赤本 Flashcards
形式と意味からなる言語記号の形式は、ソシュールにより何と呼ばれたか。
能記(シニフィアン)
言語記号における形式と意味の結び付きには必然的ではないということを何というか。
言語の恣意性
音声でも文字でも言語記号による表現は、時間の流れに沿った一方向性を持つことを何というか。
言語の線条性
文はいくつかの語(形態素)に、さらに語(形態素)はいくつかの音声(音素)に分けられることを何というか。
言語の二重分節性
時間のながれに沿って変化する言葉の側面を何というか。
通時性
もともと音韻論の概念で、対立する2つの言語形式がある場合、より一般的で制約が少ない方をなんというか。
無標
それぞれの言語において、同じ役割・機能を持つ抽象的な単位をなんというか。また、それが具体化したものを何というか。
音素・異音
音素はどのような記号で表されるか。
/ /
現れる条件が決まっていない時、自由に複数の異音が現れる音素のことを何というか。また現れる条件が決まっている異音を何というか。
自由異音・条件異音
サ行において、/a,u,e,o/の前では[s],/i/の前では[c(f)]のように、ある音が現れる時には他の音は出現せず、それぞれの音が互いに補うような出現の仕方を何というか。
相補分布
発音の仕組みなど、無意識のうちに習得されるものなので、明示的に提示するのは難しい知識を何というか。
暗示的知識
調音点の違いの誤用の要因になっているのは、「きて・きいて」の混同、「つき・ちゅき」の混同、「にまい・にばい」の混同、「わかる・わがる」の混同のうちどれか。
「つき・ちゅき」の混同
調音法の違いの誤用の要因になっているのは、「きて・きいて」の混同、「つき・ちゅき」の混同、「にまい・にばい」の混同、「わかる・わがる」の混同のうちどれか。
「にまい・にばい」の混同
意味を担う最小の言語単位で、それ以上は分けられない抽象的なものを何というか。
形態素
形態素が実際の言語表現で、それぞれ同じ意味・機能を持ちながら、それが現れる環境・条件により異なる音形となったものを何というか。
異形態
形態素のうち単独では語になることのできないものを何というか。
拘束形態素
例えば「不真面目さ」という語の「真面目」は、語彙的な意味を持つ自由形態素であるが、「不」と「さ」はどんな意味を持つ何形態素か。
文法的な意味を持つ
動詞「食べる」は{tabe}と{ru}という2つの形態素からなっているが、このうちいろいろな活用においても変化しない{tabe}を何というか。
語幹
接辞のうち、品詞を変えるなどある語から別の語を作る働きを持つものを何というか。
派生接辞
接辞のうち、テンスやヴォイスなど文法関係の変更に関わる接辞を何というか。
屈折接辞
使いこなせない物もあるが、見聞きして意味が分かる語の集合
理解語彙(成人4万〜5万)
特定の領域における語の集合の中で、特に重要で不可欠な語の集合。
基本語彙
語種に関して、主に名詞やナ形容詞に多く、抽象的、体系的な意味を持つもの。
漢語・外来語
語種に関して、全ての品詞に見られ、具体的、個別的な意味を持つもの。
和語
「赤鉛筆」「蛍光ペン」の語種は何か。
混種語
主語、目的語、述語など構造的な働きに着目した関係を何というか。
文法関係
主格(ガ格)、目的格(ヲ格)など文中での形態的な表示に着目した関係。
格関係
文中での形態的、統語的、意味的な働きに対応し、名詞や代名詞が形態変化する文法カテゴリー。
格
複文の統語構造に不可欠な品詞は何か。
接続助詞
語を意味成分に分解すること
成分分析
「消しゴム」「筆記用具」はどちらが上位語
筆記用具
語と語の関係において「美しい」と「きれいだ」のような関係を何という。
類義語
語と語の関係において「買う」と「売る」のような関係を何という。
対義語
両極的対義語とは「表/裏」「入学/卒業」「長い/短い」「行く/来る」のうちどれか。
「入学/卒業」
一般的に、言語習得においては、上位語と下位語のどちらが 先に習得されやすいか。
下位語
意味カテゴリーにおいて、カテゴリーの境界は明確に分けられるものではなく、他のカテゴリーと連続であるというカテゴリーの見方。
プロトタイプ的なカテゴリー
カテゴリーは典型的な事例を中心とし、外側の事例とはカテゴリーの帰属度に差があるが、このことを何という。
プロトタイプ効果
多義的な表現での意味の拡張に大きく関わっているもの。
比喩
比喩のうち、類似性の連想に基づき、抽象的なものをより具体的なもので表す比喩。
隠喩。メタファー
比喩のうち、あるものを隣接関係にある他のもので示す比喩。
換喩。メトミニー
比喩のうち、包摂関係に基づき、上位概念で下位概念を指したり、下位概念で上位概念を指したりする比喩。
提喩。シネクドキー
ある概念を理解する際に、その前提となる知識構造を何という。
フレーム
オースティンは発話によって相手の意図が伝わることを何と呼んだか。
発話内行為
グライスの言う量の公理とは。
必要な量以上の情報、以下の情報の発話をしない。
グライスの言う質の公理とは。
確信を持っている真実のこと以外のことは言わない。
リーチのポライトネス理論で、相手の負担を最小限に、利益を最大にすることを何と呼びか。
気配りの公理
リーチのポライトネス理論の是認の公理とは。
相手への非難を最小に、称賛を最大に
語用論移転とは。
自分化の話し方をそのまま他文化に持ち込んで会話がうまくいかない。
ブラウン&レビンソンは相手に認められたい、受け入れられたいと言うことを何と呼んだか。
積極的フェイス(ポジティブ・フェイス)
言語の形態的類型論から見て、実質的な意味を持つ語の語幹に接辞が付くという構造を持ち、その切れ目がはっきりしているタイプは?
膠着語(日本・韓国・モンゴル・トルコなど)
言語の形態的類型論から見て、語そのものが変化することによって示され、その境界がはっきりしないタイプは?
屈折語(英語・ラテン・ギリシャ)
文と文を繋いで、内容を理解するための推論を何と言うか。
橋渡し推論
形態的類型の観点から、日本語はどのタイプ?
SOV
形態的類型の観点から、中国語はどのタイプ?
SVO
形態的類型の観点から、韓国語はどのタイプ?
SOV
形態的類型の観点から、日本語はどのタイプ?
膠着語
形態的類型の観点から、中国語はどのタイプ?
孤立語
形態的類型の観点から、韓国語はどのタイプ?
膠着語
統合的類型の観点から、モンゴル語とトルコ語はどのタイプ?
SOV
統合的類型の観点から、タイ語と中国語はどのタイプ?
SVO
統合的類型の観点から、「名詞+後置詞」の構造は、どのタイプ?
SOV
日本語・韓国語・英語・中国語のうち、無声音と有声音の対立を持たないのはどの言語か。
中国語・韓国語
日本語・韓国語・英語・中国語のうち、「名詞+修飾語」の構造が可能なのはどの言語か。
英語
日本語・韓国語・英語・中国語のうち、「否定+述語」の構造が可能なのはどの言語か。
中国語・韓国語・英語
韓国語に見られる、上下関係を重視する敬語は?
絶対敬語
日本語に見られる、上下関係よりも内側の関係を重視する敬語は?
相対敬語
3300年ほど前に見つかった漢字の元になった文字を何と呼ぶか。
甲骨文字
象形、指事、会意、形声のうち、最も数か多いのは?
形声
「峠、辻、働」など日本で作られた漢字は何と呼ぶ。
国字
遣唐氏などによって伝えられた漢字の音は何というか。
漢音
「行」を「アン」と読むのは呉音・漢音・唐音のうちどれか。
唐音
二字漢字の語で「音読み+訓読み」のタイプを何読みという?
重箱読み
現在漢字の使用の基準(目安)となっているのは?
常用漢字表
常用漢字表が告示されたのは何年?
2010年(平成22年)
現在常用漢字表に含まれてる字種はいくつか。
2136字
いわゆる教育漢字は何字か。1
1006字
現在、仮名遣いの基準となっているのは何か。
現代仮名遣い
「づ」「ぢ」を使うのは、どれがどうやって生じた時か。2つ答えよ。
同音の連呼・二語の連合
オ列の仮名に「お」を添えるのは、歴史的仮名遣いでどのようなつづり方をしていたものか。2つ答えよ。
オ列の仮名+を・オ列の仮名+ほ
現在、漢字仮名交じりで書く時、どこまで漢字に読みを分担されるのかの基準となっているのは?
送り仮名の付け方
「あきらかだ」を漢字仮名交じりで書くとどうなるか。
明らかだ
現在外来語を書くときの基準となっているのは。
外来語の表記
外来語の表記の第2表に挙げられた仮名は、外来語の元になっている外国語の何に近い書き表し方をしたい場合に使うか。
原音・原つづり
現在、ローマ字のつづり方の基準となっているのは。
ローマ字のつづり方
「ぢ」を「di」とつづるのは訓令式、ヘボン式、日本式のどれか。
日本式
現在、ローマ字のつづり方の基準となっているのは。
ローマ字のつづり方(1954年)
「ぢ」を「di」とつづるのは訓令式、ヘボン式、日本式のどれか。
日本式
漢字を仮名として(元の意味に関係なく音を表すためだけに)使うようになったものを歴史上何と呼ぶか。
万葉仮名
平仮名と片仮名が独立した文字として確立し派のはいつか。
平安時代
「女手」と呼ばれたのは平仮名、片仮名どちらか。
平仮名
語頭以外で、ハ行音がワ行音で発音される現象は。
ハ行転呼
開音と合音の区別が記されているのはどんな資料か。
中世のキリシタン資料
「天草版平家物語」「日葡辞書」「日本大文典」「和英語林集成」の中で中世と関係がないものはどれか。
「和英語林集成」
「下官集」で、仮名遣いについて述べたのは誰か。
藤原定家
「和字正濫鈔」で仮名遣いについて述べたのは誰か。
契沖
標準語はどのあたりの言葉をモデルとしているのか。
東京の山の手
標準語、仮名遣いなどを検討するため明示30年代に作られた組織は何か。
国語調査委員会
国語調査委員会で主事を務めたのは誰か。
上田万年(うえだかずとし)
近代的辞書「言海」を作ったのは誰。
大槻文彦(おおつきふみひこ)
言語過程説を唱えたのは誰。
時枝誠記(ときえだもとき)
副詞の3分類に影響を与えたのは誰。
山田孝雄(やまだよしお)
文節の概念を作ったのだ誰。
橋本進吉(はしもとしんきち)
「国語学原論」の著者は誰。
時枝誠記(ときえだもとき)
主語廃止論を唱えたのは誰。
三上章(みかみあきら)