| 第2回:チーズ製法例 Flashcards
フロマージュ・ブラン
酸凝固;カゼインが凝固する
①乳:スターター、30*C 乳酸発酵
②凝固:少量レンネット、カッティング
③ホエイ分離:カードをすくり取り、形に入れて脱水
カッテージチーズ
酸加熱凝固;カゼインが凝固する ①乳:脱脂乳、スターター、30*C 乳酸発酵 ②凝固:少量レンネット、カッティング ③加熱:撹拌しながら50*Cまで ④ホエイ分離:カード粒を水洗い
リコッタ
熱凝固;ホエイたんぱく質が凝固する
①乳:チーズ製造で出たホエイ
②加熱:ホエイ中のたんぱく質が凝固するまで、80*C、二度目の煮る
③凝固、脱水:凝固物をすくり取り、形に入れる
モッツァレッラ
レンネット凝固 ①乳:36*Cに温め、スターター、乳酸発酵 ②凝固:レンネットを入れ ③カッティング:スピーノで ④ホエイ分離:ホエイを抜いてチェダリングする、phを下げていく ⑤細断:phが5.2程度になったら、細く切る ⑥フィラトゥーラ:熱湯の中でカードを融かし練る ⑦成形:大きさにちぎって塩水に放す、引きちぎる=モッツァーレ
ブリ・ド・モー
レンネット凝固 ①乳:30*C乳を50−60Lのバケツに入れ、スターター ②凝固:レンネットを入れて、2時間強程度 ③カッティング:サーベルで大きめにカット ④型詰め・ホエイ分離:ペル・ア・ブリでカードを薄く削る、モルドに詰める ⑤成形:翌日まで起き、反転、静置2回繰り返して ⑥加塩:表面に塩をふり、乾塩法 ⑦白カビ接種:表面に白カビを噴霧する ⑧予備熟成:13−15*C, 湿度70−75%、約1週間 ⑨熟成:熟成専門業者に引き渡して約4週間熟成
カマンベール 無殺菌乳
生乳の搬入 脂肪率調整 加熱殺菌 冷凍(保存 加塩・スターター添加、レンネット添加 カッティング 型詰め/ホエイ排出 反転、型から取り出す 加塩 白カビの胞子を噴霧 反転しながら熟成 包袋/出荷
カマンベール A.O.P.
生乳の搬入 脂肪率調整 保存の場合は冷凍 加塩・スターター添加、レンネット添加 カッティング ルーシュで型詰め/ホエイ排出 反転 型から取り出す 加塩 白カビの胞子を噴霧 反転しながら熟成 包袋/出荷
ロックフォール
レンネット凝固 ①乳:羊乳30*Cに温め、白カビの胞子をスターターを加え、乳酸発酵 ②凝固:レンネット添加後、約2時間でやや硬めに ③カッティング:カードナイフで~1.5cmにカット、攪拌 ④型詰め・ホエイ分離:バラバラにした状態で型詰め ⑤成形:反転を繰り返し形を造る ⑥加塩:型から取り出し、最後的に塩分は4.5% ⑦穿孔・熟成:空気孔を開け、洞窟で熟成 ⑧金属箔で包み、熟成
ウォッシュタイプ
レンネット凝固主体、酸凝固主体 ①乳:温め、スターター、乳酸発酵 ②凝固:レンネット、約1時間で凝固 ③カッティング:カードナイフで ④型詰め・ホエイ分離 ⑤成形:反転を繰り返し、翌日型をはずす ⑥加塩:塩をつける、ブライン法もある ⑦熟成:塩水で洗ったり拭き取りして約3週間熟成
ゴーダ(カードウォッシング)非加熱圧搾タイプ
レンネット凝固 ①乳:温め、スターター、乳酸発酵 ②凝固:レンネット ③カッティング ④ホエイ分離:ホエイの一部を非出し、ぬるま湯で置換、お湯で洗う ⑤型詰め ⑥成形:プレス機で ⑦加塩:ブライン法、飽和食塩水に ⑧熟成
チェダー (チェダリング)非加熱圧搾タイプ
レンネット凝固 ①乳:温め、スターター、乳酸発酵 ②凝固:レンネット ③カッティング ④ホエイ分離:カード粒同士が結着して大きな塊、温度を保ったバットの中で塊を適当な大きさに切り、上下を入れ替えながら反転し、サンドを上昇させながらホエイを排出、ミリング、加塩 ⑤型詰め ⑥成形:プレス機で ⑦熟成:型から取り出し、熟成
パルミジャーノ・レっジャーノ 加熱圧搾タイプ
レンネット凝固
①乳:前日の夕方の乳を静置分離で部分脱脂したものと朝の乳混ぜて釜に入れて温め、前日のホエイをスターターとして加える
②凝固:レンネット、10−12分で
③カッティング:スピーノで
④ホエイ分離:撹拌しながら約55*Cまで、45−60分後カードが低いに沈む、布に包み釜の中に吊るす;ホエイを半分抜いて、カードを半分に切り
⑤成形:モールドに布ごと入れ、夕方胴が膨らんだステインレスの締め付け自在の型、2−3日間置き、太鼓形
⑥加塩:型から取り出し、飽和食塩水に20−25日間浸漬
⑦熟成:熟成庫で最低12ヵ月、通常24ヶ月間熟成、ロボットによるブラッシング
ラクレット カードウォッシングの製法
レンネット凝固 ①乳:加塩したのちスターター添加 ②凝固:レンネット添加 ③カッティング ④ホエイ分離:ホエイの一部を排出し、ぬるま湯で置換する。カードをお湯で洗う。 ホエイ中の乳糖濃度が薄まるので、浸透圧の原理で、カード内の水分含有量はそのままで、乳糖の排出が促される。 ⑤型詰め ⑥成形(プレス) ⑦加塩:ブライン法 ⑧熟成:表面にモルジュを形成していく。
テルミぜ
仏:lait thermisé レ・テルミぜ
63〜65*C 15秒程度
エメンターラー
レンネット凝固
①乳:乳酸菌、プロピオン酸菌を加える
②凝固:レンネット添加;酸度をあまり上げず、主に凝乳酵素をしっかり働かせることによってカルシウムを多く取り込みながら強固なカードを造る
③カッティング:カードを米粒大にカット
④ホエイ分離:攪拌中、銅鍋を加熱する。クッキングすることでカード粒を収縮させ、水分を少なくなる。
⑤成形
⑥加塩:ブライン法、塩水に浸漬;プロピオン酸菌が
活発に働くように、加塩は控えめにする。
⑦熟成:約2週間、乾燥
約3〜10週間:高温熟成(19−24C)、プロピオン酸菌が炭酸ガスを発生し、丸いチーズアイができる。
その後:11〜14Cで熟成 (12ヶ月以上もある)
フォンデュ
「チーズを白ワインで溶かし、キルシュやにんにくで香りをつけたものをパンに絡めて食べる」 ⑴ジュラ風フォンデュ:グリュイエール、白ワイン、キルシュ、ナツメグ ⑵フリブール風フォンデュ:ヴァシュラン・フリブルジョワ、バター、塩、胡椒 ⑶ロマンド風フォンデュ:グリュイエール、ヴァシュラン・フリブルジョワ ⑷森野フォンデュ:きのこを入れる
ブルー・スティルトン・チーズ
レンネット凝固 *フルム・ド・モンブリゾンも似た工程 ①乳:加熱したうちスターター、青カビ添加 ②凝固:レンネット添加 ③カッティング ④ホエイ分離:チェダリングに似た工程、細断/ミリング ⑤加塩:カードに直接塩を加える(乾塩法) ⑥型詰め:プレスはしない、型ごと反転 ⑦型出し ⑧熟成:金串で穴をあける
乾塩法は:
直接塩を加える
ブルー・スティルトン・チーズ