第11回:チーズ製造 Flashcards
チーズとは:
乳や脱脂乳をレンネットやその他の凝固剤によって凝固し、ホエイを分離したものです。
CODEXは:
国際食品規格
CODEXでは、チーズは:
チーズ中のホエイたんぱく質濃度 /カゼイン濃度 < 乳中のホエイたんぱく質濃度 /カゼイン濃度
原料の牛乳で三大栄養素:
たんぱく質
脂質
炭水化物
(ただし、一番は水分)
牛乳で主な炭水化物は:
乳糖
牛乳の栄養で、何の栄養はチーズ製造で排出されるか:
水分
炭水化物
ホルスティン vs ジャージー
ホルスティン:水分、パントテン酸
ジャージー:エネルギ、たんぱく質、脂質、カルシウム
パントテン酸
pantothenic acid
カリウム
potassium (Vit K)
乳に含まれる2種類のたんぱく質:
非水溶性のたんぱく質: カゼイン、80%
水溶性のたんぱく質: ホエイたんぱく質、20%
牛乳に含まれるたんぱく質の約80%を占める、4種のカゼイン:
αs1 カゼイン(アルファ エス ワン)
αs2 カゼイン(アルファ エス ツー)
β カゼイン(ベータ)
κ カゼイン(カッパ)
通常の乳の状態はカゼインミセルは:
マイナスの電荷の方が多く
電荷
でんか
charge (negative, positive electron, etc.)
何のためにカゼインミセルは乳中で分散している。
互いに反発しあっているの為
分散する
ぶんさんする
to disperse, scatter
カゼインミセル
casein micelle
なぜ乳は白いのか?
乳中では水に溶けない4種のカゼインが集合体となって浮遊している。
このコロイド粒子に光が当たることと散乱し、白く濁って見える。
集合体
しゅうごうたい
assembly, aggregation
浮遊する
ふゆうする
to float, be suspended (in water, etc)
コロイド粒子
コロイドりゅうし
colloid particle
散乱する
さんらんする
to disperse, scatter, diffuse
濁る
にごる
to become cloudy, muddy
ホエイ
乳清とは:
乳が凝固した凝乳(カード)から分離した淡緑黄色の液体です。
淡緑黄色
たんりょくきいろ
light green, yellow
乳清中なんのものに関係するたんぱく質が含まれるか:
骨強化
感染防御
免疫調節
感染防御
かんせんぼうぎょ
ward off/ defense against infection/ contagions
免疫調節
めんえきちょうせつ
immunity regulation/ control
乳清中のタンパク質に最も多い、次に多い:
最も多い:Bラクトグロブリン、約50%、筋肉合成
次に多い:aラクトアルブミン、乳糖合成
乳酸菌などの微生物によってヨーグルトやチーズに:
特有な香りをもたらすが、酸化すると好ましくない風味の原因にもある
クリームラインは:
静置すると脂肪球同士が集合して表面に浮いてくる。
通常の飲用乳は何を通じる?
均質機
ホモジナイザー
均質機
きんしつき
ホモジナイザー
homogenizer machine
均質機(ホモジナイザー)は何のために?
脂肪球を小さくし、集合しにくくする
ノンホモ牛乳は:
均質機に通していない乳、静置するとクリームラインができる。
ホモ牛乳は:
脂肪(球)を細かく砕く均質化した乳。通常の飲用乳。
乳糖(ラクトース)は:
グルコースとラクトースが結合した2糖類の一種で、乳にのみ存在する特殊な糖質。
砂糖の甘さの:
1/5程度
乳糖は離乳前の動物の子供に何のため:
動物の子供のエネルギー源として最も重要、腸の活動を活発にし、カルシウムの吸収を高める働きもある。
離乳
りにゅう
weaning
乳糖はチーズ製造では:
スターターの餌となる
乳の成分で、水分以外に最も多いのが:
炭水化物であり、その主なものは乳糖である。
カルシウムは乳中に:
チーズ製造で:
0.1%程度しか含まれないが、
チーズ製造では乳の凝固に大きくあります。
乳量や成分は何の原因で変化しますか?
泌乳の時期
季節
飼料
環境
泌乳
ひつにゅう
milk secretion
飼料
しりょう
feed, fodder (of animals)
牛乳の搾乳期間:
出産後約300日
初乳は:
仔牛を出産した直後に分泌される乳
仔牛に免疫を与える成分
乳等省令において、初乳は:
分べん後5日以内のものは出荷禁止
チーズ造りにおいても製造に適さないの理由:
抗菌成分の濃度が高いので、低温殺菌しても抗菌活性が部分的に残り、乳酸菌の生育も遅くなるため
抗菌
こうきん
antibacterial, antimicrobial
搾乳期間の後、何ヶ月牛を休ませるか?
約2〜3ヶ月
たんぱく質や脂肪が多い乳は何の特性?
チーズの収量が高く、チーズ造りに向いている
カゼインミセルの大きさは何の特性?
カードの性質に影響する
大きい:柔らかいカード
小さい:硬いカード
牛
カロテン、色、特性
カロテンあり
黄色
ヨロッパではそれぞれの風土に適した牛がいる。
日本に多いホルスタインは、歩留まりは良くないが参入料が多い。ブラウンスイスは乳固形分含量が多く、日本の酪農家が徐々に導入している。
風土
ふうど
natural features, typography, climate
日本に多い牛は:
ホルスティン
歩留まり
ぶどまり
yield, output (of milk from a cow, etc)
導入する
どうにゅうする
to bring in, introduce
ブラウンスイス牛を導入する
山羊
カロテン、色、特性
カロテンなし
白色
もろい組織、特有の臭い、栄養健康効果など。
たんぱく質や脂肪球が小さいため消化吸収が良い
羊
カロテン、色、特性
カロテンなし
白色
羊乳は脂肪やたんぱく質含量が高いのでチーズ造りに適した乳。
牛乳と比べると少量のレンネットでカードが生成。
水牛
カロテン、色、特性
カロテンなし
白色
脂肪やたんぱく質含量が高いのでチーズ造りに適したにゅう。
ラクダ乳の特性:
チーズに利用
馬乳の特性:
たんぱく質含量低く、乳糖が多いので馬乳酒に
モンゴルやかザクスタン
ヤク乳の特性:
チベットやブータンで利用される
山羊乳が消化吸収が良いので、フランスの表現は:
「シェーブルに始まり、シェーブルに終わる」
反芻動物は:
いったん胃に送った食物を口に戻して噛むことを繰り返して消化する動物です。
咀嚼する
そしゃくする
to masticate, chew
食物を口に戻して咀嚼する
餌の品質の違い:
5つ 若草 夏草 乾し草 サイレージ 濃厚飼料
乳に若草の影響:
春から夏にかけての時期、若草や花の咲いた野草が餌=チーズに豊かな風味をもたらす。
脂肪の素になる繊維質は少なく、若草の酵素が第一胃の発酵を活発にすることもある。
素
もと
origin, source;base, foundation, root
脂肪の素になる繊維質
繊維質
せんいしつ
dietary fiber
繊維質は少ない
夏草
繊維質が豊富になる。安定したチーズ製造ができる。
カロテン含量が多いので、牛乳生のチーズは黄色味を帯びる。
乾し草
夏から秋にかけて造っておく服の餌。
不完全な乾燥状態では異常発酵やカビのリスクがあり、チーズへも悪影響をもたらす。
不完全な
ふかんぜんな
imperfect, incomplete
異常
いじょう
strange, abnormal
サイレージ
空気が遮断された条件で、乳酸発酵が通行した草の漬物。
酪酸菌の汚染のリスクもあり、フランスやスイスのハード系チーズなど、長期熟成タイプには禁止しているものも多い。
条件
じょうけん
condition, requirement
酪酸菌
らくさんきん
butyric acid producing bacillus
Clostridium butyricum
濃厚飼料
草や藁など繊維質を多く含んだ「粗飼料」に対し、穀類やぬか植物性油粕など栄養価の高いものをいう。
補助的に与えることで、健康維持や泌乳量、乳質の向上が期待できる。
藁
わら
straw
粗飼料
そしりょう
roughage, coarse feed (for animals)
穀類
こくるい
grains (feed for animals)