⑤がん Flashcards
ある種の遺伝子は、
1つのアレルの欠失により遺伝子産物の量が 50%になり、
機能を失 い、異常な表現型を現すことがある。
このような遺伝子変異を何と呼ぶか。
ハプロ不全
ras 遺伝子の変異は多くの腫瘍で検出されているが特徴として、
( )による活性化がみられる。
点突然変異
癌遺伝子について。
RBは( )遺伝子の代表例である。
癌抑制遺伝子
*網膜芽細胞腫の研究から分離された。
癌遺伝子が増殖遺伝子をコードしている場合に、
がん細胞は自己の分泌した増殖因子を自己で受け取って増殖することがある。
このような分泌方法を何という?
オートクライン
癌遺伝子について。
p53は( )遺伝子の代表例である。
癌抑制遺伝子
細胞周期M期のイベントは、
核が分裂する( )と
( )とに分けられる。
有糸分裂
細胞質分裂
有糸分裂の前期 (prophase) 染色体が凝集する。 染色体の凝集には( )が働く。 この時期には既にDNA合成は終了して、 染色体は 2組の( )として存在する。 中心体分離・移動が始まる。
コンデンシン(condensin)
染色分体
有糸分裂の前中期 (prometaphase) ( )が崩壊して核膜が消失し、 微小管が染色体に接触できるようになる。 染色体の中央付近はくびれていて( )と呼ばれる。 特殊な構造(DNAとタンパク質の複合体)に微小管が付着する。 微小管の付着するセントロメア部分を特に ( )または動原体ということがある。
ラミン
セントロメア
キネトコア
有糸分裂の中期 (metaphase)
染色分体は赤道面に並び、
染色分体を結合していた( )が分解され、染色分体の結合が外れる。
細胞の両極に移動した微小管はそれぞれの染色分体を引っ張る。
コヒーシン(cohesin)
後期 ( )
微小管の運動に伴って染色分体が分離する。
anaphase
終期 ( )
染色分体は完全に両極に移動し、
ラミンが再構成されて核膜が再生される。
telophase
細胞質分裂について。
動物細胞では終期に引き続いて、
細胞質の中央にアクチン-ミオシン系から構成される( )が形成され、
細胞膜はくびり切られて分離する。
収縮環 (収縮輪)
contraction ring
セントロメアは特殊な構造を持ち、 各染色体に1箇所しかない。 セントロメア部分のDNAは繰り返し配列を持ち、 ( )はH3の 代わりにCENP-Aという変種のヒストンが使われている。 この特殊構造を認識して微小管が付着する。 微小管の他端は中心体にあり、 中心体は( )という特殊なチュブリンが存在する。
ヒストン
γ-チュブリン
体細胞分裂においてはDNAが正確に複製・分配され、
かつ細胞周期が正しい順序に従って起こる必要がある。
このために、細胞終期の要所で細胞終期を進行させてよいかのチェックが行われる時期があり、
これを( )という。
チェックポイント
主なチェックポイントを3つ。
①G1期ーS期
②G2期ーM期
③M期の中期
細胞周期が進行する条件を満たしていない場合には細胞周期をその時点で停 止させる機構があり、これを何と呼ぶ?
チェックポイントコントロール
単球が血管内皮に接着し移動するとき、
葉状仮足は( )に出現する。
進行方向
in vivoにおいて、
がん細胞がとる正常細胞とは異なる特徴的な振る舞いを3つ。
①転移を起こす。
②細胞周期が停止しない。
③正常組織に浸潤する。
④血管新生を引き起こす。
*血管新生とは、既存の血管から新たな血管枝が分岐して血管網を構築する生理的現象である。
がんは基本的には( )の異常によって起こる病気である。
遺伝子
*癌は大抵、遺伝子がコードする情報が病的に変化したために起こる。
がんは通常、体を構成する細胞である( )変異であり、
多細胞生物の発生を司る( )に伝えられる変異ではない。
体細胞
生殖細胞(配偶子)
紫外線や放射線など、
がんの原因につながるとされる因子を( )とよぶ。
これらがDNAの塩基配列の変化を引き起こす。
発がん因子
変異原
全く発がん因子のない環境下でも、自然変異は生じてしまう。
理由は?
DNAの複製過程における誤りを修復する機能の精度に限界があるから。
通常、細胞が分裂する際には、 DNAはきわめて正確に複製されるが、 ( )個の塩基が複製されるたびに平均 1個の誤りが残ってしまう。 長い年月の間に、 細胞分裂の中にたくさんの変異が蓄積されていく。
10^9
*したがって、がんは多くの場合中高年に生じやすい病気といえる。
ヒトのがん細胞の多くはいくつもの遺伝子変異を有しているが、
これはゲノムの正確な複製と維持を妨げるような変異やM損傷したDNAの修復に必要なタンパク質が欠損していたりすることによるが、
このようながん細胞の特性を( )という。
ゲノム不安定性
がん細胞は一般に、
( )という酵素活性を有するために、
染色体末端部分に存在する( )という領域の長さが維持され、
正常細胞のように分裂停止することなく分裂を続けることができる。
テロメラーゼ
テロメア
細胞ががん化したとはどのような状態のことをいう?
細胞が正常の増殖コントロール機構を逸脱して
自律的・無秩序に増殖するようになり、
周辺の正常組織に浸潤するようになった状態。
変異によってがん化に関わる遺伝子は、
3つの種類に分けることができるがその3つとは?
①がん原遺伝子
②がん抑制遺伝子
③DNA修復酵素などゲノムの安定化に関与するタンパク質の遺伝子
in vitroで見られるがん細胞の特徴を3つ。
①接触阻止の喪失 ②足場依存性の喪失 ③不死化 ④アポトーシス耐性 *ヌードマウスでの腫瘍形成
生物学研究に必須のがんの培養細胞系として( )細胞がある。
HeLa
*HcLaは50年ほど前に子官がんで亡くなつた患者さんのイニシャルで、彼女の子宮がん細胞から得られたがん細胞は培養されて無制限に増殖し、彼女の死後 50年以上にわたって世界中の研究室で使用されている。
病理学的には、正常組織との間に境界を形成せずに
増殖することを( )といって、
その腫瘍を( )という。
浸潤性増殖
悪性腫瘍(悪性新生物)
正常組織との間に境界があって正常組織を圧迫するように増殖のことを( )といって、
それは良性腫瘍である。
圧排性増殖
悪性腫瘍のうち、
上皮細胞に由来するものを( )、
非上皮細胞に由来するものを( )という。
がん腫(carcinoma)
肉腫(sarcoma)
( )に様々な遺伝的変化が起こることでがん遺伝子に変わり、
細胞のがん化を引き起こす。
がん原遺伝子
プロトがん遺伝子
変異が遺伝子機能を破壊するために危険につながる場合もある。
このような変異は一般に劣性、
すなわち影響が表れるには1対の遺伝子の療法ともが欠損あるいは不活性化する必要がある。
このような遺伝子を( )とよぶ。
がん抑制遺伝子
個別のがん特有の性質に注目して、
それらの形質発現を特異的に抑制してがんの増殖や進展を抑制するという治療薬も開 発されつつある。
こういった治療薬を(ソ )と呼ぶ。
分子標的治療薬
がん原遺伝子をがん遺伝子に変えるような遺伝的変化にはどのようなものがあるか、3つ。
①点突然変異によて遺伝子産物の機能が異常に亢進する。
②遺伝子のコピー数が増加する。
③染色体転座によって転写活性が高い領域に移動する。
分子標的治療薬によるがん治療の実例を3つ。
①がん細胞の増殖は( )に依存している場合が多いので、それの阻害薬を用いる。
②ホルモン依存性に増殖するがん細胞の場合はホルモン受容体の阻害薬を用いる。
③阻害薬の代わりに( )を用いる。
①チロシンキナーゼ
③モノクローナル抗体
*1種類の抗体は1種類のB細胞クローンによって産生される抗体なのでモノクローナル抗体という。
mRNAから逆転写酵素を用いた逆転写反応によって合成されたDNAのことを何という?
cDNA
*相補的(complementary)
元のRNAに相補的なDNA
実験系で細胞の癌化を判定するには、どのような観察結果から判定するか。
①接触阻止効果が消失している。
②軟寒天培地で増殖できる。(足場依存性を消失している。)
③ヌ ードマウスに接種すると腫瘤を形成する。
ts株で温度依存性に細胞の形質が変わるのはなぜか。
ts株では細胞癌化を引き起こすタンパク質に変異があり、
その立体構造は野生型タンパク質よりも温度変化に対して不安定で、
温度による影響を受けて変性しやすいから。
大腸癌は、( )から発生する悪性腫瘍(癌腫)である。
家族性大腸ポリポーシスという遺伝性疾患は( )の形式で遺伝し、それらは100%癌化することが知られている。
大腸粘膜上皮組織
常染色体優性
Vogelsteinらは、家族性大腸ポリポーシスの患者では( )の遺伝子の機能喪失が生じていることを発見した。
第5染色体長腕上(5q)