11. ヒトの発生 Flashcards
器官形成期
8週間まで(胎児の発育に悪影響を与える因子に暴露されると、奇形を生じる可能性が高くなる)
催奇形因子とその例
麻薬などの各種ドラッグ、アルコール、タバコ、治療目的で投与される各種薬剤(例:サリドマイド)、放射線被曝、感染症(風疹、トキソプラズマ、ジカ熱)
排卵時の分裂期
第二減数分裂中期(二次卵母細胞)
卵子の受精までの時間制限
排卵されて24時間以内
卵子と精子の受精の場所
卵管膨大部
受精後3日目の胚の名称
桑実胚(16細胞)
コンパクションとは
割球が8つになると、バラバラだった割球同士が接着ること
外側の細胞と内側の細胞という個性が生まれる
桑実胚の内部と外部の将来の違い
内部:胚子固有の組織になる部分
外部:栄養膜つまり胎盤になる部分
受精後4〜5日目の胚の名称
胚盤胞
胚盤胞腔とは
桑実胚の内側の細胞(内細胞塊)の細胞間隙が融合したもの
胚結節とは
内細胞塊のこと
胚子固有の組織が分化する
外細胞塊とは
桑実胚のときの外側の細胞
栄養膜細胞となり、分泌期の子宮内膜への着床の準備に入る
胚の子宮内膜着床の時期
排卵後6日目(月経周期20日の分泌期)
月経を生じさせないために胚の栄養膜が分泌する物質(どこに分泌するか)
ヒト絨毛性ゴナドトロピン(hCG)
母体血中に向けて
ヒト絨毛性ゴナドトロピン(hCG)の作用
卵巣内の黄体が維持される
妊娠検査キット
ヒト絨毛性ゴナドトロピン(hCG)が糸球体で濾過されたものを検出
受精後第2週目に起きること
胚盤葉上層と胚盤葉下層の2層の細胞集団を形成
胚盤葉上層から羊膜腔
羊膜芽細胞
羊膜腔の栄養膜側の胚盤葉上層の細胞
羊膜腔とは
胎児の体表面に面する空間
受精後9日目に起きること、呼び名
栄養膜裂孔に血液が注ぐ
原始胚外体腔もしくは原始卵黄嚢と呼ばれる
栄養膜裂孔とは(なるもの)
栄養膜合胞体層の裂
ここに母体血が注ぎ、胚の細胞が母体血と接する
胎盤の洞様血管
受精後11〜12日目に起きること
子宮胎盤循環の開始
付着茎とは
胚外中胚葉からなる、胚子と栄養膜(将来の胎盤)を連絡するもの
将来の臍帯(尿管もある)
付着茎の連結側
肛門側
頭部は反対側に生じる
卵黄嚢の内部の将来
消化管の内腔
胚外体腔の将来
腹膜腔・胸膜腔・心嚢といった体腔
将来の口になる部分
口咽頭膜
将来の肛門になる部分
排泄腔膜
原始線条とは
胚盤葉上層の細胞が胚内部に陥入していく様
原始結節
原始線条の頭側端の膨らみ
受精後第3週目に起きること
三層性胚盤の形成
外胚葉の将来
皮膚の表皮・派生器官、中枢神経系の神経管・神経堤細胞
内胚葉の将来
消化管の粘膜上皮、消化腺
中胚葉の将来
支持組織、筋組織、腔に面する細胞は上皮化(漿膜である中皮、血管の内皮細胞、腎臓の尿細管など)
脊索の形成
原始結節から前方に伸びる細胞集団と内胚葉からくびれるように生じる細胞集団により形成される
脊索が最終的になるもの
最終的に脊柱の椎間円板の髄核
脊索が分泌するもの
sonic hedgehog(shh)タンパク
神経管の将来
脳・脊髄
中心の腔が脳室と脊髄の中心管になる
前神経孔と後神経孔が閉鎖すると神経管は表皮との連絡を断ち、脳室も羊膜腔との連絡を断つ
神経管の前神経孔が閉鎖しないとなる病気
無脳症
神経管の後神経孔が閉鎖しないとなる病気
二分脊椎
真皮を通る背側路を遊走する神経堤細胞の分化
皮膚・毛包のメラノサイト
体節の前半部を通る腹側路を遊走する神経堤細胞の分化
知覚性神経節、交感神経系の神経細胞、消化管の神経細胞、シュワン細胞、副腎髄質、脊髄神経節ニューロン、大動脈前神経節
頭部の神経堤細胞の分化
頭顔面部の骨格、脳神経節の神経細胞、歯の象牙芽細胞
中胚葉の構造
沿軸中胚葉、中間中胚葉、側板中胚葉
脊索からの距離に依存
側板中胚葉の層
壁側層:羊膜を覆う胚外中胚葉と連続する
臓側層:卵黄嚢を覆う胚外中胚葉と連続する
体節(somite)が現れるのはなに胚葉?
沿軸中胚葉
体節の形成(それぞれの体節の数)
1日に3対づつ後方に増えていく 5週末には42~44対くらい 【前方から】 4対の後頭体節 8対の頸体節 12対の胸体節 5対の腰体節 5対の仙骨体節 8〜10対の尾骨体節 (第1後頭体節と5~7対の尾骨体節は消失)
体節分節とは
後頭体節よりも前方の沿軸中胚葉
椎板の分化
脊柱と肋骨
皮板とは
体節の背側を3部に分けたときの中央部の細胞集団
皮筋板
皮板の内側に筋前駆細胞が移動して筋板を形成したもの
皮板の将来
真皮と皮下組織
上分節
体壁の筋
脊髄神経の一次後枝に支配される
筋板に由来
固有背筋になる
下分節
体壁の筋
脊髄神経の一次前枝に支配される
一部の筋前駆細胞と側板中胚葉の壁側層に由来
下端は舌骨下筋群や腹直筋といった腹側縦走筋柱となり、その他は外・中・内の3つの筋層
四肢の筋肉の由来
下分節
骨や結合組織などの支持組織の由来
側板中胚葉
上肢芽の由来
下位5対の頸体節
上位2対の胸体節
下肢芽の由来
下位4対の腰体節
上位2対の仙骨体節
中間中胚葉の将来
前腎・中腎・後腎 (永久腎)などの泌尿器系
生殖腺や精管などの生殖器系
側板中胚葉壁側層の将来
壁側漿膜と四肢の筋肉や支持組織
側板中胚臓側層の将来
臓側漿膜や腸間膜
血島
血管と血液の共通前駆細胞の集団
最外層の細胞が内皮細胞に分化し、内部の細胞が造血幹細胞に分化
一次血管床
脈管形成(血島が融合すること)で形成される血管のネットワーク
脈管形成
血島が融合すること
血管新生
一次的血管床から新たな血管が出芽し、血管どうしが融合
最終的な造血幹細胞が生じる場所
大動脈ー生殖巣ー中腎部域(大動脈を取り囲む中胚葉)
肝臓に移動する
外胚葉と接している内胚葉
口咽頭膜(将来の口)と排泄腔膜(将来の肛門)
脳胞
神経管の前方部分
心臓の由来
口咽頭膜よりも前にあった中胚葉が胸部に入ってきて心臓になる
尿膜
付着茎の中に伸びていた内胚葉
胚盤の尾屈により付着茎とともに胚子の体内に巻き込まれていく
尿膜の将来
膀胱
原始腸管
内胚葉に裏打ちされた腸管が体内に取り込まれたもの
口の開通
口咽頭膜は4週に破れて口が開通して、羊膜腔と原始腸管がつながる
肛門の開通
排泄腔膜は7週に破れる
胚内体腔の形成
胚外体腔と呼ばれていた卵黄嚢の外側の空間が胚内体腔として胚の内部に取り込まれる
背側腸間膜
腸管は胚子の背側からぶる下がる形
腸管の上皮由来の上皮性器官
鼓室・耳管の上皮 甲状腺 上皮小体 扁桃・胸腺の細網支質 気管・肺の上皮 肝臓・膵臓の実質 膀胱・尿道の上皮
幹絨毛
栄養膜細胞層がさらに脱落膜化した子宮内膜支質に向かって伸びたもの
二次絨毛
絨毛の中心には胚外中胚葉が入る
三次絨毛
絨毛の中心には胚外中胚葉の中に血管が形成される
自由絨毛(終末絨毛)
絨毛が発達して、幹絨毛(付着絨毛)から分岐したもの
絨毛間腔
洞様血管と化した栄養膜裂孔
母体血を満たしており、母体血の中に胚子の血管を伴った自由絨毛が揺れ動く
絨毛の固定される場所
脱落膜に接する外栄養膜細胞層殻と胚外体腔に接する胚外中胚葉に由来する絨毛膜板の間
ラングハンス細胞
栄養膜細胞層の細胞
絨毛膜腔
胚子が発育すると胚外体腔は絨毛膜板で包まれる
絨毛膜有毛部
胚子側の絨毛が発達している部分
絨毛膜無毛部
胚子側の絨毛が減った部分
基底脱落膜
絨毛膜有毛部側の子宮内膜支質である脱落膜
被包脱落膜
絨毛膜無毛部側の脱落膜
胎児が発育してくると、絨毛膜無毛部は反対側の子宮壁(壁側脱落膜)と癒合し、さらに子宮腔が閉鎖
胎盤を形成するもの
絨毛膜有毛部と基底脱落膜
免疫グロブリン(IgG)が胎児に輸送され始めるタイミング
14週くらい
胎盤の分泌物
プロゲステロン、エストロゲン、hCG、ソマトマンモトロピン、プロラクチンなど
アザラシ肢症の原因物質
サリドマイド
TORCH症候群
T:トキソプラズマ O:その他 R:風疹 C:サイトメガロ H:単純ヘルペス
有糸分裂のエラー
1/10^7
Kartagener症候群とは、症状
線毛の異常
右胸心
気管支拡張症
慢性副鼻腔炎
21 trisomy
ダウン症候群
DiGeorge症候群
22番目の染色体長腕の欠損
軟骨無形成症
1塩基置換
上肢になる部分に発現しているHOX
4~6
下肢になる部分に発現しているHOX
8~10
HOX4~6がある側板中胚葉に発現する遺伝子
TBX5(心臓にも発現)
HOX8~10がある側板中胚葉に発現する遺伝子
TBX4(肺にも発現)
TBX4,5に誘導される遺伝子
FGF10
FGFにより形成されるもの
AER
AERが分泌するもの
FGF8