⑫生理現象、病態生理 Flashcards
膵酵素はどれか。
(1) アミラーゼ
(2) リパーゼ
(3) マルターゼ
(4) ペプシノゲン
(5) トリプシン
(1) アミラーゼ
(2) リパーゼ
(5) トリプシン
*マルターゼは小腸上皮細胞。
胆道系が閉塞する疾患では、
胆管にチューブを挿入して体外に胆汁を誘導することがある。
そうしないと胆汁がう滞して黄疸をきたすからである。大河に胆汁を誘導することを何という?
胆汁ドレナージ
長期の胆汁ドレナージで欠乏するのはどれか。
(1) ビタミンA
(2) ビタミンB
(3) ビタミンC
(4) ビタミンD
(5) ビタミンK
(1) ビタミンA
(4) ビタミンD
(5) ビタミンK
*胆汁が腸管に出ないので脂溶性ビタミン(A、D、K)が阻害される。
骨基質の量を減らす作用のあるのはどれか。 A 副甲状腺ホルモン B 甲状腺ホルモン C 成長ホルモン D インスリン E 女性ホルモン
A 副甲状腺ホルモン
インスリンが分解されるのはどこ?
腎臓
主として十二指腸および小腸上部から吸収されるのはどれか。
(1) 鉄
(2) カルシウム
(3) 胆汁酸
(4) ビタミンB12
(1) 鉄
(2) カルシウム
脂質は( )でミセル化されて回腸末端で吸収される。
ビタミンB12は胃から分泌される( )と結合して回腸末端で吸収される。
胆汁酸
内因子
脂 溶性ビタミンの欠乏症はどれか。
(1) 夜盲症
(2) ペラグラ
(3) 壊血病
(4) 悪性貧血
(5) 骨軟化症
(1) 夜盲症
(5) 骨軟化症
血清浸透圧の主な要素はどれか。
(1) ナトリウム
(2) カリウム
(3) カルシウム
(4) リン
(5) クロール
(1) ナトリウム
(5) クロール
近位尿細管細胞は多量のATPを消費している。
ATPの使途として最も主要なこととは?
尿素の生成
バソプレッシンの分泌刺激はどれか。(2つ) A循環血漿量の減少 B副交感神経刺激 C尿量減少 D血漿浸透圧上昇 E飲水量増加
A循環血漿量の減少
D血漿浸透圧上昇
膵臓から分泌されるホルモンはどれか。
(1) インスリン
(2) アミラーゼ
(3) ソマトスタチン
(4) グルカゴン
(1) インスリン
(3) ソマトスタチン
(4) グルカゴン
*アミラーゼは酵素であってホルモンではない。膵臓はインスリンやグルカゴンの他にソマトスタチンやVIPなどのペプチドホルモンも分泌している。
膵臓や視床下部から分泌され、
成長ホルモンの分泌を制御する重要なホルモンとは?
ソマトスタチン
食事で吸収した中性脂肪の運搬に最も重要なリポタンパク質はなに?
キミクロン
肝細胞によって生成されるものを3つ。
尿素
アンモニア
コリンエステラーゼ
アミノ酸は( )でしか異化基質として利用できない。
肝
アミノ酸を異化すると( )が生成される。
アンモニア
*肝で尿素に変換される。肝は凝固因子、アルブミン、コリンエステラーゼなど重要なタンパク質の合成を行っている。
胆汁酸について。
( ):肝が合成する。
( ):腸内細菌が生成する。
1次胆汁酸
2次胆汁酸
左 右一対で存在する臓器とは?
副腎
尿中と血液中、どちらのK濃度が高い?
成人の肝臓は軽く1kgはあり、大体1.5kg前後である。
尿は血液よりも濃縮されるから、K濃度は尿の方が高い。ただし、タンパク質やグルコースのようにほぼ完全に再吸収される溶質は尿濃度の方が低い。
尿中
*成人の肝臓は軽く1kgはあり、大体1.5kg前後である。尿は血液よりも濃縮されるから、K濃度は尿の方が高い。ただし、タンパク質やグルコースのようにほぼ完全に再吸収される溶質は尿濃度の方が低い。
体液:細胞外液+細胞内液
細胞外液:( )+( )
細胞外液:(血漿)+(組織間液)
*細胞外液は血管内にある血漿と血管外にある組織間液に大別される。
細胞外液について。
主な陽イオン:Na+
主な陰イオン:Cl-
細胞内液について。
主な陽イオン:K+
主な陰イオン:( )
リン酸イオン
H2PO4^-、HPO4^-2
細胞内、組織間液、血漿をタンパク質濃度が高い順に並べろ。
細胞内>血漿 >組織間液
*血漿タンパク質濃度が低下して血漿<組織間液となると浸透圧差で水が血管内から組織へ移行して浮腫となる。
腎臓について。
①リンの再吸収は主に( )で行なわれる。
②( )でカリウムの尿中排泄が行なわれる。
③心拍出量の約( )%が腎臓に到達する。
①近位尿細管
②集合管
③20
*腎血漿流量は心拍出量の約20%であり、
腎血漿流量の約 20%が糸球体で濾過され原尿となる。
近位尿細管では糸球体濾過の約( )が再吸収され、
また、ブドウ糖,アミノ酸,HC03-など体外に失っっては困る溶質が大部分再吸収される。
その他のイオン(Na,K,P,Ca,Clなど)も近位尿細管で再吸収される。
2/3
遠位尿細管〜集合管で行われていることについて。
再吸収:( )、( )
分泌:( )、( )
再吸収:水、NaCI
分泌:K+、H+
尿は血漿の約( )倍にまで濃縮でき、
逆に約( )にまで希釈でき る。
4
1/4
胆汁酸が再吸収される腸管の部位はどこ?
回腸末端
消化・吸収について正しい組合せは?
①デンプン:( )
②ポリペプチド:( )
③トリグリセライド:( )
①アミラーゼ
②トリプシン
③リパーゼ
消化管ホルモンについて正しい組合せは?
①胃液分泌亢進:( )
②胃液分泌低下:( )
①ガストリン
②セクレチン
胃壁細胞に存在し、胃酸分泌に関与している受容体を3つ。
①ヒスタミンH2受容体
②ムスカリン性アセチルコリン受容体
③ガストリン受容体
胃液分泌にフィードバックをかけるものを2つ。
セレクチン
ソマトスタチン
胆嚢を収縮させ、
胆汁分泌を促進させるのは?
コレシストキニン
最も量が多いのはどれか。 A血液 B間質液 C眼房水 D細胞内液 E脳脊髄液
細胞内液
過呼吸がアルカローシスをきたす理由は?
二酸化炭素が過剰に呼出される。
胆汁により吸収が促進されるのはどれか。 Aアミノ酸 Bグルコース C脂肪酸 D水溶性ビタミン E電解質
脂肪酸
低酸素血症がアシドーシスをきたす理由は?
細胞の嫌気的代謝が亢進することになり、アシドーシスをきたす。
下痢の持続がアシドーシスをきたす理由は?
腸液はアルカリ性なのでアシドーシスをきたす。
多量の出血がアシドーシスをきたす理由は?
末梢に酸素が十分供給されず、アシドーシスをきたす。
インスリン不足がアシドーシスをきたす理由は?
ケトン体の生成が亢進するのでアシドーシスになる。
水の再吸収量が最も多いのはどこか。
集合管
*ADHは主に集合間に作用する。
生理的濃度で骨吸収を促進するホルモンとは?
PTH
体液 pHの低下は呼吸を(抑制/促進)させる。
促進
心臓の興奮の伝わる順序を洞房結節 → → → →
洞房結節 →房室結節 →ヒス束 →右脚•左脚 →プルキンエ線維
下垂体前葉ホルモンの分泌を抑制するのはどれか。 Aアルドステロン Bオキシトシン Cグルカゴン Dソマトスタチン Eバソプレッシン
ソマトスタチン
食物が胃酸とともに十二指腸に入ると、
胃酸が刺激となって十二指腸粘膜から( )が分泌され血中に放出される。
セクレチン
セクレチンは膵に作用するとともに、
胃粘膜のD細胞にも作用して( )の分泌を刺激する。
ソマトスタチン
*ソマトスタチンは周辺の G細胞や ECL細胞に作用してガストリンやヒスタミンの分泌を抑制する。また、ソマトスタチンは壁細胞にも作用して胃酸分泌を抑制する。
血管の構造について。 ①( )脈には弁がみられる。 ②静脈壁には( )筋がある。 ③動脈壁には( )筋がある。 ④( )脈にはリンパ管が流入する。 ⑤内腔面は( )細胞におおわれている。 ⑥( )にだけは筋層がなく、( )細胞のみから構成される。
①静 ②平滑 ③平滑 ④静 ⑤内皮細胞 ⑥毛細血管、血管内皮細胞
ビタミンについて。 ①ビタミンCは水溶性である。 ②ビタミン( )は脂質の酸化を防ぐ働きを持つ。 ③ビタミン( )群の多くは補酵素として作用する。 ④ビタミン( )誘導体は網膜光受容に重要である。
②E
③B
④A
小板は( )細胞より作られる。
骨髄巨核
呼吸、ガス交換について。 ①呼吸中枢は( )に存在する。 ②最も主要な呼吸筋は( )である。 ③二酸化炭素は酸素より肺胞を拡散しやすい。 ④二酸化炭素は血液中を( )の形で運ばれる。
①延髄
②横隔膜
④炭酸水素イオン
ビリルビンの由来は?
ヘモグロビン
最も血流量が多い部位は?
どこも同じ。
*そうでないとどこかに血液が滞留してしまい、妙な話になる。
最も血液量が多い部位は?
静脈
内分泌腺と外分泌腺がともに存在するヒトの器官は?
膵臓
主 に腎臓の髄質にあるのは何?
ヘンレのループ
吸気時には(陽圧/陰圧)になっている。
陰圧
肺胞近くのごく細い気管支のことを何という?
呼吸細気管支
*太い気管支の上皮は線毛を持つ細胞で形成される。呼吸細気管支の細胞には線毛はない。
腎臓から分泌される生理活性物質を3つ。
①レニン
②活性型ビタミンD
③エリスロポエチン
消化管について。
水の( )%は小腸で、
( )%は大腸で吸収される。
小腸:85%
大腸:15%
*消化管のうち食道は消化•吸収機能を持たない。
腎機能に異常がない場合でも、
糖尿尿などで血糖値が高くなると尿中に糖が出てくることがあるが、
その原因として考えられるのは?
原尿中の糖の量が最キュ集される糖の量を上回っているため。
腸管上皮における中性脂肪の吸収について。
細胞内に吸収された後、( )に入る。
門脈
*中性脂肪が直接吸収されるわけではない。中性脂肪の分解産物であるグリセロールと脂肪酸とが吸収されて、小腸上皮細胞内で中性脂肪に再合成される。
心筋と骨格筋の違いについて。
①心筋のCa2+は( )から。
②骨格筋のCa2+は( )から。
①Ca2+チャネル
②筋小胞体
骨格筋の場合、 運動神経の軸索末端まで興奮が伝導すると、 小胞体から( )が放出される。 それが受容体と結合することによって、Na+チャネルとして作用し、 活動電位が発生する。
アセチルコリン
骨格筋において。 筋繊維(筋細胞)で生じた興奮は、 T管に伝わり、 T管の細胞膜の( )受容体を介して 筋小胞体膜の( )受容体を開くので、 細胞質にCa2+が放出される。
T管の細胞膜:(ジヒドロピリミジン)受容体を介して
筋小胞体膜:(リアノジン)受容体
リアノジン受容体によって
細胞質に放出されたCa2+は( )と結合して複合体を形成する。
トオロポニンC
*このトロポニンC+Ca2+の複合体は、トロポミオシンの立体構造を変化させることにってミオシンとアクチンが結合できるようにする。
骨格筋において。 ( )によって、 ATPは加水分解されされ、 その際に生じるエネルギーを利用して、 ミオシンフィラメントとアクチンが滑り込んで筋収縮となる。
ミオシン頭部のATPase活性
運動神経からの刺激がなくなると、
Ca2+は( )によって、
筋小胞体に回収する。
筋小胞体膜の能動輸送膜(Ca2+)
心筋について。
( )の開口によって膜電位が一気にNa+の平衡電位になり、活動電位が発生する。
Na+チャネル
*活動電位の発生
心筋について。
開口したNa+チャネルはすぐに不応期に入るが、
脱分極がしばらく維持される。
理由は?
Ca2+チャネルが開口し、
+側の巻く電位がしばらく維持される。
*脱分極延長
心筋について。
再分極の機序
静止電位は本来K+の平衡電位であるが、
K+チャネルが開口することで急速に再分極が起こる。
虚血になった時の心筋の働きについて。
正常時の心筋と比較して異なることを2つ。
①静止電位が浅くなる。
②脱分極の維持が短くなる。
虚血になるとATP産生が滞る理由は?
虚血になると、O2やGlcが細胞に供給されなくなるため。
虚血になった時の心筋の働きについて。
ATP産生が滞るため、( )が破綻する。
よって( )が浅くなる。
Na+/K+ポンプ
膜電位
*K+の濃度勾配がなくなってしまうため、K+の平衡電位が浅くなって=膜電位が浅くなる。
虚血になった時の心筋の働きについて。
ATP産生が滞ることで
再分極が促進されるが、
その機序は?
ATP感受性K+チャネルが開口するから。
*ATP感受性K+チャネルは
(普段:開口)→(ATP↑:閉口)。
つまり、虚血状態で(ATP↓:開口)する。
毛細血管の圧力を決定するのに関与していることを3つ。
①血漿浸透圧vs.組織間液浸透圧
②静水圧(液体としての圧力)
③血管透過性
糸球体内の浸透圧は何によって決まる?
アルブミン量
Bowmann嚢の浸透圧は何によって決まる?
メサンギウム基質
糸球体内の静水圧<Bowmann嚢の静水圧のとき、 糸球体濾過が十分にされない。 有効濾過圧↓ 糸球体濾過値↓ この状態が非常に危険な理由は?
糸球体濾過値が低下しているということは、
K+が排泄できていないために血漿に含まれるK+が上昇する。
そして、心筋の静止電位が上昇するので膜電位が浅くなり、
筋細胞にランダムな活動電位が発生する(心室細動)。
虚血時にはATP産生が枯渇し、
Na+/K+ポンプの機能を維持することが困難になる。
静止膜電位は主にK+の平衡電位である。
虚血時には細胞内外の( )濃度勾配を維持することが困難になり、静止膜電位が(浅く/深く)なる。
K+
浅く
血管内皮細胞は密着結合によって水分が容易に出入りできないような構造になっているが、
( )や( )などの作用で密着結合は弱まり、
血管透過性が亢進する。
炎症性サイトカイン
ケミカルメディエーター
肺胞と毛細血管の間のガス交換は拡散によって行われている。
しかし、拡散能は(CO2/O2)の方が高いため、
換気回数↑↑に伴い、
血液中CO2(↑↑/↓↓)となる。
拡散能:CO2>>O2
換気回数↑↑に伴い、
血液中CO2(↓↓)
低酸素血症では、 患者は大脳皮質で呼吸困難感を自覚し、 その情報が呼吸中枢に伝わり、刺激されるので 呼吸回数が多くなる。 その結果 、動脈血中の二酸化炭素濃度は低下することが多い。 なぜ普通は二酸化炭素濃度は上昇しないのか?
肺胞における二酸化炭素の透過性は
酸素のそれよりもはるかに高いから。
膜透過性:CO2>>O2
血液中の酸素濃度のみが上昇している場合はどのように考えられる?
低酸素血症などで呼吸困難になっており、
換気回数が増加している。
*膜透過性:CO2>>O2 なので、
CO2がどんどん肺胞へ取り込まれる。
血液中の酸素濃度と二酸化炭素の両方が上昇している場合はどのように考えられる?
肺胞での換気が高度に障害されている。
心不全である。
静脈血が右房帰ってくることを何という?
静脈還流
( )があることによって、
右心不全になると静脈還流が障害されるため
全身にむくみがでる。
びまん性低酸素血漿
*右心不全:静脈が帰ってこられない状態
ある領域の肺胞内酸素分圧が低いとき、
その肺胞領域を支配する肺動脈は収縮して血流を減少させる。
これにはどのような生理的意義があると考えられるか。
ガス交換の効率の悪い肺胞には、
流れる血流を少なくして、
肺全体としてのガス交換 の効率を上げる。
一般に界面が広がりやすくする物質を何という?
界面活性剤
サーファクタント
呼吸器疾患で慢性の低酸素血症が持続すると、
全身の静脈還流が妨げられることがある。
この病態を( )と呼ぶ。
肺性心
肺性心の発生機序について考えられることを述べよ。
慢性的に低酸素血症があると、 肺動脈は全体的に収縮する。 血管径が小さくなる結果、 肺血管の血管抵抗が増大し、 右心系にかかる圧力が上昇する。 その結果、静脈血の還流が起こりにくくなる。
肺胞のサーファクタントの本体はリン脂質、
特に( )である。
ホスファチジルコリン
肺胞のサーファクタントの生理的意義は?
*赤ちゃんが生まれた時、肺胞は開いていない。
気管虚脱を防ぐこと。
*オギャーと泣いたときに空気が入って肺胞が開くが、 均一に開かなかった場合、 小さい肺胞の肺胞内酸素分圧が低いため 肺動脈が収縮するなどして機能を失われてしまう。 それをサーファクタントによって 肺胞の表面張力を低下させ、 界面が広がりやすくすることで防いでいる。
*気管虚脱:異常に拡張および扁平化すること。
妊娠 32週ころ、
胎児の肺でサーファクタントの産生が始まり、
33週ころには充分量のサーファクタントが産 生 されるようになる。
32週以前に出生した新生児に予想される問題点とは?
肺胞が虚脱し、呼吸困難に陥る。
血管内皮層の損傷が起こると、
内皮下に存在する膠原線維の主成分である( )が露出する。
コラーゲン
造血幹細胞からの血球の分化は、 それぞれの系統に対応する( )でコントロールされている。 ( ):赤芽球→赤血球系の分化•増殖を促進 ( ):好中球の分化•増殖を促進 ( ):巨核球→血小板系の分化•増殖を促進
サイトカイン
(エリスロポエチン):赤芽球→赤血球系
(G-CSF):好中球
(トロンボポエチン):巨核球→血小板系
*G‐CSF (顆粒球コロニー刺激因子)を大量に投与することで造血幹細胞を末梢血中に遊走させることができる。
赤芽球→赤血球系の分化•増殖を促進するエリスロポエチンはどこで産生される?
腎
*エリスロポエチンはドーピング問題になる。赤血球を増やして時給運動に強くする。
血漿は細胞外液の一部であり、
血管内にある細胞外液成分が血漿である。
細胞外液は多様なタンパク質を含む電解質溶液である。
電解質の組成として多く含まれるのは?(3つ)
①Na+
②Cl-
③HCO3-
血漿には多くのタンパク質が含まれる。
最多のものは( )で、種々の物質を結合して輸送に関わる。
アルブミン
血液の凝固には血小板、凝固因子が働く。 血小板は骨髄に存在する( )の細胞質がちぎれて出来た、無核の細胞である。 末梢血での寿命は約( )日とされている。 凝固因子は血漿に存在するタンパク質の集団で、 一連のタンパク分解反応 (凝固反応) を引き起こす。
巨核球
10
血管が損傷を受けると、
血小板が遊走して損傷部位に粘着する。
血小板は血管内皮下の( )に対するレセプターを持つ。
コラーゲン
*血小板がコラーゲンと結合すると、細胞骨格が収縮して血小板が小さくなる。
1次止血とは?
血管が損傷を受けた時に、 血小板が遊走して損傷部位でコラーゲンと結合して粘着する。 さらに、血小板はサイトカインや増殖因子を分泌して 血小板や線維芽細胞を局所に呼び集める。 血小板同士が凝集(1次血栓)して損傷部位を塞ぐこの一連の過程のことを1次止血という。
血小板の凝集体を何という?
1次血栓
血管に損傷がないときに、
1次血栓が形成されない仕組みは?
正常では、
血管内皮細胞がプロスタサイクリン(プロスタグランジン I)を分泌して
血小板の凝集を抑制しているので、
1次血栓は形成されない。
2次止血とは?
1次血栓 (血小板血栓)だけでは力学的に弱いので、
さらにフィブリンが析出して血栓を補強する。
血漿にクエン酸やEDTAを加えてCaイオンをキレートするとどうなる?
凝固を阻止する。
*凝固反応はフィブリンを析出させる反応で、
凝固反応はCaイオン依存性である。
輸血用製剤にはCaイオンのキレート剤が含まれているため、
大量輸血では低Ca血症の症状(しびれ感、筋肉のこわばりなど)が出現することがある。
血管内皮細胞はどのように調節を行っている?
アンチトロンビンIIIなどの、
凝固反応を抑制するタンパク質を分泌して凝固反応をコントロールしている。
生成したフィブリンは、止血が完成したら溶解しなければ困る。
フィブリンを溶解する系を( )系といい、
フィブリンを分解するのは( )という物質である。
線溶
プラスミン
プラスミンは( )という物質の働きで、
前駆体である( )から合成される。
組織プラスミノーゲンアクティベーター(t‐PA)
プラスミノーゲン
*t‐PAは心筋梗塞のような血栓性疾患の治療薬として使用されている。
1次血栓以外の血栓形成ルートは組織因子の活性化による経路である。
組織因子は血管壁や血液中に存在するタンパク質であり、日頃は不活性型で存在するが、
血管損傷部位では局所的に組織因子の活性化が起こり、いくつかのタンパク知るの反応を介して( )が生成する。
トロンビン
トロンビンは線維状タンパク質の( )を析出させ、
( )を主体とした血栓が形成される。
フィブリン
フィブリン網
*活性化された組織因子は血小板の活性化を起こし、血小板も血栓形成に巻き込まれる。
古典的病理学における血栓形成の3要素とは?
①血流のうっ滞(凝固因子の活性化が起こりやすくなる)
②血管壁の変化(内皮細胞の障害など)
③血液性状の変化(凝固因子やフィブリノーゲンの増加、血球の異常な増加による粘稠(ネンチョウ)性上昇)
*血流のうっ滞はエコノミー症候群の原因
日本国の死因(1〜3位)
①悪性新生物(←静脈血栓症が多い)
②虚血性心疾患(←動脈性血栓症が多い)
③脳血管障害(←動脈血栓症が多い)
血管内皮細胞によって分泌されていて、
血栓が形成されるのを抑制し、
血管拡張作用を持つ2つの生理活性物質とは?
①一酸化窒素(NO)
②プロスタサイクリン(PG、PG-I)
*NOはニトログリセリンからも産生される。
*PG:プロスタグランジン
プロスタグランジンは何の代謝産物?
アラキドン酸
*アラキドン酸は細胞膜の脂質。
自血病など悪性腫瘍の化学療法において、 血小板が減少して重篤な出血傾向をもたらすことがある。 サイトカイン治療では、 好中球増加:( ) 赤血球増加:( ) 巨核球増加:( )
好中球増加:G-CSF
赤血球増加:エリスロポエチン
巨核球増加:トロンボポエチン
血算の正常値
赤血球:( )
血小板:( )
白血球:( )
赤血球:450万前後
血小板:20万前後
白血球:5000前後
白血球分画の正常値として、
最多は( )、
次に多いのが( )である。
好中球
リンパ球と単球
*好酸球や好塩基球はほとんどない。
リンパ球で最も多い細胞は何?
T細胞
血小板輸血を行う場合、
輸血をしても血小板が補われなくなることがあるが理由は?
輸血するための血小板を得るためには、 献血したものを遠心分離する。 しかし、白血球が血小板と同等の比重であるためこれらは混在してしまう。 さらに、十分量を得るために多個体由来の血小板と白血球を輸血する。 血小板はHLA classI、 白血球にはHLA classIとHLA classII(B細胞があるから)が発現しているため、 輸血するたびにHLA classIに対する抗体が産生される。 輸血回数が積み重なった時に産生されていた抗体によって輸血する血小板が破壊される。
弾性ストッキングを着用することによって静脈血栓症を予防できるのはなぜ?
静脈血栓症の大半は下肢の深部静脈に発生した血栓によるものであるが、
弾性ストッキング着用によって
表在静脈を圧迫して深部静脈に回る血流量を増やし、
血流のうっ滞を起こさないようにする。
血小板輸血について。
比重が同じであるため、白血球が血小板と一緒に輸血されてしまう。
白血球であるリンパ球はT細胞,B細胞,NK細胞に大別できるが
そのうちT細胞によって免疫学的な問題が起こることとは?
輸血を受けた患者のHLAは
このT細胞にとっては非自己のHLA(異物)であるため、
拒絶反応の逆が起きてしまう。
”GVHD: Graft vs. Host Disease”
GVHDの予防対策は?
輸血液をX線照射をする。
*DNA損傷を誘導するX線照射は核を持つリンパ球のみを消失させる。
*血小板は巨核球の細胞質であるから無核。
最高血圧=( )期血圧
最低血圧=( )期血圧
最高血圧=(収縮)期血圧
最低血圧=(拡張)期血圧
*それぞれ、心臓が収縮した時と拡張した時の血圧。
腎臓でまず大部分の成分が原尿としてこし出され、
その後有用な成分が再吸収される仕組みには、
機能上どのような利点がある?
個々の物質に対する排出の仕組みを持たなくても、
様々な物質を排出できる。
典型的な症状として尿の量が異常に増える病気(尿崩症)がある。
この病気の原因として
①腎臓自体の機能が損なわれた場合
考えられる機序は?
腎小管や集合管の機能が損なわれたため、
水の再吸収能が低下した。
典型的な症状として尿の量が異常に増える病気(尿崩症)がある。
この病気の原因として
②腎臓以外の機能が損なわれた場合
考えられる機序は?
脳下垂体後葉の機能が損なわれ、
バソプレッシンの分泌が低下した。
糸球体のはたらきを代行する人工腎臓は
糸球体細胞膜にある孔が大きくなってしまった場合に治療手段として有効である。
しかし、細胞膜の孔がつまって血中の不要物質の排出ができなくなっている場合には効果がない。
理由は?
人口腎は糸球体での濾過機能を代行するため、
後者の場合では濾過機能が低下するから。
ATP感受性K+チャネルが心筋を保護しているとはどのような意味か?
虚血時に酸素や糖分が十分に運ばれずにATPが不足するために Na+/K+ポンプが破綻して膜電位が浅くなる。 Na+チャネルに不応期がきてもCa2+チャネルが開口して膜電位が浅い状態が維持されるが、 虚血時ではATP感受性K+チャネルが開口して再分極を促すため 活動電位発生の時間を短くして心筋への負担を軽減している。
球の面積の式
S=4πr^2
球の体積の式
V=(3/4)πr^3
肺胞の上皮細胞においてサーファクタントの役割を果たしている細胞を何という?
II型肺胞上皮
*I型肺胞上皮はガス交換に特化している薄くて広い細胞
*数は同じだが95%の表面積はI型が占めている。
血友病では( )が欠損しているため二次止血が起きない。
凝固因子
*一次止血は起こるが、8、9番のどちらかの染色体が欠損しているためフィブリン網が形成されない。
エコノミー症候群の原因には血流のうっ滞がある。 飛行機に乗っている間に脚を動かさないために血液が凝固して、 飛行機を降りた時に静脈でできていた静脈血栓が 大静脈→右房→右室に入って後に、 細い( )で詰まってしまう。
肺動脈
*静脈血栓は肺に詰まる。
心臓の興奮は洞房結節に最初に発生し、
これが( )結節→His束→Purkinje束など
( )線維を伝わり、心筋を整然と興奮させてゆく。
房室
伝導
活動電位の発生のみに特化した心筋細胞のことを何という?
特殊心筋
*⇔固有心筋:収縮する
洞房結節は心臓の( )に存在し、
神経支配がなくても自律的に活動で二を発生する(ペースメーカー電位)。
このような機能のことを何という?
右心房
自動能
心臓移植を受けた患者で起こる現象であるか/ないかを理由とともに述べよ。
①冠動脈の閉鎖に伴って激痛を感じる。
①激痛を感じるのは体性神経によるが、
移植心は除神経されているのでならない。
心臓移植を受けた患者で起こる現象であるか/ないかを理由とともに述べよ。
②運動すると直ちに心拍数が増加する。
②この反応は交感神経の作用によるが、
移植心は除神経されているので起こらない。
*”直ちに”とあるので、神経系を介した反応を考える。
心臓移植を受けた患者で起こる現象であるか/ないかを理由とともに述べよ。
③精神的に興奮して、しばらく動悸が続く。
③この反応はアドレナリンの作用による。
アドレナリンは移植心にも作用するので起こる。
*”しばらく”とあるので、液性因子による反応を考える。
胃から内分泌され、胃液の分泌を刺激しるホルモンは何?
ガストリン
膵液の分泌を促すホルモンは?
セクレチン
タンパク質分解酵素によって自己消化されない理由を2つ。
①不活性な形で細胞から分泌される。
②消化管表面は粘液で覆われいて、消化酵素が直接作用できない。
*①ペプシノーゲン→ペプシン
ペプシンの指摘pHが4と低い理由を2つ。
①食物中に含まれる細菌類を死滅させる。
②ペプシノーゲンを活性化しペプシンにする。
胃で消化されつつある食物は、胃液の塩酸によって強い酸性を示す。
これは十二指腸に入るとどのなる?
胃内容物が十二指腸に入ると、十二指腸の細胞から血中にセクレチンが分泌され、膵液の分泌を促す。
この結果、膵液が分泌され、膵液に含まれる炭酸水素ナトリウム(NaHCO3^-)によって中和される。
アミノ酸と単糖の吸収される経路は?
毛細血管→肝門脈→肝臓
脂肪酸とグリセリンの吸収される経路は?
リンパ管→胸管→鎖骨下静脈→全身循環
( )消化:腸の運動によって食物が物理的に破砕される。
( )消化:消化酵素によって直持つが分解される。
機械的消化
化学的消化
腎臓は肉眼的に表面側の( )と
内側の( )に分けられる。
皮質には( )が分布し、
髄質には)( )が分布する。
表面:皮質•••糸球体
内側:髄質•••尿細管
ADH(バソプレッシン)について。
場所:
作用:
場所:集合管
作用:水の吸収促進し、尿を濃縮する。
低酸素血漿に反応して腎尿細管で産生されるのは?
エリスロポエチン
アルドステロンの尿細管での作用は?
Kの尿中排泄促進
次のホルモンの産生場所を述べよ。
カテコラミン
副腎髄質
次のホルモンの産生場所を述べよ。
活性型ビタミンD3
腎尿細管
次のホルモンの産生場所を述べよ。
コルチゾール
副腎皮質
次のホルモンの産生場所を述べよ。
エリスロポエチン
腎尿細管
*水の再吸収促進@集合管
次のホルモンの産生場所を述べよ。
バソプレッシン
下垂体後葉
次のホルモンの産生場所を述べよ。
テストステロン
精巣
次のホルモンの産生場所を述べよ。
アルドステロン
副腎皮質
*Naの再吸収促進@集合管
グルコース、アミノ酸、各種イオンなどの必須の成分はどこで再吸収される?
近位尿細管
気管の構成細胞について。
線毛運動を行うのは( )、
粘液の分泌を行うのは( )である。
線毛運動:線毛上皮細胞
粘液分泌:杯細胞
ADHは集合管に作用して水の再吸収を促進させ、
血清のNa濃度を(上昇/低下)させる。
低下
心室性Na利尿ペプチドについて。
循環血液量増加→( )に反応して心室から分泌される。
心室壁伸展
心室性Na利尿ペプチドの作用は?
Na再吸収を抑制する(原尿濃度上昇を防ぐ)ことで
水の再吸収も抑制し
利尿効果を示す。
*血管拡張作用もある。
甲状腺で産生され、
PTHに拮抗する作用を持つ(弱いけど)ペプチドホルモンとは?
カルシトニン
次のホルモンの産生場所を述べよ。
ソマトスタチン
脳や消化管
次のホルモンの産生場所を述べよ。
アンジオテンシン
腎層
次のホルモンの産生場所を述べよ。
FSH
下垂体前葉
牧畜開始前のヒトではラクトース不耐性が生存に有利であったと考えられる理由。
ヒント:プロラクチン
授乳刺激でプロラクチンが分泌されるが、
プロラクチンは性周期を抑制する。
ラクトース不耐性の方が離乳が円滑に進み(赤ちゃんが下痢をきたすから)、
母体は次回の生殖を行うことが可能になる。
ハプロタイプとは?
連鎖している対立遺伝子群の組み合わせ。
ラクトース耐性の遺伝子とラクトース不耐性の遺伝子とがラクターゼ遺伝子の多型性にあることが考えにくいとする理由は?
乳児期の栄養源は母乳だから、
ラクターゼ遺伝子は保存されているはずである。
正常値について。
一回換気量
500mL
正常値について。
一分間あたりの呼吸数
16回
正常値について。
動脈血の酸素分圧(mmHg)
100mmHg
正常値について。
動脈血の二酸化炭素分圧(mmHg)
40mmHg
正常値について。
動脈血HCO3-(mmol/L)
24mmol/L