15-17:刺激と反応 Flashcards
神経細胞では、
( )が他の細胞から情報を受け取り、
( )が他の神経細胞に情報を受け渡す。
(樹状突起)が他の細胞から情報を受け取り、
(軸索の末端)が他の神経細胞に情報を受け渡す。
情報処理に特化した細胞を何という?
神経細胞
neuron
神経系を大きくわけて、
2つあるがそれらの名称は?
中枢神経系
末梢神経系
それぞれの経路を何という?
外部からの情報 → 中枢で情報を処理:( )
中枢で情報を処理 → 応答 :( )
外部からの情報 → 中枢で情報を処理:(求心系)
中枢で情報を処理 → 応答 :(遠心系)
細胞内で最も多い陽イオンは?
細胞外で最も多い陽イオンは?
細胞内:K^+
細胞外:Na^+
静止電位はKイオンの平衡電位であると考えられるが、
その値は大体どのくらい?
-50〜-70mV
神経細胞は( )と呼ばれ、
核が存在する( )と、
そこから長く伸びた( )、
短く枝分かれの多い( )からなる。
神経細胞は(ニューロン)と呼ばれ、
核が存在する(細胞体)と、
そこから長く伸びた(軸索)、
短く枝分かれの多い(樹状突起)からなる。
脊椎動物の大部分のニューロンでは、
軸索のまわりに( )がまきついて( )をつくる。
髄鞘(ズイショウ)をもつ神経繊維を( )という。
脊椎動物の大部分のニューロンでは、
軸索のまわりに(神経鞘細胞)がまきついて(髄鞘)をつくる。
髄鞘(ズイショウ)をもつ神経繊維を(有髄神経)という。
静止状態にある神経細胞では、
細胞膜内が(ー/+)、
細胞膜外が(ー/+)となっており、
この電位差を( )という。
細胞膜内が(ー)、
細胞膜外が(+)となっており、
この電位差を(静止電位)という。
神経細胞が刺激されると、 膜内外の電位が逆転して、 内側が(ー/+)、 外側が(ー/+)となる。 この時の電位変化の大きさを( )という。 またその発生を( )という。
内側が(+)、
外側が(ー)となる。
この時の電位変化の大きさを(活動電位)という。
またその発生を(興奮)という。
興奮が可能である細胞とは つまり、Na^+チャネルが細胞膜上に 沢山あるような細胞のことであるが ヒトの細胞で興奮性細胞としてあげられるのは2種類しかない。 それらの名称は?
神経細胞
筋細胞(心筋、平滑筋、骨格筋)
電流を通しにくい髄鞘に覆われている有髄神経では、
興奮が髄鞘を飛びこえて絞輪部を伝わる( )が起こる。
跳躍伝導
*無髄神経にくらべて伝導速度が大きい。
軸索末端は、他の神経細胞の細胞体や樹状突起と
狭い間隔をあけて接しているが、
この部分を何という?
シナプス
シナプスでは、
軸索末端の( )から放出される( )により、
次の神経細胞が興奮して興奮が一方向に伝達される。
軸索末端の(シナプス小胞)から放出される(神経伝達物質)により、
次の神経細胞が興奮して興奮が一方向に伝達される。
*神経筋接合部でも同様のしくみにより興奮が伝達される。
末梢神経において、
神経伝達物質は?(2つ)
アセチルコリン :運動神経・副交感神経
ノルアドレナリン :交感神経
(ノルエピネフリン)
*中枢神経系の神経伝達物質は多数。
大脳でアセチルコリンを放出するニューロンが死んでしまう病気は?
アルツハイマー病
ドーパミンを放出するニューロンが死んでしまう病気は?
パーキンソン病
中枢の神経伝達物質の一つであつ
グルタミン酸はどこで使われる?
海馬
記憶
脳幹とは何をさす?
間脳
中脳
延髄
中枢神経系は( )と( )に分類することが出来るが、
そのうち脳は大脳、間脳、中脳、小脳、延髄を含む。
大脳には3種類のあるが、それらとは?
新皮質
旧皮質
古皮質
大脳の新皮質はさらに4つに分類されるが、
それらとそれらの機能は?
- 頭頂葉:経験的・学習的適応行動
- 後頭葉:視覚
- 前頭葉:意欲的・創造的行為
- 側頭葉:聴覚・記憶
脳の中でも
運動の制御や姿勢保持などを司るのは?
小脳
伊藤正男「運動の学習」
脳の中でも呼吸運動・心臓拍動・唾液分泌を司るのは?
延髄
イオンの膜の通りやすさのことを何という?
膜透過性
permeability, P
膜に生じる電圧のことを何という?
電位
*膜電位は膜外を0とした時の膜内の電圧のこと。
通常、細胞外のK^+はどのくらい?
細胞外:~4mmol?L (これが上がると死ぬ)
細胞内:~100mmol/L
濃度と電位差が釣り合う時、細胞内外のK^+は一定。
この時の電位差を静止電位という。
全ての細胞で細胞内の電位は細胞外の電位に比べるとマイナスである。
”平衡電位”
マイナスのイオンは電位が( → )
プラスのイオンは電位( → )
に移動する。
マイナスのイオン:電位が 低→高
プラスのイオン :電位が 高→低
効果器とは( )と( )のことである。
筋肉
腺
静止状態の細胞の内部は外部に対して
負の電位を持つ。
これをニューロンや筋肉では何という?
静止電位
*Kイオンの平衡電位であると考えてよい。
膜電位差がある一定の値に達すると
Na^+チャネルが開口するがこの値を何という?
閾値
*Na^+チャネルは開閉が頻繁に起こる性質であるため、
開口しても割とすぐに閉じる。
グラフでチェック!
ニューロンの膜電位が閾値を超えて
上昇すると( )が発生する。
活動電位
action potential
活動電位の発生は何に従っている?
全か無かの法則
(Law of All or Nothing)
*刺激<閾値:興奮は生じない
刺激>閾値:興奮は生じる。
刺激の大きさに関係なく一定の興奮。
膜電位が浅くなる(プラスの方向に変化する)ことを
何という?
脱分極
ニューロン上を活動電位が伝わることを何という?
興奮の伝導
神経細胞と筋肉は、
イオンの膜透過性を変化させることで
膜電位を変えることの出来る細胞であるが、
このような細胞のことを何という?
興奮性細胞
有髄神経にある髄鞘の間にある部分を何という?
ランビエ絞輪
素早い運動は主に( )神経が行っている。
有髄神経
*跳躍伝導は速い
イカなどは無髄神経のみを持つが、
軸索がとても太いので速い運動が出来る。
自分の免疫系に攻撃されて
末梢神経で起こる髄鞘が壊れてしまう病気とは?
ギランバレー症候群
(ゴルゴ13)
中枢神経系:多発性硬化症
*これらをまとめて脱髄疾患という。
電位によって性質が異なる
タンパク質の性質をなんという?
電位依存性
神経伝達物質の放出には、
( )することが必要である。
ニューロンにCaイオンが流入
神経伝達物質(NT)がアセチルコリン(ACh)の時、 活動電位が生じた部分で 電位依存性のCa^2+チャネルが開口する。 もともと細胞内のCa濃度はほぼ0のため、 Ca^2+が細胞内に流入してくると、 それが刺激となって( )の( )が軸索の末端に結合する結果、 シナプス小胞内部に含まれていたAChが放出されて ( )と結合して、 それは実質( )と同じ機能を持つようになる。
Ca^2+が細胞内に流入してくると、 それが刺激となって(シナプス小胞)の(リン脂質膜)が軸索の末端に結合する結果、 シナプス小胞内部に含まれていたAChが放出されて (Ach受容体)と結合して、 それは実質(Na^+チャネル)と同じ機能を持つようになる。
*AChとACh受容体が結合した部分のNaの透過性が上昇するため、脱分極が起こる。
脱分極が起こることを
または何という?
興奮性シナプス後電位(EPSP)が発生する。
Excitatory Post-Synaptic Potential
AChとACh受容体と結合して、
EPSPが発生するが閾値に達しない時
どのような現象が起こる?
Na^+チャネルは開口せずに、
活動電位は発生しない。
ACh受容体 :( )チャネル
GABA受容体:( )チャネル
Cl^-受容体 :( )チャネル
ACh受容体 :Na^+チャネル
GABA受容体:Cl^-チャネル
Cl^-受容体 :Cl^-チャネル
神経伝達物質において、
EPSPを発生させる性質のものを( )、
IPSPを発生させない性質のものを( )
という。
EPSPを発生させる性質:興奮性
IPSPを発生させない性質のもの:抑制性
*興奮性:Ach、NA、ドパミン、グルタミン酸
抑制性:γ-アミノ酪酸(GABA)、グリシン
GABAやGlyの受容体は結合するとClチャネルになる。 通常、細胞内のCl^-濃度は細胞外よりも低いために、 細胞内電位は低い。 そこにClチャネルによってCl^-が流入して、 よりマイナスの方向に変化する。 このような現象を何という?
過分極を起こす。
IPSPを発生する。
(Inhibitory Post-snow Potential)
軸索末端からの神経伝達物質の放出、
骨格筋の収縮には
ともに細胞質のCa^2+濃度が上昇することが必要である。
Ca^2+の供給のされ方の違いは?
神経伝達物質の放出では細胞外Ca^2+が流入する。
骨格筋の収縮では筋小胞体からCa^2+が放出される。
アドレナリンは細胞膜を通過しない。では、アドレナリンはどのように標的細胞に情報を伝達しているか。
アドレナリンは標的細胞の細胞膜に存在するGTPタンパク質連結型受容体に結合することで情報を伝達する。
アドレナリンを受容した標的細胞では、
細胞内でどのような反応が起こるか。
標的細胞側ではcAMPをセカンドメッセンジャーとするシグナル伝達経路が作動する。
アドレナリンの流れを
受容体→ から並べると?
受容体→Gタンパク質→アデニル酸シクラーゼ→cAMP→プロテインキナーゼA
脊椎動物の細胞内では
ナトリウムイオンの濃度は(低/高)、
カリウムイオンの濃度は(低/高)。
細胞内
ナトリウムイオン:低
カリウムイオン:高
神経細胞や筋肉細胞は、
静止状態では、
カリウムイオンの細胞膜を介しての濃度勾配が原因となり
細胞の内部は外部に対して電位が(低/高)なっている。
細胞内部は細胞外部より
低い電位になっている。
静止状態にあった細胞が刺激を受け興奮すると、
一時的にナトリウムイオンが(流入/流出)し、
それに遅れてカリウムイオンが(流入/流出)する。
刺激を受けて興奮すると
外→内(流入):ナトリウムイオン
内→外(流出):カリウムイオン
*その結果、
一時的に内部の電位が外部より高くなる。
これが活動電位。
神経細胞は( )と( )と( )から成り立っている。
細胞体
樹状突起
軸索
神経細胞の機能において。
皮膚の感覚受容細胞から( )へ、
あるいは( )から筋肉のような( )へ興奮を
伝えることである。
皮膚の感覚受容細胞から(中枢神経系)へ、
あるいは(中枢神経系)から筋肉のような(効果器)へ興奮を
伝えることである。
軸索の末端と他の神経細胞とが接する部位を( )といい、
ここで興奮の受渡しをする部位をを特に( )とよぶ。
シナプス
神経筋接合部
神経筋接合部では神経を伝わってきた興奮が
( )の末端より( )を放出させ、
( )が( )の後膜に特異的に結合することにより
興奮の受渡しは成り立つ。
興奮が(軸索)の末端より (神経伝達物質/アセチルコチン)を放出させ、 (アセチルコチン)が(シナプス)の後膜に 特異的に結合することにより 興奮の受渡しは成り立つ。
軸索の周囲には、
( )でできた( )が取り巻いている。
シュワン細胞で出来た神経鞘
軸索と神経鞘を合わせたものを( )という。
神経繊維
神経鞘の細胞膜が伸びて軸索に
何十も巻きついている場合があり、
このように形成された部分を何という?
髄鞘
*脂質なので、絶縁体みたいな感じ。
髄鞘の部分は( )という脂質が主成分となっているので、
髄鞘を( )ともいう。
ミエリン
ミエリン髄鞘
軸索の周囲に神経鞘があっても
何重にも取り巻かず髄鞘を形成していない場合もある。
髄鞘を形成している神経繊維:( )
髄鞘を形成していない神経繊維:( )
髄鞘を形成している神経繊維:(有髄神経繊維)
髄鞘を形成していない神経繊維:(無髄神経繊維)
*有髄神経繊維は脊椎動物にしか存在しない。
有髄神経繊維であっても、
軸索がむき出しになっている部分もあるが
その部位を何という?
ランビエ絞輪
( ):細胞体+樹状突起+軸索
( ):軸索+神経鞘
(神経細胞):細胞体+樹状突起+軸索
(神経繊維):軸索+神経鞘
細胞膜が刺激を受けると、 一時的にNa^+に対する細胞膜の透過性が高まり、 濃度勾配に従って細胞外から細胞内へNa^+が流入する。 その結果、細胞内外の電位が逆転し 細胞内が正、細胞外が負となるが このような状態を何という?
興奮
(脱分極)
*すぐにNa^+に対する透過性は低下し、 K^+に対する透過性が高まる。 そのため、K^+が細胞外に流出し、 再び細胞外が+、細胞内がーになる この電位変化を”活動電位”という。
神経系と内分泌系における情報伝達のしくみの違いは?
神経系:活動電位が次のニューロンにその興奮を伝える時に、
軸索の末端にあるシナプス小胞が神経伝達物質を分泌
内分泌系:ホルモンを血液中を介して標的器官に運ぶ
全か無かの法則によって、
刺激の強さで活動電位の大きさが変わらないということは、
どうやって刺激の強さを伝えているのか?
その方法を2つ。
- 発生する活動電位の頻度を上げる
2. 活動電位が生じる細胞数を増やす
神経細胞は全か無かの法則が成り立つと言われるが、
神経に与える刺激のを強くすると、
反応も大きくなる理由は?
1本の神経細胞については全か無かの法則が成り立つが、
神経には閾値の異なる多数の神経細胞が含まれており、
刺激を強くすると興奮する神経細胞の数が増えるから。
筋肉を3種類
骨格筋 (関節を動かす筋肉)
心筋 (心臓を動かす筋肉)
平滑筋 (腸の平滑筋など)
物質を分泌する上皮組織を何という?
腺
腺を大きく分けて、
血液中に物質を分泌する腺:( )
消化酵素などを分泌する腺:( )
血液中に物質を分泌する腺:(内分泌腺)
消化酵素などを分泌する腺:(外分泌腺)
*消化管の中は体の外!
骨格筋のように自分の意識で動かせる筋肉のことを
何という?
随意筋
不随意筋を2種類
心筋
平滑筋
激暑の場合に、
体温を下げるために汗をかくが
そのような腺の働きは不随意であるが
これらをコントロールしている神経系を何という?
自律神経系
*神経系>末梢>自律>交感&副交感
随意筋をコントロールしている神経系は?
体性神経系
*神経系>末梢>体性
随意筋をコントロールしている神経系は?
体性神経系
*神経系>末梢>体性>感覚&運動
ニューロンと筋肉の連結部を何という?
神経筋接合部
神経の軸索の末端まで興奮が伝導すると
軸索末端にある( )から化学物質が放出される。
このような化学物質を( )という。
シナプス小胞
神経伝達物質
化学物質による興奮の伝え方を何という?
興奮の伝達
神経伝達物質には
運動神経や副交感神経の末端からは( )、
交感神経の末端からは( )が放出されている。
アセチルコリン
ノルアドレナリン
*シナプス小胞は軸索末端にしかなく、
興奮の伝達は軸索末端から次のニューロンの細胞体側
あるいは筋肉細胞の方へのみ行われ、
逆の方向には行われない。
興奮の伝達のしくみについて。 軸索末端にはCaチャネルがあり、 末端まで伝導してきた興奮によってCaチャネルが開口する。 細胞内のCa濃度は0に近いので、 細胞内Caイオン濃度が高まると、 どうなる?(3ステップ)
細胞内のCaイオン濃度が高まる。 →シナプス小胞が刺激され →シナプス小胞が細胞膜と融合して →シナプス小胞に蓄えてあった神経伝達物質が シナプス間隙(かんげき)に放出される。
神経伝達物質はニューロンの細胞体側や
筋細胞の細胞膜表面にある受容体と結合するが、
すぐに酵素によって分解され、受容体から離れる。
伝達によって
次のニューロンの膜電位を脱分極させる神経を( )、
膜電位を過分極させる神経を( )という。
興奮性ニューロン:脱分極させる神経
抑制性ニューロン:過分極させる神経
筋肉を構成する細胞を( )といい、
骨格筋の筋繊維は( )、
心筋や平滑筋の筋繊維は( )。
筋繊維
骨格筋の筋繊維:多細胞
平滑筋の筋繊維:単核細胞
細胞が枝分かれし、
隣の細胞と接着しているのは何という筋肉?
心筋
*心筋全体が1つの網のような構造になっている。
筋繊維の中には筋原繊維という細い繊維状の構造が
多数含まれている。
筋原繊維は2種類あるが、それらの名称と主成分は?
アクチン(主成分:アクチンフィラメント)
ミオシン(主成分:ミオシンフィラメント)
筋原繊維は( )という網目状のタンパク質複合体で
しきられており、
( )フィラメントはその一端がZ膜と付着している。
Z膜
アクチン
ミオシンフィラメントが並ぶ部分を何という?
暗帯
A帯
Z膜からZ膜までの構造を何という?
サルコメア
筋節
アクチンフィラメントが並ぶ部分を何という?
明帯
I帯
暗帯について。
(ミオシンフィラメント+アクチンフィラメント)=暗帯
(ミオシンフィラメント)=暗帯の中ではやや明るく見える
何という?
H帯
アクチンフィラメントを構成しているタンパク質について。
ー( ):粒状
ー( ):複数のトロポニン(タンパク質)
ー( ):繊維状のタンパク質
ー(アクチン):粒状
ー(トロポニン複合体):複数のトロポニン(タンパク質)
ー(トロポミオシン):繊維状のタンパク質
ミオシンフィラメントを構成するタンパク質について。
ー( ):2つの頭部と細長い尾部からなるタンパク質
ミオシンタンパク質
*ミオシン分子の頭部の部分は、
ATPアーゼの働きを持つ。
これによってATPが分解され、
生じたエネルギーで頭部が動く。
筋繊維の細胞膜は、一部が内部にくびれこんでいるが
そこの部分を何という?
T管
筋繊維に生じた興奮は、
T管によって最終的に( )に伝えられる。
筋小胞体
筋小胞体が刺激を受けると、 筋小胞体の膜にあるCaチャネルが開口し、 筋小胞体内に蓄えられたCa^2+が細胞質中に放出される。 放出されたCa^2+はどのように働く? (5ステップ)
Ca^2+が小胞体から細胞質中に放出される。 →Ca^2+がアクチンフィラメントのトロポニンと結合 →トロポニンとCa^2+の複合体が トロポミオシンの立体構造を変える →ミオシン頭部とアクチンフィラメントが架橋 →ミオシンフィラメント頭部が持つATPの働きでATP分解 →ミオシンフィラメントの頭部の運動により、 アクチンフィラメントが滑り込む
*筋収縮しても暗帯の長さは変わらない。
筋肉の働きについて。
弛緩時にはCa^2+:(+/-)
収縮時にはCa^2+:(+/-)
弛緩時にはCa^2+:(-)
収縮時にはCa^2+:(+)
骨格筋の収縮に必要なのは何か?
小胞体膜状のCa^2+チャネルの開口
運動神経からの刺激がなくなると
Ca^2+は筋小胞体の膜の能動輸送(Caポンプ)によって
どこに回収される?
筋小胞体内
*余ったAChは細胞膜上にあるコリンエステラーゼによって分解される。
平滑筋と心筋の収縮に必要なのは何か?
細胞膜のCa^2+チャネルの開口
小胞体膜状のCa^2+チャネルの開口
活動電位が軸索末端に伝わり
(軸索末端の電位が+に変わる)
膜電位が変わることによって開口するチャネルがあるが
そのようなCa^2+チャネルのことを何という?
電子依存性Ca^2+チャネル
シナプス小胞体から放出されたアセチルコリンは
骨格筋繊維の膜状にある受容体と結合するが
結合されずに余ったアセチルコリンはどうなる?
細胞膜上にあるコリンエステラーゼによって分解される。
*Ach受容体はNa^+チャネルと同様に働くので、
活動電位発生に繋がる。
骨格筋が興奮すると収縮することを何という?
活動電位が発生する
興奮収縮連関
膜電位の変化によって変わる立体構造の変異を感知するCa^2+チャネルを何という?
T管の細胞膜上にあるCa^2+受容体:
小胞体上にある受容体(Ca^2+チャネル):
T管の細胞膜上にあるCa^2+受容体:ジヒドロピリミジン受容体
小胞体上にある受容体(Ca^2+チャネル):リアノジン受容体
筋収縮のエネルギーはATPであるが、
ATPの合成ルートを3つ
- 解糖系(素早い)
- 好気呼吸(時間がかかるので、持久運動)
- クレアチンリン酸+ADP→クレアチン+ATP
*筋肉にはクレアチンリン酸が蓄えられている。
筋肉中にはクレアチンリン酸という物質が蓄えられており、
クレアチンリン酸がADPに転移されることで
速やかにATPが再合成される。
この時に関与する酵素は何?
クレアチンキナーゼ
酸素の供給が十分ある時は、
( )が好気呼吸によって二酸化炭素と水にまで分解される。
酸素が不十分な場合は、
グリコーゲンは解糖によって分解され、( )が生じる。
グリコーゲン
乳酸
光で瞳孔が収縮する反射を何という?
対光反射
光で瞳孔が収縮するのに必要な筋肉は?
神経系は?
瞳孔括約筋
副交感神経系
瞳孔が散大するのに必要な筋肉は?
神経系は?
瞳孔散大筋
交感神経系
*交感神経
fight or flight
静止電位=( )の平衡電位
活動電位=( )の平衡電位
静止電位=(Kイオン)の平衡電位
活動電位=(Naイオン)の平衡電位
神経と筋肉はなぜ興奮性細胞といわれる?
イオンの膜透過性を変化させることで
膜電位を変えることのできる細胞だから。
ニューロン上を活動電位が伝わることを何という?
伝導
神経伝達物質の放出には、
( )にCaイオンが流入することが必要である。
ニューロン
樹状突起を介して神経伝達物質を受容すると何が発生する?
シナプス後電位
興奮性神経伝達物質を受容すると
発生するのは何?
興奮性シナプス後電位
(EPSP)
*EPSPが閾値を超えると活動電位が発生する。
抑制性神経伝達物質を受容すると発生するのは何?
抑制性シナプス後電位
(IPSP)
*IPSPは活動電位の発生を妨げる。
神経系は外界の情報を処理して、
最終的には筋肉はと腺によって刺激に対する反応を示す。
骨格筋を支配する神経系が( )、
心筋・平滑筋・腺を支配する神経系が( )。
骨格筋を支配する神経系:体制神経系
心筋・平滑筋・腺を支配する神経系:自律神経系
骨格筋は横紋筋の随意筋で、
( )神経で支配され、
( )で神経から分泌されたアセチルコリンを受容する。
運動神経
神経筋接合部
*骨格筋の運動は体性神経系が支配する。
骨格筋が収縮しないとき、
アクチンとミオシンの架橋は( )が妨害している。
トロポミオシン
骨格筋に活動電位が発生すると
( )を経由して( )からCaイオンを放出させる。
T管
筋小胞体
Caイオンは( )と結合し、
その複合体は( )の立体構造を変化させるため、
アクチンとミオシンが架橋できるようになる。
トロポニン
トロポミオシン
*ミオシンの頭部はアクチンと
架橋構造を作り、
かつATPase活性を持つ。
筋肉は( )を利用して
ATPを速やかに合成する。
クレアチンリン酸
自律神経系は大きく分けて2種類。
相互ほぼ反対の作用を持つがそれらを何という?
交感神経系 (fight or flight)
副交感神経系
心臓や消化管を支配する副交感神経は
延髄から出る( )神経の中を走る。
迷走
副交感神経は効果器に対して( )性の連絡を作る。
交感神経は効果器に対して( )性の連絡を作る。
副交感神経系:アセチルコリン
交感神経系:ノルアドレナリン
桿体は( )に分布し、
暗所で働き、色の識別は出来ない。
錐体は( )に分布し、
明所で働き、
色の識別が出来る。
桿体:網膜全体
錐体:黄斑
焦点距離の調節はどのようにして行われている?
毛様筋とチン小体が水晶体の厚みを変える。
中耳の耳小骨を構成する3つの骨は?
ツチ骨
キヌタ骨
アブミ骨
次の機能を担う脳の部位は?
呼吸中枢が存在し、生命維持に必須の部位
延髄
次の機能を担う脳の部位は?
運動野が存在する。
前頭葉
次の機能を担う脳の部位は?
運動性言語中枢が存在する。
前頭葉
次の機能を担う脳の部位は?
感覚野が存在する。
頭頂葉
次の機能を担う脳の部位は?
感覚性言語中枢が存在する。
側頭葉
次の機能を担う脳の部位は?
対光反射の中枢がある。
中脳
次の機能を担う脳の部位は?
運動の調節を行い、
橋を介して脳の他部位と連絡する。
小脳’
次の機能を担う脳の部位は?
視覚野が存在する。
後頭葉
内耳にあり、
体の傾きを感知している部位を何という?
前庭
内耳にあり、
体の回転の方向を感知している部位を何という?
半規管
前頭葉の運動性言語中枢を何という?
Broca野
*言語の表れ
側頭葉にある、
感覚性言語中枢のことを何という?
Wernicke野
*言語の了解
心筋の活動電位の持続時間は骨格筋のそれよりも長いが、
その主な要因となるイオンは?
Ca^2+
*骨格筋でも心筋でも、活動電位はNa^+の透過性亢進により発生するが、
心筋の場合、Na^+に次いでCa^2+の透過性が亢進して、活動電位の持続時間が延長する。
Na^+チャネルよりCa^2+チャネルの方が開口時間が長いからである。
骨格筋標本をリンゲル液に浸す
骨格筋の支配神経を電気刺激を与える
→骨格筋が収縮した
リンゲル液にEDTAを加えてCa^2+をキレート
神経に電気刺激を与える
→影響は?
→筋収縮は起こらない
神経伝達物質の放出が起こらず、筋収縮が起こらない。
*細胞外液にCa^2+がない →電位依存性のCa^2+チャネルを介した 神経細胞へのCa^2+流入が起こらない。 →神経伝達物質(アセチルコリン)の放出が起こらない。 →骨格筋収縮は起こらない。
視細胞二’含まれる色素タンパク質のうちX染色体にコードされているのは?
赤色色素
緑色色素
*赤緑色覚異常がX染色体劣性に遺伝する原因。
自然免疫に働く受容体で、
動物細胞にない生化学的構造を認識するのは?
Toll様受容体(TLR)
RNAウイルスの耐性株がDNAウイルスの耐性株に比べて出現しやすい理由は?
RNAは比較的不安定
RNAポリメラーゼや逆転写酵素は忠実度が低い(エラー率が高い)
膝の直下にある膝蓋腱をたたくとき,
大腿(だいたい)四頭筋が収縮して反射的に
下腿が前方へ伸展する現象を何という?
膝蓋腱反射
しつがいけん
膝蓋腱反射について。
腱につながった大腿の筋肉が引き延ばされたという情報が( )に伝えられると、
脊髄内の( )を経て( )に送られる。
脊髄
反射弓
運動神経
膝蓋腱反射では
筋肉の長さを一定に保つための反射が起こるが
その反射を何という?
伸張反射
筋肉を支配する2種類の神経について。
ー運動指令を伝える( )性の線維
ー筋肉の長さや張力を( )神経系に伝える( )性の線維
ー運動指令を伝える(遠心)性の線維
ー筋肉の長さや張力を(中枢)神経系に伝える(求心)性の線維
耳の内部で音圧を増幅する機構は
中耳の中にある( )である。
鼓膜と繋がっている方から( )、( )、( )の順番に接続され、
( )へと振動が伝えられて音として認識される。
中耳の中にある(耳小骨)である。
鼓膜と繋がっている方から(ツチ骨)、(キヌタ骨)、(アブミ骨)の順番に接続され、
(蝸牛)へと振動が伝えられて音として認識される。
耳の音圧を増幅する2種類の仕組みとは?
接触面の面積の比による増幅
テコの原理による増幅
*これらを組み合わせることによって20倍以上に音を増幅している。
脊髄反射の経路は?
受容体→( )→( )→( )→作動体
このような興奮の伝達経路を何という?
受容体→(感覚神経)→(脊髄)→(運動神経)→作動体
反射弓
随意運動の経路は?
受容体→( )→( )→( )→( )→( )→( )→( )→作動体
受容体→(感覚神経)→(脊髄灰白質)→(脊髄白質)→(大脳)→(脊髄白質)→(脊髄灰白質)→(運動神経)→作動体
*灰白質は神経細胞体を多く含み、
白質は軸索が集まった部分である。
細胞外液を0としたときのそれぞれの平衡電位の符号は? Na K Cl Ca
Na: +
K: -
Cl: -
Ca: +
血管内に分泌される生理活性物質を何という?
ホルモン
骨格筋を支配する運動ニューロンの軸索末端は、
骨格筋の細胞膜と( )を形成する。
神経筋接合部
*神経筋接合部は実際上シナプスと同じ構造を持つと考えられる。
交換神経系の節前ニューロンの細胞体が主に存在するのは?(2つ)
胸髄
腰髄
副交換神経系の節前ニューロンの細胞体が主に存在するのは?(2つ)
延髄
仙髄
交感神経系の節前ニュートンと節後ニューロンが主に放出する神経伝達物質はなに?
節前のニューロン:アセチルコリン
節後のニューロン:ノルアドレナリン
副交感神経系の節前ニュートンと節後ニューロンが主に放出する神経伝達物質はなに?
節前ニュートン:アセチルコリン
節後ニュートン:アセチルコリン
有名な例外として、
交感神経系の節後ニューロンで、
効果器が汗腺の場合のみに放出される神経伝達物質とは?
アセチルコリン
*汗腺以外ではノルアドレナリン
ブドウ膜と総称される3つとは?
虹彩
脈絡膜
毛様体
水晶体の厚みの調節に最も関係が深いのは?
毛様体
瞳孔の大きさに最も関係が深いのは?
虹彩
「白目」の白色は、主にどの部分の色調で決まる?(2つ)
強膜
結膜
*主に強膜が白いからで、
結膜は眼球と眼瞼を結ぶ粘膜なので眼球そのもではないが、強膜の上は結膜が覆っているので白色にも影響するといえる。
「茶目」の茶色は、主にどの部分の色調で決まる?(1つ)
虹彩
「黒目」の黒色は、主にどの部分の色調で決まる?(2つ)
網膜
脈絡膜
中耳内の気圧と大気圧では
どちらが高い?
中耳内
虹彩は( )筋を含み、
交感神経、副交感神経の作用で伸縮する。
平滑筋
*これに伴って瞳孔は縮小したり散大したりする。
もう様態はレンズの方に伸び、
レンズに付着する部分を( )という。
チン小体
*チン小体も平滑筋を含み、
レンズの厚みを調節することで遠近調節を行うが、華麗に伴ってこの作用は低下し、老眼となる。
網膜の視細胞、神経節細胞、連絡神経細胞を眼球の内側から順に並べると?
神経節細胞→連絡神経細胞→視細胞
網膜の神経節氏亜棒jの軸索は視神経を形成し、
( )で交叉する。
視交叉
視交叉の後の軸索は( )を形成し、
( )に向かって走る。
視索
視床
視床の外側膝状体という部分でシナプスを形成し、
外側膝状体から( )に向かって軸索が伸びる。
後頭葉
外側膝状体から後頭葉に向かって伸びている軸索は無数にあるが、脳全体に広がるように走っている。これを何という?
視放線
*最終的には後頭葉の視覚中枢(視覚野)に収束する。
感覚の( )中枢とは、その感覚を伝える軸索が集結する部位である。その周囲には( )中枢がある。
一次中枢
二次中枢
*通常は感覚の中枢と言ったら一次中枢を指す。
聴覚刺激の一次中枢は( )にある。
側頭葉
体性感覚とは温痛覚、触角、関節位置覚などの一般の知覚のことである、この一次中枢はどこにある?
頭頂葉
言語が了解できなのはどこに異常があると考えられる?
感覚性言語中枢
(Wernicke野)
*Wernicke野は聴覚の一次中枢に隣接して存在し、聴いた言語を理解する部位である。
大脳では皮質にニューロンの細胞体が存在する。大脳皮質は内部に向かって陥入し、脳溝構造を形成している。
大脳皮質が脳溝構造を形成している意義は?
脳溝構造を形成すつことで限られた容積の中で皮質の表面積を増やし、皮質に多くのニューロンを配置することが可能になった。
骨髄外で分化する唯一の血球とは?
T細胞
*リンパ球→CD4(+)→T細胞 @胸腺
分泌型の免疫グロブリンを何という?
抗体
抗体をさかんに分泌するB細胞を何という?
形質細胞
抗体が抗原に結合して引き起こすことを3つ
中和
補体の活性化
オプソニン化
微生物などの抗原に抗体や補体が結合することにより抗原が食細胞に取り込まれやすくなる現象を何という?
オプソニン化