年」
・━たいとう[春風(×駘×蕩)](名・形動タルト)〔=春風がおだやかに ふくようす〕
〔文〕人がらが おだやかなようす。
古例
これい
祭式は━にのっとって行われる ○古来からの慣例 〔文章〕
禿げる
←は・げる[(×禿げる)](自下一)
①かみの毛が ぬけおちて、頭の はだが見える状態になる。
「つるつるに━」
②〔山などの〕木が なくなる。
名刺
めい し[名刺](名)
自分の名前・肩書き・住所などを印刷した、小さな厚めの紙。〔はじめて会ったときなどに、相手に さし出す〕
「━を交換する・これはほんの━代わりで、と くだものを出した」
判然
はん ぜん[判然](形動タルト・自サ)
〔文〕はっきりしているようす。
「━と しない」
どちらが望んだのか判然とはしない。
「だろう」た判然しない言葉だ。
軟化
なん か[軟化](名・自他サ)
①やわらかになること。また、やわらかにすること。
②(態度が)おとなしくなること。
「態度を━させる」
③相場が下がること。
▽(↔硬化)
その案を示すと態度が━した ○相手を受け入れる方向に態度が変わること。強硬でなくなること 〔常〕 ⇔硬化
異存
い ぞん[異存](名)
〔目上の人の決めたことなどに対して持つ〕ちがった意見。反対の意見。
「━はない」
その意見に━はない。ご━はございませんか ○人とは違った考え。反対の考え
私としては、その計画に異存は全くない。
私のほうに異存は有りません。
吾人
ごじん
仕事は━の責任において行う決意なり ○我々。単数の自称にも 〔文章〕
〔文〕われわれ。われら。
元祖
がん そ[元祖](名)
①一家の おおもとになる先祖。
②ものごとを始めた、おおもとの人・店など。
「牛鍋屋の━」
③おおもとに あたるもの。
「田楽は、おでんの━だ」
カステラ製造の━ ○物事を最初に始めた人。創始者
黄白青銭
こうはくせいせん
お金のこと
黄」は金、金貨。
「白」は銀、銀貨。
「青」は青銅、銅貨
黄白青銭が知識の四敵である.
竜頭蛇尾
☆☆りゅうとう だび[竜頭蛇尾](名)〔=あたまは りゅうのように りっぱで、尾はヘビのように貧弱なこと〕
はじめは勢いが さかんで、終わりは ふるわないようす。
「計画は━に終わる」
演説は━に終わった ○初めは勢いが盛んだが終わりは衰えること 〔文章
休養
きゅう よう[休養](名・自サ)
休息して体力を つけること。
数日ゆっくり━をとる。田舎で━する ○体を休めて活力を養うこと 〔常〕
〔注〕 「静養」は病気が完治していないのでじっとしていること、「保養」は気晴らしのためにどこかへ遠出して心身を休めること、「休養」は単に体を休めることといった語感がある。
医者は私に完全に休養をとるべきだと命じた。
思うに
おそらく。たしか。
「━、今後の苦労は たいへんなものがあろう」
全知全能
ぜんち-ぜんのう【全知全能】
知らないことは一つもなく、できないことは何もないということ。すべてのことを知り尽くし、行える完全無欠の能力のこと。▽「知」は物事の本質を見通す力。「能」は物事を成し遂げる力。神の力を「全知全能」とたとえる。「知」は「智」とも書く。
句例
全知全能の神
用例
古代の神は全知全能と崇あがめられて居る。
類語
完全無欠かんぜんむけつ 十全十美じゅうぜんじゅうび
対義語
無知無能むちむのう
徹頭徹尾
てっとう てつび[徹頭徹尾](副)
はじめから おわりまで。あくまでも。
「━反対する」
━戦う ○始めから終わりまで。どこまでも 〔文章
そんな圧力には━抵抗する ○始めから終わりまで通す 〔常〕
瓜二つ
・うり(瓜)二つ句
〔ウリを二つに割ったときの両面のように〕(顔が)よく似ていること。
「━の兄弟」
その双子の姉妹はうりふたつだ。
寝言
ね ごと[寝言](名)
①ねむっている間に、自分では気がつかないで言うことば。
②わけのわからない ことば。
好男子
こう だんし[好男子](名)
①気性のさっぱりした、好感のもてる男性。
②顔だちの〈きれいな/りっぱな〉男性。美男子。
女にもてる━ ○美しい男性。ハンサム。好感のもてる男性
告訴
☆☆こく そ[告訴](名・他サ)
〘法〙被害者自身が、犯罪の加害者を検察や警察に うったえて、処罰を求めること。
「━状」
→:告発②。
検察庁に━する。━状 ○被害者が検察官に訴追を求めること
やかましい
やかまし・い[(×喧しい)](形)
①音や声などが耳に強くひびいて、がまんしにくい(状態だ)。
「━工場の中」
②こまかなことまで言う状態だ。
「警察が━・━ことを言うな」
③いろいろな人が議論の たねにするようすだ。
「━問題になった」
▽うるさい。
派生喧しがる。喧しげ。喧しさ。
追懐
つい かい[追懐](名・他サ)
〔文〕昔を思って なつかしむこと。
「━の情」
━の情に堪えない。過去を━する ○過去を懐かしく思い出すこと 〔文章
豁然大悟
かつぜん-たいご【豁然大悟】
疑い迷っていたことが、からっと開け解けて真理を悟ること。▽「豁然」は、からっと開けるさま。「大悟」は大いに悟る、真理を悟ること。「豁然」は仏教用法のとき「かつねん」とも読む。「大」は「だい」とも読む。
出典『祖庭事苑そていじえん』用例赤裸々の主体に立戻らせ、豁然大悟の底から再び世間にもどって国事を処理するというように導かねばならぬ。類語豁然開悟かつねんかいご 豁然頓悟かつねんとんご活用形〈―スル〉
塞翁の馬
塞翁之馬
【読み方:さいおうのうま、分類:四字熟語】
塞翁之馬は、有名な故事成句の一つで、「人間万事 塞翁之馬(人間万事塞翁が馬)」とも言い、人生(人間)の禍福(災難と幸福、不運と幸運)は転々(変転)として予測できないことの喩えをいいます。
一雨
ひと あめ[一雨](名)
〈一回/ひとしきり〉降る雨。
「━ごとに・━来そうだ」
今にも一雨降りそうだ。
この空模様から察すると、日暮れ前にひょっとしたら一雨降るかも知れません。
黒甜郷裏
こくてんきょうり
昼寝。
「黒甜」は昼寝。または、ぐっすりと眠ること。
「裏」は中という意味。
昼寝の夢の世界の中という意味から。
「黒甜郷裡」とも書く。
化け物
ばけ もの[化け物](名)
①化けて姿を変えたもの。妖怪。おばけ。
「━屋敷」
②ふつうでは考えられない能力・状態の人。
「あいつは━だよ」
③巨大なもの。
「━キャベツ」
あの人は化け物のような力持ちだ。
その建物は化け物みたいだ。
愚物
ぐ ぶつ[愚物](名)
〔文〕おろかな人。愚者。
あの子は━で親の後が継げない ○愚か者 〔文章〕
自由自在
じゆうじざい
・━じざい[自由自在](形動ダ)
まったく自由で、なんでも思うとおりに できるようす。
「自動車を━に乗りまわす」
車を━に運転する ○どのようにでも思うままにできるさま 〔常〕
千万
一(副)
〔文〕この上もないようす。たいそう。
「━かたじけない」
二(造語)〔─千万〕〔形動ダをつくる〕
程度が はなはだしいようす。
「めいわく━」
それは迷惑千万だ。
竜騰虎闘
りゅうとう-ことう【竜騰虎闘】
力の伯仲する二者が、力を尽くして激しく戦うこと。雌雄を決するような激戦を繰り広げること。▽「騰」は勢い盛んに天に昇ること。「竜」は「りょう」とも読む。
竜騰虎闘の壮観があるだろうと予期した交渉は、かくのごとく散文的なる談判をもって無事に、迅速に結了した。主人のさかんなるはただ意気込みだけである。
遊戯
→ゆう ぎ[遊戯](名・自サ)
①遊んで楽しむ〈こと/ことがら〉。
「ことばの━にすぎない・恋愛━・━機械〔=遊園地などにそなえつける、メリーゴーラウンド・ジェットコースター・豆自動車・豆電車など、楽しむための機械・器具〕」
②子どもが、歌や音楽に あわせて おどる、簡単な おどり。
「お━会」
・━てき[遊戯的](形動ダ)
遊び半分で するようす。
打算
だ さん[打算](名・自他サ)
①自分の損得を考えること。
「━で動く人物」
②〔古風〕計算して考えること。
「今後の利益を━する」
・━てき[打算的](形動ダ)
自分の損得を先に考えて行動するようす。勘定高いようす。
孤城落日
こじょうらくじつ
勢いが衰えて助けもなく心細いさま。 孤立して援軍のない城が、沈もうとする夕日に照らされている光景。 ▽「孤城」は孤立して援軍の来ない城のこと。 「落日」は西に沈む夕日。
今は━の観がある ○衰えて心細いさま。援軍のない城と西に傾く落日の意
大出来
おお でき[大(出来)]オホ–(名)
りっぱな できばえ。〔期待以上に〕りっぱに やること。
「━の演技」
無意義
む いぎ[無意義](名・形動ダ)
〔文〕評価されるだけの ねうちや意義が みとめられないようす。
「━な気がした」
(↔有意義)
派生無意義さ。
情けない
なさけ な・い[情け(無い)](形)
①〔期待に はずれた状態や場面に出あい〕残念に思い、なげきたくなる気持ちだ。
「━成績・━ことになったね」
②みすぼらしい。あわれだ。
「━かっこうをしている」
派生情け無がる。情け無さ
そのような時逃げるしか考えていない日本国民は情けない。
自分の行動を思い出すと情けないよ。
他言
た ごん[他言](名・他サ)
〔文〕他人に話すこと。たげん。
「━は無用〔=ほかの人に言うな〕」
彼は他言しないと約束した。
決して━しない。━をはばかる。━無用 ○(しゃべってはならないことを)他人に話すこと。「たげん」とも 〔文章〕
艶書
えん しょ[艶書](名)
〔文〕恋文。ラブレター。
男の人から━をもらった ○恋文 〔文章
天空海闊
てんくうかいかつ
大空と海とがはてしなく広いこと。また、そのように度量が大きく何のわだかまりもないこと。
[活用] ―な・―に・―の。
[使用例] 天空海闊の世界を、我からと縮めて[夏目漱石*吾輩は猫である|1905~06]
[使用例] そうかと言って天空快濶に、さらりと笑い捨てられる純でもなかった[里見弴*大道無門|1926]
自惚れる
うぬ ぼ・れる[(▽自×惚れる)](自下一)
実際以上に自分がすぐれていると思う。
名自惚れ。「━が強い」
自分の才能に━ ○優れていると思って自分で得意になる。
彼女はいつも鏡で自分の姿を見ている、何といううぬぼれだ。
自分の美しさに対する彼女のうぬぼれに多くの人が腹を立てた。
癲癇
てん かん[(×癲×癇)](名)
〘医〙急に けいれんを起こして意識がなくなる、脳の病気。
「━発作」
多情多恨
たじょうたこん
感じやすく うらみやすいようす。
芸術家は本来━である ○多感なため悲しみ恨みの多いこと
独り相撲
ひとりずもう 一人相撲
①相手の力士に全然抵抗させずに勝つこと。
②自分だけで勢いこむこと。
「だれも協力しなかったので━に終わった
悪事千里(を走る)
あくじせんり
善行はなかなか人に知られないが、悪事はすぐ世間に広まる
悪いことは、すぐ世間に知れわたる。
異体同心
いたいどうしん[異体同心](名)
〔文〕からだは別々であるが、心は同じであること。
まだしも
まだ しも[(▽未だしも)](副)
①ほかの場合と くらべて、ましなようす。まだ。
「けがが なかったのは、━幸運と言うべきだ」
②いくらか ましだが。ともかく。
「あやまりに来るなら━、抗議とは何ごとだ」
不人情
ふ にんじょう[不人情](名・形動ダ)
人情が〈ない/うすい〉こと。薄情。
親友を見殺しにするなんて━なまねはできない ○人情に欠けていること。人情が薄いこと 〔常〕
無何有の郷
むかう の さと[無何有の▽郷](名)〔無何有=何もないこと〕
〔文〕自然のままの理想郷。
早晩
そう ばん[早晩](副)
そのうち いつか。
「━実現しよう」
━私は外国へ行く。この問題は━解決するだろう ○いつか。そのうちに。時期の早い遅いはあっても 〔文章
拷問
ごう もん[拷問](名・他サ)
むりやり白状させるために、(犯罪のうたがいのある者の)からだに苦痛をあたえること。
被疑者を━にかける ○自白などを強要して苦痛を与えること 〔常〕
〔参考〕 刑法の規定する刑罰は、主刑としての死刑・懲役・禁固・罰金・拘留・科料( ⇒747a)、付加刑としての没収の計七種がある
勝負
しょう ぶ[勝負](名・自サ)
①勝ち負け。勝敗。
「━なし」
②勝ち負けを決めること。
「ひとつ━しよう・ここが━どころだ〔=成功か失敗かの分かれめ〕・━に出る〔=決戦をいどむ〕・━球」
③勝ち負けを争う試合・ゲーム。
「いい━だ」
・勝負は時の運句
勝敗はその時の運によるもので、強い方が必ず勝つとは限らない。
・━ごと[勝負事](名)
①勝敗をあらそう わざ。かけごと。例、競馬・競輪など。
②ばくち。
・勝負事は げた(下駄)を履くまで句
→げたを履くまで分からない〔「げた(下駄)」の句〕。
・━し[勝負師](名)
①〔文〕ばくちうち。
②勝ち負けを争うことを職業とする人。
③いちかばちか、思い切って事をおこなう人。
・━づよ・い[勝負強い](形)
ここ一番というだいじな勝負に強い。
「━選手」
派生勝負強さ。
・━ふく[勝負服](名)
①〔乗馬で〕騎手がレースのときに着る服。
②〔俗〕〔デートなどで〕ここ一番というときに着る服。
待機
たい き[待機](名・自サ)
いざというときの用意を整えて まつこと。
「自宅━」
・━じどう[待機児童](名)
保育所が満員のため、やむをえず入所の順番を待っている子ども。
・━でんりょく[待機電力](名)
電気製品を即座に作動させるために、たえず微少電流を通すことで消費される電力。
反芻
☆☆はん すう[反(×芻)](名・他サ)
①〘動〙一度のみくだした食べ物をもう一度口にもどして かむこと。牛などの習性。かみ返し。
②〔文〕ことばや記憶などを、くり返して味わうこと。
彼の忠告を━してみる ○繰り返し味わうこと 〔文章〕
唱和
しょう わ[唱和](名・自サ)
(大ぜいが)ほかの人に あわせて〈となえる/歌う〉こと。
「万歳を━する・会場のみなさんも ご━ください」
見下げる
み さ・げる[見下げる](他下一)
〔自分とくらべて〕相手を ばかにする。みくだす。
「見下げはてた〔=最も けいべつすべき〕やつだ」
み くだ・す[見下す](他五)
底辺
てい へん[底辺](名)
①〘数〙三角形の頂点に対する辺。
②〔社会の〕下づみになったところ。どんぞこ。
「━に うごめく民衆」
③ある分野を支える、大ぜいの人々。
「野球人口の━拡大」
・━こう[底辺校](名)
学力の水準が低い学校。
高飛車
たか びしゃ[高飛車](形動ダ)
相手を、あたまごなしに おさえつけるようなようす。
「━(な態度)に出る」
━なものの言い方。━に出る ○頭から押さえ付けるような態度 〔常
見染める
み そ・める[見初める・見染める](他下一)
①相手を見かけて恋をする。
②〔責任者が〕気に入る。
「作品が見初められてデビュー」
この品を当地で━ ○初めて見る(会う) 〔常〕
劇場で彼女を━ ○一目見て恋に落ちる 〔常
所詮
しょ せん[(所詮)](副)
〔なんのかんの言っても〕結局。
「━むりだ」
時間はあなたの好きなように過ごせばいい。所詮、あなたの時間なのだから。
コンピューターのマニュアルを読むだけでは所詮畳の上の水練だ。
程遠い
ほど とお・い[(程)遠い]–トホイ(形)
①〔文〕みちのりが遠い。
「程遠からぬ町はずれ」
(↔程近い)
②まだまだ先のことだ。ずいぶんへだたりが あるようすだ。
「理想の実現には━・誠実には━対応」
狂喜乱舞
きょうきらんぶ
この言葉は喜びのなかでもとくに「うれしい」という感情よりも、うれしすぎて体が思わず動いてしまうような喜びを表しています。
クリスマスプレゼントに息子がずっと欲しがっていたゲームを渡したら狂喜乱舞していた。
宝くじを買ったら1等が当選したので狂喜乱舞した。
掛け替え
かけ がえ[(掛け替え)]–ガヘ(名)
〔ふつう、下に打ち消しのことばが来る〕代わりに〈使う/なる〉同じもの。
・かけがえのない句
なくなったとき、ほかのもので代えることができない。
「━わが子・━宝物」
生命はかけがえのないものだ。
彼女は彼にとってかけがえのない人だ。
長居
なが い[長居]–ヰ(名・自サ)
長く いること。長座。
申し訳ないけど長居できないんですよ。
彼は来るたびに長居をする。
交尾
こう び[交尾](名・自サ)
動物の雌と雄が まじわること。つるむこと。
━期 ○動物の雌雄が性交すること 〔常〕
自首
☆☆じ しゅ[自首](名・自サ)
〘法〙罪をおかした者が自分から警察などに申し出ること。
糖尿病
とう にょう[糖尿](名)
①〘医〙ブドウ糖をたくさんふくむ、病的な尿。
②←糖尿病。
・━びょう[糖尿病](名)
〘医〙血糖の量がふえて、糖尿が続けて出る慢性病。
哀願
あい がん[哀願](名・他サ)
あわれっぽく、なげいて たのむこと。
「━を かさねる」
彼は妻に別れないでくれと哀願した。
彼女の悲しそうな顔には哀願の様子がうかがえる。
急所
きゅう しょ[急所](名)
①〔からだで〕傷つくと命にかかわる場所。
②たいせつな ところ。
「━を つく」
問題の━を突く[握る] ○大事な箇所。体の中で時に命にかかわるような大切な部分 〔常〕
うぬぼれは人の一番の急所だ。
別段
べつ だん[別段](副)
〔下に打ち消しのことばが来る〕特別。格別。
「━変化はない」
━の扱いをする。━注意はしない。━変わったこともない
時候
じ こう[時候](名)
〔その時その時の〕気候。
「━のあいさつ〔『暑いですね』『秋も深まりました』など〕」
━のあいさつ。涼しい━になった。━見舞い ○四季の気候。暑さ寒さ 〔常〕
躊躇
☆☆ちゅう ちょ[(×躊×躇)](名・自他サ)
しようか、やめようか、と気持ちが まようこと。ためらい。
「━なく行う」
発言しようとして━する。━なく行う。━逡巡(しゅんじゅん) 〔常〕
無学
む がく[無学](名・形動ダ)
学問がないようす。
「━な人」
派生無学さ。
・━もんもう[無学文盲](名・形動ダ)
無学で字が読めないようす。
→:文盲。
海賊
かい ぞく[海賊](名)
①海上にいて、船の荷物などをうばう わるもの。(↔山賊)
②許可を得ないですること。
「━放送〔=無許可で領海の外からおこなう放送〕」
・☆☆━ばん[海賊版](名)
(外国の)著作者に だまって複製した、非合法の出版物など。
遮二無二
しゃに むに[(遮二無二)](副)
ほかのことは考えないで、めちゃくちゃに。
「━勉強する」
目標を達成するため━働く。引きとめるのを━振り切る ○ほかのことは考えずむちゃくちゃに 〔常〕
おおよそ
おおよそ[(:大凡)]オホヨソ
一
(名)おもなところ。
「━は すんだ」
二
(副)だいたい。
「━の見当」
ひとめ見れば━の見当はつく。━理解ができた ○大体のところ
徒労
☆☆と ろう[徒労](名)
〔文〕むだな骨折り。
「━に終わる」
不可解
ふか かい[不可解](名・形動ダ)
(あまりにも ふしぎで)理解できないようす。
「人生は━だ」
派生不可解さ。
それは━な話だ。━な出来事。人生は━だ 〔常〕
器量
き りょう[器量](名)
①〔文〕その地位にふさわしい才能。
「大臣としての━」
②きれいか きれいでないかを基準として考えた、(女性の)顔だち。
「━よし〔=美人〕・━好み〔=美人を好むこと〕」
・器量を下げる句
(男としての)ねうちを下げる。
・━まけ[器量負け](名・自サ)
器量がよすぎて、かえって不幸になること。
彼女は器量の点では姉に劣らない。
ありきたり
あり きたり[(在り来たり)](名・形動ダ)
〈以前からある/ありふれた〉こと。平凡。
「━の考え」
それは日本ではありきたりの出来事だ。
近付き
ちか づき[近(付き)](名)
①知りあい。知人。
「お━になる」
②知りあいになること。
「お━の しるし」
職業柄彼は数人の外国人と近づきになっている。
絶無
ぜつ む[絶無](名・形動ダ)
まったく ないこと。皆無。
「そうした例は━とは言えない」
行方
ゆく え[行方]–ヘ(名)
①行くべき方角。
「━知れぬ旅に出た」
②行った先。
「━不明・━を絶つ」
③今後の なりゆき。
「裁判の━」
詰問
きつ もん[詰問](名・他サ)
むりにでも返答させること。問いつめること。
「真相を━する」
どうかしたのと彼女は詰問した。
警官は、彼らの住所氏名を詰問した。
殊更
こと さら[(殊更)](副・形動ダ)
①わざと。故意に。
「━(に)冷淡にする」
②わざわざ。特別。
「━公表するまでもない」
・━めか・す[(殊更めかす)](他五)
わざとしたように見せかける。
自動殊更めく(五)。
節穴
ふし あな[節穴](名)
①板などにある、節のあとの穴。
「━から のぞく」
②見ぬく力が ない目。
「おれの目は━ではない」
誘拐
ゆう かい[誘拐](名・他サ)
人をだまして つれ去ること。かどわかし。
→:略取。
子供を━する。━事件 ○人をだまして誘い出すこと 〔常
逃亡
とう ぼう[逃亡](名・自サ)
〔文〕〔とらえられている所から〕にげること。
「国外へ━する」
犯人は夜陰に乗じて逃亡した。
辛抱
しん ぼう[辛抱](名・自サ)
つらいことを たえしのぶこと。
「一か月の━だ」
・━づよ・い[辛抱強い](形)
よく辛抱する ようすだ。
派生辛抱強さ。
私は辛抱しきれなくなった。
しばらく辛抱してください。
霧
きり[霧](名)
①〘天〙こまかな水滴が地面近くに集まって地上にたちこめたもの。もや(靄)よりは水の つぶが大きく、見通せる距離は一キロメートルまで。〔特に秋のものを言う。→:かすみ(霞)〕
②水・液体を「霧①」のように こまかにして、空気中に とばしたもの。
「━を ふく」
野次馬
やじ うま[(:野次=馬)](名)
自分とは関係のないできごとをおもしろ半分で見物して、わけもなくさわいだりする人々。
「━根性」
喧嘩を見ようと、野次馬が集まった。
火事場はやじ馬で大変だった。
くたびれる
くたび・れる[(:草臥れる)](自下一)
①からだや心がつかれて、元気がなくなる。
「ああ、くたびれた」
②長く使ったため、品がいたみ、形がくずれる。
「くたびれた洋服」
▽くたぶれる〔話〕。
ジャックは50マイル歩いてくたびれた。
私は仕事でひどくくたびれている。
めっけもの
めっけ もの[(目っけ)物](名)
〔俗〕偶然見つけた、すばらしい物。ほり出し物。めっけもん。
この掛け軸は━だ。転んで足を折らなかったのが━だ ○思いがけなく手に入れたよいもの。拾ったような幸運 〔常〕
湿気
しっ け[湿気](名)
〔空気などの〕しめった状態。しっき。
「━を帯びる・━を取る」
あつらえむき
あつらえ[(×誂え)]アツラヘ(名)
注文して〈作らせること/作らせた品〉。オーダー。(↔出来合い)
動誂える(他下一)。
・━むき[(×誂え)向き](名・形動ダ)
①注文したとおりに できている〈こと/もの〉。
②希望どおりの〈こと/もの〉。
「ちょうど、お━だ」
変色
へん しょく[変色](名・自サ)
色が変わること。
靄
もや[(×靄)](名)
〘天〙こまかな水滴が地面近くに集まって地上にたちこめたもの。見通せる距離は一キロメートルをこえる。
「━が かかる」
→:霧。
姦通
かん つう[×姦通](名・自サ)
①男女が不正に情を通じること。
②〔旧法で〕夫の ある女性が ほかの男性と通じること。
「━罪」
五十歩百歩
☆☆ごじっぽ ひゃっぽ[五十歩百歩](名)
どちらにしても たいしてちがわないこと。似たり よったり。
「どの製品も品質は━だ」
多寡
←☆☆た か[多寡](名)
〔文〕多いことと少ないこと。多少。
「金額の━・経験の━は問わない」
めっそう
めっ そう[(滅相)](形動ダ)〔=仏教で、業がつきて、命が終わること〕
とんでもないようす。
「これは━な」
・━も な・い[(滅相もない)](形)
とんでもない。〔「滅相も〈あり/ござい〉ません」は、ていねいな言い方〕
欠如
けつ じょ[欠如](名・自サ)
その部分がなくて たりないこと。
「能力の━・主体性の━」
まるごと
まる ごと[丸ごと](副)
〔切ったり へらしたりせず〕そのまま、そっくり。
「━かじる」
イロハ
いろは[(:伊呂波)・(:以呂波)](名)
①いろは歌の中で、「い」から順にならんでいる、仮名の四十七字の総称。
「━順」
②←いろは歌。
「━も言えない」
③初歩(の知識)。
「スキーの━」
・━うた[(:伊呂波)歌](名)
いろは四十七字を一回だけ使って、七五調の歌の形に組みあわせたもの。
・━ガルタ[(:伊呂波歌留多)](名)
いろは四十七字と「京」を かしら字とする ことわざ〔たとえば、「犬も歩けば棒に当たる」〕を、一枚ごとに書いたカルタ。
言行不一致
げんこうふいっち
口で言うことと行動とに矛盾があること。主張と行動が食い違うこと
陳腐
☆☆ちん ぷ[陳腐](形動ダ)
ありふれていて つまらないようす。
「━な表現・技術が━化する」
派生陳腐さ。
弱肉強食
じゃくにく きょうしょく[弱肉強食](名)
弱い者が強い者〈の えじきとなる/に征服される〉こと。優勝劣敗。
無茶
むちゃ[(:無茶)](名・形動ダ)
①筋道が立たないこと。
「━を言う」
②度がすぎること。
「━な値段・━食い」
③無謀。
「━をする」
▽めちゃ。
派生無茶さ。
冬にその山に登るなんて彼は無茶だ。
滲透
しん とう[浸透・×滲透](名・自サ)
①しみとおること。
「雨水が━する」
②〔情報・習慣などが〕人々の間に行きわたること。
「イメージが━する」
・━あつ[浸透圧](名)
〘生〙半透膜の両がわにある液体が濃度の差によって一方にしみとおる力。
さりとて
さり とて[(▽然りとて)](接)
〔文〕それかといって。
「━今さら助力もたのめない」
勧善懲悪
かんぜん ちょうあく[勧善懲悪](名)
善をすすめ、悪をこらすこと。勧懲。
俗物
ぞく ぶつ[俗物](名)
俗人。
派生俗物さ。
皮相
ひ そう[皮相](名・形動ダ)
〔文〕うわべ。うわつら。
「━的な観察」
派生皮相さ。
乃至
ない し[(×乃至)](接)
〔文〕
①…から…まで。
「定員は二名━四名」
②または。
「北━北東の風」
日和見
ひより[日和]
・☆☆━み[日和見](名・自サ)
①天気の様子を見ること。
②なりゆきを うかがっていて、態度をはっきりさせないこと。
「━主義」
図式
ず しき[図式](名)
①概念の関係などをあらわした図。
「━化」
②ものごとの しくみや関係を示したもの。構図。
「対立の━」
脱帽
だつ ぼう[脱帽](名・自サ)
①〔文〕(敬意をあらわすため)帽子を ぬぐこと。
②尊敬の気持ちをあらわすこと。シャッポを ぬぐこと。
「君の努力に━する〔=降参する〕」
意匠
い しょう[意匠](名)
①考え。くふう。
「━をこらす〔=いろいろくふうする〕」
②製品・工芸品の形や色合いなどについての くふう。デザイン。
「━権・━登録」
十人十色
じゅうにん といろ[十人十色](名)
好みや考えは人によってちがう、ということ。
牛耳る
ぎゅうじ・る[牛耳る](他五)〔「牛耳」を動詞化したことば〕
〔俗〕→牛耳を執る〔「牛耳」の句〕。
ぎゅう じ[牛耳](名)
ウシの耳。
・牛耳を執る句〔中国の春秋戦国時代に、盟主となる者が牛の耳をさいて血をとり、これを順番にすすって同盟をちかったという故事から〕
なかま・団体などを思うままに支配する。牛耳る。
憤懣
ふん まん[憤(×懣)・(×忿×懣)](名)
〔文〕腹が立って、がまんが できない〈こと/気持ち〉。
「━やるかたない」
秀逸
しゅう いつ[秀逸](名・形動ダ)
〔文〕
①ほかより すぐれている〈こと/もの〉。
②いちばん すぐれた作品。
債権
→☆☆さい けん[債権](名)
〘法〙貸したおかねや財産を返してもらう権利。
「━者・不良━〔=回収の みこみのない債権〕」
(↔債務)
象牙の塔
ぞうげのとう
—にこもる ○現実離れした学者の研究室。静寂な生活を楽しむ境地 〔文章
無我夢中
☆☆むが むちゅう[無我夢中](名)
心を うばわれ、われを忘れること。夢中。
「━で はい出す」
私は無我夢中で部屋を飛び出した。
彼はジャズのことになると無我夢中になる。
徒手空拳
としゅ くうけん[徒手空拳](名)
〔文〕からて(空手)。すで。
「━で敵に立ち向かう」
莫大
ばく だい[×莫大](形動ダ)
この上もなく〈大きい/多い〉こと。多大。
「━な金額」
派生莫大さ。
・━も な・い[×莫大もない](形)
〔文〕莫大な。
「━金額」
激励
げき れい[激励](名・他サ)
はげまして元気づけること。
「𠮟咤━」
あなたの激励の言葉に励まされました。
何か大きなことをしろと彼は息子を激励した。
虚像
きょ ぞう[虚像](名)
①〘理〙鏡やレンズの向こうにあるように映って見える像。
②〔実際と かけはなれた〕作られた りっぱな印象・外観など。
▽(↔実像)
万年床
まんねんどこ
まん ねん[万年]
・━どこ[万年床](名)
夜も昼も敷きっぱなしにしておく寝床。
邂逅
かい こう[×邂×逅](名・自サ)
〔文〕思いがけず出あうこと。めぐりあい。
「三年ぶりで━した」
旧友と━する。二人の━を喜ぶ ○久しく会わない人に思いがけなく会うこと
初耳
はつ みみ[初耳](名)
はじめて聞くこと。また、その話。
「それは━だ」
不機嫌
ふ きげん[不機嫌](名・形動ダ)
悪い きげん。きげんが悪いようす。
派生不機嫌さ。
苛める
いじ・める[(▽苛める)]イヂメル(他下一)
〔弱い相手に対して〕相手のいやがることを言ったり したりして、苦しめる。
本丸
ほん まる[本丸](名)
①城の中心になる部分。→:二の丸・三の丸。
②核心。
罵詈雑言
ばりぞうごん
きたない言葉で、悪口を並べ立ててののしること。また、その言葉。▽「罵詈」は口ぎたなくののしること。「雑言」はいろいろな悪口や、でたらめな言いがかり。「言」は「げん」とも読む。
有意義
ゆう いぎ[有意義](名・形動ダ)
意義・価値があると みとめられるようす。
「━に過ごす・━な仕事」
(↔無意義)
派生有意義さ。
苛立ち
いら だ・つ[(▽苛立つ)](自五)
思いどおりに行かないで、神経が たかぶって おちつかなくなる。いらつく。
「神経が━」
名苛立ち。
他動苛立てる(下一)。
酒池肉林
しゅち にくりん[酒池肉林](名)〔=酒をたたえた池と、肉をかけた林〕
〔文〕ひじょうに ぜいたくな酒宴。
「━の楽しみ」
〜〜の奢(おごり)を極める ○豪華な酒宴 〔文章〕
〔注〕 酒を池に満たし、肉を林にかけること。中国の殷(いん)の紂王(ちゅうおう)が政治を怠りぜいたくな酒宴にふけった故事による
断じて
だんじ て[断じて](副)
①けっして。
「━まちがいはない」
②〔文〕断固として。きっぱりと。
・断じて行えば鬼神もこれを避く句
〔文〕強い決心で断行すれば、じゃまもひっこむ。
かすか
かすか[(▽微か)](形動ダ)
①よく注意して、やっと みとめられるようす。ほのか。
「━に聞こえる・━な音」
②弱々しいようす。
「━な声」
派生微かさ。
あくび
あくび[(:欠伸)](名・自サ)
ねむけや退屈などのため、口を大きくあけて呼吸すること。また、その息。
「━をもらす」
一刀両断
いっとうりょうだん
・━りょうだん[一刀両断](名・他サ)
①ひとたちで まっぷたつに切ること。
②思い切って処理すること。
「━の さばき」
もう少しやさしく意見してあげたらどうなの。一刀両断のもと切り捨てられた彼の立場も考えてよ。
しかるべき
然るべき
それ相当な。当然な。
「━対策・一言あって━〔=あってもよさそう〕だね」
しかるべき時期にお支払いいたしました。
ほしいままにする
縦にする
➖の行動を取る。権力を━にする ○自分の好きな通り勝手気ままに振るまうこと〈恣
彼は権力をほしいままにした。
猥褻
わい せつ[(×猥×褻)](名・形動ダ)
〔文〕みだらで いやらしいようす。
「━な らくがき」
派生猥褻さ。
猥褻文書
吝嗇
りん しょく[×吝×嗇](名・形動ダ)
〔文〕度をすごして、けちであること。
「━家」
派生吝嗇さ。
未曾有
みぞう
━の大事件[旱魃(かんばつ)]。古今[前古]━である 〔文章
妙齢
みょう れい[妙齢](名)
若くて美しい年ごろ。としごろ。〔おもに女性に使う〕
「━の婦人」
他人事
☆☆ひと ごと[人(事)・(:他人=事)](名)
ひとごと。〔「ひとごと」に当てた「他人事」から、あやまって生じたことば
しかるべき
しかる[(▽然る)]
〔文〕「しかり」の連体形。
「はたして━か〔=そうで あるか〕」
・━が ゆえに[(▽然るが故に)]–ユヱニ(接)
〔文〕そうであるから。それだから。
・━に[(▽然るに)](接)
〔文〕それなのに。ところが。
「━何ぞや」
〔「而るに」と書くのは あやまり〕
・☆☆━べき[(▽然るべき)](連語)〔=そうあるべき〕
〔文〕それ相当な。当然な。
「━対策・一言あって━〔=あってもよさそう〕だね」
・━べく[(▽然るべく)](連語)
〔文〕適当に。いいように。
「━取りはからわれたく」
・━べし[(▽然るべし)](連語)
〔文〕当然だ。
「辞退して━」
五月病
ごがつびょう[五月病](名)
おもに大学新入生や新入社員などが、新しい環境に適応しないために、一か月たった五月ごろからあらわれる、登校や出社をしたくなくなるなどの症状
千載一遇
せん ざい[千載・千歳](名)
〔文〕千年。
「━の後」
・☆☆━いちぐう[千載一遇](名)
〔文〕千年に一度しか あえない〈こと/ほどの えがたい機会〉。
宿望を達成する━の好機だ ○千年に一度しかめぐりあえないほどのめったにない機会 〔文章〕
洛中洛外
ガイドブックなどでもおなじみの、京都市中心部とその周辺を示す言葉で、中心部を洛中、その周辺を洛外といいます。 さらに洛外は「洛北」「洛東」「洛南」「洛西」の四つのエリアに分かれています。
神業
かみ わざ[神業](名)
神がする(ような)ふしぎなことがら。
「まさに━だ」
真っ当
まっ とう[(真っ当)](形動ダ)
まとも。
「━な生活」
派生真っ当さ。
千差万別
せんさ ばんべつ[千差万別](名)
いろいろとあって、さまざまな ちがいがあること。