耳鼻科 Flashcards
耳鏡で鼓膜を観察した際、
光が反射する部位とは?
光錐
ツチ骨:( )筋
アブミ骨:( )筋
が付着している。
ツチ骨:鼓膜張筋(三叉神経第3枝の支配)
アブミ骨:アブミ骨筋( 顔面神経の支配)
出生後、
乳突洞を経由して空気が入ることにより、
鼓室周囲に( )が発育する。
乳突蜂巣
→この部位の含気は10歳ころまでに完成し、微細なガス交換と気圧の調節を担う。
三半規管の外側は骨でで きており、
内側には膜が存在する。
各々が三次元方向に傾いており、
( )を感知する。
加速度
前庭には( )と( )があり、
加速度(水平方向は卵形嚢、垂直方向は球形嚢)を感知する。
卵形嚢(水平方向)
球形嚢(垂直方向)
→合わせて耳石器と呼ぶ。
耳石器にある( )が前庭神経への伝達を担う。
平衡斑
蝸牛の中心部には( )が存在し、
ここでリンパ液を伝わってきた音刺激が
聴覚刺激として変換される。
コルチ器 〈ラセン器〉
→蝸牛壁には血管条がある。
コルチ器は基底板上にあり、
支持細胞や
3列の( )細胞、
1列の( )細胞からなる。
内有毛
外有毛
鼻涙管は( )鼻道へ開口する。
下
経鼻内視鏡で上気道を観察する順は?
耳管開口部─( )─( )─( )─声帯
耳管開口部─軟口蓋─舌扁桃─喉頭蓋─声帯
顔面神経が障害された場合、
眼輪筋麻痺(→兎眼)、
( )(アブミ骨筋反射減弱による)、
味覚障害、唾液分泌低下、涙液分泌低下などの症候が出現する。
聴覚過敏
舌や軟口蓋に分布する化学受容器である( )が味覚を感知する。
味蕾
舌の前2/3が( )神経(の枝である鼓索神経)、後1/3が( )神経で支配される。
顔面
舌咽
小さい音は聞こえないも、
一定以上の強さの音を聴かせると
急激に大きな音として感知する現象を
( )と呼ぶ。
聴覚補充現象〈リクルートメント現象〉
→内耳障害による難聴で検査で陽性となる。
正常では気導と骨導とどちらが聞こえやすい?
気導
インピーダンスオージオメトリ〈ティンパノグラム〉のA型は正常である。
As型は?
As:耳硬化症
インピーダンスオージオメトリ〈ティンパノグラム〉のA型は正常である。
Ad型は?
耳小骨離断
インピーダンスオージオメトリ〈ティンパノグラム〉のA型は正常である。
B型は?
滲出性中耳炎
インピーダンスオージオメトリ〈ティンパノグラム〉のA型は正常である。
C型は?
耳管狭窄
直立検査のうち、
両足を横につけて直立し、
閉眼させる検査とは?
Romberg検査
→内耳障害や深部覚障害では陽性。
小脳性失調では陰性。
直立検査のうち、
両足を前 後につけて、
閉眼させる検査は?
Mann検査
→内耳障害や深部覚障害では陽性。
小脳性失調では陰性。
温度眼振検査〈カロリックテスト〉は、
外耳道に冷水や温水を入れて出現する眼振をみる。
正常では冷水を入れると( )側、
温水を入れると( )側への眼振がみられる。
反対
同
瘻孔現象は、
外耳道を加圧または減圧した際に眼振が出現する現象のこと。
陽性となる疾患2つ。
真珠腫性中耳炎
外リンパ瘻
※正常では眼振はみられない。
伝音難聴は外耳〜中耳の障害により、
内耳まで音刺激が伝わりにくくなる病態。
A-Bgapは( )性となる。
陽
→Aのみ低下する。
感音難聴は内耳〜後迷路の障害により、
音そのものの感受力が弱くなる病態。
A-Bgapは( )性となる。
陰
→AもBも低下する。
混合性難聴は、
伝音難聴と感音難聴の両者の性質をもつ病 態。
A-Bgapは( )性となる。
陽
急性中耳炎に罹患する原因となる疾患3つ。
1.肺炎球菌
2.インフルエンザ桿菌
3.モラクセラ
→乳幼児に好発する、
慢性中耳炎は、
急性中耳炎の反復や慢性化、糖尿病患者など易感染者、耐性菌の持続感染などが原因となる。
原因菌としては( )菌や緑膿菌、嫌気性菌が多い。
黄色ブドウ球
急性中耳炎は軽症であれば経過観察、
症状が強い場合、
( )や鼓膜切開にて治療する。
抗菌薬
※第一選択薬はアモキシシリン
慢性中耳炎の治療としては、
洗浄や抗菌薬投与、( )術を行う。
鼓膜形成
真珠腫性中耳炎は先天性のほか、
( )や滲出性中耳炎が原因となり、
中耳内で真珠腫が増生し、
周囲構造を破壊する進行性の病態。
耳管狭窄
→治療:鼓室形成
滲出性中耳炎は、
中耳内で陰圧が持続することにより、
滲出液が貯留する病態。
症候として( )がみられる。
耳閉塞感
滲出性中耳炎の原因として
( )症や( )癌がある。
アデノイド増殖
上咽頭
滲出性中耳炎の耳鏡検査では、
鼓膜の( )と液体貯留が証明される。
内陥
※液体貯留では特に気泡の存在がヒントとなる。
滲出性中耳炎のティンパノグラム〈インピーダンスオージオメトリ〉は( )型を呈する。
B型
→治療は気管通気法や換気チューブ挿入など。
耳硬化症は、
前庭窓とアブミ骨底が癒着する病態。
原因不明だが、疫学的に( )性に多く、
( )にて増悪する。
女
妊娠→ホルモンの影響が考えられている。
※両側性にみられることが多い。
耳硬化症のオージオグラムでは、
( )音難聴と、Carhart’s notchがみられる。
伝
※Carhart’s notchは2000Hzでの骨導低下を見ること。
耳硬化症のティンパノグラムは、
( )型をとる。
B
→アブミ骨が完全固着することで伝音難聴は固定し、以後は感音難聴が進行する(混合性難聴)。
耳硬化症の治療法は?
アブミ骨手術
耳小骨離断は、
外傷後に耳小骨が外れ、連続性が絶たれた病態。
ティンパノグラムは( )型。
Ad
→外科的に整復術を行う。
症状と神経について。 難聴ー 眼瞼下垂ー 回転性めまいー 顔面痙攣ー
難聴ー8
眼瞼下垂ー3
回転性めまいー8
顔面痙攣ー7
騒音性難聴は、
( )周波数の騒音の発生する職業などが原因となり、蝸牛が障害される病態。
障害は両側性かつ不逆的である。
高周波数
※オージオグラムでは c5 dip(4000Hz付近の聴力低下)
老人性難聴は、
加齢により蝸牛(有毛細胞や血管条、蝸牛神経)が変性し、障害された状態。
障害は( )側性である。
両
※オージオグラムでは高音域に優位な感音難聴をみる。
突発性難聴は、
突然、内耳性感音難聴が出現する病態。
原因は不明であるが、ウイルス感染や血流障害が考えられている。
40〜60 歳代に好発し、障害は( )側性である。
片
※前庭も蝸牛もx
Ramsay Hunt 症候群は、
( )が再活性化が原因である。
水痘・帯状疱疹ウイルス〈VZV〉
→治療は抗ウイルス薬(アシクロビル)
Ramsay Hunt 症候群の3徴は?
- 耳介帯状疱疹(有痛性)
- 顔面神経麻痺←7
- 聴神経麻痺←8
Bell 麻痺は、
最も頻度の多い末梢性顔面神経麻痺。
原因は確定されていないが、7番の障害のため( )筋の麻痺で聴覚過敏の原因となる。
アブミ骨
聴神経腫瘍は、
( )神経由来の神経鞘腫が多い。
前庭
※だけど圧迫するのは蝸牛神経なので、
症状は耳鳴り、難聴がメインで
めまいはまれ。
聴神経鞘腫は片側例が多く、
頭蓋内の位置としては( )に好発する。
小脳橋角部
Bruns眼振とは、
( )側注視:振幅大・頻度小
( )側注視:振幅小・頻度大
となる眼振。
病側注視:振幅大・頻度小
健側注視:振幅小・頻度大
※小脳橋角部腫瘍でみられやすい。
機能性難聴〈心因性難聴〉の検査としては、
自記オージオグラム(Jerger( )型)や
( )など、他覚的検査が有用である。
V
聴性脳幹反応〈ABR〉
内耳炎は内耳に炎症をきたした結果、
前庭機能・蝸牛機能が低下ないし消失する病態。
原因として、
風疹、( )ウイルス、流行性耳下腺炎、( )感染、髄膜炎などがある。
サイトメガロ
梅毒
※TORCHの真ん中3つ。
→人工内耳植え込みによって治療する。
ツチ骨は( )筋にて固定され鼓膜を内陥させる.
鼓膜張
アブミ骨は内耳の( )窓につく。
前庭
半規管には外側,前,後の3つがあり
( )の感覚を感じる.
回転加速度
聴覚伝導は
聴神経→( )核→( )核→下丘→( )→側頭葉の順に伝わる.
聴神経 →蝸牛神経核 →上オリーブ核 →下丘 →内側膝状体 →側頭葉
立位で頭部を左右に振ると
( )が刺激され,
前庭動眼反射を介して眼球運動が生じ,
視線が一点に固定される.
水平半規管
C5-dip(4,000Hz)の聴力低下は、
( )難聴でみられる.
騒音性
右低音部の感音難聴は
( )発作時の典型的難聴パターンである.
Ménière病
右耳でpop音(パチンという音)がした直後から発症した,浮動感,難聴,耳鳴りという内耳(前庭+蝸牛)症状をきたすのは何?
外リンパ瘻
聴神経腫瘍でみられる所見 ①( )眼振 ②( )反射消失 ③進行性感音性難聴 ④アブミ骨筋反射の異常
Bruns
角膜
※Brunsは患側は「大きくゆっくり」,健側は「小さく早い」.
三叉神経(V)の障害では
顔面の感覚障害や
( )反射消失がみられる。
角膜
蝸牛神経(VIII)の障害では
( )音域難聴や耳鳴を呈する。
高
前庭神経(VIII)の障害では
( )や( )を呈する。
眼振
めまい
顔面神経(VII)の障害では
顔面の( )障害を呈する。
運動
細菌性髄膜炎は
後天性の両側高度感音難聴をきたす原因疾患として重要で,細菌感染により内耳および聴神経が障害される。
治療は?
人工内耳埋め込み術
遺伝性難聴を呈する疾患のう地、
ほとんどがX優・腎炎+内耳性難聴+眼症状を呈する疾患は?
Alport症候群
聴性脳幹反応〈ABR〉検査について。 ーⅠ:( ) ーⅡ:( ) ーⅢ:( ) ーⅣ:( ) ーⅤ:( )
ーⅠ:聴神経の伝導 ーⅡ:蝸牛神経核. ーⅢ:上オリーブ核. ーⅣ:外側毛帯. ーⅤ:下丘.
めまいの分類として、
体や周囲が回転している感覚のめまいとは?
回転性めまい〈vertigo〉
→末梢性(内耳)
めまいの分類として、
体がフワフワ動揺する感覚のめまいとは?
浮動性めまい〈dizziness〉
→中枢性(脳)、高血圧
回転性のめまいに関連する部位2つ
三半規管
前庭
浮動性めまいに関連する部位2つ
脳幹
小脳
回転性めまいの症候として
悪心嘔吐、水平 or( )性眼振がある。
回旋
→補正は視覚により可能、
Romberg検査陽性
浮動性のめまいの症候として
水平 or( )性眼振がある。
垂直
→補正は視覚により不可能、
Rimberg検査陰性
メニエール病は、
( )の存在により、
前庭・蝸牛症状を する病態。
内リンパ腫
※30〜50 歳代に好発する。
※反復する!!
メニエール病のオージオグラムでは
( )音域優位な( )音難聴をみる。
低
感
※カロリックテスト〈温度眼振 検査〉では半規管麻痺〈CP〉をみる。
外リンパ瘻では、
pop音に続いて( )側性の蝸牛症状と前庭症状がみられる
片
→力んだ際などの急激な鼓室圧・髄液圧変化により内耳由来の外リンパ液が中耳へ漏出する病態。
耳石器(卵形嚢・球形嚢)にある耳石が半規管内へ落ち込むことにより、
眩暈(めまい)がみられる病態とは?
良性発作性頭位めまい症〈BPPV〉
※蝸牛症状(難聴)はない!!
※「〜した時に眩暈」
良性発作性頭位めまい症〈BPPV〉では、
( )法が有効。
理学療法(Epley 法など)
ウイルス感染により、前庭神経に炎症をきたした病態とは?
前庭神経炎
※蝸牛症状(難聴)はない!!
※「じっとしてても眩暈」
中毒性平衡障害は、
耳毒性をもつ薬物により内耳が障害された病態。
原因となるアミノグリコシド系抗菌薬を2つ。
ストレプトマイシン
カナマイシン
※両側性
アレルギー性鼻炎は、
ハウスダストやダニ、花粉などが原因となる( )型アレルギー疾患。
I
→症状は朝に強い。
アレルギー性鼻炎の鼻鏡では、
鼻甲介の浮腫と( )化を、
鼻汁検査にて( )増多をみる。
蒼白
好酸球
鼻出血の原因血管は大きく外頸動脈の枝(顎動脈など)と内頚動脈の枝(篩骨動脈など)に分けられる。
好発部位は?
鼻中隔前下部〈Kiesselback部位〉
→後鼻孔側タンポン〈Bellocqタンポン〉で圧迫
血管線維腫は、
( )の上咽頭〜後鼻腔に好発する良性腫瘍で、
鼻閉と反復する( )とが主症候となる。
思春期男子
鼻出血
→外科的切除術
副鼻腔4つ
- 前頭洞
- 上顎洞
- 篩骨洞
- 蝶形骨洞
急性副鼻腔炎の原因菌3つ
1.肺炎球菌
2.インフルエンザ桿菌
3.モラクセラ
※急性中耳炎と同様。
副鼻腔真菌症は、
糖尿病などによる易感染性を背景とし、
副鼻腔に( )、ムコール、カンジ ダ等の真菌感染をきたした病態。
アスペルギルス
耳鼻咽喉科領域の癌は原則として中高年の( )性に多く、
( )癌である、という共通点がある。
男
扁平上皮
アデノイドとは( )扁桃のことで、
同部位が増殖・腫大したものがアデノイド増殖症である。
咽頭
※3〜6 歳ころリンパ組織の生理的な増殖に伴ってみられやすい。
アデノイド増殖症では、
( )声がみられる。
閉鼻
→滲出性中耳炎、睡眠時無呼吸
扁桃炎の症候としては発熱、扁桃の発赤・腫脹、咽頭痛、嚥下困難、扁桃陰窩の( )、頸部リンパ節腫大などがみられる。
膿栓(臭い玉)
扁桃周囲膿瘍は、 扁桃炎の波及により、周囲に膿瘍が形成された病態。 扁桃炎よりも症候、検査所見ともに強い。 翼突筋障害による( )障害と、 膿瘍形成による( )の健側変異が出現する。
開口
口蓋腫
→治療は抗菌薬投与と切開排膿
中〜下咽頭癌では( )リンパ節転移を
きたしやすい。
頸部
※咽頭癌はいずれも放射線療法が第一選択。
上咽頭癌は、
中国人や東南アジア人に多く、( )感染が関与する。
EBウイルス
上咽頭癌の症候としては鼻閉や鼻出血、
第( )脳神経の障害をきたしやすい。
V
VI
→手術は不可。
上咽頭癌では進行に伴い耳管を閉塞するため
( )を呈する。
滲出性中耳炎
→頸静脈孔を侵し、第IX〜XI脳神経が障害される。
中咽頭癌では喫煙や飲酒のほか、
( )感染が関与する。
ヒトパピローマウイルス
→p16蛋白が陽性となる。
下咽頭癌は、
( )、下咽頭後壁、輪状軟骨後部にできる癌の総称。
梨状陥凹(最多)
→食道癌を合併しやすい。
※最も予後が悪い。
女性における下咽頭癌では、
( )症候群に続発する輪状軟骨後部癌が多い。
Plummer-Vinson
急性扁桃炎と扁桃周囲膿瘍との鑑別に有用な所見2つ。
- 開口障害
2. 口蓋垂偏位
耳下腺腫瘍の摘出後にみられる合併症で、
食事の際に耳下部に発赤と異常発汗をみる疾患は?
Frey(フライ)症候群
唾石症は、
唾液腺内に結石(主成分はカルシウム)が発生した病態。
( )腺に好発し、口腔底の硬結として触知する。
顎下
→摂食時の疼痛や唾液腺腫脹。
舌癌も耳鼻咽喉科領域の癌の原則に漏れず、
高齢男性に多く、扁平上皮癌が多い。
好発部位は?
舌縁部
→早期癌に対しては密封小線源両方が有効。