教育 Flashcards
偶発学習 / 意図的学習
ある学習への構えや動機づけがない状態で生じる学習は偶発学習という。その逆は意図的学習と呼ばれる。社会化やモデリングなどは偶発学習である。実験で通常に偶発学習のほうが成績が低い。
ピグマリオン効果 / 教師期待効果
(ローゼンタール / Rosenthal. R)
教師の期待が子どもの態度や行動に影響を与える現象である。ローゼンタールらが行った研究では、ランダムに選ばれる学生のリストを教師に渡し、そのリストの学生が潜在な学習能力を持って、成績が伸びると伝えた。8ヶ月後、その子どもの学習成績が上がった。それは教師が「その学生の成績が伸びる」という考え方を持って、その学生にヒントや考える時間を与えるからと考えられる。このような働きかけは学生の学習意欲を高める。しかし、教師自身がそんな働きかけの違いについて気づいていないことが多い。
適性処遇交互作用 / Aptitude Treatment Interaction
クロンバック / Cronbach.L.J
学習者の学習能力、認知スタイル、性格が適性という。学習環境、指導方法、教材などは処遇という。個人の適性に応じる処遇を選択される必要があると考えられる。
内発的動機づけ / 外発的動機づけ
内発的動機づけは何らかの行動に対して報酬のためではなく、その行動自自体が目的となっている際の動機づけである。外発的動機づけは報酬が目的となっている場合の動機づけである。デシ(Deci.E.L)の実験によると、物質の報酬を与える場合に、内発的動機づけが低下する現象はアンダーマイニング効果という。一方、言語的報酬を与える場合に、内発的動機づけを低下しない。
有意味受容学習 / Meaning Reception Learning
(オーズバル / Ausubel.D.P)
一斉指導においては、前もって知識の構造と結びつけるような情報を提示すれば、後続の情報を意味のあるものとして受容されるという考えに基づく学習指導法である。その前もって情報は先行オーガナイザーと呼ぶ。
発見学習 / Discovery Learning
(ブルーナー / Bruner.J.S)
学習者は自身で学習すべき知識を発見し、知識を構成する学習法である。教授者は質問で支援する。支援の程度が強いものが「導かれた発見学習」という。学習者側に高い能力が必要である。非効率であるなどの批判がある一方、問題解決の能力、内発的動機づけの促進など肯定的な側面がある。
プログラム学習
(スキナー / Skinner)
直線の構造で系統的に目標を達成する学習法である。より複雑な学習にはクラウダーによる分岐型プログラムが有効である。
学力・成就指数
教育を受けた後獲得した知識や技能は学力という。学習者の学力を測定するのは学力テストである。学力が知能指数に比べて低い者はアンダー・アチーバーと呼ぶ。それは学習者自身の内因と、家庭や学校の外因とつながっていると考えられる。学力が知能指数に比べて高い方がオーバー・アチーバーと呼ばれる。成就指数は学力指数を知能指数で割り、100を掛ける結果である。
向社会的行動・愛他的行動
知らない相手への援助、自分の利益を犠牲しても他者に利益をもたらす行動である。その原因は、純粋に被援助者への共感に基づく利他的動機を重視する立場、またその状況で援助者にもたらす苦痛を回避するための利己的動機を重視する立場がある。その前者は愛他的行動という。
教育評価
指導過程に着目した教育評価である。
診断的評価:新しい学習の内容に入る前に、前提の知識や技能の習得程度に関する評価である。
形成的評価:指導の途中で修正の必要があるがどうかを判断することである。途中の評価ともいう。
総括的評価:指導の結果を確認する評価すること、事後の評価である。
いじめ
特定の他者への危害や不快感を与える。意図的かつ反復的な攻撃行動である。身体的、言語的攻撃などの直接な苦痛を与えるだけでなく、人間関係を操作し間接的に苦痛を与える行動まで様々な様態がある。
ジグソー学習法
(アロンソン / Aronson.E)
アロンソンに開発されたグループ学習法である。学習者は全て同じ資料を読むのではなく、各々異なる資料を読んでグループで総合した後学習を進める方法である。
Q−U(Questionnaire Utilities)
河村茂雄
河村茂雄により考案した学級集団の情報を把握するアンケートである。「学級満足度尺度」と「学校生活意欲尺度」で構成されている。また、適切な対人関係を構築するためにソーシャルスキルを測定する尺度を加えたhyper Q−Uも作成された。