呼吸器脳神経 Flashcards
頭蓋内圧亢進患者への麻酔
・過剰輸液を避け、輸液の投与速度を低めに ・利尿薬（マンニトール）の投与 ・過換気に ・頭低位を避ける ・ 脳血管拡張作用がある麻酔薬を避ける →麻酔系鎮痛薬(レミフェンタニルなど)、静脈麻酔薬(プロポフォールなど)は可能だが、ケタミンやハロタンなどの吸入麻酔薬は×
ヘモグロビンの酸素解離直線
横 PaO2 27 60
縦 酸素飽和度 50 90
S字
頭蓋内圧亢進患者の麻酔例
麻酔導入(レミフェンタニル、プロポフォールによる全静脈麻酔)、人口呼吸開始(過換気ぎみに)、三
点固定(直前に十分に麻酔を深くする)、開頭前にマンニトール投与 、気管挿管～覚醒後に抜管まで過剰輸液を避ける
脳虚血時の麻酔注意(6)
・過少輸液を避け輸血をためらわないようにする
・過換気を避ける(PaCO2 を下げるとますます脳虚血になる)
・再灌流までは、血圧が低くなり過ぎないようにする(血圧が低いと血流遮断時に Willis 動脈輪をまわってくる血流が不足してしまう)
・再灌流後は逆に、血圧が高くなり過ぎないようにする(脳浮腫のリスク)
・脳虚血モニタリング:脳酸素飽和度・脳波・体性感覚誘発電位・頸動脈断端圧 が有用
・重症例では全身麻酔を避け、局所麻酔を用いて意識下に手術を行う (虚血がすぐ分かる e.g.呂律が回らないなど)
脳虚血注意すべき
内頸動脈内膜剥離術(CEA: Carotid endandarterectomy)
低酸素性肺血管収縮(Hypoxic Pulmonary Vasoconstriction: HPV)とは
肺胞気酸素分圧が低下した場合、その肺胞に隣接する細動脈の血管 平滑筋が収縮する現象。
換気血流比の低い肺胞への血流を低下させる ことで換気血流比を改善させる生体の働き。
一側肺換気が V/Q ミスマッチを起こす機序
非換気肺の血流が、全てシャント
換気側肺で V/Q ミスマッチが増悪
この原因としてさらに
2-A 換気肺に対する周囲からの圧迫
2-B 高濃度酸素の使用による吸収性無気肺
低酸素血症を防ぐために
・換気側肺に PEEPをかけ、V/Q ミスマッチが増悪しないように
・換気側肺へのリクルートメント手技(一過性に持続的に高い気道内圧をかける)も、無気肺の治療・予防に
・吸収性無気肺および活性酸素種の発生を防ぐため、吸入酸素濃度を低め に保つ(50%が目標)。
・術後の呼吸器合併症を防ぐために、一回換気量は低めに維持する(4-6 ml/kg)。
一側肺換気の絶対適応(4)
病的肺から守る(感染や出血)
換気分布コントロール(嚢胞、ブラ、外傷)
片側肺洗浄
胸腔鏡下手術
低酸素血症
PaO2 60mmhg以下
一側肺換気からのvqミスマッチ
非換気肺は血流シャント
換気肺は圧迫と高濃度酸素の使用による吸収性無気肺(一気に溶け出すことで虚脱)
一側肺換気中の人工呼吸の注意(4)
・換気側肺に PEEP(呼気終末陽圧:positive end-expiatory pressure)➡︎V/Q ミスマッチが増悪し ない
・換気側肺へのリクルートメント手技(一過性に持続的に高い気道内圧をかける)➡︎無気肺の治療およ び予防
・吸収性無気肺,活性酸素種の発生を防ぐために、吸入酸素濃度を低め に保つ(50%が目標)。
・術後の呼吸器合併症を防ぐために、一回換気量は低めに維持する(4-6 ml/kg)。
pcv
ネッククリッピング時の麻酔
クリップがかかるまで血圧低く。そのため麻酔深度深く、降圧薬併用(プロスタグランジンE1、ニトログリセリン、Ca拮抗薬)
