小児、産科 Flashcards
術前経口摂取制限の意義と小児の特性
意識低下や反射が抑制されることに伴う、胃内容物の逆流や誤嚥を防止するため。
小児では脱水、代謝性アシドーシスのためにゆるく。
挿管困難を伴う症候群
Treacher Collins
Pierre Robin
Hurler
小児の麻酔前投薬の意義
鎮静薬for鎮静、情緒障害軽減、不安除去
抗コリンfor副交感神経反射の予防、
気道分泌抑制
麻酔導入の仕方
成人:静脈麻酔薬→急速導入
麻薬や非脱分極性筋弛緩薬を併用した導入。チオペンタール、プロポフォー ルあるいはケタミンを静注。
小児:吸入麻酔薬→緩徐導入
亜酸化窒素、酸素の混合気吸入➡︎数呼吸ごとに揮発性吸 入麻酔濃度を上昇。意識消失後静脈路
気道刺激性や刺激臭のないセボフルランが適している。
小児の吸入麻酔薬の濃度
MAC は生後 1~6 ヶ月にピークを持つ山型。
輸液
4/2/1 ml/h
妊婦の循環系の注意
・仰臥位低血圧症候群の発生
→血圧の低下や胎児心拍の異常があった場合は、用手的に子宮を左方へ移動させる、または左側臥位に
・ 循環血液量の増加→相対的な貧血状態
薬剤の胎盤移行の因子
1) 脂溶性:高いものほどよく通る
2) イオン化:解離していないものほどよく通る
3) 分子量:500 以下だとよく通る
筋弛緩薬以外は通りやすい
妊婦の消化器系
胃内容の逆流、食道炎の発生、消化管運動抑制、胃液増加、pH 低下
→妊婦はフルストマック
子宮弛緩効果
ハロタン、エンフルラン、イソフルラン(揮発性吸入麻酔薬)
笑気はない
分娩の痛み
分娩第 1 期
子宮体部:T10~L1
分娩第 2 期
子宮下部~外陰部:S2~S4
腰部硬膜外麻酔
帝王切開の麻酔
挿管困難、胃内容物の逆流・誤嚥などのリスクがあるため、帝王切開の麻酔は「原則」として区域麻酔(CSEA :脊髄くも膜下麻酔と硬膜外麻酔を両方)
帝王切開時の全身麻酔
・すみやかに実施できる
・血行動態への影響小(血圧、凝固)
・低酸素血症、誤嚥のリスク大
・挿管困難の懸念 ・全身麻酔薬による児への影響 ・児の出生時に意識がない
小児の気道
・ 舌が発達していて口腔容積の大部分を占めている。
・ 2~3 歳頃までは成人に比べて喉頭が前上方(C3~4)に位置している。
➡︎人工換気や補助換気をしにくい。
・ 新生児の気管軟骨は柔らかいため、マスク保持の指の圧迫により容易につぶれてしまう。
・ 乳児期までは輪状軟骨部が最狭窄部位。※成人では声門部とのこと
妊婦で気管挿管が難しい理由
短頚・前胸部の突出(喉頭鏡操作困難)、気道粘膜のうっ血(視野確保・チューブ通過困難)