消化管 Flashcards

1
Q

口腔〜食道、肛門は( )上皮、

胃~直腸は( )上皮でそれぞれ被われている。

A

扁平

円柱

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2
Q

後腹膜に固定されている部位を3つ。

A
  1. 十二指腸(球部除く)
  2. 上行結腸
  3. 下行結腸

※その他は腸間膜を持ち、可動性がある。

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3
Q

消化管は蠕動運動により食物を運搬する。

一般に( )神経により活動が亢進 する。

A

副交感

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4
Q

胃底腺には壁細胞、主細胞、副細胞の3 つがある。

それぞれ分泌するものは?

A

壁細胞:塩酸と内因子
主細胞:ペプシノゲン
副細胞:粘液

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5
Q

壁細胞由来の内因子は( )の吸収を促進する作用がある。

A

ビタミンB12

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6
Q

小腸は水分や電解質、栄養素の大部分を吸収する役割を持つ。特に十二指腸〜空腸上部で吸収されるのは?(3つ)

A

Fe
Ca
Mg
※鉄火巻!

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7
Q

小腸は水分や電解質、栄養素の大部分を吸収する役割を持つ。特に回腸末端で吸収されるのは?(2つ)

A

胆汁酸
ビタミンB12
※「会長の誕生日は12月」
※胆汁酸は回腸で吸収しきらず、大腸へ行ってしまうと二次胆汁酸隣、大腸からの水分吸収を抑制→下痢

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8
Q

心臓を出た大動脈は分枝をするが、
消化器を主に栄養するのは腹部大動脈の枝である。
主に胃・肝胆膵脾を栄養している動脈は?

A

腹腔動脈

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9
Q

主に小腸・右半結腸を栄養している動脈は?

A

上腸間膜動脈

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10
Q

主に左半結腸を栄養している動脈は?

A

下腸間膜動脈

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11
Q

主に骨盤内を栄養している動脈は?

A

内腸骨動脈

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12
Q

腸管の毛細血管で養分や水分を取り込んだ血液は静脈となり、肝へ向かう。
腸管からの静脈として代表的なものは?
(2つ)

A

上腸間膜静脈(SMV)
下腸間膜静脈(IMV)
※これらに脾静脈が合わさり、門脈となり肝へ注ぐ。

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13
Q

胃〜十二指腸より分泌され、

胃液分泌と膵重炭酸イオンの分泌を促進させるホルモンとは?

A

ガストリン

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14
Q

十二指腸より分泌され、

胃液分泌を抑制し、膵液と胆汁の分泌を促進させるホルモンとは?

A

セレクチン

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15
Q

コレシストキニンは十二指腸〜空腸より分泌され、

( )収縮と膵酵素分泌を促進させる。

A

胆嚢

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16
Q

胃〜十二指腸、膵δ細胞、視床下部などから分泌される各種ホルモン分泌を抑制するホルモンは?

A

ソマトスタチン

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17
Q

糖依存性インスリン放出ペプチド〈GIP〉は、
十二指腸から分泌される。
血糖上昇に応じて( )分泌を促進させる。

A

インスリン

※胃液分泌を抑制する。

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18
Q

グルカゴン類似 ペプチド 1〈GLP-1〉は小腸下部から分泌され、血糖上昇に応じてインスリン分泌を促進させる。
GIP と合わせてなんという?

A

インクレチン

=GIP+GLP-1

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19
Q

血管作動性腸管ペプチド〈VIP〉は、
胃液分泌を( )し、
膵液と腸液の分泌を( )させる。

A

抑制

促進

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20
Q

グルカゴンは( )から分泌される。

( )を分解し、糖新生する。

A

膵α細胞

グリコーゲン

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21
Q

インスリンは( )から分泌される。

糖を細胞内へ取り込み、血糖低下させる。

A

膵β細胞

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22
Q

上部消化管内視鏡検査の前処理で、

消化管の蠕動を抑制するために投与するのは?

A

抗コリン薬

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23
Q

上部消化管内視鏡検査の前処置において、

前立腺肥大症〈BPH〉や( )、(虚血性などの)心疾患、麻痺性イレウスの存在下では抗コリン薬の代替として( )が有効。

A

緑内障(散瞳してしまう)

グルカゴン

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24
Q

胃から吸収されるのは?

A

エタノール

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25
Q

(右・左)反回神経は鎖骨下動脈を反回する。

A

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26
Q

McBurney 圧痛点は虫垂の( )の位置に一致する。

A

起始部

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27
Q

内鼠径輪は下腹壁動脈の( )側に位置する。

A


※内鼠径輪だけど外側!!
内=深

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28
Q
排便時の生理について。
−大腸の蠕動運動が生じる。
−直腸内圧が( )する。
−内肛門括約筋が( )する。
−恥骨直腸筋が( )する。
−肛門管と直腸とが直線化する。
A

−直腸内圧が(上昇)する。
−内肛門括約筋が(弛緩)する。
−恥骨直腸筋が(弛緩)する。

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29
Q

排便機能に関与する筋肉のうち不随意筋は?

A

内肛門括約筋

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30
Q

漿膜がないの消化管は?

A

食道

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31
Q
食道の構造について。
−下部粘膜は( )上皮で構成される。
−粘膜筋板は認められる。
−粘膜分泌線がある。
−上部には( )筋がある。
−最外側は漿膜で覆われない。
A

−下部粘膜は(扁平)上皮で構成される。

−上部には(横紋)筋がある。

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32
Q
食道の構造について。
筋層の内側:( )筋
   外側:( )筋
上部消化管:( )筋
下部消化管:( )筋
A

※「内輪外縦」
(筋層の内側:輪状筋、外側:縦走筋)
※「縄文平安」
(上部消化管:横紋筋、下部消化管:平滑筋)

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33
Q

胃粘膜防御に重要な役割を果たしている物質2つ。

A

粘液ゲル層

重炭酸イオン(アルカリ)

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34
Q
消化器とその粘膜上皮の組合せ。
口腔ー( )上皮
食道ー( )上皮
胃 ー( )上皮
直腸ー( )上皮
胆嚢ー( )上皮
A
口腔ー重層扁平上皮
食道ー重層扁平上皮
胃 ー円柱上皮
直腸ー円柱上皮
胆嚢ー円柱上皮
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35
Q

胃壁細胞に存在し胃酸分泌に関与している受容体3つ。

A
  1. ヒスタミンH2受容体
  2. ムスカリン受容体
  3. ガストリン受容体
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36
Q

下部食道括約筋〈LES〉圧が上昇し、食道の通過障害をきたす病態とは?

A

食道アカラシア
※若〜中年の女性に多い
※吐血なし!

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37
Q

食道アカラシアは、

( )神経囊の変性、消失が原因となる。

A

Auerbach

※食道造影での「鳥のくちばし様」

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38
Q

食道アカラシアの治療は、

( )薬や亜硝酸薬が有効。

A

Ca拮抗
(下部食道括約筋〈LES〉圧を減少させる)
※粘膜外筋層切開術(Heller 法)が有効。

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39
Q

胃内容が食道内に逆流する病態とは?

A

胃食道逆流症〈GERD〉(逆流性食道炎)
※胸やけ、呑酸、吐血などがみられる。
※原因として高脂肪食やピロリ菌の除菌
※重症心身障害児で頻度が高い

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40
Q

GERDでは上部消化管内視鏡にて( )型粘膜を、

食道内 pH モニタリングにて pH の( )を見る。

A

ヒトデ型粘膜

低下

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41
Q

GERDの治療薬としては、

( )やヒスタミン H2 受容体拮抗薬を用いる。

A

プロトンポンプ阻害薬

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42
Q

長期にわたる逆流では食道上皮が変性し、

( )上皮といわれる。

A

Barrett上皮

※癌の発生母地となる。

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43
Q

Mallory-Weiss 症候群は、
( )までの裂傷である。
噴門部小彎側に好発する。

A

粘膜下層
※軽症では経過観察、
クリッピングによる止血も有効。

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44
Q

Boerhaave 症候群〈特発性食道破裂〉は、
全層性の裂傷である。
食道( )の( )側に好発する。

A

食道下部1/3の左側

※緊急手術の適応

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45
Q

門脈圧亢進による側副血行形成により食道〜胃の静脈が怒張した病態とは?

A

食道・胃静脈瘤

※破裂することにより、大量出血「洗面器一杯の出血」

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46
Q

食道・胃静脈瘤の門脈圧亢進の原因として多いのは?

A

肝硬変(LC)

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47
Q

食道・胃静脈瘤の好発部位は?

A

下部食道

※発赤している場合はred color sign(RC)陽性年、RC0〜3で評価。

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48
Q

食道・胃静脈瘤の治療としては、

治療には内視鏡的静脈瘤( )療法〈EIS〉が広く用いられる。

A

硬化

※可能な場合、内視鏡的静脈瘤結紮術(EVL)も施行・併用する。

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49
Q

食道・胃静脈瘤の治療として
Lg-cf〜Lg-f では胃-腎*シャントをカテーテル的に閉塞させることが有効で、
バルーン閉塞下逆行性経静脈閉塞術( )が施行される。

A

BRTO(ブルト)→左腎静脈からアプローチする。
※Lg :胃静脈瘤(c:噴門部、cf:噴門~穹窿部、f:穹窿部) 胃:gastric、噴門:cardia、穹窿部:fundus
※LgcだとBRTOは使えないので硬化療法

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50
Q

食道癌は、
高齢男性に多く、胸部中部食道に好発する。
組織学的には( )癌が多い。

A

扁平上皮

※進行すると、嚥下困難や体重減少、嗄声、吐血・喀血をみる。

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51
Q

食道癌の検査には

食道内視鏡による( )染色や生検が有効。

A

ルゴール

※癌は不染領域となる。

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52
Q

食道癌では、
病変が( )までにとどまるのが表在癌、
固有筋層以下に及ぶのが進行癌である。

A

粘膜下層

※表在癌のうち、特に粘膜内にとどまるものを早期癌と呼ぶ。

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53
Q

胸腹部食道の再建には( )を使用することが多い。

A

※現在は後縦隔が最多。

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54
Q

腹腔動脈が栄養しているのは?

A

肝胆膵脾

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55
Q

上腸間膜動脈が栄養しているのは?

A

小腸

右半結腸

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56
Q

下腸間膜動脈が栄養しているのは?

A

左半結腸

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57
Q

内腸骨動脈が栄養しているのは?

A

骨盤内

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58
Q

腹腔動脈の分岐3つ

A
  1. 左胃動脈
  2. 脾動脈
  3. 総肝動脈
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59
Q

総肝動脈の分岐2つ

A
  1. 胃十二指腸動脈

2. 固有肝動脈

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60
Q

胃十二指腸動脈の分岐2つ

A
  1. 右胃動脈

2. 上膵十二指腸動脈

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61
Q

固有肝動脈の分岐3つ

A
  1. 右胃動脈
  2. 左肝動脈
  3. 右肝動脈→胆嚢動脈
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62
Q

( )は胃酸分泌促進,胃壁細胞増殖作用を有するホルモンで,胃内容物の刺激,迷走神経刺激,胃酸分泌低下などが分泌促進因子となる。

A

ガストリン

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63
Q

高ガストリン血症と胃内低酸症とをきたす疾患名は?(3つ)

A

1.A型胃炎
2.迷走神経切除術後
3.Zollinger-Ellison症候群
(腫瘍性にガストリン分泌をきたす)

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64
Q

糖質は( )を中心とした消化酵素によって単糖類にまで分解されてから,( )で吸収される。

A

アミラーゼ

空腸

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65
Q

トリグリセリドは( )の作用により,
グリセリンと脂肪酸に分解される。
その後,( )の乳化作用によりミセル化され,
親水性となり( )で吸収される。

A

リパーゼ
胆汁酸
小腸

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66
Q

蛋白質は( )を中心とした消化酵素によって
ジペプチドやアミノ酸まで分解され,
( )で吸収される.

A

トリプシン

空腸

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67
Q

腹痛には内臓痛,体性痛,関連痛がある。
内臓痛は,腸管の攣縮,拡張,伸展により起こる周期的( )痛である。
痛みは比較的軽く,体の中心線上,すなわち心窩部,臍部,下腹部中央に痛みを感じることが多い。

A

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68
Q

腹痛には内臓痛,体性痛,関連痛がある。

体性痛は,腸間膜,腹膜などに炎症が及んだ場合に生ずる鋭い持続性疼痛であり,痛みは( )的である.

A

限局

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69
Q

腹膜炎を検出するのに陽性尤度比が最も高い徴候とは?

A

板状硬
※陽性尤度比が最も高い徴候とは,
感度だけでなく特異性も高い徴候を意味する。

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70
Q

軽い触診に対して腹壁の筋肉の緊張がみられ,
病状が進行すると腹筋が硬く緊張し,
腹壁反射が消失し板状硬の状態になることをなんという?

A

筋性防御

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71
Q

( )便:上行結腸より口側からの出血

( )便:横行結腸より肛門側からの出血

A

タール便

鮮血便

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72
Q

タール便の患者で高値を示す血液検査項目は?

A

尿素窒素

※血液を構成する蛋白が消化管より吸収されて窒素源となり,尿素窒素が上昇する。

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73
Q
H.pylori感染に関係し,除菌により治療および発症・進展予防が可能となる疾患。
①( )潰瘍・( )潰瘍
②( )腫
③特発性血小板減少性紫斑病
④早期胃癌に対する内視鏡的治療後胃の再発
⑤慢性活動性胃炎
A

①胃潰瘍・十二指腸潰瘍
②胃MALTリンパ腫

※「ピロリ除菌で、 胃がんが マルっと 解 決したなんて 言えん」:胃がん、MALTリンパ腫、潰瘍(胃・十二指腸)、特発性「血」小板減少性「紫斑」病、胃炎

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74
Q

ヘリコバクター・ピロリ除菌に使う抗菌薬4つは?

A

※「ピロリ除菌の プロ、 アモーレに クラリ! 目がトロトロ…」

  1. プロトンポンプ阻害薬
  2. アモキシシリン
  3. クラリスロマイシン
  4. メトロニダゾール
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75
Q

胃切除後において,食後2~3時間で生じる自律神経症状は?

A

後期ダンピング症候群

※食事直後に生じる早期ダンピング症候群と,
食後2〜3時間で生じる後期ダンピング症候群に分けられる.

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76
Q

胃底腺ポリープの治療法は?

A

基本的には経過観察

※癌化することがない。

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77
Q

胃粘膜下腫瘍の診断に有用な検査は?

A

超音波内視鏡

※胃粘膜下腫瘍にはGIST,平滑筋腫,迷入膵,転移性腫瘍などがあり,病変の起源がどの層にあるかが診断の助けとなる。

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78
Q

症状の原因となる器質的,全身性,代謝性疾患がないにもかかわらず,慢性的に心窩部痛や胃もたれなどの心窩部を中心とする腹部症状を呈する疾患とは?

A

機能性ディスペプシア(FD)

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79
Q

心窩部から右下腹部に移動する痛みは何を疑う?

A

虫垂炎

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80
Q

虫垂炎の診断に有用な圧痛点
①( )点: 臍と右上前腸骨棘を結ぶ線上の右側1/3
②( )点: 左右上前腸骨棘を結ぶ線上の右側1/3

A

①McBurney

②Lanz

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81
Q

炎症性腸疾患の好発部位

  1. ( ):全消化管、特に回腸末端
  2. ( ):直腸〜全大腸
A
  1. Crohn病(skip lesion、縦走潰瘍、敷石像)

2. 潰瘍性大腸炎(鉛管状)

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82
Q

Helicobacter pylori〈HP〉(ピロリ菌)は
らせん状のグラム( )性( )菌である。
ウレアーゼ活性を持つ。

A

陰性桿菌

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83
Q

ピロリ菌除菌は3剤併用するが、

何を用いる?

A

1.PPI
2.アモキシシリン
3.クラリスロマイシン
※クラリスロマイシン耐性時にはメトロニダゾールに変更する。

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84
Q

胃潰瘍は粘膜の萎縮が( )度なため、

( )者に多い。

A

高度
高齢
※十二指腸潰瘍の粘膜萎縮は軽度で、若年者に多い。

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85
Q

胃潰瘍の好発部位:( )〜( )

十二指腸潰瘍の好発部位:( )

A

胃体部〜胃角@食後

球部@空腹時

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86
Q

胃粘膜下腫瘍では、
上部消化管内視鏡ではなだらかな隆起がみられ、
架橋ひだ( )と頂上のくぼみ( )が特徴的である。

A

bridging fold
delle
※生検による病理検査では紡錘形細胞がみられる。
→間葉系腫瘍示唆

87
Q

GIST〈gastrointestinal stromal tumor〉では、
( )遺伝子変異により、
カハール介在細胞が腫瘍性に増殖することが原因となる粘膜下腫瘍。

A

c-kit

88
Q

GISTの好発部位を2つ。

再発令、切除不能例に用いられる薬剤は?

A

1位:胃
2位:小腸
薬剤:イマチニブ
※GISTのIS並び順で覚える。

89
Q

c-kit 遺伝子にコードされる受容体型( )であるKITが陽性となる。GISTの70-80% ではCD( )も陽性となる。
 

A

チロシンキナーゼ

34

90
Q

胃癌は、喫煙、高塩分食、Helicobacter pylori〈HP〉感染などが原因となる。
組織学的には( )癌が多い。
体重減少や吐下血をきたす。

A

※日本人において食生活等の理由から胃癌発症とその死亡率が高かったが、近年は減少傾向にある。

91
Q

胃癌では血液検査で上昇するマーカー2つ。

A

CEA

CA19-9

92
Q

胃癌の肉眼分類では( )層を超えると早期癌から進行癌になる。

A

固有筋層〈MP〉

93
Q

疫学的に胃癌の肉眼分類匂いて
早期は( )が、
進行は( )が最多。

A

早期:IIc(表面陥凹型)

進行:3(潰瘍浸潤型)

94
Q

胃癌では病変の広がりをみるには腹部造影 CT が有効。生検組織の病理画像で( )細胞がみられ た場合、

分化度が高いことを示唆する。

A

印環(指輪)

→低分化

95
Q

遠隔転移がない場合、ステージに応じ、

( )、( )、胃切除とリンパ節郭清を行う。

A

内視鏡的粘膜剥離術〈EMR〉
内視鏡的粘膜下層剥離術〈ESD〉
※分化型、2cm以下、潰瘍がないことがEMR・ESDの適応条件。

96
Q

胃癌の転移について。
Virchow転移:( )への転移
Schnitzler転移:( )(男性では直腸膀胱窩)への転移
Krukenberg腫瘍:( )への転移

A

左鎖骨上窩
Douglas 窩
卵巣

97
Q

ダンピング症候群の病態について。
早期:細胞外液の腸管内腔移動による( )低下
後期:インスリン分泌過剰による反応( )

A

循環血液量

低血糖

98
Q

胃切除後の貧血は、
小球性の( )と
大球性の( )がある。

A

鉄欠乏性貧血(胃酸低下→鉄吸収障害、1-3年後)

巨赤芽球性貧血(内因子低下→vB12吸収障害、3-10年後)

99
Q

急性胃粘膜病変〈AGML〉は、
NSAIDs、ストレス、アルコール、病原体感染(サイトメガロウイ ルスやアニサキス)などが原因となり、
( )が障害される病態。

A

胃粘膜の血流

※コーヒー様残渣様吐血、下血をみる。

100
Q

慢性胃炎はHelicobacter pylori感染が主たる原因となり、

慢性炎症細胞浸潤と固有胃腺の萎縮がみ られる病態であり、( )胃炎は慢性胃炎に含まれる概念である。

A

萎縮性

※血管透見性が亢進、陽性例では HP 除菌が有効。

101
Q

メネトリエ病は、

胃粘膜に( )を形成する原因不明の疾患。

A

巨大皺襞(しゅうへき)
※水様性下痢をみる。蛋白漏出性胃腸症を呈し、低蛋白血症、浮腫が出現。
胃酸分泌低下。

102
Q

高齢女性が突発的に腹痛と血便を訴えた際に最初に鑑別に挙げるべき疾患とは?

(高血圧や糖尿病,便秘を基礎疾患としていることが多い)

A

虚血性大腸炎
※大腸癌や大腸憩室炎・憩室出血,炎症性腸疾患を除外するため速やかに内視鏡検査を行う。→保存的治療
@左側結腸(脾彎曲〜下行結腸、S状結腸)

103
Q

( )による心房内血栓は脳梗塞のリスクファクターとして知られており,塞栓子が上腸間膜動脈に詰まれば上腸間膜動脈塞栓症となる.

A

心房細動

104
Q

急性腸間膜動脈閉塞症では中枢の太い動脈が塞栓し、
心房細動〈AF〉などを背景に、
持続性の強い腹痛をきたす。
診断では( )や( )を行い、緊急手術により治療するが予後不良である。

A

造影CT

腹部血管造影

105
Q

虚血性大腸炎では末梢の細小動脈が閉塞し、
高齢者や便秘を背景に下痢、下血、便秘などをきたす。
診断は( )や( )を行い、保存療法で予後は良好である。

A

大腸内視鏡

注腸

106
Q

( )は抗菌薬使用中または使用後に発症し,
下痢,腹痛,発熱などを呈し,
蛋白漏出による低アルブミン血症を伴いやすい。

A

偽膜性腸炎

107
Q

偽膜性腸炎(Clostridium difficile腸炎)に用いる薬剤2つ。

A
  1. メトロニダゾール

2. バンコマイシン(グリコペプチド系抗菌薬)

108
Q

日本人は( )腸に憩室炎を起こすことが多い。

A

右側結

※急性虫垂炎との鑑別では,
炎症部位の推定に直結する圧痛部位の確認と,
McBurney点での圧痛やRovsing徴候に代表される虫垂炎に特徴的な身体所見の聴取がポイント。

109
Q

それぞれの原因菌は?
偽膜性大腸炎:( )
出血性大腸炎:( )

A

偽膜性大腸炎:Clostridium difficile

出血性大腸炎:Klebsiella oxytoca

110
Q

( )は腹直筋や内外腹斜筋領域などの筋線維の断裂からの出血により血腫を形成するまれな疾患。

A

腹壁血腫

※血腫形成の促進因子
①突然の激しい筋収縮(咳,くしゃみ,排便,排尿時)
②抗血栓療法などによる出血傾向
③高血圧

111
Q

腹部のヘルニアは,
内ヘルニアと外ヘルニアに大別される。
多くは( )ヘルニアで,腹腔内臓器が腹腔外に脱出し体表から触れるものである。

A


※約85%は鼠径ヘルニアで,
大腿ヘルニア,臍ヘルニア,閉鎖孔ヘルニアなどがそれに続く。

112
Q

McBurney交叉切開で虫垂切除術を行う際に切開する筋を3つ。

(浅い順に)

A
  1. 外腹斜筋
  2. 内腹斜筋
  3. 腹横筋
113
Q

内痔核の好発部位は何時方向か?(3つ)

A
3時
7時
11時
※ 「3時のおやつは セブン イレブン」
※この3箇所に上直腸動脈の終末枝があるため。
114
Q

食道には漿膜が欠如しているため,食道癌は胃癌に比して周囲臓器に浸潤しやすい。

直接浸潤しやすい血管を3つ。

A
  1. 下行大動脈
  2. 肺静脈(胸部中部~下部食道は,左心房,肺静脈に近接している)
  3. 気管(頸部~胸部中部食道は,気管の背側に接している)

※心臓では食道に最も近い左房浸潤が多い。

115
Q

中・下部胆管閉塞に伴う胆囊の無痛性腫大を指す徴候は?

A

Courvoisier徴候

116
Q

胆囊炎に特徴的な身体所見とは?

A

Murphy徴候

117
Q

腹壁をゆっくりと深く圧迫し突如手を離すと,疼痛が増強する現象.腹腔内炎症が壁側腹膜に及んだことを示す重要な所見とは?

A

Blumbergブルンベルグ徴候(反跳痛)

118
Q

精神的ストレスを背景に、繰り返す腹痛(食後に強い)と便性状の変化をみる病態とは?

A

過敏性腸症候群〈IBS〉

119
Q

過敏性腸症候群〈IBS〉の診断に有用な項目は、

  1. 再三の腹痛あるいは腹部不快感が 6 か月中少なくとも 3 か月以上ある。
  2. 排便回数、便性状(( )糞状、( )下痢)の変化
  3. 腹痛は排便によって軽快する。
A


水様性
※器質的病変を除外することが重要。

120
Q

消化管全体に生じる、慢性肉芽腫性炎症性疾患である。10〜20 歳代の若者に好発し、寛解と再 燃を繰り返す疾患は?

A

Crohn 病〈CD〉

※肛門病変(難治性痔瘻や痔瘻癌など)、アフタ性口内炎などが代表的な合併症

121
Q

Crohn 病〈CD〉では、

発熱や体重減少、といった慢性炎症所見に加え、腹痛と下痢がみられる。消化管全体にわたる 粘膜障害のため、吸収不良症候群、( )症を呈する。

A

蛋白露出性胃腸

※潰瘍性大腸炎〈UC〉と比べ、血便は少ない。

122
Q

Crohn病では、
病変は( )続性であり、
( )部に好発し、
消化管全体(小腸や時には口腔内まで)に及ぶ。

A

非連続性
回盲部
※その他、回盲部に好発するのはBehcet病、腸結核、腸重積(小腸→大腸になるところで免疫系が活性している)

123
Q

Crohn病の検査には、消化管内視鏡や消化管造影が有効である。

狭窄、( )潰瘍、( )像、瘻孔などが見られる。

A

縦走

敷石(cobblestone appearance)

124
Q

Crohn病の生検画像では、
( )性肉芽腫、全層性病変、不釣り合い炎症が見られる。
治療にはアミノサリチル酸製剤であるメサラジンや( )と副腎皮質ステロイドが用いられる。

A

非乾酪
サラゾスルファピリジン
※抗TNF-α抗体製剤(インフリキシマブやアダリマブ)も有効だが、免疫抑制するため肺炎や結核など感染症に注意が必要。

125
Q

潰瘍性大腸炎〈UC〉は( )に生じる、

炎症性腸疾患である。10〜30 歳代の若者に好発し、寛解と再燃を繰り返す。

A

大腸
※小腸より口側にはない。
※喫煙により発症のリスクは減少する!!

126
Q

潰瘍性大腸炎では、
発熱や体重減少、といった慢性炎症所見に加え、腹痛と頻回の下痢、( )便がみられる。
病変は( )性。

A

粘血
連続
※検査には、下部消化管内視鏡や下部消化管造影が有効である。

127
Q
潰瘍性大腸炎では、
発赤、びらん、潰瘍形成、
血管透見性( )、
偽( )、
( )変化などがみられる。
A

血管透過性消失
偽ポリポーシス
鉛管状変化〈lead pipe〉

128
Q
潰瘍性大腸炎の生検画像では、
①粘膜のびらん・萎縮
②腺の配列異常
③( )細胞の減少
④( )〈crypt abscess〉
⑤びまん性炎症細胞浸潤 がみられる。
A

③杯
④陰窩膿瘍

※炎症が及ぶのは粘膜層まで。
①〜⑤p71参照medu4

129
Q

潰瘍性大腸炎の治療は

アミノサリチル酸製剤である( )やサラゾスルファピリジンと副腎皮質ステロイドを用いる。

A

メサラジン

130
Q

潰瘍性大腸炎の代表的な合併症は、
( )症(炎症による麻痺性イレウス状態)、
大腸癌、
原発性( )性( )など。

A

中毒性巨大結腸症

原発性原発性硬化性胆管炎〈PSC〉

131
Q

急性虫垂炎は、
虫垂部での細菌増殖による炎症で、
進行すると腹膜炎や腸管穿孔へ至る。
原因としては( )や造影剤が挙げられる。

A

糞石

※腫大した虫垂と糞石、周囲脂肪織の混濁がみられる。

132
Q

急性虫垂炎は、

( )部から( )部へ移動する痛みが特徴的。

A

心窩部から右下腹部

※嘔吐や発熱といった非特異的な 所見もみられる。

133
Q
急性虫垂炎で腹膜炎を呈した場合、
症状に応じて( )徴候〈反跳痛〉、
筋性防御、板状硬、
Rosenstein徴候( ( )側臥位で増強)、
Rovsing徴候(左下腹部を押し上げると増強)がみられる。
A

Blumberg

左側臥位

134
Q

幼児の急性虫垂炎は、
急性腹症の中で最多。
進行は速く、( )を起こすことが多い。

A

穿孔

※通常の腹痛の原因で最多なのは便秘症。

135
Q

妊婦の急性虫垂炎は、

胎児の存在により、虫垂は( )側へ移動するため診断が難しい。

A

※高用量の抗菌薬投与は妊婦に危険であるため、開腹手術が第一選択となる。

136
Q

McBurney 点は、虫垂の起始部であり

臍と( )を結んだ線の右 1/3である。

A

右上前腸骨棘

137
Q

憩室炎とは、消化管壁が管腔外へ押し出されたものが憩室である。高齢男性に多く、( )などで腸管内圧が亢進することが原因となることが多い。

A

便秘

138
Q

憩室には、全層が脱出する( )憩室と固有筋層を欠く( )憩室とがある。

A

真性憩室

仮性憩室

139
Q

真性憩室3つ

A

1.Meckel憩室
2.胃憩室
3.Rokitansky憩室
※めいろ

140
Q

憩室形成部では血管が破綻しやすく、
大量出血を呈しやすい。
破綻時は内視鏡的止血( )や( )を行う。

A

クリッピング

動脈塞栓

141
Q

Meckel憩室は、
( )の遺残が憩室となる(よって 2 つ以上発生することはない)。
回盲部より( )側 50〜100cm、腸間膜付着部位の( )側に形成される。

A

卵黄腸管

反対
※胃組織の迷入がみられ、出血の原因となる(☞血便)。←99mTc-pertechnetate シンチグラムで集積を認める。

142
Q

偽膜性腸炎は、

長期にわたる抗菌薬等の使用により( )現象が起こり、( )が 腸管に定着し、偽膜を形成した病態である。

A

菌交代
clostridium difficile
※薬剤性腸炎に分類される。

143
Q

偽膜性腸炎の治療において
第一選択は( )、
従来薬である( )も有効。

A

メトロニダゾール
バンコマイシン
※MRSA腸炎の治療にはバンコマイシン。

144
Q

腸結核は、
結核菌が経口にて腸粘膜へ侵入した病態で、
( )に好発する。

A

回盲部

※右下腹部痛、便秘、下痢を見る。

145
Q

腸結核では、
注腸造影で( )潰瘍が、
生検にて( )性肉芽腫瘍や( )巨細胞がみられる。

A

輪状潰瘍
乾酪性肉芽腫
Langhans巨細胞
※抗結核薬の投与を行う。

146
Q

腸閉塞は腸が閉塞し、腸内容物の肛側への移動が障害された病態で、
原因としては( )(成人で最多)や癌、
ヘルニア、腸捻転、腸重積が挙げられる。

A

術後腸管癒着

※症候は腹痛、吐気・嘔吐、腹部膨満などがみられる。

147
Q

腸閉塞では、
診察では鼓音や振水音が聞かれ、
血流障害を伴わない腸閉塞では腸雑音が( )し、
( )調な音を聴取する。

A

亢進
高調 (金属性雑音〈metallic sound〉)
※血流障害を伴った状況を絞扼性腸閉塞と呼び、腸雑音が減弱する。

148
Q

腸閉塞では、腹部単純エックス線にて腸管ガス像と( )がみられる。
( )がみられたら小腸、
( )がみられたら大腸が閉塞部位として考えやすい。

A

ニボー〈niveau〉
ケルクリング襞〈Kerckring〉
ハウストラ〈haustra〉
※一般に,腸閉塞状態での胃内視鏡は送気による加圧がなされるので禁忌。

149
Q

腸閉塞の治療

  1. ( )
  2. ( )
  3. ( )挿入による減圧を基本とする!!
A

1.絶飲食
2.輸液
3.イレウス管
※血流障害のある場合、緊急手術を行う。

150
Q

麻痺性イレウスは、
糖尿病や汎発性腹膜炎、急性膵炎が原因となり、
腸蠕動が低下し、腸管の運搬機能障害を呈 した病態。
治療には( )や( )が有効。

A

抗ドパミン薬

抗コリンエステラーゼ

151
Q

S 状結腸は後腹膜に固定されていないため、捻転をきたしやすい。腹部X線写真で( )signが陽性となる。

A

coffee bean
(S 状結腸軸捻転)
※絞扼している可能性が高く、緊急手術(S 状結腸切除術)の適応である。

152
Q

上腸間膜動脈症候群は、

上腸間膜動脈〈SMA〉と大動脈の間に( )がはさまれることで腸閉塞が起こる病態。

A

十二指腸
※やせ型の女性に多い。
※上部消化管造影にて閉塞部位を示す。

153
Q

上腸間膜動脈症候群では、

( )位や腹臥位、( )側臥位にて改善する

A

前屈

※立位や仰臥位で増悪する。

154
Q

動脈硬化を背景に腸管血流が一過性に低下することで、腸管粘膜が破綻し、出血する病態とは?

A

虚血性大腸炎

※虚血性大腸炎の原因は、加齢、糖尿病、高血圧、便秘、下剤過剰服用など。

155
Q

虚血性大腸炎の好発部位は?

A

彎曲〜S 状結腸

※IMAの栄養←弱いので虚血になりやすい。

156
Q

虚血性大腸炎では、
( )下腹部痛と( )する( )便が特徴的。
注腸造影にて( )像がみられる。

A
左
突発
鮮血便
母子圧痕像〈thumb printing〉
※絶食とし、輸液などによる保存的治療を行う。
157
Q

重症潰瘍性大腸炎におけるステロイド抵抗性の症例では( )の合併が比較的高率である

A

サイトメガロウイルス腸炎

※潰瘍性大腸炎に対するステロイド治療が奏効しない場合、炎症は軽減しながらも免疫能の低下によってサイトメガロウイルスの再活性化が起こり,サイトメガロウイルス腸炎を合併している可能性を念頭に置く。

158
Q
絞扼性イレウスを示唆する所見
①( )症状
②著明な白血球増多(15,000以上)
③炎症反応強陽性
④発熱
⑤血清( )、( )の上昇
A

腹膜刺激
CK,LDH
※高齢者のイレウスでは大腸癌を疑う。

159
Q

閉塞性(単純性)イレウスと絞扼性(複雑性)イレウスとを対比において、

( )性イレウスでは腹部は平坦で腸蠕動不穏はみられず,腸雑音も著明ではない.

A

複雑

※X線でniveau→イレウス→減圧チューブ挿入

160
Q
各種大腸疾患の好発部位
Crohn病:( )
Behçet病:( )
腸結核:( )
MRSA腸炎:( )、( )
出血性大腸炎:( )
A
Crohn病:  回盲部
Behçet病:回盲部
腸結核: 回盲部
MRSA腸炎:小腸,上行結腸
出血性大腸炎:横行結腸
161
Q
各種大腸疾患の好発部位
虚血性大腸炎:( )
偽膜性大腸炎:( ),( )
大腸癌:( ),( )
潰瘍性大腸炎:( )→( )へ
A

虚血性大腸炎:左半結腸
偽膜性大腸炎:直腸,S状結腸
大腸癌:   直腸,S状結腸
潰瘍性大腸炎:直腸→全結腸へ

162
Q
大腸癌の病期は,
壁深達度
( )転移
( )転移
( )転移
肝以外の遠隔転移(肺転移など)によって規定される。
A

リンパ節

腹膜

163
Q
( )からはセロトニン,ヒスタミン,ブラジキニンなどの活性物質が分泌され、
皮膚の潮紅発作,
気管支喘息様発作,
腸管の蠕動運動亢進による水様性下痢,
( )心不全症状を呈する。
A

カルチノイド腫瘍

164
Q
十二指腸憩室はVater乳頭部近傍に多く,後天性の仮性憩室である。
大部分が無症状であるが,
特に憩室炎が乳頭部に波及し,
胆汁うっ滞,胆囊・胆管炎を合併することがある。
これら病態を( )症候群という.
A

Lemmel

※乳頭括約筋の収縮異常や総胆管の圧迫による胆汁うっ滞,細菌感染から胆石や膵外分泌障害など胆道,膵疾患との関連が考えられる。

165
Q

アメーバ赤痢の約5%に( )が認められる。

膿瘍の内容はチョコレートあるいはアンチョビペースト状であ。

A

肝膿瘍

※単発性で右葉に多い。

166
Q
腹部疾患と特徴的な腹部X線造影所見
①母指圧痕像(thumb printing)→
②haustraの消失→
③敷石状陰影(cobblestone appearance)→
④りんご芯像(apple core sign)→
A

①母指圧痕像→虚血性大腸炎
②haustraの消失→潰瘍性大腸炎
③敷石状陰影→Crohn病
④りんご芯像→大腸癌

167
Q
腹部疾患と特徴的な腹部X線造影所見
⑤十二指腸下行脚狭窄像(低緊張性十二指腸造影)→
⑥横隔膜上に胃泡→
⑦腸管内ガス像とniveau(水面形成像)→
⑧限局性ガス(colon cut-off sign)→
A

⑤十二指腸下行脚狭窄像→輪状膵
⑥横隔膜上に胃泡→食道裂孔ヘルニア
⑦腸管内ガス像とniveau→イレウス
⑧限局性ガス→急性膵炎

168
Q

( )徴候とは,
大腿伸展位や外転位での閉鎖神経圧迫症状(大腿内側から膝部下腿部に至る疼痛)のことである。
( )で症状が改善する.

A

Howship-Romberg

屈曲

169
Q

中年以降の経産婦で起こる嵌頓しやすいヘルニアとは?

A

大腿ヘルニア

※ヘルニア孔が狭いために脱出した腸が戻り難く,嵌頓しやすい。診断がつき次第,原則として速やかに外科的手術を行う。

170
Q
ヘルニアとヘルニア門について。
臍ヘルニア   - ( )
大腿ヘルニア  - 大腿輪
内鼠径ヘルニア - ( )
外鼠径ヘルニア - ( )
閉鎖孔ヘルニア - 閉鎖孔
A
臍ヘルニア   - 臍輪部
大腿ヘルニア  - 大腿輪
内鼠径ヘルニア - 内側鼠径窩
外鼠径ヘルニア - 内鼠径輪
閉鎖孔ヘルニア - 閉鎖孔
171
Q

大腿部の脈管・神経は,内側から

( )→( )→( )の順に並ぶ。

A

大腿静脈→大腿動脈→大腿神経(VAN)

172
Q

上部消化管内視鏡検査で抗コリン薬が禁忌となる疾患
1.( )
2.( )
3.( )

A

1.心疾患
2.緑内障
3.前立腺肥大症
→グルカゴンを使用

173
Q

腸間膜動脈閉鎖症は、上腸間膜動脈や下腸間膜動脈が閉塞することで腸管が虚血となり壊死する病態である。

その原因を3つ。

A

1.動脈硬化
2.心房細動(不整脈)
3.動脈解離
※急激に激しい腹痛が出現する。
→造影CTや血管造影にて血管途絶を証明する。

174
Q

大腸ポリープは、大腸内腔が限局性に隆起したもの。
欧米化した食生活が原因とされ、高齢( )性に多い。
分類では( )が最多。

A

腺腫

175
Q

大腸ポリープには、
有茎の物と無茎のものがあり、
( )茎の方が多い。
好発部位は( )〜( )

A


S状結腸〜直腸
※無症状のことが多い。

176
Q

家族性腺腫性ポリポーシス〈FAP〉に遺伝形式は( )で、( )遺伝子変異である。

A

AD
APC
※ほぼ全例大腸癌へ移行するため、予防的大腸全摘。

177
Q

Peutz-Jeghers 症候群の遺伝形式は( )で、

過誤腫、口唇・足底のメラニン沈着が特徴である。

A

AD

※10〜20歳代

178
Q

Gardner 症候群の遺伝形式は( )で、

FAPや( )腫瘍や( )腫を特徴とする。

A

AD
軟部腫瘍
骨腫

179
Q

Turcot症候群の遺伝形式は( )で、

( )腫瘍をみる。

A

AR

中枢神経腫瘍

180
Q

遺伝性非ポリポーシス大腸癌〈HNPCC〉(Lynch 症候群)は、MMR(ミスマッチ修復)遺伝子の異常により大腸癌を生じるが発症年齢が平均45歳と若い。
( )側結腸に多く見られる。

A

※通常の大腸癌と比べると予後良い。

181
Q

大腸癌は、

遺伝的要因(発癌遺伝子 K-ras やがん抑制遺伝子APC、( )など)と環境的要因(欧米型食生活など)が背景となり生じる。

A

p53

182
Q

大腸癌は高齢男性に多く、
組織学的には( )癌が多い。
頻度としては( )癌が最多で、直腸癌が次点。

A


S状結腸
※左下は便の出口で、便も硬く傷つきやすい。
※腸重積合併することもある。

183
Q

大腸癌では、

血液検査では( )やCA19-9 といったマーカーが上昇する。貧血もみられる。

A

CEA

184
Q

大腸癌は胃癌と同じく、
( )までの浸潤が早期癌、
それ以深が進行癌である。

A

粘膜下層

※Dukes分類:固有筋層までをA、それ以深をB,リンパ節転移があるものをCとする。

185
Q

大腸癌では広がりを見るには注腸造影が有用で、

( )陽性や超音波内視鏡、CT・MRIも使われる。

A

Apple core

186
Q

結腸〜上部直腸〈Ra〉癌では( )転移、
下部直腸〈Rb〉癌では( )転移、
肛門(管)癌では( )転移をきたしやすい。

A

肝(IMA→結腸〜上部直腸→IMV→門脈→肝)
肺(内腸骨A→下部直腸→IVC→心→肺)
鼠径リンパ節

187
Q

大腸癌の治療切除後の再発部位で最多なのは?

A


※治療は早期癌かつリンパ節転移のないものには内視鏡的治療が考慮される。それより広がりの
ある病変については外科的切除を行う。

188
Q

大腸癌の術式について。

直腸S状部〈Rs〉までの直腸癌に施行する術式は?

A

高位前方切除術
※肛門温存○
※順番は、S状結腸→Rs→Ra→Rb→肛門

189
Q

大腸癌の術式について。

Rα〜Rb癌に施行される術式は?

A

低位前方切除術

※肛門温存○

190
Q

大腸癌の術式について。

Rb〜肛門癌に施行される術式は?

A

腹会陰式直腸切断術〈Miles術〉

※肛門温存× →人工肛門

191
Q

大腸癌の術式について。

感染例や転移例で姑息的に人工肛門設造する術式は?

A

Hartmann術

192
Q

直腸S状部〈Rs〉:( )〜( )
上部直腸〈Ra〉:〜( )
下部直腸〈Rb〉:〜それ以下

A

岬角〜第2仙椎下縁
腹膜翻転部
※直線っぽいのがRa

193
Q

神経内分泌細胞に由来する粘膜下腫瘍*より分泌される生理活性物質により種々の症状が引き 起こされる病態とは?

A

消化管カルチノイド(NET)

194
Q

消化管カルチノイド(NET)で好発部位2つ。

A

1位:直腸
2位:胃
※カルちノいドの順

195
Q

消化管カルチノイド(NET)では、

( )やブラジキニン、ヒスタミンやプロスタグランディンなどが産生される。

A

セロトニン
→尿中5-HIAA(セロトニン代謝産物)が上昇する。
※皮膚紅潮、喘息様症状、腹痛・水様性下痢、三尖弁膜症などがみられる。

196
Q

腸重積に特徴的な画像所見を2つ。

A
  1. target sign

2. カニ爪

197
Q
遺伝性ではない大腸ポリポーシスで中年〜が好発年齢である( )病は、
蛋白漏出性胃腸症→下腿浮腫、
皮膚の色素沈着、
( )の萎縮、
脱毛、味覚障害が見られる。
A

Cronkhite-Canada病

198
Q

肛門粘膜が脱出したものが( )である。
粘膜が脱出する原因としては筋など支持組織の脆弱化
のほか、便秘やいきみ、肝硬変などにより形成された( )が挙げられる。

A

痔核

静脈瘤

199
Q

( ):歯状線より口側

( ):歯状線より肛側

A

内痔核←上直腸静脈叢由来

外痔核←下直腸静脈叢由来

200
Q

内痔核は疼痛( )

外痔核は疼痛( )

A

なし

あり

201
Q

痔瘻は肛門周囲の皮膚と直腸の粘膜に交通をきたした状態で、肛門周囲膿瘍から移行する(痛みを 伴う)。
( )に合併する(難治性)。
また、肛門(管)癌へ移行することがある。

A

Crohn 病
※瘻孔切除で治療する。
乳幼児では自然治癒することもある。

202
Q

肛門が裂けてしまった病態を裂肛という。

便秘時に硬い便が通過することが原因となることが多い。( )時方向に好発する。

A

6時
※口側には肛門ポリープが、
肛側には見張りいぼが見られやすい。

203
Q

横隔膜ヘルニアのうち仮性ヘルニアと分類されるもの2つ。

A

1.Bochdalec孔ヘルニア(Boy)
2.外傷性ハルニア(Girl)
※大人になる前の仮の状態!(Boy/Girl)

204
Q

Bochdalek孔ヘルニアは、
先天性横隔膜ヘルニアの約 90 %を占める。
仮性ヘルニアが多く、( )側に好発する。

A


※肺低形成により、新生児の呼吸障害がみられる。
→分娩前に超音波検査で判定可能。

205
Q

Larrey 孔ヘルニア:胸骨後部( )側から脱出する。

Morgagni 孔ヘルニア:胸骨後部( )側から脱出する。

A



※どちらも真性ヘルニアで、LeftとMigiで覚える。

206
Q

外鼠径ヘルニア〈indirect hernia〉 は、
( )脈の外側に腸管が脱出する。
男児において腹膜( )の閉鎖が遅れたことが原因となるものが多い。

A

下腹壁動静
鞘状突起
※その場合、停留精巣や陰嚢水腫を合併することがある。嵌頓をきたしやすい。

207
Q

外鼠径ヘルニアでは、

脱出した腸管と精索とがこすれ、( )が陽性となる。

A

silk sign
※診察では用手還納をまず試みる。
しかし、発赤を伴い、触っただけで痛がる状況など絞扼が疑われる場合はこれを断念し、緊急手術を考慮すべきである。

208
Q

内鼠径ヘルニア〈direct hernia〉は、

( )や加齢による支持構造の衰えにより、下腹壁動静脈の内側に腸管が脱出する。嵌頓はきたしにくい。

A

肥満

※原則、整腹手術に適応。

209
Q

大腿ヘルニア、閉鎖孔ヘルニアとも( )に好発し、

嵌頓をきたしい共通点がある。

A

高齢女性(特に多経産)

→両者とも緊急手術の適応となる。

210
Q

大腿ヘルニアは、
( )から腸管が( )靭帯下へ脱出する病態で、
大腿動脈の( )側に脱出する。

A

大腿輪
鼠径

211
Q

閉鎖孔ヘルニアは、
閉鎖孔から腸管が脱出する病態。
( )ヘルニアに分類されるが、視診にて診断しにくい。

A

※閉鎖神経圧迫により、大腿内側〜膝にかけて疼痛をみる(Howship-Romberg 徴候)。

212
Q

腹膜偽粘液腫は、
( )(最多)や( )に生じた粘液産生腫瘍が播種し、
腹腔内に粘液『ゼリー状物質』と腫瘍細胞とが貯留した病態。

A

虫垂

卵巣

213
Q

腹壁血腫は、
咳嗽や体位変換時、急激に腹筋が収縮することにより血管損傷をきたし、腹壁に血腫ができる 病態。
( )服用などによる易出血性が背景にあることが多い。

A

アスピリン