②脊髄くも膜下麻酔 Flashcards
脊髄くも膜下の禁忌(4)
患者の同意、協力が得られない
脳幹ヘルニアを起こす危険があるほど頭蓋内圧が亢進している
血液凝固能障害(抗凝固剤摂取患者など)穿刺部位の感染・敗血症患者
循環血液量の高度の減少(交感神経遮断により相対的に副交感優位になるため悪化する)
肩、母指、剣状突起、臍、そけい部、足背中心母指側のデルマトーム
肩:C4、母指:C6 剣状突起:Th7、臍:Th10、そけい部:L1、足背中心母指側:L5
硬膜外腔の確認方法(2)
抵抗消失法黄靭帯に針先が入ると針を進める抵抗がさらに増し、黄靭帯を穿通して硬膜外腔に達するとシリンジの抵抗感がなくなる。
懸滴法(水滴法、Hanging drop 法)硬膜外針の接続部(hub)に生理食塩水または局所麻酔薬の水滴をつける。針先が硬膜外腔に達すると、hub につけていた水滴が引き込まれる。
脊髄くも膜下麻酔の穿刺部位
脊髄下端(円錐部)は成人では L1で馬尾神経に移行する。くも膜下腔は S2 ま で続く。通常は L3/4で麻酔を行う。Jacoby 線(両側腸骨稜を結ぶ線)は L4 棘突起を通過するとされるのでこれをメルクマールとする。
脊髄クモ膜下麻酔の合併症(5)
交感神経を遮断するため、副交感優位になる。
血圧低下、外転神経麻痺、悪心嘔吐、呼吸抑制
硬膜穿刺後頭痛
硬膜穿刺後頭痛とは
48時間以内。硬膜外麻酔だと針が太くなりやすい。座位や立位で増悪、若年者や妊婦に多い
硬膜外麻酔の脊髄クモ膜下との違い(5)
いずれの部位でも可能、分節性の遮断が可能、使う薬が高容量、効果は遅く、カテーテル挿入する(単会投与でない=時間は無制限)
硬膜外麻酔の副作用
急性局所麻酔薬中毒反応
頭痛は重い、他は軽い
硬膜外血腫…抗凝固薬の併用で増加
硬膜外膿瘍…糖尿病、外傷、長期カテーテルがリスク
急性局所麻酔薬中毒の症状と対処
めまい、耳鳴り→ろれつ→眠気→意識消失、痙攣、無呼吸→心血管抑制
ベンゾジアゼピン静注、人工呼吸で対応