16. 感染症概論 Flashcards
問診事項
年齢、性別、既往歴、服薬歴、嗜好歴(酒、喫煙)、家族歴、渡航歴、動物接触歴、
海外渡航歴で確認すべきこと
渡航先(国と地域)、日程、曝露の有無、飲食物、渡航目的、宿泊先、ワクチン・予防接種、外傷・疾病
国内のダニ媒介感染症
重症熱性血小板減少症候群(SFTS) 日本紅斑熱 ツツガムシ病 回帰熱 エゾウイルス感染症 ダニ媒介性脳炎
ペットを含む動物からの感染症
オウム病 ネコひっかき病 パスツレラ病 サルモネラ病 クリプトコックス病 トキソプラズマ病
頭痛・意識障害が認められるときの所見
髄膜刺激症状など
頭痛・意識障害が認められるときの検査
髄液検査
頭痛・意識障害が認められるときの疾患
髄膜炎
鼻汁・鼻閉が認められるときの所見
副鼻腔上の圧痛
鼻汁・鼻閉が認められるときの検査
副鼻腔X線・CT
鼻汁・鼻閉が認められるときの疾患
副鼻腔炎
嚥下痛・咽頭痛が認められるときの所見
扁桃腺腫大
嚥下痛・咽頭痛が認められるときの検査
扁桃腺腫大?
嚥下痛・咽頭痛が認められるときの疾患
扁桃腺炎
咳嗽・喀痰・呼吸困難が認められるときの所見
Coarse crackles
咳嗽・喀痰・呼吸困難が認められるときの検査
胸部X線・CT
咳嗽・喀痰・呼吸困難が認められるときの疾患
肺炎
腹痛・嘔気が認められるときの所見
腹膜刺激症状
腹痛・嘔気が認められるときの検査
腹部X線・CT
腹痛・嘔気が認められるときの疾患
腹腔内腫瘍
頻尿・排尿時痛・残尿感が認められるときの所見
CVA tenderness
頻尿・排尿時痛・残尿感が認められるときの検査
尿検査・腹部CT
頻尿・排尿時痛・残尿感が認められるときの疾患
急性腎盂腎炎
関節痛が認められるときの所見
関節の腫脹
関節痛が認められるときの検査
関節液採取
関節痛が認められるときの疾患
化膿性関節炎
グラム陽性球菌の代表例
ブドウ球菌、腸球菌
グラム陽性双球菌の代表例
肺炎球菌
グラム陽性桿菌の代表例
リステリア菌、クロストリジウム属
グラム陰性桿菌の代表例
大腸菌、緑膿菌、肺炎桿菌
グラム陰性球菌の代表例
髄膜炎菌、淋菌、モラクセラ・カタラーリス
抗酸菌の染色方法
Ziehl-Neelsen染色
レジオネラ属の染色方法
ヒメネス染色
Pneumocystisの染色方法
Grocott染色
温泉での感染
レジオネラ属
毒素性細菌性腸炎とは
原因菌が食品の中で増殖し、毒素を産生し、人はその毒素を摂取することによって発症
毒素性細菌性腸炎の原因菌
ボツリヌス菌、黄色ブドウ球菌、セレウス菌嘔吐型
非毒素性細菌性腸炎とは
食品に侵入した細菌を人が摂取し、その細菌が腸管内で増殖することで発症
非毒素性細菌性腸炎の原因菌
サルモネラ、カンピロバクター、腸炎ビブリオ、病原性大腸菌、腸管侵入性大腸菌
腸管内で毒素を産生する細菌
腸管出血性大腸菌、毒素原性大腸菌、ウェルシュ菌、セレウス菌腸炎型、エルシニア
糞便の外観が米のとぎ汁様→検出微生物
コレラ菌
糞便の外観が水様便(黄褐色、腐敗臭)→検出微生物
腸炎ビブリオ
糞便の外観が水様便(新鮮血様)→検出微生物
腸管出血性大腸菌
糞便の外観が膿粘血便→検出微生物
赤痢菌、サルモネラ菌、カンピロバクター
糞便の外観が苺ゼリー様(果実臭)→検出微生物
アメーバ赤痢
糞便の外観が白色便→検出微生物
ロタウイルス
糞便の外観が脂肪性下痢→検出微生物
ランブル鞭毛虫
喀痰培養に普通寒天培地を用いる病原体
一般細菌
喀痰培養にPPLO培地を用いる病原体
Mycoplasma pneumoniae
喀痰培養にBordet-Gengou寒天培地を用いる病原体
Bordetella pertussis
喀痰培養にBCYE寒天培地、WYO寒天培地を用いる病原体
Legionella spp.
喀痰培養にThayer-Martin培地を用いる病原体
Neisseria gonorrhoeae, N. meningitidis
喀痰培養にSabouraud寒天培地を用いる病原体
真菌
喀痰培養に小川培地、MGIT培地を用いる病原体
Mycobacterium tuberculosis
喀出痰における肉眼的評価
M1:膿性成分を含まない粘液性痰 M2:膿性成分がわずかに認められる粘液性痰 P1:膿性成分が1/3以下 P2:膿性成分が1/3~2/3以下 P3:膿性成分が2/3以上
喀痰が良質であるかどうかを判断する方法
喀出痰における肉眼的評価
グラム染色によるGecklerの分類
グラム染色によるGecklerの分類とは
好中球数と扁平上皮細胞の数を比較
尿培養の方法
健常人の尿は本来無菌であるため、グラム染色が有用
低温で死滅する細菌
淋菌、髄膜炎菌、赤痢アメーバ
保存に特に注意すべき検体(髄膜炎菌)
髄液、血液、咽頭粘液
保存に特に注意すべき検体(淋菌)
尿道分泌物、頸管分泌物、尿、咽頭粘液、直腸粘液、眼脂(新生児)
保存に特に注意すべき検体(赤痢アメーバ)
糞便(苺ゼリー状)、肝膿瘍の膿、脳膿瘍の膿
抗原検査の原理
ラテックス凝集法、酵素免疫測定法、イムノクロマト法など
インフルエンザの迅速検査
イムノクロマト法
初感染のときのIgMとIgG
IgM陽性、IgG陰性
初感染で検査時期が遅い、再感染や再活性化のときのIgMとIgG
IgM陽性、IgG陽性
既感染、ワクチン接種のときのIgMとIgG
IgM陰性、IgG陽性