言い回し 11 Flashcards
純情
じゅん じょう[純情](名・形動ダ)
相手を信じてうたがわない〈気持ち/ようす〉。
「━を ふみにじる・━かれん(可憐)な おとめ」
派生純情さ。
━な乙女。━でいちずな男。━可憐(かれん) ○邪心のないこと。その心 〔常
活眼
かつ がん[活眼](名)〔=生きている目〕
〔文〕本質を見ぬく、するどい目。
「━をひらく」
━の士。━を開いて大勢を見る ○道理を見通す眼力 〔文章
泥沼
どろ ぬま[泥沼](名)
①どろぶかい沼。
②ぬけようとしても ぬけられない、(悪い)環境や状態。
「━に はまる」
━にはまり込む。━のような政界 ○泥深い沼 〔常〕
━に入り込む。━から足を洗う[はい上がる] ○一度入るとなかなか抜けられない悪い境遇 〔常〕 ⇒湖沼 03
椀
←わん[(×椀)] 一(名) ①食べ物をもる、木で作った入れもの。表記陶磁器は「×碗」、金属は「×鋺」と書く。→:わん(碗)。 ②わんにもって出す料理。わんもり。わんもの。 ③すいもの。 ▽おわん。 二(接尾) 「わん(椀)一」をかぞえることば。
漆器
しっ き[漆器](名)
うるし塗り(の うつわ)。
ここかしこ(此処彼処)
ここ かしこ[(×此▽処▽彼▽処)](代)
あちこち。ほうぼう。
「━と さがし歩く」
賛美
さん び[賛美・×讃美](名・他サ)
ほめたたえること。
・━か[賛美歌](名)
〘宗〙〔キリスト教で〕神・キリストの徳を ほめたたえる歌。
無我
む が[無我](名) 〔文〕 ①我意・我欲が ないこと。 「━(の)愛」 ②〔何かに心が集中して〕われを忘れること。 「━の境地」
瞑想
めい そう[(×瞑)想](名・自サ)
目をとじて、深く考えること。黙想。
「━に ふける」
━にふける。━的な音楽 ○目を閉じて静かに考えること 〔常〕
瞬く
またた・く[瞬く](自五) ①ひらいたまぶたを とじて、すぐあける。まばたく。他動瞬かせる(下一)。「目を━」 ②〔光が〕見えたり見えなくなったりする。 「星(の光)が━」 名瞬き。 ・瞬く間句 ほんのわずかの時間。またたく うち。またたくあいだ。 「━に出来た」
寓意
ぐう い[×寓意](名・他サ)
〔文〕ほかのことに かこつけて ほのめかす〈考え/こと〉。
「━を こめた話」
門外
もん がい[門外](名) 〔文〕 ①門の そと。(↔門内) ②専門の そと。局外。 ・☆☆━かん[門外漢](名) ①その専門について知識のない人。 「法律については━だ」 ②そのものごとに直接に関係のない人。 ・━ふしゅつ[門外不出](名) 〔文〕〈門/家〉のそとに出さない(ほど たいせつにする)こと。 「━の名刀」
気候
←き こう[気候](名)
(その地方の)一年間を通してみた、天気の状態。
「温和な━・━不順」
座敷
ざ しき[座敷](名) ①たたみを敷いた〈客間/居間〉。 ②接待や酒宴の〈席/時間〉。 「(お)━が長い」 ③芸人・芸者が客席に招かれること。 →:お座敷。 ・━ろう[座敷×牢](名) 昔、屋敷の一部を仕切って、人をとじこめておいた部屋。 ・━わらし[座敷(▽童)](名) 〔東北地方で〕家の繁栄を守るという、子どもの姿をした精霊。
貴ぶ
→たっと・ぶ[貴ぶ](他五)
価値をみとめて、それをよいこととする。とうとぶ。
「拙速を━」
拙速[少数意見]を━ ○尊重する。「たっとぶ」とも 〔常〕
〔注〕 「とうとぶ」(たっとぶ)という言葉には、「尊」と「貴」とが当てられるが、尊は卑の対で、大切にすべきものとして特別の気持ちを持つこと。貴は賤の対で、それ自身の持っている価値を他より上であると考えることである。
われらは一つの軸を掛けるにも、その軸物とその床の間の壁との調和を第一に貴ぶ。
軸
じく[軸] 一(名) ①車の心棒。 ②〈まるい/巻いた/回転する〉ものの中心の棒(状のもの)。 「こまの━・地球の自転━」 ③巻物。 ④かけじく。かけじ。 ⑤くき。また、くだもの・葉・はねなどの柄。 「マツタケの━」 ⑥キャベツの しんの、かたい柄のような部分。 ⑦〔筆の〕手に持つ部分。 ⑧マッチの、軸木。 ⑨中心となる〈ものごと/人〉。 「それを政治改革の━にすえる」 ⑩基準となるもの。 「対決━・評価━」 ⑪〘数〙座標の基準となる直線。 「x━」 二 (接尾)巻物をかぞえることば。本。 「巻物一━」
思うに
・━に[思うに](副)
おそらく。たしか。
「━、今後の苦労は たいへんなものがあろう」
思うに外国人の云う「東洋の神秘」とは、かくの如き暗がりが持つ無気味な静かさを指すのであろう。
春夏秋冬
しゅん か しゅう とう[春夏秋冬](名)
はる・なつ・あき・ふゆ。四季。
ーを通じて出回る野菜 ○四季 〔文章〕
諸君
しょ くん[諸君](名・代)
同等(以下)の人たちに対する尊敬語。みなさん。
「若い━」
満場の━。紳士淑女━ ○皆さん。目上の人には使わない 〔常〕
金属
きん ぞく[金属](名) 鉱物の一種。岩や石にまじってとれ、とかして いろいろの道具に作るもの。多くは、かたくて光る。かね。 「━製・━バット・━探知機・━性の声〔=かん高くて、頭にひびく感じの声〕」 ・━げんそ[金属元素](名) そのものだけで金属を作る元素。例、金・カリウム。 ・━ひろう[金属疲労](名) 金属材料が荷重をくりかえし受けて、劣化すること。
〜たびごと
たび ごと[(度▽毎)](連語)
…するたび、毎回。
「授業の━にプリントを配る・会う━、あいさつする」
会う━に催促される ○その時ごと。その都度 〔常
彼に会うたびごとに、彼の頭の良さに圧倒された。
この小説は読むたびごとに実におもしろいと思う。
見飽きる
みあきる
━ほど一日中海を見る。いくら見ても見飽きない絵 ○見るのに飽きる 〔常〕
私はテレビを見飽きている。
ゆえに
ゆえ に[(故に)]ユヱ– 〔文〕 一(接) (それ)だから。よって。 二(連語) …が理由で。…のために。 「きみ━なやみ多いこのごろ・知らなかったが━」
若さゆえに彼に対する告訴は取り下げられた。
我思う、故に我あり。
同胞
どう ほう[同胞](名) 〔文〕 ①きょうだい。 ②同じ国民。 ▽どうぼう。
世界の同胞諸君、アメリカ合衆国が諸君のために何をしてくれるかを求めず、人類の自由のためにともに何ができるかを求めよう。
地上のすべての人は同胞だ。
自主
じ しゅ[自主](名)
独立して、ほかから〈保護/さしず〉を受けないこと。
「━的・━規制〔=自主的におこなう規制〕・━性がない」
工夫
く ふう[(工夫)](名・他サ)
いい方法を見つけたり、いい結果を得ようとしたりして、いろいろ考えること。また、その方法。
「━を こらす」工夫を凝らす
やり方を━する。━を凝らす ○あれこれとよい方法を考えること
時分
じ ぶん[時分](名) ①ある時刻・日を中心とした、短い範囲の時間。 「昼━」 ②ころ。 「子どもの━から」 ・━どき[時分時](名) 食事の時刻。めしどき。 「━になる」
彼は若い時分に多くの苦難を味わった。
彼は若い時分にはバイオリンを弾いていた。
乳房
ち ぶさ[乳房](名)
〘生〙〈女性/めす〉の胸にある、乳を出す器官。にゅうぼう。〔哺乳動物の多くは、腹にもある〕
赤ん坊に━を含ませる。━にしこりがある 〔生
【乳房】にゅうぼう 形のよい━。癌(がん)で━を切除した。━炎 ○ちぶさ 〔文章〕
厳然
げん ぜん[厳然](形動タルト) ①すこしのすきも見せず、りっぱで重みのあるようす。 「━と かまえる」 ②〔事実として〕動かしがたいようす。 「━として存在する」
━たる態度で臨む ○威厳があって重々しい 〔文章
寡聞
☆☆か ぶん[寡聞](名・形動ダ)
〔文〕ものを すこししか〈きいていない/知らない〉ようす。〔多く、自分のことをけんそんして言う〕
「━にして知らない」
【寡聞】かぶん ━にしてそのことは知らない ○知識・見聞の狭いこと。自分の知識の謙称 〔文章〕
寡聞な私は、…
一事
いち じ[一事](名) 〔文〕一つのこと。 ・一事が万事句 なんでもそうだ。 ・━ふさいぎ[一事不再議](名) 〘法〙議会で、一度決めたことは その会期中にはもう審議できないこと。 ・━ふさいり[一事不再理](名) 〘法〙ある刑事事件の判決が確定したばあい、同じ事件については、二度と審理しないこと。
案ずる
あん・ずる[案ずる・×按ずる](他サ) 〔文〕→案じる。 ・案ずるより産むがやす(易)し句 あれこれ心配しないで、実際にやってみると、思ったより簡単にいくものだ。 ・━に[案ずるに・×按ずるに](副) 考えてみると。
…であろうか。案ずるに、…
進取
しん しゅ[進取](名)
〔文〕進んで新しいことに取り組む気持ちがあること。
「━的・━の気象に富む」
(↔退嬰)
その困難に打ち勝つには進取の精神が必要だ。
彼は進取の気性を持つ男だ。
(常に) …てやまない
やま・ない 【止▽まない】 ( 連語 ) (「…てやまない」の形で) ① 終わることがない。やまぬ。 「進歩して-・ない科学技術」 ② 心から願ったり望んだりする意を表す。やまぬ。 「成功を願って-・ない」 → やむ
然るに進取的な西洋人は、常により良き状態を願って已まない。
格段
かく だん[格段](名・副)
〔程度や段階が〕だんちがいに差があるようす。
「━のちがいだ・━に進化した」
それは以前に比べて格段に進歩した。
彼は周囲の人々より格段にすぐれているので、すぐには理解されないのである。
両者の間には格段の違いがある。
窓外
そう がい[窓外](名)
〔文〕まどの そと。
━の景色を眺める。━には雨がしきりと降っている ○窓の外 〔文章〕
点灯
点燈、てん とう[点灯](名・自サ)
〔文〕〈電灯/あかり〉をつけること。(↔消灯)
気の毒
き の どく[気の毒] 一(名・形動ダ) 他人の苦しみ・悲しみなどを見聞きして、心がいたむ感じ(を起こさせるようす)。 「━に思う・━な生活」 二(名・形動ダ・自サ) めいわくをかけて申しわけない〈ようす/気持ち〉。 「遠いところを お━でした・それは━したね」 派生気の毒がる。気の毒げ。気の毒さ。
「ポールは今日は病気で寝ています」「それは気のどくだ」
そのニュースを聞いて気の毒に思う。
同感
どう かん[同感](名・自サ)
同じように感じて賛成であること。
「ぼくも━だ」
〜人は、私のこの話に同感してくれないだろうか。
重宝
ちょう ほう[重宝・調法] 一 (形動ダ)〔それがあることによって〕役に立ち、ありがたいようす。便利。 「漢字を調べるのに━な辞書」 派生重宝がる。重宝さ。 二 (名・他サ)役に立つので、喜んで〈いる/使う〉こと。 「もらった品を━している」
廃れる
すた・れる[廃れる](自下一) ①いらなくなる。おこなわれなくなる。 ②おとろえる。 「公徳心が━」 ③はやらなくなる。 「ミニ スカートが━」 (↔はやる) ▽すたる。
御中元や御歳暮の習慣はなかなかすたれない。
その昔からの伝統はすたれてしまった。
別して
べっし て[別して](副)
〔文〕とりわけ。特に。
「今年は━寒い」
伝授
でん じゅ[伝授](名・他サ)
〔秘伝などを〕つたえ さずけること。
吉野へ遊びに行った友人があまり旨いので作り方を教わって来て伝授してくれたのだ。
試しに
・ためしに[試しに](副)
ためす気持ちでするようす。
「━やってみよう
私は何度もパソコンを試しに使ってみた。
彼は試しに遠山に登ってみた。
わかった、試しにやってみよう。
彼は試しに短い物語を書いてみた。
荷姿
に すがた[荷姿](名)
ものを運ぶときの、荷造りのしかた。
「━は封筒でも箱でもよい」
口コミ
☆☆くち コミ[口コミ](名)
マスコミによらず、個人の口から口へと つたわる〈こと/情報〉。
「━で広がる」
同年
どう ねん[同年](名) 〔文〕 ①同じとし。 ②そのとし。 ③同じ年齢。おないどし。
ウエスト教授は私の父とほとんど同年です。
歴と
れっきと
━した家柄の出 ○身分・家柄などが高くりっぱなさま。「れっきとした」の形で使われることが多い。出所がはっきりしているさま 〔常〕
〔注〕 「れっきと」は「歴(れき)とした」の音便形。紛れもないちゃんとした事実の意にも使われる。「れっきとした証拠が残っている」
新聞に書かれていることはれっきとした事実である。
しごく
し ごく 一[(至極)](副) このうえもなく。 「━おもしろい」 二[至極](造語)〔─至極〕 これ以上はないと思うようす。 「残念━だ」
彼は至極冷静だった。
奥さんが来れなかったなんて至極残念です。
加減
か げん 一[加減](名・他サ) ①くわえることと へらすこと。 ②ちょうどいいぐあいにすること。調節。 「ねじのしめ方を━する」 ③手加減。程度の上下。ぐあいのよしあし。 「ふろの━」 二[加減](名) ①からだ・病気の ぐあい。調子。 「お━いかがですか・━が悪い」 ②〘数〙足し算と引き算。 「━乗除」 三[(加減)](造語)〔─加減〕 ①ぐあいのよしあし。程度の上下。 「糸の張り━で・ばかさ━」 ②ちょうどいいぐあい。 「飲み━の お茶」 ③…の〈気味/様子〉。そのほうにかたむいた様子。 「うつむき━に歩く」 ・━ず[加減酢](名) その料理の味にあうように、砂糖・塩などを調合した酢。
煮え加減がちょうどよい。
お肉の焼き加減は、いかがなさいますか?
悪口
わる ぐち[悪口](名)
人のことを悪く言う〈こと/ことば〉。あっこう。
陰で━を言う ○人を悪く言うこと。その言葉。「わるぐち」とも 〔常
彼のいないところで彼の悪口を言うな。
彼をしっている人で彼の悪口を言う人はいない。
他界
☆☆た かい[他界](名・自サ)
〔文〕
①この世でない、よその世界。
②死ぬこと。
彼女の4人の姉妹のうち1人は他界したが、ほかは健在だ。
祖父は5年前に他界した。
自負
じ ふ[自負](名・自他サ)
自分の能力に自信を持つこと。
「才能を━する・━心」
一流の作家だと━している男。━心がある ○自分の能力や仕事などに自信を持って誇ること 〔文章
彼は経済にかけては誰にも負けないと自負している。
彼女は料理の腕を自負している。
よくしたもの
良くしたもの、良くした物、
「人生とは―だ」
よくしたもので貧乏がかえって幸せなこともある. it.
おぬい婆さんはさき子を眼の仇にしたが、よくしたものでさき子の方でもまたおぬい婆さんを嫌っていた。
目当て
め あて[目当て](名) ①ねらい。目標。 「学習の━」 ②よりどころになる標準。目じるし。 「駅を━にして行く」 ③ほんとうの ねらい。お目当て。 「お年玉(を)━に孫が たずねて来た」 ④〔ほかにも いろいろある中で〕特に もとめる〈もの/人〉。お目当て。 「━の歌手」
金を━に結婚する。━もなく東京に出る。お━の品 ○目ざすところ 〔常
彼女の求婚者は皆彼女の金が目当てだった。
教鞭
きょう べん[教×鞭](名)
〔文〕授業のときに持つ むち。
・教鞭を執る句
教師となって教える。
━で図表を示す。━を執る(教職にある) ○教師が授業の時に持つむち
正真正銘
しょう しん[正真](名)
ほんとう。まこと。
・━しょうめい[正真正銘](名)
本物にまちがいがないこと。
これは正真正銘の九谷焼です。私が保証いたします。
勘定
かん じょう[勘定](名・他サ)〔=考えさだめること〕 ①おかねの計算(をすること)。 ②計算をして、代金をしはらうこと。また、しはらう代金。会計。 ・━がき[勘定書き](名) 請求する代金を書いた紙。 ・━かもく[勘定科目](名) 帳簿で、現金・預金・前渡し金・立て替え金などに分かれた、それぞれの科目。 ・━ずく[勘定(▽尽く)]–ヅク(名) かねずく。そろばんずく。 ・━だか・い[勘定高い](形) おかねの上の損得を、すぐ考える性質だ。そろばんだかい。 派生勘定高さ。
お勘定、お勘定よろしく!
極力
きょく りょく[極力](副)
力を つくして。
間に合うよう━努力します。━その話は避ける ○力の限りそうするさま。できる限り努力するさま 〔文章〕
我々はあの悪い状況を極力生かした。
取り得
とり え[(取り柄)・(取り得)](名)
取るべき点。すぐれた点。長所。とりどころ。
「━がない」
早く取れば━になる ○取っただけでもうけになること 〔常〕
もし親切でなかったら、彼に取り柄がなくなる。
公平に言えば、彼にも取りえがないわけではない。
手本
て ほん[手本](名)
①それを見て手習いをする文字を書いた本。
②見習うべき、すぐれたもの。
「話し方の お━」
彼女の優しさは私にとって良い手本だ。
彼を手本にしなさい。
朝礼
ちょう れい[朝礼](名)
仕事や授業を始める前におこなう、朝の簡単な会。
支流
し りゅう[支流](名)
①本流〈に流れ入る/から分かれる〉川。えだがわ。(↔本流)
②〔本家・家元などからの〕わかれ。分派。
日参
にっ さん[日参](名・自サ)
①毎日の参拝。
②毎日、目的をもって、ある決まった場所へ出かけて行くこと。
「補償金をもらうため、役所へ━した」
〜に毎日のように日参した。
見本
み ほん[見本](名) 全体を わかってもらうために見せる、その商品の一部や例。 「内容━」 ・━いち[見本市](名) 企業が集まって、商品の見本を ならべて宣伝しながら取引をする もよおし。
やたら
やたら[(:矢鱈)](副・形動ダ) むやみに するようす。 「━(と)大声を出すんじゃない・うれしがって、そのへんを━に走り回る・━めったら〔=『やたら』を強めた言い方〕」 ・━づけ[(:矢鱈)漬け](名) いろいろの野菜をきざんで軽く つけた、塩づけ。
彼はやたらに故事来歴に詳しいけれど、それが人生の役に立っているのかはなはだ疑問だね。
彼女はやたらと靴を買う。
支度
し たく[支度・仕度](名・自サ) ①準備。用意。 「食事の━・冬━」 ②外出の服装をすること。身じたく。 「旅━」 ③食事の用意。 「今、何か━しますから」 ・━きん[支度金](名) 就職や結婚、開業などの準備に必要な費用。 ・━べや[支度部屋](名) 〔すもうで〕力士が取組の前後に過ごす、広い ひかえ室。東西二つある。
すぐに旅の支度をしなさい。
母は夕食の支度をしています。
義理
ぎ り[義理](名) ①相手とつきあっていく際に、いやでも守るべき、世の中のおきて。 「━人情・━を かく・━が悪い〔=義理の点から言って、相手に悪い〕・そんなことが言えた━か〔=義理の点から言って、そんなことが言えるのか〕」 ②つきあい。交際。 「━で顔を出す・━チョコ〔=バレンタインデーに義理でわたすチョコ〕」 →:お義理。 ③血族と同じような関係を結ぶこと。 「━の兄」 (↔実)
義理だけの拍手をもらう。
浮世の義理というもんだでの。
心境
しん きょう[心境](名)
(そのときの)気持ち。
「━の変化」
いやあ面目ない。穴があったら入りたい心境だよ。
できることはすべてやったよ。後は、果報は寝て待て、の心境だね。
溺れる
おぼ・れる[溺れる](自下一) ①〔海・川・プールなどで〕およげないために、水に しずんで自由に動けなくなる。 「海で溺れ(て死にそうにな)る・溺れ死ぬ」 ②そのことばかりして、ほかのことに注意が向かなくなる。むちゅうになる。 「酒に━」 他動溺らせる(下一)・溺らす(五)〔古風〕。「おのれを━」 ・溺れる者は わら(藁)をも つかむ句 自分があぶなくなったときは、どんな小さな手段にも たよって助かろうとする。
代用
だい よう[代用](名・他サ) 代わりに使う〈こと/もの〉。 「━品」 ・━かんごく[代用監獄](名) 〘法〙「代用刑事施設」の旧称。拘置所〔=監獄〕の代用として逮捕した容疑者をとどめておく、警察の留置場。 ・━かんじ[代用漢字](名) ある漢字が、当用漢字・常用漢字などの表にないため、代わりに使う、同音の漢字。代用字。例、交差(叉)・日食(蝕)。〔()の中は、もとの漢字〕 ・━きょういん[代用教員](名) 〔昔の小学校で〕教員免許状をもたない臨時の教員。
いざとなったら、傘が武器の代用になる。
羨望
☆☆せん ぼう[羨望](名・他サ)
〔文〕うらやむこと。
「━の的」せんぼうのまと
アンは友人みんなの羨望の的である。
彼は友人たちの羨望の的であった。
木製
もく せい[木製](名)
木で作〈ること/ったもの〉。木づくり。
このテーブルは木製である。
私は、ポーチに敷く木製のデッキパネルを購入したいと思います。
固辞
☆☆こ じ[固辞](名・他サ)
かたく辞退すること。
「さそいを━する」
彼は総理のたっての要請を固辞した。
休養
きゅう よう[休養](名・自サ)
休息して体力を つけること。
数日ゆっくり━をとる。田舎で━する ○体を休めて活力を養うこと 〔常〕
〔注〕 「静養」は病気が完治していないのでじっとしていること、「保養」は気晴らしのためにどこかへ遠出して心身を休めること、「休養」は単に体を休めることといった語感がある。
睨む
にら・む[(×睨む)](他五) ①目に力を入れ、おどすように強く見る。にらめる。 「こわい目で━」 ②精神を集中して、じっと見る。 「試験問題を━」 ③見当をつける。 「にらんだとおりだった・あやしいと━」 ④監視するような目で見る。 「警察から にらまれる」 ⑤〔そのことも〕計算に入れる。 「総選挙をにらんだ発言」
無我夢中
☆☆むが むちゅう[無我夢中](名)
心を うばわれ、われを忘れること。夢中。
「━で はい出す」
━で逃げる ○われを忘れて行動するさま 〔常
彼はジャズのことになると無我夢中になる。
私は無我夢中で部屋を飛び出した。
めった
めった[(:滅多)] 一 (形動ダ)やたら。むやみ。めちゃくちゃ。 「━なことを言うものでは ない」 二 (副)〔俗〕めったに。 三 (造語)〔めった─〕めちゃくちゃにするようす。 「━切り・━突き」 ・━うち[(:滅多)打ち](名) ①めちゃくちゃに たたくこと。 「なたで━にする」 ②〔野球で〕相手の投手を、めちゃくちゃに打ちこむこと。 「エースを━にする」 ・━に[(:滅多に)](副) ①簡単に。 「━気が許せない」 ②ほとんど。 「━客が来ない」 ・━めた[(:滅多めた)](形動ダ・副) 〔俗〕→めためた。 ・━やたら[(:滅多矢鱈)](形動ダ) めちゃくちゃ。むやみやたら。
遠縁
とお えん[遠縁]トホ–(名)
遠い血縁。
━の娘。彼は私の━に当たる ○遠い血縁 〔常〕
不機嫌
ふ きげん[不機嫌](名・形動ダ)
悪い きげん。きげんが悪いようす。
派生不機嫌さ。
意見すると見る見る━な顔になった。いやみを言われて━になる 〔常
ここ数日間、ジェーンは口も利かず不機嫌だ。
トムは疲れていて不機嫌だった。