消化管 Flashcards
口腔〜食道、肛門は( )上皮、
胃~直腸は( )上皮でそれぞれ被われている。
扁平
円柱
後腹膜に固定されている部位を3つ。
- 十二指腸(球部除く)
- 上行結腸
- 下行結腸
※その他は腸間膜を持ち、可動性がある。
消化管は蠕動運動により食物を運搬する。
一般に( )神経により活動が亢進 する。
副交感
胃底腺には壁細胞、主細胞、副細胞の3 つがある。
それぞれ分泌するものは?
壁細胞:塩酸と内因子
主細胞:ペプシノゲン
副細胞:粘液
壁細胞由来の内因子は( )の吸収を促進する作用がある。
ビタミンB12
小腸は水分や電解質、栄養素の大部分を吸収する役割を持つ。特に十二指腸〜空腸上部で吸収されるのは?(3つ)
Fe
Ca
Mg
※鉄火巻!
小腸は水分や電解質、栄養素の大部分を吸収する役割を持つ。特に回腸末端で吸収されるのは?(2つ)
胆汁酸
ビタミンB12
※「会長の誕生日は12月」
※胆汁酸は回腸で吸収しきらず、大腸へ行ってしまうと二次胆汁酸隣、大腸からの水分吸収を抑制→下痢
心臓を出た大動脈は分枝をするが、
消化器を主に栄養するのは腹部大動脈の枝である。
主に胃・肝胆膵脾を栄養している動脈は?
腹腔動脈
主に小腸・右半結腸を栄養している動脈は?
上腸間膜動脈
主に左半結腸を栄養している動脈は?
下腸間膜動脈
主に骨盤内を栄養している動脈は?
内腸骨動脈
腸管の毛細血管で養分や水分を取り込んだ血液は静脈となり、肝へ向かう。
腸管からの静脈として代表的なものは?
(2つ)
上腸間膜静脈(SMV)
下腸間膜静脈(IMV)
※これらに脾静脈が合わさり、門脈となり肝へ注ぐ。
胃〜十二指腸より分泌され、
胃液分泌と膵重炭酸イオンの分泌を促進させるホルモンとは?
ガストリン
十二指腸より分泌され、
胃液分泌を抑制し、膵液と胆汁の分泌を促進させるホルモンとは?
セレクチン
コレシストキニンは十二指腸〜空腸より分泌され、
( )収縮と膵酵素分泌を促進させる。
胆嚢
胃〜十二指腸、膵δ細胞、視床下部などから分泌される各種ホルモン分泌を抑制するホルモンは?
ソマトスタチン
糖依存性インスリン放出ペプチド〈GIP〉は、
十二指腸から分泌される。
血糖上昇に応じて( )分泌を促進させる。
インスリン
※胃液分泌を抑制する。
グルカゴン類似 ペプチド 1〈GLP-1〉は小腸下部から分泌され、血糖上昇に応じてインスリン分泌を促進させる。
GIP と合わせてなんという?
インクレチン
=GIP+GLP-1
血管作動性腸管ペプチド〈VIP〉は、
胃液分泌を( )し、
膵液と腸液の分泌を( )させる。
抑制
促進
グルカゴンは( )から分泌される。
( )を分解し、糖新生する。
膵α細胞
グリコーゲン
インスリンは( )から分泌される。
糖を細胞内へ取り込み、血糖低下させる。
膵β細胞
上部消化管内視鏡検査の前処理で、
消化管の蠕動を抑制するために投与するのは?
抗コリン薬
上部消化管内視鏡検査の前処置において、
前立腺肥大症〈BPH〉や( )、(虚血性などの)心疾患、麻痺性イレウスの存在下では抗コリン薬の代替として( )が有効。
緑内障(散瞳してしまう)
グルカゴン
胃から吸収されるのは?
エタノール
(右・左)反回神経は鎖骨下動脈を反回する。
左
McBurney 圧痛点は虫垂の( )の位置に一致する。
起始部
内鼠径輪は下腹壁動脈の( )側に位置する。
外
※内鼠径輪だけど外側!!
内=深
排便時の生理について。 −大腸の蠕動運動が生じる。 −直腸内圧が( )する。 −内肛門括約筋が( )する。 −恥骨直腸筋が( )する。 −肛門管と直腸とが直線化する。
−直腸内圧が(上昇)する。
−内肛門括約筋が(弛緩)する。
−恥骨直腸筋が(弛緩)する。
排便機能に関与する筋肉のうち不随意筋は?
内肛門括約筋
漿膜がないの消化管は?
食道
食道の構造について。 −下部粘膜は( )上皮で構成される。 −粘膜筋板は認められる。 −粘膜分泌線がある。 −上部には( )筋がある。 −最外側は漿膜で覆われない。
−下部粘膜は(扁平)上皮で構成される。
−上部には(横紋)筋がある。
食道の構造について。 筋層の内側:( )筋 外側:( )筋 上部消化管:( )筋 下部消化管:( )筋
※「内輪外縦」
(筋層の内側:輪状筋、外側:縦走筋)
※「縄文平安」
(上部消化管:横紋筋、下部消化管:平滑筋)
胃粘膜防御に重要な役割を果たしている物質2つ。
粘液ゲル層
重炭酸イオン(アルカリ)
消化器とその粘膜上皮の組合せ。 口腔ー( )上皮 食道ー( )上皮 胃 ー( )上皮 直腸ー( )上皮 胆嚢ー( )上皮
口腔ー重層扁平上皮 食道ー重層扁平上皮 胃 ー円柱上皮 直腸ー円柱上皮 胆嚢ー円柱上皮
胃壁細胞に存在し胃酸分泌に関与している受容体3つ。
- ヒスタミンH2受容体
- ムスカリン受容体
- ガストリン受容体
下部食道括約筋〈LES〉圧が上昇し、食道の通過障害をきたす病態とは?
食道アカラシア
※若〜中年の女性に多い
※吐血なし!
食道アカラシアは、
( )神経囊の変性、消失が原因となる。
Auerbach
※食道造影での「鳥のくちばし様」
食道アカラシアの治療は、
( )薬や亜硝酸薬が有効。
Ca拮抗
(下部食道括約筋〈LES〉圧を減少させる)
※粘膜外筋層切開術(Heller 法)が有効。
胃内容が食道内に逆流する病態とは?
胃食道逆流症〈GERD〉(逆流性食道炎)
※胸やけ、呑酸、吐血などがみられる。
※原因として高脂肪食やピロリ菌の除菌
※重症心身障害児で頻度が高い
GERDでは上部消化管内視鏡にて( )型粘膜を、
食道内 pH モニタリングにて pH の( )を見る。
ヒトデ型粘膜
低下
GERDの治療薬としては、
( )やヒスタミン H2 受容体拮抗薬を用いる。
プロトンポンプ阻害薬
長期にわたる逆流では食道上皮が変性し、
( )上皮といわれる。
Barrett上皮
※癌の発生母地となる。
Mallory-Weiss 症候群は、
( )までの裂傷である。
噴門部小彎側に好発する。
粘膜下層
※軽症では経過観察、
クリッピングによる止血も有効。
Boerhaave 症候群〈特発性食道破裂〉は、
全層性の裂傷である。
食道( )の( )側に好発する。
食道下部1/3の左側
※緊急手術の適応
門脈圧亢進による側副血行形成により食道〜胃の静脈が怒張した病態とは?
食道・胃静脈瘤
※破裂することにより、大量出血「洗面器一杯の出血」
食道・胃静脈瘤の門脈圧亢進の原因として多いのは?
肝硬変(LC)
食道・胃静脈瘤の好発部位は?
下部食道
※発赤している場合はred color sign(RC)陽性年、RC0〜3で評価。
食道・胃静脈瘤の治療としては、
治療には内視鏡的静脈瘤( )療法〈EIS〉が広く用いられる。
硬化
※可能な場合、内視鏡的静脈瘤結紮術(EVL)も施行・併用する。
食道・胃静脈瘤の治療として
Lg-cf〜Lg-f では胃-腎*シャントをカテーテル的に閉塞させることが有効で、
バルーン閉塞下逆行性経静脈閉塞術( )が施行される。
BRTO(ブルト)→左腎静脈からアプローチする。
※Lg :胃静脈瘤(c:噴門部、cf:噴門~穹窿部、f:穹窿部) 胃:gastric、噴門:cardia、穹窿部:fundus
※LgcだとBRTOは使えないので硬化療法
食道癌は、
高齢男性に多く、胸部中部食道に好発する。
組織学的には( )癌が多い。
扁平上皮
※進行すると、嚥下困難や体重減少、嗄声、吐血・喀血をみる。
食道癌の検査には
食道内視鏡による( )染色や生検が有効。
ルゴール
※癌は不染領域となる。
食道癌では、
病変が( )までにとどまるのが表在癌、
固有筋層以下に及ぶのが進行癌である。
粘膜下層
※表在癌のうち、特に粘膜内にとどまるものを早期癌と呼ぶ。
胸腹部食道の再建には( )を使用することが多い。
胃
※現在は後縦隔が最多。
腹腔動脈が栄養しているのは?
胃
肝胆膵脾
上腸間膜動脈が栄養しているのは?
小腸
右半結腸
下腸間膜動脈が栄養しているのは?
左半結腸
内腸骨動脈が栄養しているのは?
骨盤内
腹腔動脈の分岐3つ
- 左胃動脈
- 脾動脈
- 総肝動脈
総肝動脈の分岐2つ
- 胃十二指腸動脈
2. 固有肝動脈
胃十二指腸動脈の分岐2つ
- 右胃動脈
2. 上膵十二指腸動脈
固有肝動脈の分岐3つ
- 右胃動脈
- 左肝動脈
- 右肝動脈→胆嚢動脈
( )は胃酸分泌促進,胃壁細胞増殖作用を有するホルモンで,胃内容物の刺激,迷走神経刺激,胃酸分泌低下などが分泌促進因子となる。
ガストリン
高ガストリン血症と胃内低酸症とをきたす疾患名は?(3つ)
1.A型胃炎
2.迷走神経切除術後
3.Zollinger-Ellison症候群
(腫瘍性にガストリン分泌をきたす)
糖質は( )を中心とした消化酵素によって単糖類にまで分解されてから,( )で吸収される。
アミラーゼ
空腸
トリグリセリドは( )の作用により,
グリセリンと脂肪酸に分解される。
その後,( )の乳化作用によりミセル化され,
親水性となり( )で吸収される。
リパーゼ
胆汁酸
小腸
蛋白質は( )を中心とした消化酵素によって
ジペプチドやアミノ酸まで分解され,
( )で吸収される.
トリプシン
空腸
腹痛には内臓痛,体性痛,関連痛がある。
内臓痛は,腸管の攣縮,拡張,伸展により起こる周期的( )痛である。
痛みは比較的軽く,体の中心線上,すなわち心窩部,臍部,下腹部中央に痛みを感じることが多い。
鈍
腹痛には内臓痛,体性痛,関連痛がある。
体性痛は,腸間膜,腹膜などに炎症が及んだ場合に生ずる鋭い持続性疼痛であり,痛みは( )的である.
限局
腹膜炎を検出するのに陽性尤度比が最も高い徴候とは?
板状硬
※陽性尤度比が最も高い徴候とは,
感度だけでなく特異性も高い徴候を意味する。
軽い触診に対して腹壁の筋肉の緊張がみられ,
病状が進行すると腹筋が硬く緊張し,
腹壁反射が消失し板状硬の状態になることをなんという?
筋性防御
( )便:上行結腸より口側からの出血
( )便:横行結腸より肛門側からの出血
タール便
鮮血便
タール便の患者で高値を示す血液検査項目は?
尿素窒素
※血液を構成する蛋白が消化管より吸収されて窒素源となり,尿素窒素が上昇する。
H.pylori感染に関係し,除菌により治療および発症・進展予防が可能となる疾患。 ①( )潰瘍・( )潰瘍 ②( )腫 ③特発性血小板減少性紫斑病 ④早期胃癌に対する内視鏡的治療後胃の再発 ⑤慢性活動性胃炎
①胃潰瘍・十二指腸潰瘍
②胃MALTリンパ腫
※「ピロリ除菌で、 胃がんが マルっと 解 決したなんて 言えん」:胃がん、MALTリンパ腫、潰瘍(胃・十二指腸)、特発性「血」小板減少性「紫斑」病、胃炎
ヘリコバクター・ピロリ除菌に使う抗菌薬4つは?
※「ピロリ除菌の プロ、 アモーレに クラリ! 目がトロトロ…」
- プロトンポンプ阻害薬
- アモキシシリン
- クラリスロマイシン
- メトロニダゾール
胃切除後において,食後2~3時間で生じる自律神経症状は?
後期ダンピング症候群
※食事直後に生じる早期ダンピング症候群と,
食後2〜3時間で生じる後期ダンピング症候群に分けられる.
胃底腺ポリープの治療法は?
基本的には経過観察
※癌化することがない。
胃粘膜下腫瘍の診断に有用な検査は?
超音波内視鏡
※胃粘膜下腫瘍にはGIST,平滑筋腫,迷入膵,転移性腫瘍などがあり,病変の起源がどの層にあるかが診断の助けとなる。
症状の原因となる器質的,全身性,代謝性疾患がないにもかかわらず,慢性的に心窩部痛や胃もたれなどの心窩部を中心とする腹部症状を呈する疾患とは?
機能性ディスペプシア(FD)
心窩部から右下腹部に移動する痛みは何を疑う?
虫垂炎
虫垂炎の診断に有用な圧痛点
①( )点: 臍と右上前腸骨棘を結ぶ線上の右側1/3
②( )点: 左右上前腸骨棘を結ぶ線上の右側1/3
①McBurney
②Lanz
炎症性腸疾患の好発部位
- ( ):全消化管、特に回腸末端
- ( ):直腸〜全大腸
- Crohn病(skip lesion、縦走潰瘍、敷石像)
2. 潰瘍性大腸炎(鉛管状)
Helicobacter pylori〈HP〉(ピロリ菌)は
らせん状のグラム( )性( )菌である。
ウレアーゼ活性を持つ。
陰性桿菌
ピロリ菌除菌は3剤併用するが、
何を用いる?
1.PPI
2.アモキシシリン
3.クラリスロマイシン
※クラリスロマイシン耐性時にはメトロニダゾールに変更する。
胃潰瘍は粘膜の萎縮が( )度なため、
( )者に多い。
高度
高齢
※十二指腸潰瘍の粘膜萎縮は軽度で、若年者に多い。
胃潰瘍の好発部位:( )〜( )
十二指腸潰瘍の好発部位:( )
胃体部〜胃角@食後
球部@空腹時