グループH「その他」 Flashcards

1
Q

N1 は N2 と相まって

N1 と N2(と)が相まって

A

意味「N1とN2の両方が一緒になって、もっと」「N1とN2が結びついて〜」
ー「N1 と相まった N2」という形もある
ー「ある物や事柄がプラスされ、より一層効果が得られる」という意味
ー「Aが関係して、その傾向やある特徴が強くなっている。」といいたい時に使う

「例文」

  1. 彼女の持って生まれた素質は、人一倍の努力と相まって、見事に花を開いた。
  2. お化けがでると言われているこの屋敷は、濃い霧と相まって、不気味な雰囲気に包まれていた。
  3. 沖縄の海は真っ白な砂と相まってとてもきれいでした。
  4. ここ数年の干ばつは内戦の激化と相まって、多くの難民を生んだ。
  5. 緊張とプレッシャーが相まって、口から心臓が飛び出そうだ。
  6. 悪寒と高熱が相まって、起き上がることすらできない。
  7. 人気バンドの日本公演は光の演出とも相まって幻想的なムードに包まれていた。
  8. 休日と好天が相まって、行楽地はどこも大変な賑わいだった。
  9. 自然環境と歴史とが相まって国民性を形作るのだろうか。
  10. そのブランドは、大人っぽさと可愛らしさが相まったデザインが特徴でで、中学生に人気だ。
  11. そのお菓子の甘さとしょっぱさが相まった味にはまってしまい、毎日のように食べている。
  12. 少子高齢化と人口の東京集中化が相まって、これまで地方で守ってきた伝統文化はなくなりつつある。
  13. 高齢者はもともと体内水分量が少ないことと、喉の渇きを感じにくくなっていることとが相まって熱中症になりやすい。
  14. 地方の活性化と健康ブームとが相まって、日本の温泉が注目されています。
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2
Q

N+は/が+後を絶たない

A

意味「❌マイナスのことが次々と起こって、なくなることがない」
ー❗ 主にマナー違反や暗い事件、嫌な噂についてなど、ネガティブなことが途絶えないことについて用いられる
ー観光客が増えることや良い噂が次々と出てくることのように、ポジティブなことが続くことについても用いることができる

「例文」

  1. 罰則が強化されたにもかかわらず、飲酒運転は後を絶たない。
  2. どんなにパトロールをしても、粗大ごみの不法投棄が後を絶たない。
  3. 後を絶たないタバコのポイ捨てを取り締まるべく、区は条例を制定した。
  4. この街から出ていく若者が後を絶たないので、過疎化と高齢化が同時に急激に進んだような気がする。
  5. 最近、この近所で不審火が後を絶たないから、燃えやすいものを家のそばに置かないよう気を付けてください。
  6. イベントの予告をしてから、問い合わせの電話が後を絶たない状態で困っている。
  7. ここで亡くなった男性の死を悼み、献花に来る人が後を絶たないそうだ。
  8. 不適切な動画をネットに投稿するバイトが続々と登場したせいで、莫大な損害を被る企業は後を絶たない。
  9. 観光客が増えたのは嬉しいが、ごみのポイ捨てをする人が後を絶たず、周辺住民はほとほと困り果てている。
  10. 新人ながら、彼女の魅力にハマってしまう新規ファンは後を絶たない。
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3
Q

<普通形>+(な)の

+ではあるまいか

A

意味「~ではないだろうか・~ではなかろうか」【推量】
ー「もしかしたらAかもしれない。」という意味で、遠回しに意見を言う時に使う

「例文」

  1. 政治家はもっと若者の声にも耳を傾けるべきではあるまいか。
  2. 山へ行った夫が予定を3日過ぎても帰ってこない。もしかして、遭難したのではあるまいか。
  3. この小説はあまり売れないのではあるまいかと心配していたが、それは杞憂だった。
  4. この調子なら、今年の売り上げ目標を達成できるのではあるまいか。
  5. 結婚したら名前を変えなければならないのは、変なのではあるまいか。
  6. このくもり空じゃ、今夜の花火大会は中止なのではあるまいか。
  7. 親世代の教育に対する考え方はもう古いのではあるまいか。
  8. 私がノーベル賞をもらえるなんて、夢なのではあるまいか。
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4
Q

N+をいいことに

<普通形>(な・である)+をいいことに

A

意味「~を都合のいい口実として」
ー❌マイナスのことをする・Bには話し手が良くないと思っていることが入る
ー「Aを都合よく利用して、Bをする。」という意味
ー❗「いいことに」=「いい機会に」「いい言い訳に」という意味が含まれている

「例文」

  1. 母親の入院をいいことに、彼女は夜遅くまで遊びまくっている。
  2. 先生が優しいのをいいことに、子供達は授業中もふざけてばかりだ。
  3. 相手が無知なのをいいことに金をだまし取るなんて、ひどい人だ。
  4. 娘は大学受験をいいことに、家のことを全く手伝おうとしない。
  5. 要望にはできるだけ応えるようにしているが、最近それをいいことに、無茶苦茶な依頼をする人が増えた。
  6. あの上司は部下が親切であるのをいいことに、仕事を任せて先に帰ってしまった。
  7. 部長が出張でいないのをいいことに、皆仕事の手を止めておしゃべりしている。
  8. 彼は成績が良かったのをいいことに、僕に対して偉そうな態度をしてきた。
  9. 彼はお金持ちであるのをいいことに、毎日違う女の人と遊んでいる。
  10. 彼女は顔が可愛いのをいいことに、毎日わがままばかりだ。
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5
Q

V(辞書形)+に至る・至った・至らない

N+に至る・至った・至らない

A

意味「最終的に~という段階になる」「~になる」
ー「色々なことがあったが、最終的に結果として〜になった」と言いたい時に使う

「例文」

  1. 兄は3カ月1日も休まず働き続け、過労死するに至った。
  2. 加害者が犯行に至った経緯は次の通りです。
  3. 現場に残っていた指紋が有力な証拠となり、犯人逮捕に至った。
  4. 部長の説得も虚しく、田中さんは十年勤めた会社を退職するに至った。
  5. 塾にも通って一生懸命勉強したが、結局合格には至らなかった。
  6. 長時間議論したが、最終的に結論を出すに至らなかった。
  7. 一人暮らしをしようかと考えているが、考えているだけでまだ実行には至っていない。
  8. いまだに規制を解除する基準には至っていない。
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6
Q

N・な形・い形 (辞書形)+といったらない

A
意味「とても~だ」「〜は普通じゃなくて、言葉で表せないほどAだ」「〜は最高にAだ」
ー❗ 驚き、喜び、非難などの程度を強調
ーいい意味にも悪い意味にも使える
ー「さ」をつける形容詞の名詞化もよく使う
ー以下の形もある
・<普通形>+ことといったらない
・<辞書形>+ったらない【カジュアル】
・<辞書形>(とい)ったら...【省略】

「例文」

  1. 息子の部屋の乱雑さといったらない。足の踏み場もないほどだ。
  2. その年は一人ぼっちのクリスマスだった。寂しいといったらなかった。
  3. 隣の部屋がうるさいといったらないよ。いつもパーティーで大きい音楽を流しているんだ。
  4. あの店の料理のおいしさといったらないよ。もちろん値段も高いんだけど。
  5. 彼の自慢話には腹が立つといったらない。
  6. 人からどう見られるか気にして、好きなことをあきらめるほど馬鹿馬鹿しいことといったらないよ。
  7. 言葉がわからなくて言いたいことが言えない時の悔しいことといったらなかった。
  8. 遅刻した上におごってくれなんて、彼女は図々しいったらない。
  9. 知っているのに教えてくれないなんて、不親切ったらない。
  10. 彼から結婚しようと言われた時の嬉しさといったら・・・。一生忘れらない。
  11. 今はこのような生活ができていますが、歌手として売れる前の苦労といったら・・・。
  12. 彼の驚いた顔ったら!
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7
Q

N+は否めない

A

意味「否定できない」【可能性・推量】
ー「〜である可能性がまだある(可能性)」「〜かもしれない(推量)」のニュアンスになる
ー「否めなくもない」=「否定できないこともない」で「ひょっとしたら否定できるかもしれない」という意味になる
⇒これはポジティブな内容を否定するときの婉曲表現になる

「例文」

  1. 彼は確かに性格は良くないかもしれないが、有能であることは否めない。
  2. 我が社では試験と面接によって新たな人材を採用していますが、現在の方法に限界があることは否めません。
  3. 二国間の外交交渉が長引けば、経済にも悪影響を与えることは否めず、1日も早い解決が望まれる。
  4. 期待はしているが新人が経験不足であることは否めない。
  5. 彼女の文章が稚拙なのは否めないが、興味深いのもまた事実だ。
  6. 社長の不倫騒動による会社のイメージダウンは否めません。
  7. 大変素敵な宿でしたが、建物の老朽化は否めません。
  8. このままでは契約を解除されてしまうことも否めないと思われます。
  9. この会社の定期昇給制度は不公平感が否めない。
  10. 次郎とは付き合っているわけではないが、彼氏感は否めない。
  11. やっと参加してくれる人を見つけたは良いが無理をさせている感じは否めない。
  12. 彼が優秀というのは否めなくもないよ。(=ひょうっとしたら彼は優秀ではないかもしれない)
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8
Q

N+をおいて(ほかに)~ない

A
意味「A以外には~ない」「Aのほかに、同じぐらい高く評価できるものはいない・ない」
ー❗「他に代わるものがない、Aだけだ」と強く言いたいときに使う
ー話者がAを高く評価しているときによく使う
ーN 部分には「人、時、所、方法」などを表す言葉が入る
ー後件には「〜ない」という否定の意味の文が来る

「例文」

  1. 結婚相手は彼女をおいては考えられない。
  2. 彼をおいてこの仕事を任せられる人物はいない。
  3. 世界を旅して歩くのは、学生時代の今をおいてないと思う。
  4. 彼は自分の才能を生かせる場はアメリカをおいてほかにないと旅立った。
  5. この経済問題について詳しく説明できるのは、佐藤教授をおいて他にいない。
  6. 私の人生にとって大事なのは、家族と一緒に過ごす時間をおいて他にない。
  7. 増税をおいて、少子高齢社会を救う手立てはないのだろうか。
  8. 彼女に結婚を申し込むなら、今夜をおいて他にない。
  9. もう30歳だし、今の仕事が楽しくないし、転職するなら今をおいて他にない。
  10. この秘密を知るものは我々をおいて他にはいない。これがどういうことを意味するかわかるよね。
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9
Q

N+に関わる

A

意味「~に関係する」「~重大な影響がある・Aに影響を与える」
ー❗ 過去の場合、「 Aに関わった〜」となる
ー主に N を修飾する時に使う
ー❗「命」や「生死」など重要なものに影響すると言いたい時に使う

「例文」

  1. 検査の結果、命に関わる病気ではないことがわかってほっとした。
  2. 「住所や電話番号など、プライバシーに関わることにはお答えできません」
  3. 週刊誌で犯人扱いされた。名誉に関わる問題なので、告訴しようと思う。
  4. 祖父は皿洗いをするなど、男のメンツに関わると思っていたらしい。
  5. 暗証番号に誕生日などの個人情報に関わるものを使うことは危険だ。
  6. セミナーは、外国人採用に関わる人々の不安をなくし、対策をサポートするために開催される。
  7. この本の編集に関わった全ての人々に感謝申し上げます。
  8. 今日の国会で日本語教育に関わる重大な案が決まる。
  9. 講義の後、学生から内容に関わる質問が相次いだ。
  10. ピアノが好きなので、将来は音楽に関わる仕事をしたいと考えている。
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10
Q

N+を限りに

N+限りで

A

意味「~を最後として」「Aを最後に、今まで続いていたBをやめる」
ー時を表す言葉(今日・今月・今年など)につくことが多い

「例文」

  1. 健康診断の結果が良くなかったので、今日を限りに酒もタバコもやめることにした。
  2. 松田選手は今シーズンを限りに引退するそうだ。
  3. 今回のツアーを限りに、私たちグループは解散することになりました。
  4. 駅前の喫茶店は今月を限りに閉店するそうだ。
  5. 今日を限りに、前の彼女のことはきれいさっぱり忘れよう。
  6. 今学期を限りに、私はこの学校を辞めます。
  7. 受験が近いので、今月限りでアルバイトをやめることにした。
  8. 仕事ばかり優先する彼とは今日限りで別れます。
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11
Q

N+にかこつけて

A

意味「本来は無関係なことを理由にして~」「〜を表向きの理由にして/〜を口実にして/~を嘘の理由にして」
ー❗「かこつける」=「直接関係しない他の事と無理に結びつけて、都合がよい理由にする/他のことのせいにする」という意味がある
ー後件は本当の目的や、他人に知られたら非難されることなどが続く・後件には、知られると非難を受ける事柄がが続くことが多い
ー❌騙してよくないことをする時に使われる

「例文」

  1. 父は毎週仕事にかこつけてゴルフに行っている。
  2. 学校に行きたくないので、母の病気にかこつけて休んでしまった。
  3. 見舞いにかこつけて病気へ彼の顔を見に行った。
  4. 東京出張にかこつけて、前から行きたいと思っていたディズニーランドへ行くことにした。
  5. 誕生日にかこつけて我慢していたお酒をたくさん飲んだ。
  6. 店員の小さいミスにかこつけて、無理な要求をするのは、迷惑客そのものだ。
  7. 孫が生まれてから、母は何かにかこつけてプレゼントを送ってくれる。
  8. ハロウィンにかこつけてばか騒ぎした若者が逮捕された。
  9. 取材にかこつけて好きな俳優と写真を撮ることに成功した。
  10. 政府はオリンピックにかこつけた詐欺に注意するよう国民に呼びかけた。
  11. 政治家は新元号にかこつけて自分の政策をアピールした。
  12. 息子は風邪にかこつけて勉強をサボりゲームばかりしている。
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12
Q

Vたら最後

V(た形)+が最後

A

意味「いったん~たら(もうどうしようもない・全てがダメになる)」「一旦Aをしたら、その後ずっとBだ/もとの状態には戻れない」「Aを始めたら、何があっても変わらない」
ー❌後ろには【悪い結果】【よくないこと】が入る
ー「〜たが最後だ。」という言い切りの方法もある
⇒後件に入る悪いことが省略されている

「例文」

  1. この漫画は面白い。読み出したが最後、やめられない。
  2. 母はカラオケが大好きで、マイクを握ったが最後、決して離そうとしない。
  3. このチャンスを逃したが最後、もう二度とチャンスは訪れない。
  4. 今度違反をしたが最後、免許停止は免れまい。慎重に運転しよう。
  5. 核戦争が勃発したが最後、地球は滅びてしまうだろう。
  6. 不正行為が見つかったが最後、もうその大学には入学できないでしょう。
  7. 太郎は寝たら最後、肩を揺らしても起きることはない。
  8. この機会を逃したら最後、彼女が君のところへ戻ってくることは二度とないよ。
  9. SNSに載せたら最後、明日には世界中の人が知ることだろう。
  10. ゲーム・オブ・スローンズという海外のシリーズを見出したら最後、続きが気になって宿題もできなくなるよ。
  11. 部長は一度言い出したら最後、みんなが賛成するまで諦めない。
  12. 政治家は汚職が明るみになったら最後だ。
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13
Q

V(テ形)+からというもの

A
意味「~てから前とは違い…だ」「Aしてから、ずっと同じ状態(B)が続いている/Aの後から、Bのようになった」
ー❗ ある行動がきっかけとなって、何か大きな変化があったことを述べる表現
ー❌あまり近い過去からの期間には使わない
ー助詞の「は」が一緒に使われることもある
ー「〜以来」より「てからというもの」の方が感情が伝わる表現

「例文」

  1. 日本へ来てからというもの、国にいる友達とは一度も連絡を取っていない。
  2. 母は70を過ぎてからというもの、すっかり物覚えが悪くなった。
  3. 初めて彼に会ってからというもの、いつも彼のことばかり考えている。
  4. ダイエットに成功してからというもの、おしゃれが楽しくてしかたがない。
  5. 今年に入ってからというもの、風をひいたり、インフルエンザにかかったり、よくないことが続いている。
  6. 息子は退職してからというもの、新しい仕事も探さず、家でずっとゴロゴロしている。
  7. お酒をやめてからというもの、頭痛が消え、毎朝6時に目が覚めるようになった。
  8. 東京に引っ越してきてからというものは、ほとんど車に乗らなくなりました。
  9. 世界的ピアノコンクールで優勝してからというもの、彼のコンサートのチケットは一瞬で売り切れるようになった。
  10. 就職してからというもの、大学時代の友人と会う時間が減り寂しく思っている。
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14
Q

N+(で)こそあれ
Vます形+こそすれ
*グループⅢするV = N+こそすれ
N・な形(辞書形)+に+こそなれ

A

意味「~はあっても/~しても/~にはなっても」
ー❗ 前の文章を肯定して、後にくる文章を強く否定する

✔️『こそすれ』:
❗❗ ⭕前の文章を肯定して、❌後にくる文章を強く否定する
ー逆説の接続詞の意味を持ち、後に続く文章には否定や打ち消しの助詞や助動詞などを使う
ー「~するけれども(ではあるが)、~は絶対にない」といった意味合い

「例文」

  1. 彼は財産こそあれ、身寄りのない寂しい身の上だ。
  2. 程度の差こそあれ、だれしも嫌いな人の一人や二人はいるのではないか。
  3. ここは、不便でこそあれ、緑が多くていいところです。
  4. 少し貧乏でこそあれ、家族と過ごせる時間が多いので幸せだ。
  5. 皆は反対こそあれ、賛成することはない。
  6. 突然の電話に驚きこそすれ、不審には思わなかった。
  7. そんなやり方は子供に不信感を抱かせこそする良い方向に向かわせることはあるまい。
  8. あなたを憎みこそすれ、実際に攻撃しようと考えたことはないよ。
  9. A国とB国の戦争は損失を残しこそすれ、利益を得ることはない。
  10. 間違いを指摘してあげたのだから、感謝こそすれ怒るのは筋違いだ。
  11. 「この投資は利益にこそなれ、絶対損になることはございません」
  12. 親は自分の子供を愛いこそなれ、子供を憎む無関心な親はいない。
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15
Q

V・い形[ーい]・な形[ーな]+ことこの上ない

A

意味「大変~だ・とても~だ」
ー❗ それよりも勝るものがないこと、より良い状態がないこと、既に極限であることを表す
ー良いことにも悪いことにも使える
ー感情・感覚を表す

「例文」

  1. あの厳しい部長との出張は、疲れることこの上ない。
  2. いつものことながら、社長のスピーチは長いばかりで、退屈なことこの上ない。
  3. 北海道でのホームステイはたった1週間だったが、楽しいことこの上なかった。
  4. 息子が初めて料理に挑戦しているところを見ていたが、危なっかしいことこの上なかった。
  5. 彼がいると安心させられる。頼もしいことこの上ない。
  6. こんなにも良くして頂いて、嬉しいことこの上ない。

【慣用表現】
『この上ない』=「これ以上のことはない・最上である・一番の」
1. 子供達をこの上ない危険にさらし、怖い目にあわせたのだから、あなたには、きちんと責任を取ってもらいますからね。
2. あの偉大な作家の先生から受賞のお祝いの言葉をいただけるなんて、この上ない喜びである。
3. 空はこの上ないぐらいの青空で、鳥がさえずり、目覚めもよく、とても素晴らしい朝だった。
4. この上ない不安に襲われたので、今日は健太くんに会うのを止しておこうかと思う。
5. 学校のアイドルだったトモコちゃんと再会し、結婚することができたんだなんて、この上ない幸せだ。
6. 初めて対面した我が子は、この上なく可愛らしかった。

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16
Q

N+もさらことながら

A

意味「~ももちろんだが」「Aはもちろんでそうあるが、Bは一層である」「〜は当然そうだが、その他にも...だ」
ー❗(後ろを強調) BにはAより強調したいことが入る/文の後の内容が強調される

「例文」

  1. 結果もさることながら、原因が問題だ。
  2. 進学先の決定については、親の希望もさることながら、本人の希望が第一だろう。
  3. A社は製品の性能の良さもさることながら、アフターケアの良さで客の信頼を得ている。
  4. 初めて住んだ外国では、言葉もさることながら、生活習慣の違いに戸惑うことが多かった。
  5. 彼女は外見もさることながら、その高い演技力が多くの監督に評価されている。
  6. 会話力を上げるには授業もさることながら、学校の外でも積極的に日本語を使うことが重要だ。
  7. コスト削減もさることながら、業務の効率化を計り、残業をなくすことから取りかかるべきだ。
  8. 地震そのものによる被害もさることながら、直後の火事などによって命を落とす人も少なくない。
  9. 一流選手はその技術もさることながら、精神力と体力も備わっているものだ。
  10. 彼のプレゼンは内容もさることながら、話し方がわかりやすくとても素晴らしいものだった。
17
Q

V(辞書形)+につけ(て)

A
意味「~した場合はいつも」
「例文」
1. 試験での失敗を思い出すにつけ、悔しさが蘇る。
2. 官僚の汚職事件を見るにつけ聞くにつけ腹が立つ。
3. 母の苦労を見るにつけ、子ども心に胸が痛んだ。
4. 日本チームの活躍の様子をテレビで見るにつけて、勇気がもらえる。
5. 彼の「明日からダイエットする」という言葉を聞くにつけ、つい笑ってしまう。
6. 子どもが笑うにつけ、信じられないほど嬉しい気持ちになる。
7. 災害の様子を聞くにつけ、私も役に立つことをしたいと強く感じる。
8. 彼女の小説を読むにつけ、人間が生きる意味は何かと考えさせられる。
9. 国の家族の写真を見るにつけ、帰りたくてたまらなくなる。
10. 昨日恋人に言われたことを思い出すにつけ腹が立つ。
【慣用表現】
・『何かにつけ(て)』=(どんなことにでも・どんな場合でも)
・『何事につけ(て)』=(機会がある度に)
「例文」
1. 私は幼い頃から、何かにつけて優秀な姉と比べられ、嫌な思いをしてきた。
2. 鈴木さんは友達と騒ぐのが好きで、何かにつけてパーティーを開いている。
3. 課長は私のことが気に入らないらしく、何かにつけて嫌味を言う。
4. 外見が美しい人は何かにつけ得をしているように思う。
5. 新しい部長は何事につけ、慎重に進めるタイプだ。
18
Q

V(テ形)+の+N

A

意味
①「Vして行う+行為を表すN」
「例文」
1.「昨年出産したスミス選手、今回はそのお子さんを連れての来日です」
2. 最近はホテルに泊まっての受験が一般的になり、大学が斡旋してくれることも多い。
3. 本校では最新の機械を使っての実習が多いので、社会に出てすぐに役立つ技術が身に付けられる。
4.(チェロ奏者)「私たちはピアニストと違って、大きな楽器を持っての移動だから大変なんです」
5. インターネットを使っての申請も可能だ。
6. ギターを抱えての移動は何かと不便だ。
7. 現在、zoomを使ってのオンライン飲み会が流行っている。
8. ペットを連れてのご入店はできません。

②「~した上での」
「例文」
1. 慎重な石田さんのことだから、転職はいろいろ考えてのことだろう。
2. この番組を見てのご感想をお寄せください。
3.「ねえ、あの箱、クリスマスプレゼントでしょ。何が入ってるの」「それは見てのお楽しみ」
4. このアイディアを商品化するのは難しいというのが、いろいろ試してみての結論だ。
5. 「誕生日プレゼント買ってきたよ」「なになに?」「それは見てのお楽しみ」
6. 社員にリモートワークをやってみての感想を聞いてみたら、多くの人がこのまま続けたいと答えた。
7. 彼が地元から離れなかったのは、母親を心配してのことだった。
8. 私が食生活に気を付けているのは、健康面を第一に考えてのことだ。

③ 形『AはBてのことだ』=(の理由、目的)
ーAを実現するために必要な条件をBで述べる文型/BはAの必要条件となるので、Bが無ければAも成り立たない
ー後件であるBを強調している
「例文」
1. 親が子供に厳しくするのは、子供の将来を思ってのことだ。
2. 株を買ったのは老後の生活資金にと考えてのことだったが、それが値下がりして大損してしまった。
3.「禁煙してって言うのは、あなたの健康を願ってのことなのよ」
4. 最近の清涼食料が健康を前面に出して宣伝しているのは、生活習慣病を気にする中年世代を狙ってのことだ。
5. 今回の決定は君を思ってのことだ。悪く思わないでくれ。
6. 彼がここまで野放しにされていたのも、裏で糸を引く奴がいてのことだ。
7. 本件への対応が早かったのは、事態の緊急性を鑑みてのことだ。
8. 今の自分がいるのは、Aさんのあの時の言葉があってのことです。
19
Q

V(辞書形)に + V(可能形)ない

A

意味「~たくても~できない」「Vしたいけど、理由・事情があってできない」
ー❗ グループ3の V の場合、「〇〇するに、〇〇できない」はくどいので、「〇〇するに、できない」と2回目の言葉を省略する方が自然
『違い』
・「V(辞書形)+に+ V(可能形)の否定形」=心理的な理由で何かができない時
・「V(意向形)+にも+ V(可能形)の否定形」=物理的・身体的な理由である場合が多い

「例文」

  1. 買ったばかりのケータイを無くすなんて、泣くに泣けない。
  2. 分からないことがあったのだが、そんなことも知らないのかと笑われそうで、聞くに聞けなかった。
  3. 「私が離婚したのには、言うに言えない事情があるんです」
  4. 「岡田、バナナの皮で滑って転んだんだって。漫画みたいだろ。でも、それで骨折して入試を受けられなかったっていうんだから、笑うに笑えないよな」
  5. 部長には相談にのってもらったので、やっぱり仕事を辞めたいなど言うに言えない。
  6. この服はずっと着ていないが、色々な思い出がありすぎて捨てるに捨てられない。
  7. 明日からまた忙しい日々が始まると思うと、日曜の夜は寝るに寝られない。
  8. 彼女から1週間も連絡が来なくて、勉強するに(勉強)できない。
20
Q

V・い形(普通形)+の何の(って)

A
意味「とても~だ」「すごく~」
ー❗「〜の何の(って)」=「〜の〜ないの(って)」の短い形
ー驚きや感嘆の程度のすごさを説明するときに使う話し言葉
ー後件には、そのために生じたことを述べることが多い
ー❗ より程度を強調するときは「もう」を一緒に使う

「例文」

  1. 彼の食べ方といったら早いの早くないの、私が『いただきます』と言っている間に、もう食べ終わっているくらいなんだ。
  2. 昨日、初めて親知らずを抜いたんだけど、もう痛いの痛くないのって、泣きそうになったよ。
  3. 息子の成長した姿を見て、感動するのしないのって、嬉しくて涙が出ました。
  4. このケーキもうおいしいのなんのって、驚いたよ。
  5. ハワイはもう暑いのなんのって、死ぬかと思ったよ。
  6. 彼女の部屋ときたら汚いの何のって、とても女の子の部屋とは思えないよ。
  7. 「今日の試験どうだった?」「いや、難しかったの何のって・・・」
  8. いやあ、あの時は驚いたの何の、腰を抜かしそうだったよ。
  9. 肉体労働のアルバイトをしている。疲れるの何の、家に帰ると寝るだけの毎日だ。
  10. 驚いたの何のって、久々に実家に帰ったら駅前ががらっと変わっていました。
  11. 自分が作った料理がまずいの何のって、もう料理は作らないことに決めました。
  12. 友達とカラオケに行ったら、うまいの何のって、びっくりさせられました。
  13. あのお化け屋敷は怖いの何のって、鳥肌が止まらなかったよ。
  14. このスマホは使いにくいの何のって、前の機種に変更したいよ。
  15. アイドルのかっこいいの何のって、結婚したいぐらいです。
21
Q

V(辞書形)+ばかり だ/に/の

A
意味
①「程度の高さを表す比喩」
ー比喩表現を使って「(程度が)とても〜だ」と言いたい時に使う
ー決まった言葉にしか使われる
【慣用表現】
・『輝くばかり』=(まるで輝いているかのように〜/とても美しい~)
・『まばゆいばかり』=(光が強くて目を開けていられないくらいの〜/とても美しい~)
・『透き通るばかり』=(まるで透き通っているかのように〜)
・『目を見張るばかり』=(目を大きく開いて驚く・感心する)

「例文」

  1. 花嫁は輝くばかりの美しさだった。
  2. 高木さんの上達ぶりは目を見張るばかりだ。
  3. 彼女の透き通るばかりの肌の白さが印象的だった。
  4. 夜空に満天の星がまばゆいばかりに輝いていた。
  5. あの指輪は輝くばかりの美しさだったね。
  6. まばゆいばかりの夏の陽の光を浴びる。
  7. 彼女のまばゆいばかりの笑顔はステキだ。
  8. 「彼女は毎日5時間ぐらい日本語を勉強しているそうだよ」「すごいね。彼女、目を見張るばかりの上達を見せているもんね」
②「準備が完了し、あとは~するだけの状態になっている」
「例文」
1. 出発の準備はすべて終わった。後は迎えの車が来るのを待つばかりだ。
2. 試合開始の笛を待つばかりという時に、突然一人の選手が倒れてしまった。
3. フルコースの料理を作り、後はステーキを焼くばかりになって、ワインを買い忘れていたことに気が付いた。
22
Q

V(ナイ形)[ない⇒ん]+んばかり だ/に/の

A

意味「まるで~しそうな様子だ」「今にも~しそうだ」
ー❗ 今にもAをしそうなほどのパワーや迫力があるという意味
ー程度が非常に高いと感じる時に使う
ー話し手自身の様子には使う

「例文」

  1. 外を見ると、今にも雨が降り出さんばかりの空模様だった。
  2. 彼女は早く帰れと言わんばかりの顔で私を睨みつけた。
  3. 母親は息子のT大学合格を知って、飛び上がらんばかりに喜んだ。
  4. 燃えている家の中に子供がいると知った父親は、火の中に飛び込まんばかりだった。それを消防士が必死に止めた。
  5. 新車の発表会には、会場からあふれ出さんばかりの客が詰めかけた。
  6. 歌を終わると、会場は割れんばかりの拍手に包まれた。
  7. 部長の態度は、今回の失敗は僕の責任だと言わんばかりだ。
  8. 東京の街を歩いていると、あふれんばかりの広告が目に入ってくる。
  9. ミラーさんは「彼女と結婚させてください」と頭を畳につけんばかりにお願いした。
  10. 彼女の彫刻は細かい部分まで丁寧に作られており、今にも動き出さんばかりだ。
  11. 夫が空港の出口に見えたとき、子供はこぼれんばかりの笑顔で駆け寄った。
  12. 父親に叱られた息子は、今にも泣き出さんばかりだ。
  13. 悲しい事故のニュースを見て、胸が張り裂けんばかりの気持ちだ。
  14. おしゃれが好きな妹のクローゼットは、いつもはち切れんばかりの服が入っている。
  15. 東京の街を歩いていると、あふれんばかりの広告が目に入ってくる。
23
Q

N・イ形・ナ形(辞書形)+にもほどがある

V(辞書形/ナイ形)+にもほどがある

A

意味「許される限度を超えている」「~にも限界がある」
ー相手の行為が限度を超えていて、それを非難する際に使う
⇒ 良い意味の言葉(良い人、優しい、真面目)などと接続しても、そのレベルが常識を超えすぎていて、結局は良くないという非難の意味になる
ー❗「~過ぎる」「~過ぎ」がよく一緒に使われる

「例文」

  1. こんな落書きをするなんて、悪戯にもほどがある。
  2. こんなに仕事をためるなんて、怠けるにもほどがある。
  3. 図々しいにもほどがある。借りた金も返していないのに、また貸せとは。
  4. おい、お客様の前でなんだその態度は。失礼にもほどがあるぞ。
  5. 途中で仕事を投げ出すなんて、無責任にもほどがある。
  6. 最近の若者はこの程度のことで落ち込んで会社に来なくなるんて、情けないにもほどがある。
  7. 部下が急に退職すると言って、それから全く戻ってこない。非常識にもほどがある。
  8. いくら新入社員だからといっても、仕事ができないにもほどがある。
  9. 他は誰に対しても優しくて、私と一緒にいても、困っている人がいたらすぐ助けに行ってしまう。でも、優しいにもほどがある。
  10. たくさん食べるのはいいことだけど、食べ過ぎにもほどがあるよ。
  11. 今年の試験はとても簡単だったけど、これじゃ皆が合格してしまうよ。簡単過ぎるにもほどがあると思う。
  12. もし私の両親が死んだらどうするかって?冗談にもほどがあるよ。
  13. 冗談でも人を傷つけるようなことは言っちゃだめだよ。冗談にもほどがあるって言うでしょ?
  14. 学生のお笑いのレベルなんて、馬鹿馬鹿しいにもほどがある。
  15. 彼女の天然な性格が可愛いと思っているけど、最近は天然にもほどがあると感じている。
  16. 頑張るのはいいことだけど、自分の身体が一番大事だよ。頑張り過ぎるにもほどがあると思うよ。
  17. また、嘘か・・・。嘘をつくにもほどがあるぞ。
24
Q

N・い形+紛れに

例:「苦しまぎれに」

A
意味「~のあまり、何かをする」
「例文」
1. 首を絞められた彼女は、苦し紛れに彼の髪をつかんだ。
2. 親に叱られ、悔し紛れにドアを蹴飛ばした。
3. 電車内でマナーの悪さを注意された男が、腹立ちまぎれに相手をなぐって逮捕されたそうだ。

形『(が・に)紛れる』=(他と入りまじってわからなくなる)
「例文」
1. 人込みに紛れて逃走する。
2. 寂しい時、テレビでお笑い番組を見ると気が紛れる。

【慣用表現】『どさくさに紛れて・どさくさ紛れに』
意味「混乱している状況を利用して悪いことをしているさま」
ー❗「どさくさ」には、思わぬ出来事に混乱している状態という意味がある
「例文」
1. 火事などがあると、どさくさに紛れて物を盗む悪い人間がいる。
2. 盗みを働いた犯人を発見したので逮捕しようとしたが、市場で起こったどさくさに紛れて逃亡してしまったようだ。
3. 収賄容疑をかけられていた大物政治家が世間から激しく非難を受けていたが、超人気俳優と女優が結婚したニュースが報道されたことで追及を免れ、どさくさに紛れて国外へ逃亡した。
4. どさくさに紛れて悪事を働くのは絶対ダメ。
25
Q

N・V・い形・な形(普通形)+ならまだしも/はまだしも

A

意味「A ならまだいいが、ほかの場合はダメだ」「〜なら少しはいいが / 〜はまだ許容範囲であるが」
ー前件で許容範囲を述べ、後件でそれを超えていることを述べる

「例文」

  1. 「小学生ならまだしも、中学生にもなってまだこんなことが分からないなんて」
  2. 遅刻して走ってくるならまだしも、のんびり歩いてくるのだから腹が立つ。
  3. 黙っているだけならまだしも、一緒になって私の悪口を言うなんて許せない。
  4. こんなきつい仕事は、時給が高いならまだしも、安くては誰もやりたがらないだろう。
  5. 英語ならまだしも、スペイン語だと何を言っているのかさっぱりわからないし、困ったなあ。
  6. 子供ならまだしも、君はもう大人なんだから、それぐらい一人でできるでしょ。
  7. 長く付き合っているならまだしも、付き合って1ヶ月で結婚なんて信じられないよ。
  8. 友達ならまだしも、見ず知らずの人にお金を貸すのはちょっと・・・。
  9. 僕を殴るのはまだしも、僕の彼女を殴ったあいつは許せない。
  10. ホテルの部屋は、インターネットが使えないのはまだしも、シャワーも出ないのは困った。
26
Q

~とは/なんて+以て(もって)のほかだ

A
意味「~なんてとんでもない・怪しからん」
「例文」
1. 親からの仕送りを遊びに使ってしまうなんて、以てのほかだ。
2. 可愛がってくれたおばあちゃんを、ババア呼ばわりするとは以てのほかだ。
3. あんなやつに謝るなんて、以てのほかだわ。
4. そんな職業につきたいだなんて以てのほかだ。
5. 音楽家になりたいとは以てのほか!
6. あんな大学に行きたいとは以てのほかだ。
27
Q

N+をものともせず(に)

A

意味「~を全く問題にしないで」「〜に負けないで/〜を恐れないで/〜を気にしないで」
ー❗「普通ならAという危険や困難に気持ちが負けてしまうのに、勇敢に〜する」という意味
ー後ろにはそれにも負けずに〜すると頑張っている様子や強い意志などを表す言葉が来る
ー❗ 大きな危険や悪条件となる語につく(台風、病気、危険、周りの反対など)
ー他人の勇敢さを褒める文になる
ー話者自身のことには使わない

「例文」

  1. 田村選手は右手の怪我をものともせずに戦った。
  2. 父親は炎をものともせずに、燃え盛る火の中から子供を助け出した。
  3. 彼は周りの非難をものともせずに、自らの信念を貫いた。
  4. 15歳という年の差をものともせずに、二人は結婚した。
  5. サラリーマン達は台風をものともせずに、いつも通りの時間に出勤している。
  6. 彼女は父親の反対をものともせずに、結婚し彼を支えていく決意をした。
  7. 彼女は病気をものともせず、最期まで女優として活躍した。
  8. 5人の子供達は貧しさをものとももせずに、兄弟で支え合いながら生きている。
  9. 彼は世間の批判をものともせず努力を重ね、ついに夢を叶えた。
  10. A社は不況の影響をものともせずに、順調に業績を伸ばしている。
  11. その小柄の力士は体格差をものともせず、他の力士たちを圧倒した。
  12. 黒田さんは足の障害をものともせず、毎日明るく生きている。
  13. そのスケート選手は緊張やプレッシャーをものともせず、見事に滑りきった。
  14. 海賊たちは嵐をものともせず、海を渡りきった。
  15. 私が出会ったスラム街に住む子供たちは貧しさをものともせず、家族を支えながら強く生きていた。
28
Q

V・い形・な形(普通形)+とばかりに

V(命令形)+とばかりに

A

意味「実際には言わないが、そのような様子、態度で」「(実際にそうは言ってないけど)今にも〜と言い出しそうな、様子だ/行動をする」
ー話し手自身の様子には使わない

【慣用表現】
『ここぞとばかりに』=(この時とばかりに)

「例文」

  1. 彼は私の話が退屈だとばかりにあくびをした。
  2. 大学に入学すると、目的は達成したとばかりに遊び始める学生がいる。
  3. 話し合いの最中なのに、A子は自分には関係ないとばかりに出て行ってしまった。
  4. 冷たい風が泣けとばかりに私の胸を揺さぶった。
  5. 家へ帰ると、ポチは「待ってました」とばかりに尻尾を振った。
  6. 課長はこれ以上言うなとばかりに、田中さんの方を睨んだ。
  7. ゴールの前が大きく開いたので、佐藤選手はチャンスとばかりにボールを蹴った。
  8. まだ試験中なのに、学生は「あきらめた」とばかりに眠り始めた。
  9. 北京で食べた麻婆豆腐は「これが本場の味だ」とばかりに辛かった。
  10. もう話したくないとばかりに、子どもは部屋のなかに入ってしまった。
  11. 先週夏のセールが行われていたので、妻はここぞとばかりにブランド品を買っていた。
  12. あの人に恋人が居ないことを知り、ここぞとばかりに告白した。