2. 血液と造血器系 Flashcards
体液量は体重の何%
体重の50~60%
体液量のうちの細胞内外液の割合
細胞外液:40%
細胞内液:60%(うち、血漿20%)
赤血球に関する係数
平均赤血球容積(MCV)
平均血色素含有量(MCH)
平均血色素濃度(MCHC)
平均赤血球容積(MCV)の平均値
90+-8
平均血色素含有量(MCH)の平均値
30+-3
平均血色素濃度(MCHC)の平均値
33+-2
造血場所(胎生月数)
肝臓(2~6.5ヶ月)
脾臓(3~5ヶ月)肝臓より少ない
骨髄(6.5~ヶ月)
血管ニッチ細胞
血管周囲の間葉系幹前駆細胞 血管内皮細胞 骨芽系細胞 巨核球 交感神経系
血管ニッチ因子
サイトカイン(造血因子、インターロイキン、インターフェロン、ケモカイン)、接着分子、細胞外基質、低酸素、アミノ酸
SCFを発現する細胞
血管周囲の間葉系幹前駆細胞
血管内皮細胞
CXCL12を発現する細胞
血管周囲の間葉系幹前駆細胞
血管内皮細胞
骨芽系細胞
トロンボポエチン
血小板に結合する
血小板が下がると巨核球に働きかける
鉄代謝調節因子(産生場所、結合するもの、作用、亢進、抑制)
ヘプシジン 肝臓 フェロポルチン 鉄の吸収、再利用される鉄の放出低下 亢進:鉄過剰、炎症 抑制:低酸素、鉄欠乏、造血亢進(エリスロフェロンにより抑制)
フェロポルチン
Feチャネル
DMT
Fe2+トランスポーター
ヘモグロビン合成の律速酵素
アミノレブリン酸合成酵素
酸素解離曲線右へシフト
pH低下
温度上昇
2,3-BPG上昇
酸素解離曲線左へシフト
pH上昇 温度低下 2.3-BPG低下 胎児Hb CO2低下
メトヘモグロビンとは
Fe3+になってる
HBAlc
各β鎖のN端のバリンにグルコースが結合
血糖濃度に依存して連続的に起こる非酵素反応で合成
1~2ヶ月の血糖コントロールを反映
黄疸の原因
肝硬変、胆管結石、毒蛇、ピルビン酸キナーゼ欠損
血漿電気泳動Alb分画の主要タンパク質
プレアルブミン、アルブミン
血漿電気泳動α1分画の主要タンパク質
α1-酸性糖タンパク(α1-AGP)、α1-アンチトリプシン
血漿電気泳動α1~α2分画の主要タンパク質
セルロプラスミン
血漿電気泳動α2分画の主要タンパク質
α2-マクログロブリン、ハプトグロビン
血漿電気泳動β分画の主要タンパク質
トランスフェリン、C3、C4(Complement)
血漿電気泳動γ分画の主要タンパク質
免疫グロブリン、CRP
単球の種類
炎症性(組織に浸潤してマクロファージになる)
常在性(パトロール)
オプソニンとは
貪食促進
ファゴサイトオキシダーゼを持つのは
好中球
活性酸素種に変換
誘導型酸化窒素合成酵素を持っているもの、反応
マクロファージ
アルギニンからNO
好酸球のケモカイン
インターロイキン5
赤血球分化過程
多機能幹細胞→BFU-E、CFU-E→前赤芽球→赤芽球→赤血球
造血幹細胞の異常
多機能幹細胞:再生不良性貧血
BFU-E、CFU-E:赤芽球癆
前赤芽球の異常
巨赤芽球性貧血
赤芽球の異常
鉄欠乏性貧血
鉄芽球性貧血
赤血球の異常
溶血球貧血
小球性貧血6つ
鉄欠乏性貧血 鉄芽球性貧血 サラセミア 無トランスフェリン血症 妊娠性貧血 続発性貧血
2徹の妊婦がトラにサラミをあげてゾクゾク
鉄欠乏性貧血
慢性出血などによる血清鉄、フェリチン(貯蔵鉄)減少
鉄芽球性貧血
ヘム合成異常
サラセミア
先天的なグロビン合成能低下
無トランスフェリン血症
トランスフェリン欠失
妊娠性貧血
母体の鉄不足
続発性貧血
血液疾患以外の基礎疾患が原因で起こる(腎疾患など)
正球性貧血
急性出血
溶血性貧血
再生不良性貧血
続発性貧血
大球性貧血
巨赤芽球性貧血
巨赤芽球性貧血
ビタミンB12欠乏(胃の萎縮による内因子低下で悪性貧血or胃の摘出による無胃性悪性貧血)
葉酸欠乏
再生不良性貧血
全ての血球が減少
アラキドン酸カスケード
アラキドン酸の代謝産物としてCOXによりプロスタグランジン(血管内皮)とTXA2(血小板)が産生される
アスピリンジレンマ
COXを阻害する
内皮への影響より血小板への影響の方が大きい
TXA2
血小板凝集、血管収縮
プロスタグランジン
血小板凝集抑制、血管拡張
vW因子(フォン・ウィルブランド因子)とは
血管内皮がなくなった部分のコラーゲンに結合する、血液凝固の最初
血管内皮及び巨核球で産生される高分子糖タンパク
一次血栓
血小板が露出したコラーゲンに粘着し血小板同士が凝集
二次血栓
フィブリノーゲン(水溶性)がフィブリン(疎水性)に変化して血栓を形成
凝固系内因系
血管管腔側からの補修 コラーゲン露出↓ 第XII因子→第XIIa因子↓ 第XI因子→第XIa因子↓ 第IX因子→第IXa因子
凝固系外因系
組織側からの補修
組織中の第III因子↓
第VII因子→第VIIa因子
凝固系共通系
第IXa因子と第VIIa因子↓
第X因子→第Xa因子↓
プロトロンビン→トロンビン
フィブリノーゲン→フィブリン(XIII因子がポリマー化させる)
内因性抗凝固因子
アンチトロンビンIII
プロテインC
ヘパリン
経口投与の抗凝固因子
ワルファリン
アスピリン
血栓溶解薬
プラスミン
ウロキナーゼ
t-PA
ビリルビンの合成
ヘム→ビリベルディン(ヘムオキシナーゼ)(Fe2+とCOを放出し、ポリフィリン環)
ビリベルディン→ビリルビン(ビリベルディン還元酵素)
フェリルヘモグロビン
Feが4価のヘモグロビン
多能性造血幹細胞の増殖分化に働く分子
トロンボポエチン、G-CSF
多能性造血幹細胞の増殖分化を抑制する分子
IFN-γ、TGF-β
溶解度によるタンパク質の分画法
塩析
電荷によるタンパク質の分画法
イオン交換クロマトグラフィー
極性によるタンパク質の分画法
疎水性クロマトグラフィー
分子サイズによるタンパク質の分画法
ゲルろ過クロマトグラフィー、SDS-PAGE
電荷と分子サイズによるタンパク質の分画法
電気泳動(アクリルアミド、アガロース、寒天等)
結合特異性によるタンパク質の分画法
アフィニティークロマトグラフィー
SDS-PAGEの利点
タンパク質を直鎖状にして、ポリペプチド鎖の長さによって(大まかに分子量の違いによって)分けることができる
血漿の電気泳動の条件
アガロースゲルあるいはセルロース・アセテート膜を支持体として用い、pH8.6のアルカリ性条件下
α1-酸性糖蛋白(α1-AGP)
糖蛋白で炎症反応の急性期に出現する急性期反応蛋白の1 つ
α1-アンチトリプシン(α1-AT)
肝細胞で産生され血中に分泌される
強力なセリンプロテアーゼインヒビターであり、トリプシン、キモトリプシン、エステラーゼなどと結合し抑制する
遺伝的多型性がある
セルロプラスミン(ceruloplasmin;Cp)
肝臓で合成されて血中に分泌される
1分子中に6~8個の銅原子を含む糖蛋白
血清鉄と同様な日内変動あり
α2-マクログロブリン(α2-M)
各種プロテアーゼの非特異的インヒビター
急性期反応蛋白の一つ
ハプトグロビン(haptoglobin;Hp)
急性期蛋白の一つ
肝臓で合成されて血中に分泌される
ハプトグロビンは、血管内溶血により赤血球から遊離した○○と速やかに結合して複合体をつくり、肝細胞膜のレセプターと結合して細胞内に取り込まれ、ヘモグロビンは○○に、Hpは○○にまで分解される
血管内溶血により赤血球から遊離したヘモグロビンと速やかに結合して複合体をつくり、肝細胞膜のレセプターと結合して細胞内に取り込まれ、ヘモグロビンはビリルビンに、Hpはアミノ酸にまで分解される
クラッシュ症候群
ある程度のHbはHpと結合して処理されるが、MbにはHpに相当する分子が存在しないため、容易に尿細管の機能障害を引き起こす
Hpが不足した時(大量の溶血など)
原尿中のHbが近位尿細管で再吸収され、近位尿細管上皮細胞内でヘムとグロビンに分解される
ヘムが蓄積して尿細管上皮細胞の障害を引き起こす
C3、C4(Complement)
外来性の細菌などの異物に結合した抗体によって活性化され、細菌の細胞膜を破壊したり、食細胞に貪食され易くしたりして生体防御に働く
CRP(C-reactive protein)
CRPは肺炎双球菌の細胞壁から抽出されたC多糖体と沈降反応を起こす
急性炎症では発病後10時間以内に上昇
貧血、高グロブリン血症、DIC、妊娠などの影響を受けないため炎症反応の判定に有用
アポ蛋白の機能
①水に溶けない脂質をリポ蛋白として血中で安定な構造に保たせる作用
②リポ蛋白代謝に関与する酵素の活性修飾因子としての作用
③細胞表面のリポ蛋白受容体などに対するリガンドとしての作用
VLDLのアポタンパク質
B-100、C-III、E、C-I、C-II
LDLのアポタンパク質
B-100
HDLのアポタンパク質
A-I、A-IIが主
微量のC、D、E
血清中の酵素活性を変動させる要因
酵素生合成の亢進(酵素誘導)と低下
傷害組織からの酵素の逸脱
組織から血中への酵素の移行
循環系(血清)からの酵素の消失
内因系凝固の促進をする分子
プレカリクレインと高分子キニノゲン
(プレカリクレインから生じたカリクレインが促進する)
アンチトロンビンIII
セリンプロテアーゼ(IIa(トロンビン)、第IXa、第Xa、XIa、XIIaなど)阻害
プロテインC
血液の抗凝固、血栓溶解促進作用を示すタンパク質
凝固反応の過程でトロンビンに結合したトロンボモジュリンにより活性化される
プロテインCの補酵素
プロテインS
ヘパリン
アンチトロンビンIIIを活性化し、凝固作用阻害
ワルファリン
II、VII、IX、Xの合成をビタミンKを阻害することで阻害して抗凝固作用を発現
効果は2~3日後
アスピリン
抗血小板薬
非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)
プラスミン
血栓溶解薬
セリンプロテアーゼ
フィブリンやフィブリノーゲンを分解して血栓を分解
ウロキナーゼ
血栓溶解薬
プラスミノーゲンを活性化する
t-PA(組織プラスミノーゲンアクチベーター)
血栓溶解薬
フィブリンに結合したプラスミノーゲンを活性化するため、血栓特異性がある
血栓溶解薬の作用を阻害するもの
a2-PI(a2-プラスミンインヒビター)
PAI-1(プラスミノーゲンアクチベーターインヒビター1)
貧血の定義
赤血球数、ヘモグロビン濃度、ヘマトクリット値
赤血球の膜タンパク質Band1と2
spectrin(外在性タンパク質)
赤血球の膜タンパク質Band2.1
ankyrin(外在性タンパク質)
赤血球の膜タンパク質Band3
内在性タンパク質でanion exchanger(HCO3–Cl-交換輸送体)
赤血球の膜タンパク質Band3の少し低分子量側
PAS染色で染まるglycophorin(グリコフォリン)と呼ばれる糖タンパク質
赤血球の膜タンパク質Band4.1と4.2
外在性タンパク質
赤血球の膜タンパク質Band4.5
グルコース輸送体Glut-1
赤血球の膜タンパク質Band5
β-actin(外在性タンパク質)
赤血球の膜タンパク質Band6
解糖系の酵素のG3PD(glyceraldehyde-3-phosphate dehydrogenase)
赤血球の膜タンパク質Band7
stomatin、tropomyosin