5. 消化器系 Flashcards
人体内の漿膜と漿膜腔
腹膜と腹膜腔
胸膜と胸膜腔
心膜と心膜腔
左右の外頚動脈の支配先
○○・○○
口腔・咽頭
左右の鎖骨下動脈の支配先
○○(○○部)
食道(頚部)
無対・複数の食道動脈の支配先
○○(○○部)
食道(胸部)
腹腔動脈の支配先
○○(○○部)・○○・○○・○○・○○
食道(腹部)・胃・十二指腸・肝臓・膵臓
上腸間膜動脈の支配先
○○〜○○+○○
十二指腸〜横行結腸+膵臓
下腸間膜動脈の支配先
○○〜○○
横行結腸〜直腸
左右の内腸骨動脈の支配先
○○
直腸(肛門管)
上大静脈の支配先
左右の内頸静脈経由:○○・○○
左右の奇静脈経由:○○
左右の内頸静脈経由:口腔・咽頭
左右の奇静脈経由:食道
下大静脈の支配先
肝静脈経由:○○
門脈を介して肝臓へ:○○〜○○+○○
左右の内腸骨静脈経由:○○
肝静脈経由:肝臓
門脈を介して肝臓へ:食道(腹部)〜直腸+膵臓
左右の内腸骨静脈経由:直腸(肛門管)
下大静脈から上大静脈系への経路
側副循環路
下半身のリンパの運ばれる経路
乳ビ槽から始まる胸管
乳ビ槽には左右の腰シンパ本幹と腸リンパ本幹が注ぐ
消化器系のリンパ
主に腸リンパ本幹
下行結腸から遠位部では左右の腰シンパ本幹
消化器系の神経支配(体性)
頭頚部の一般知覚
○○(○○・○○)・○○・○○
三叉神経(上顎神経・下顎神経)・舌咽神経・迷走神経
消化器系の神経支配(体性)
頭頚部の特殊知覚(味覚)
○○(○○)・○○・○○
顔面神経(鼓索神経)・舌咽神経・迷走神経
消化器系の神経支配(体性)
頭頚部の運動
○○・○○(○○)・○○・○○・○○
顔面神経・三叉神経(下顎神経)・舌下神経・舌咽神経・迷走神経
消化器系の神経支配(体性)
肛門周囲の一般知覚・運動
○○
陰部神経
消化器系の神経支配(交感)
上頚神経節 ・外頚動脈神経 ・内頚動脈神経(深錐体神経) 大内臓神経[節前線維] ・椎前神経節 小内臓神経[節前線維] ・椎前神経節 腰内臓神経[節前線維] ・上・下下腹神経叢(直腸動脈神経叢)
消化器系の神経支配(副交感)
顔面神経 ・大錐体神経(翼口蓋神経節) ・鼓索神経(顎下神経節) 舌咽神経 ・小錐体神経(耳神経節) 迷走神経 骨盤内臓神経 ・直腸動脈神経叢
消化器系の消化と吸収の制御(神経)
自律神経系
壁内神経叢
消化器系の消化と吸収の制御(液性因子)
消化管ホルモン(内分泌)
傍分泌(胃での塩酸分泌など、限定的)
自律神経系による消化器系の機能制御
交感神経:抑制(大・小内臓神経、椎前神経節)
副交感神経:促進(迷走神経、骨盤内臓神経)
壁内神経叢による消化器系の機能制御
種類:○○・○○
支配先:○○・○○・○○・○○・○○
マイスナー神経叢(粘膜下神経叢)
アウエルバッハ神経叢(筋層間神経叢)
支配:縦走筋・輪走筋・粘膜筋板・内在性の動脈・粘膜
消化腺
大唾液腺(耳下腺、顎下腺、舌下腺)、肝臓(と胆嚢)、膵臓
ワルダイエルの咽頭輪
舌扁桃、口蓋扁桃、咽頭扁桃
舌の支配神経
運動神経:舌下神経
知覚神経:
・一般知覚:三叉神経(前2/3)と舌咽神経(後1/3)
・味覚:顔面神経(前2/3)と舌咽神経(後1/3)
舌筋
内舌筋:固有舌筋(舌内を走行する)
外舌筋:(舌の外部から舌内に)
外膜と漿膜の違い
外膜:明確な境界なしに周囲の結合組織に移行する
漿膜:外側を薄い単相扁平上皮である中皮(腹膜)におおわれている
消化管で漿膜を持たない部分
食道(頸部、胸部)と下部直腸
胸管
乳び槽に始まり、大動脈とともに横隔膜を貫き、胸椎の前面を上行し、左静脈角へ流入
乳び槽
○○と○○が合流
下肢からの1対の腰リンパ本幹・消化管からの腸リンパ本幹が合流
腹部食道(Ae)
腹腔内に入り、EGJまで
食道生理的第一狭窄部
食道入口部、C6
食道生理的第二狭窄部(西條)
大動脈弓、左主気管支、T4~5
食道生理的第三狭窄部
横隔膜貫通部、T10~11
横隔膜食道裂孔
吸気時には外側から締めつけられ、呼気時には緩む
頸部・胸部上部食道の栄養血管
下甲状腺動脈食道枝
胸部中部食道の栄養血管
胸部大動脈食道枝
気管支動脈食道枝
胸部下部食道の栄養血管
左胃動脈食道枝
左下横隔動脈食道噴門枝
胃の小彎の動脈
左・右胃動脈
胃の大彎の動脈
左・右胃大網動脈、短胃動脈
胃の副細胞
弱アルカリ性の粘液(ムチン)を分泌する→塩酸やペプシンから粘膜を保護する。
胃の壁細胞(西條)
塩酸を分泌する→塩酸の働きによりペプシノーゲンがタンパク質分解酵素のペプシンとなる
胃の主細胞
ペプシノーゲンを分泌する
Kerckringひだ(輪状ひだ)
絨毛とともに小腸の吸収面積を広くする
十二指腸の球部
幽門から上十二指腸角まで で、Kerckringひだ(輪状ひだ)はなく、表面平滑
十二指腸の栄養血管
胃十二指腸動脈と上腸間膜動脈の枝
中心乳糜管(中心リンパ管)
腸絨毛を貫いている
脂肪を回収するための装置
後腹膜器官
十二指腸、上行結腸、下行結腸、直腸、膵臓、副腎、尿管、腎臓
消化管の平滑筋線維
○○型
シングルユニット型
平滑筋の収縮
カルモジュリンとCa2+が結合
複合体がミオシン軽鎖キナーゼ(MLCK)を活性化
MLCKがミオシン軽鎖をリン酸化
ミオシンとアクチンが反応
平滑筋の弛緩
Ca2+濃度低下
ミオシン軽鎖キナーゼのリン酸化(アドレナリンβ2刺激)
消化管の壁内神経叢
アウエルバッハ神経叢(筋間神経叢)
マイスナー神経叢(粘膜下神経叢)
括約筋
交感or副交感神経
交感神経
縦走筋・輪走筋肉
交感or副交感神経
副交感神経
The crypt-villus axis
陰窩・絨毛軸
陰窩では電解質溶液の分泌を行い、絨毛では分泌された電解質とともに栄養素を吸収する
The jejunocolonic axis
消化管の部位によって吸収すべきものが変わる。それに合わせて、上皮細胞の特性も変化する。
many AA transporters
アミノ酸輸送体
グルコースとガラクトースの輸送体
SGLT1(ナトリウム依存性 グルコーストランスポーター、Sodium dependent glucose transporter)
フルクトースの輸送体
GLUT5(グルコーストランスポーター5、
Glucose transporter 5)
咀嚼筋の唯一閉口筋でない筋肉
外側翼突筋
安静時の唾液の95%を分泌する消化腺
大唾液腺
唾液中の漿液腺(終末部腺房細胞)から分泌される酵素
αアミラーゼ
唾液中の粘液腺から分泌される酵素
ムチン(糖タンパク質)
交感神経からの刺激により分泌される唾液の組成
粘稠な唾液
副交感神経からの刺激により分泌される唾液の組成
さらさらした唾液
なぜ唾液は低張になるのか
Na+やCl-が再吸収されるから
嚥下運動の3期(3相)
第1期 口腔咽頭相:随意的
第2期 咽頭食道相:反射的
第3期 食道相:自律的
上部食道括約筋の筋肉の種類(支配神経)
骨格筋(迷走、舌咽)
下部食道括約筋の筋肉の種類
平滑筋
胃のG細胞
ガストリン分泌
胃底腺の種類
主細胞、壁細胞、副細胞
幽門腺の種類
G細胞
壁細胞のアセチルコリンの受容体(Gタンパクの種類)
M3受容体(Gαq)(促進)
壁細胞のガストリンの受容体(Gタンパクの種類)
CCKB受容体(Gαq)(促進)
壁細胞のヒスタミンの受容体(Gタンパクの種類)
H2受容体(Gαs)(促進)
壁細胞のソマトスタチンの受容体(Gタンパクの種類)
ソマトスタチン受容体(Gαi)(抑制)
壁細胞のプロスタグランジンの受容体(Gタンパクの種類)
プロスタグランジン受容体(Gαi)(抑制)
胃酸分泌の4相
1)基礎分泌相
2)頭相(脳相)
3)胃相
4)腸相
ペプシノゲンのpHによる活性化
– pH2-3.5で活性
– pH3.5以上で可逆的に不活性化
– pH7.2以上で不可逆的に不活化
グリソン鞘
肝臓の小葉間結合組織の角に対応する部分にある結合組織
ディッセ腔
肝臓の肝細胞索と類洞の間
ロキタンスキー・アショフ洞
胆嚢で上皮が筋層にまで陥入している部分
Secretinの作用
重炭酸塩分泌
CCK(コレシストキニン)の作用
膵液・胆汁分泌 胆嚢収縮 Oddi筋弛緩 胃排出抑制 LES(下部食道括約筋)弛緩
Gastrinの作用
胃酸分泌
Ghrelinの作用
食欲促進
胃運動促進
Insulinの作用
血糖低下
GLP1の作用
インスリン分泌
グルカゴン分泌抑制
カハール細胞
胃や腸などの消化管に存在し、主に消化管の運動やそのリズムを調整するペースメーカーの働きをもつ細胞
脳腸相関
消化管の壁内神経叢は、○○を介して脳と連結している。
消化管の壁内神経叢は、外来神経(交感神経と副交感神経)を介して脳と連結している。
食道
○○部・○○部・○○部
頸部・胸部・腹部
逆流防止にはたらく因子
・食道裂孔(主に横隔膜右脚)の圧迫
・腹部食道にかかる腹圧
・食道と胃の角度:His角
・下部食道昇圧帯(LES圧)
消化管括約筋
〇〇・〇〇・〇〇・〇〇・〇〇・〇〇
上部食道括約筋、下部食道括約筋、内・外肛門括約筋、幽門括約筋、オッジ括約筋、バウヒン弁
Postoperative ileus(POI)とは
主に腹部手術後に胃、小腸、大腸などの消化管運動が障害され腹部膨満、嘔気嘔吐、腹痛が出現したり排便排ガスが停止する期間
Postoperative ileus(POI)の期間
胃・十二指腸:〇〇時間
小腸:〇〇時間
大腸:〇〇時間
胃・十二指腸:24〜48時間
小腸:5〜15時間
大腸:24〜48時間
肝星細胞
〇〇を貯蔵する
ビタミンAを貯蔵する
クッパー(Kupffer)細胞
肝臓のマクロファージ
一次胆汁酸
〇〇と〇〇
〇〇で産生される
コール酸とケノデオキシコール酸
肝細胞で産生される
二次胆汁酸
一次胆汁酸が腸管内で〇〇による分解を受けたもの
一次胆汁酸が腸管内で細菌による分解を受けたもの
リポタンパク質(VLDL)
〇〇+〇〇
脂質+アポタンパク質
proenzymeとは
不活性な酵素で、十二指腸で分解されて活性化される
膵液のイオン組成を調節する物質
〇〇・〇〇
セクレチン・アセチルコリン
筋層と内肛門括約筋
副交感神経:〇〇
交感神経:〇〇
副交感神経:骨盤内臓神経(S2-S4)
交感神経:仙骨内臓神経(第1-第3仙骨神経節)
外肛門括約筋
体性運動神経:〇〇
陰部神経(S2-S4)から下直腸神経
食道粘膜の上皮のタイプ(西條)
重層扁平上皮
食道腺(位置、腺のタイプ)(西條)
粘膜下層、粘液分泌、混合腺
食道の平滑筋(層、場所別の筋の種類)(西條)
内輪走筋・外縦走筋の2層
上部1/3:骨格筋
中部1/3:平滑筋
下部1/3:混在
乳歯の数(西條)
20本
胃粘膜のH.E.染色を作る手順(西條)
固定→水洗→脱水→置換→包理→薄切→染色→封入
消化管M細胞
タンパク質を食作用で取り込む
嚥下運動の第2期咽頭食道相に関わる神経
迷走・舌咽
胃酸分泌の胃相
迷走と壁内神経叢の反射(胃壁の伸展、アミノ酸などの刺激)
高pHがG細胞を刺激
低pHではソマトスタチンがG細胞を抑制
胃酸分泌の頭相(脳相)に関与する神経
迷走(嗅覚、視覚、味覚、嚥下などが刺激)
嚥下に関与する筋肉8つ
咀嚼筋、表情筋、内舌筋、外舌筋、舌骨上筋、口蓋筋、咽頭筋、喉頭筋
口蓋帆挙筋・口蓋垂筋の支配神経
咽頭神経叢
口蓋舌筋・口蓋咽頭筋の支配神経
舌咽神経
胃の受け入れ弛緩の神経
迷走神経
胃がものを貯留する場所
近位部
胃粘膜上皮
側底膜と尖頂側膜の輸送体
側底膜: Na+-HCO3-共輸送体
尖頂側膜:Cl–HCO3-共輸送体
胃粘膜上皮
促進するもの、抑制するもの
促進:迷走神経、酸性
抑制:交感神経
胃壁細胞に対する迷走神経の作用(直接経路、間接経路)
直接経路:アセチルコリン、ガストリン、ヒスタミンによる刺激
間接経路:アセチルコリン、ガストリンがECL細胞を刺激し、ヒスタミンを分泌させる
胃酸分泌の腸相
タンパク質分解産物がG細胞刺激
膵臓の導管を刺激する物質
セクレチン、アセチルコリン
膵液の分泌調節の3層
1)脳相
2)胃相
3)腸相
膵液の分泌調節の脳相
視覚、嗅覚、味覚の刺激
迷走神経を介する
膵液の分泌調節の胃相
胃の拡張が刺激
迷走神経を介する
膵液の分泌調節の腸相のS細胞
水素イオン濃度に反応してセクレチン分泌(導管刺激)
膵液の分泌調節の腸相のI細胞
脂質、タンパク質の分解産物に反応してCCK分泌
腺房細胞の分泌促進
排便の抑制
交感神経で両肛門括約筋緊張(陰部神経)
直腸内圧上昇の影響
内肛門括約筋弛緩(圧低下)
外肛門括約筋収縮(圧上昇)
(我慢すると圧が逆になる)
便意消失の理由
直腸壁の伸展
胆汁酸と結合する物質
タウリン、グリシン
胆汁酸の作用の仕方
核内受容体のリガンド
胆汁酸の回収率
90%
リポタンパク質の比重が軽いものから
カイロミクロン、カイロミクロンレムナント、VLDL、IDL、LDL、HDL
VLDLの変化
VLDL→IDL(酵素:LPL、補酵素:アポC-II)
IDL→LDL(酵素:HTGL)
VLDLの主要アポタンパク質
アポB-100
カイロミクロンの主要アポタンパク質(どこを経由)
アポB-48(リンパ管)
末梢のコレステロールの回収
HDL(IDLに変化し肝臓へ)
遊離脂肪酸の血漿中
アルブミン
β酸化
脂肪酸からアセチルCoA
糖の供給不足の時のアセチルCoA
ケトン体に変換
脳や筋肉はこれを戻せる
アミノ酸のアミノ基転移酵素
アミノトランスフェラーゼ(αケトグルタル酸からグルタミン酸)
尿素の窒素の由来
アンモニア、アスパラギン酸
モチリンの作用
空腹期の腸管の強収縮
小腸の律動性収縮の収縮頻度は肛門に近づくにつれてどうなる?
肛門側に行くにつれて少なくなる
大腸運動
空腹期も食後期も同じ
小腸を離断するとどうなるか
それ以降が強収縮
胃の蠕動運動はどこから起こるか
胃下部
胃の活動電位の頻度
3 times/min
唾液の主な陽イオン、陰イオン
カリウムイオン、重炭酸イオン
いきむ際の筋肉
横隔膜、肛門挙筋
胃排出を抑制する因子
高脂肪食、ストレス、CCK、迷走神経切断
嚥下運動の口腔咽頭相で働く神経
嚥下運動の口腔咽頭相は随意的であり、 ここでは口唇を閉じ(顔面神経)、下顎を固定し(三叉神経)、舌の運動(舌下神経)で食塊を 咽頭に送り込む