グループC「ものの様子や性質を表す」 Flashcards

1
Q

~からある・~からする・~からの

N『数量』+ からある・からする・からの

A
意味「~か、それ以上する」・「〜以上する・〜以上ある・〜以上の」・「〜もする・〜もある 」
ー「Aからある/からする/からのB」は「A(数量)もあるB」「実際はA以上ある」という意味
ー⭕数量や程度が大きいことを強調する言い方
ー前には「具体的な数量を表す語」が来る
✔️『使い分け』
①「〜からする」→ 値段
②「〜からある」→ 距離・重さ・高さ・広さ・大きさ
③「〜からの」→ 人数・資産
「例文」
①「〜からする」
1. 50万円からする時計を盗まれたそうで、その男性は、すっかり落ち込んでいた。
2. 会場には、1台数千万円からする超高級車も展示してあった。
3. 彼氏が100万円からする指輪をくれた。
4. トムさんとレストランに行った時に、10万円からするワインを注文した時は正直驚いた。
5. 彼氏が100万円からする指輪を誕生日プレゼントに買ってくれた。

②「〜からある」

  1. 20キロからある道のりを歩いて行かなければならないなんて。気が遠くなる。
  2. 体調 3メートルからある大きなマグロが釣り上げられた。
  3. ピラミッドを作るために2.5トンからある岩を毎日ソリで運んだそうだ。
  4. 人気バンドのコンサートチケットを買おうとしたら、2000席からあるシートが一瞬にして売り切れ、買えなかった。
  5. 祖母は200枚からある年賀状を毎年お世話になった人たちに送っている。

③「〜からの」

  1. オリンピックの抽選には、600万人からの応募者が殺到した。
  2. 昨日の事故で、100人からの人がケガをした。
  3. 中村選手は30メートルからのロングシュートを決め、チームを勝利に導いた。
  4. 激しい豪雨から2ヶ月経ったが、900人からの人々が避難生活を続けている。
  5. 新しい条例へ抗議するデモが行われ、200万人からの人々が通りに集まった。
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2
Q

~からなる

N(辞書形)+からなる

A
①「~か、それ以上にもある」
⇒ 前には「具体的な数量を表す語」が来る
「一緒に使う言葉」
⇒「~センチ・~メートル」からなる
1. この辺りは、2000メートルからなる高い山がいくつも連なる。
② 意味
「~から出来ている」・「〜で作られている」・「〜で構成されている」
ー前には「それを構成する要素」が来る
ー⭕物事を構成する要素や材料を表す単語について、それらで全体が成り立っていることを表す
ー⭕この「から」は原材料を表しているため、同じ原材料を表す格助詞「で」や複合助詞「によって」に言い換えることができる
✔️例文③のように「AとBからなる」という形もある
✔️例文④のように「〜からなっている」という形もある
「一緒に使う言葉」
⇒「~棟・~任・グループ・要素」からなる

「例文」

  1. この会は、約 50の団体からなる大きな組織です。
  2. 大部分が熱に弱い化学物質からなるので、取り扱いに注意が必要だ。
  3. 水は水素と酸素からなる。
  4. この映画は3部作からなっている。
  5. フィリピンは 7500以上の島からなる国です。
  6. 銀河系は1000億個の恒星からなっている。
  7. 旧約聖書は39巻、新約聖書は27巻からなっている。
  8. 子どもに「宇宙は何からできているの?」と聞かれた。
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3
Q

~に上る

N + に上る

A
意味「~にも達する」
ー⭕量が非常に多いことを表す
ー前には「具体的な量を表す語」が来る
「一緒に使う言葉」
⇒「~人・~円・~校・~社・~ヵ国」に上る

「例文」

  1. 「札幌雪祭り」には、毎年 200万人に上る観光客が訪れる。
  2. 新聞によると、現在、国内の失業者の数は 300万人に上るそうだ。
  3. この間に日本赤十字社に寄せられた募金は、合計で 5000万円に上った。
  4. 今年、日本語を勉強する外国人の増加数は20%に上った。
  5. 彼女のファンの数は100万以上に上った。
  6. その事業の経費は1億円に上る。
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4
Q

~のごとく・~のごとき・~のごとし

N + の + ごとく・ごとき・ごとし

A
意味
✔️「〜ごとし」=「〜ようだ」(文末)
✔️「〜ごとく」=「〜ように」+ V/Na/A
✔️「~ごとき」=「~ような」+ N
ーやや硬い調子の表現
ー「ごとき」が人を表す名詞と接続した場合、相手を軽視した表現になる・目の前の人に言うと、その人を見下しているという話者の気持ちが表れる
ーまた、自分について言う場合は謙遜の意味を持つ・自分に使うと、謙遜する表現となる
ー【ことわざ】や【慣用句】で使用される
⇒「光陰矢の如し(こういんやのごとし)」
 =「月日が経つのは早い」"Time flies."

「一緒に使う言葉」
⇒「当然・いつも」のごとく

「例文」

  1. いつものごとく、今日の会議も部長の話は長かった。
  2. 当然のごとく、彼女は山田さんの隣に座った。
  3. 昔の彼と比べると、まるで別人のごとき優しさだ。
  4. 社長に、鬼のごとき顔で怒られた。
  5. 私がこの子に「幸子」と名前を付けたのは、読んで字の如く、幸せな子になって欲しいと思ったから。
  6. ハンバーグを切ると、肉汁がシャワーのごとく溢れ出た。
  7. 祖父は「人生は旅のごとしだ」と教えてくれた。
  8. 彼のごとき野球選手は100年に一度の逸材だ。
  9. 彼のごとき完璧な人でも失敗することがあるそうだ。
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5
Q

~ごとき

N + ごとき

A
意味「~なんか」
ー「~」に対する軽視の気持ちを表す
ー前には「軽視の対象になっているもの」が来る
「一緒に使う言葉」
・「あいつ・私・~さん・学生」ごとき

「例文」

  1. あいつごときに負けるはずがない。
  2. 私ごときが、そんな大事な仕事を任されていいんでしょうか。
  3. 今ものすごく忙しいから、風邪ごときで休んでいられないよ。
  4. 携帯ごときに、何万円も使うのはもったいない。
  5. お前ごときに、負けてたまるか。
  6. 私ごときがこのような賞を頂けるなんて、大変光栄です。
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6
Q

~かのごとく

V(辞書形/タ形) + かのごとき + N
V(辞書形/タ形) + かのごとく+ V/Na/A
V(辞書形/タ形) + かのごとし(文末)
*Na(である)/N(である)+ かのごとく

A
意味「まるで~のように」
✔️「〜ごとし」=「〜ようだ」(文末)
✔️「〜ごとく」=「〜ように」+ V/Na/A
✔️「~ごとき」=「~ような」+ N
ー「実際は違うのに」というニュアンスが含まれる
ー前には「文や句」が来ることが多い
「一緒に使う言葉」
⇒「まるで・あたかも・いかにも」かのごとく

「例文」

  1. あんな騒ぎの後だったのに、彼女は何事もなかったかのごとく振る舞っていた。
  2. そのロボットはまるで生きているかのごとく、なめらかな動きをしていた。
  3. 彼女の人気と実力を証明するかのごとく、初のCDは爆発的なヒットを続けている。
  4. あたかも、この方法が一番安全であるかのごとき説明だったが、非常に疑わしく感じた。
  5. 彼女はいつも、まるで女優か何かのごとく、気取っている。
  6. 小さい地震が起きたが、皆何事もなかったかのごとく働いている。
  7. 息子は自分が王であるかのごとく振る舞う。
  8. 前に述べたごとく、私は海外への転勤はできません。
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7
Q

~(も)同然

V(タ形 / ナイ形)+(も)同然
N +(も)同然

A
意味「~とほとんど同じだ」
ー前には「実際には違うが、そのように思えること」が来る
ー⭕実際とは異なるが、ほとんど同じ状態である、様子であると言いたい時に使う
ー「~も同然だ」は文末で用い、「~も同然の」は後ろに N が接続される
「一緒に使う言葉」
⇒「死んだ・終わった・できた・勝った・家族・兄弟・娘」(も)同然

「例文」

  1. 彼女とは子供の頃から大の仲良しで、姉妹も同然でした。
  2. 最愛の妻を失って、彼の人生は終わったも同然だ。
  3. この第3章が終われば、本はもう出来上がったも同然だ。
  4. ギターの経験が少しあるといっても、ちょっと弾けるぐらいで初心者同然ですよ。
  5. 10年も日本語を勉強したので、今回のJLPTの試験は合格したも同然だろう。
  6. グループディスカッションで何も発言しない人は、いないも同然ですよ。
  7. 家族を失った私を実の息子同然に育ててくれたことにとても感謝している。
  8. 実の娘同然に育ててくれた母に感謝している。
  9. 貯金は少しあるけど、もう無いも同然だ。
  10. 残し時間は10分しかないし、5点も差が開いているから、もう負けたも同然だよ。
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8
Q

~めく・~めいた

N + めく

A
意味「~のような感じになる」・「〜のように感じられる / 〜らしく感じられる」・「完全に〜とは言えないが、〜だと感じる」
ー⭕後に N を続ける場合は「~めいた N」の形
ー「春、冗談、皮肉、謎、説教、秘密、他人」などの接続される単語は限定される
『慣用表現』
⇒「春めく」=「春らしい気候になる」
⇒「謎めく」=「謎のようにわかりにくい 」

「例文」

  1. だんだん暖かい日が増え、春めいてきた。
  2. 彼の証言で、事件はさらに謎めいてきた。
  3. 彼は突然、冗談めいた言い方でプロポーズをしてきたんです。でも、目はとても真剣でした。
  4. 昨日もずい分話し合ったが、結論めいたものはまだない。
  5. さっき先輩から皮肉めいたことを言われて、すごいムカついている。
  6. 彼は普段何をしているのかさっぱりわからず、謎めいている。
  7. 彼は冗談めいて言っていたが、本当のところはどうだったのだろうか。
  8. この本は皮肉めいた冗談がたくさんあって面白いよ!
  9. 桜も少し見られるようになり、だんだん春めいて来ました。
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9
Q

~ぶる

A + ぶる(悪ぶる)
Na + ぶる(親切ぶる)
N + ぶる(先輩ぶる)

A

意味「わざと~に見えるように振舞う」・「(本当はそうではないのに)〜のように振る舞う」・「〜のような態度をとる/〜のような行動をする」
ー⭕ほとんどの場合、非難の意味が込められる/マイナスの意味で使われる(例外もある)
ー⭕行動・態度などがわざとらしい様子を表す
ー多くの人がXだと思うように振る舞う
ー~のふりをする、という意味だが、「ふり」がわかりずらいので「みたい」や「ように」などで代用する
「一緒に使う言葉」
⇒「悪い・偉い・親切・まじめ」ぶる
⇒「学者・先輩・大人・いい子・被害者・善人・上品」ぶる
『慣用表現』
「ぶりっ子」=「いい子ぶる・可愛い子ぶる人」

「例文」

  1. 彼女は親切ぶっているが、陰で人の悪口ばかり言っている。
  2. 田中さんは、先輩ぶって新人にいろいろ説教していた。
  3. 彼は中学時代、寂しくて、悪ぶることで周りに関心を持ってもらおうとした。
  4. エレナさんは高そうな鞄を持ったり、アクセサリーをつけたりして、お金持ちぶっています。
  5. キムさんは先生の前では真面目ぶってるけど、先生がいないところでは他の人に宿題の答えを見せてもらったり、ノートをコピーさせてもらったり、全然真面目じゃないんだからね。
  6. まだまだ子供のくせに大人ぶっちゃって、どうしたの?
  7. なんであいつ被害者ぶってるの?
  8. アンナっていつも可愛い子ぶっていてあんまり好きじゃないな。
  9. もったいぶってないで、早く話してよ!
  10. 彼、いい人ぶってるけど、本当は最低な人よ。
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10
Q

~ずくめ

N + ずくめ

A
意味「〜が多い / 〜ばかりだ」・「全部〜だ/〜がたくさんある」
ー⭕色以外は、「ある時期または普段の生活の様子」について述べる
 ⇒「物、色、出来事」などに使う
ー【いいこと】【悪いこと】両方に使うことができる
『慣用表現』
①「いいことずくめ」=「全ていいことだ」
②「黒ずくめ」=「全身黒い服を身につけている」
③「ごちそうずくめ」=「ごちそうばかりだ」

「例文」

  1. 石井さんは子供もできたし、課長にもなったし、最近、いいことずくめだね。
  2. このバンドのメンバーは、いつも全身黒ずくめの服を着ている。
  3. 毎日仕事ずくめで、家で家族と一緒に夕飯を食べることはほとんどない。
  4. 今日は朝から会議ずくめで疲れたよ。
  5. ワンさんはお金持ちで、毎日全身ブランドずくめだ。
  6. わーい。ステーキに、エビフライに、今日はご馳走ずくめだ。
  7. 今回のオリンピックは記録ずくめの大会となった。
  8. 学校というところは規則ずくめで嫌になる。
  9. 今回のオリンピックは新記録ずくめの素晴らしい大会だった。
  10. アイドル「BABYMETAL」、異例ずくめの非アイドル的戦略で大ヒットした。
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11
Q

~まみれ

N + まみれ

A

意味「〜がたくさん付いている」・「~が全体にわたって付いた状態」
ー前には「汚いもの」などが来る
ー⭕表面に汚いものがたくさん付いていて、汚れている様子を表す

「例文」
1. 雨の中、選手たちは泥まみれになりながら、必死でボールを追い続けた。
2. 〈ニュース〉爆発の勢いはすさまじく、全身血まみれで病院に運ばれた人もいた模様です。
3. 部屋の隅に、昔の教科書がホコリまみれの状態で置いてあった。
4. 工場にはエアコンがなく、社員は毎日汗まみれになりながら働いている。
5. 車の修理をしていたので、体中油まみれだ。
6. 彼は借金まみれだ(意味:彼は借金がたくさんある)
【例外:「借金」以外は表面につくものしか使えない】
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12
Q

~とあいまって/~があいまって

N + とあいまって

A

意味「~と一緒になって・〜と〜が1つになって」・「〜と…が作用し合って」・「~が影響して、より~」
ー⭕ほかのものが加わってより効果が増すことを表す・ある物や事柄がプラスされ、より一層効果が得られる
ー「A とあいまって B」の A、B では、B が基本的、結論的なことがら
ー⭕「Aが関係して、その傾向やある特徴が強くなっている。」といいたい時に使う
ー⭕「AとB(と)が相まって」というかたちもある
⇒例「昨今の円高も相まって、特に輸出産業は厳しい状況だ。」

「例文」
1. あのレストランはきれいな夜景と音楽があいまって、ロマンチックだった。
=「きれいな夜景と音楽が一緒になって、ロマンチックだった」
2. 彼女の美しさとあいまって、ダイヤモンドはさらに美しく見えた。
=「彼女の美しさと一緒になって、ダイヤモンドはさらに美しく見えた」
3. SNSの流行とあいまって、あのゲームは若い人の間で大人気だ。
=「SNSの流行と一緒になって、あのゲームは若い人の間で大人気だ」
  1. おしゃれな雰囲気とあいまって、料理がとても美味しく感じられた。
  2. 過労による寝不足とあいまって、風邪がなかなか治らない。
  3. 山一面の紅葉は、秋の青空とあいまって、とてもきれいでした。
  4. このエビチリはエビの甘さとソースの辛さが相まって、とても美味しいです。
  5. 地方の活性化と健康ブームとが相まって、日本の温泉が注目されています。
  6. 人気バンドの日本公演は光の演出とも相まって幻想的なムードに包まれていた。
  7. 少子高齢化と人口の東京集中化が相まって、これまで地方で守ってきた伝統文化はなくなりつつある。
  8. 高齢者はもともと体内水分量が少ないことと、喉の渇きを感じにくくなっていることとが相まって熱中症になりやすい。
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13
Q

~ながら(に/にして/の)

Vます + ながら に/の
N + ながら に/の

A
意味「~のままで」「~のままの」
ーそのまま状態が変化せずに続く様子を表す
ー慣用的な表現で、一緒に使える言葉は限られる・慣用句的な言い方が多い
✔️「泣きながらにして」=「涙を流して」
✔️「生まれながらに」=「生まれた時からすでにそうだ/生まれつき・生まれた時から変わらず」
✔️「昔ながらの」=「昔のままの」
✔️「いつもながら」=「いつもと変わらず・いつも通り」
✔️「涙ながら」=「涙を流しながら・泣きながら」
✔️「昔ながら」=「昔から変わらない」
✔️「生きながら」=「生きたままの状態で」
✔️「いながら」=「その場を動かない状態で」
✔️「毎回ながら」=「毎回変わらず」
✔️「ため息ながら」=「ため息をつきながら」
ー⭕「本場さながら」「本番さながら」と言う表現がある
⇒「さながら」=「そっくりそのままで」

「例文」

  1. この会社では、今でも昔ながらの方法でみそを作っている。
  2. おばさんの家を訪ねると、いつもながらに美味しい手料理で迎えてくれた。
  3. モーツァルトはまさに生まれながらの天才で、小さい頃からその才能で周囲を驚かせた。
  4. 当社の通信講座で、家にいながらにして、本格的に絵の描き方を学ぶことができます。
  5. 女性は、当時の辛い体験を涙ながらに語ってくれた。
  6. 新大久保に本場さながらの屋台料理が味わえるレストランが開店した。
  7. 彼は生きながらにして伝説となった男である。
  8. 彼は寝ながらにして金を生み出すビジネスを確立させた。
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14
Q

~ながら(も)

Vます/ない + ながらも
N(であり)+ ながらも
A + ながらも
Na + ながらも

A
意味「~(する/である)が、それでも」(逆接)
ー⭕「AながらB」の B は、A と対照的な内容
ーA という状態から予想されることと違う
ー状態を表す言葉につくことが多い
ー⭕マイナスの状態を認め、前置きとして言う言い方
ー「~けれども」・「~ですが」と前置きをする

「例文」

  1. あまり使わないだろうと思いながらも、つい買ってしまった。
  2. 正社員を希望しながらも、契約社員での採用となる場合も多い。
  3. 彼は学生でありながら、アルバイトで月に20万円も稼いでいる。
  4. 地味ながら、なかなかいい作品だと思う。
  5. 背が低いながら、バスケットボール選手だ。
  6. 妹は人前では静かでありながら、家族の前ではうるさい。
  7. 失礼ながら、おいくつですか。(前置き)
  8. けがをしたが、ゆっくりながら、よくなっている。(副詞)
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15
Q

~とばかりに

文・句・N + とばかりに

A
意味
①「実際には〜と言っていないが、〜と言いそうな顔で〜」
②「(実際にそうは言ってないけど)今にも〜と言い出しそうな、様子だ/行動をする」
③「実際は違うが、いかにも~という様子で」
ー前には「文、あるいはそれが短くなった句や N」が来る
ー自分のことには使わない
ー⭕後ろに名詞がくる場合は「〜と言わんばかりの+ N」
『慣用表現』
✔️「ここぞとばかりに」=「この時とばかりに」

「例文」

  1. 彼は、学歴がすべてとばかりに、自分より学歴の低い人を下に見る。
  2. みんなで話し合っている間も、自分は関係ないとばかりに、彼はずっと本を読んでいた。
  3. Aチームが続けてミスをすると、(ここが)チャンスとばかりに、Bチームが反撃に出た。
  4. この時とばかりに、何人かが反対意見を言った。
  5. 家へ帰ると、ポチは「待ってました」とばかりに尻尾を振った。
  6. 北京で食べた麻婆豆腐は「これが本場の味だ」とばかりに辛かった。
  7. 先週夏のセールが行われていたので、妻はここぞとばかりにブランド品を買っていた。
  8. もう話したくないとばかりに、子どもは部屋のなかに入ってしまった。
  9. まずいと言わんばかりの顔をして食べている。
    (=実際に「まずい」とは言っていないが、「まずい」と言いそうな顔をして食べている)
  10. うちの犬は、私が帰ると「おかえり」と言わんばかりに走ってくる。
    (=「おかえり」とばかりに走ってくる)
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16
Q

~ては

①Vて + は
②Vて(書いて)+ は Vて(消し)

A

意味(反復)
①「~するといつも」・「~したら必ず」
ー後には「繰り返される動作・行為」が来る
②「A ては B、A ては B」の形で、「Aして Bして、Aして Bして」という意味

ー⭕「V1てはV2、V1てはV2」のように2回繰り返すことでより反復性を強調した表現となる
ー⭕2回繰り返す場合、後ろの V1 と V2 は入れ替えることができる
ー⭕くだけた話し言葉の場合、「V ちゃ(じゃ)V、V ちゃ(じゃ)V」が使われることが多い

「例文」
①
1. うちの姉は、あちこちのセールに行っては、いらない物を買ってくる。
2. 父は写真が趣味で、暇を見つけてはカメラを持ってどこかに出かけます。
3. その仕事は本当に退屈で、早く終わらないかと、時計を見てはため息をついていました。
4. 東京は、降ってはやみの毎日で、はっきりしない天気が続く。
5. ABC出版は、新しい本を出してはベストセラーになっている。
6. 子供の頃は、飛行機を見ては喜んでいたものだ。
7. 彼らは会っては喧嘩している。

  1. 書いては消し、書いては消し、やっとレポートを完成させた。
  2. 食べては寝、食べては寝という生活だったので、少し太ったみたいです。
  3. 私が応援しているチームは、勝っては負け、負けては勝っての状態で、あまり調子は良くない。
  4. 高速道路が事故で渋滞していて、進んでは止まり、止まっては進んでの繰り返しで、いつまでも目的地に着かない。
  5. 作っちゃ壊し、壊しちゃ作ってを繰り返して、ようやく芸術品を作りだすことができた。
  6. 休みの日は食っちゃ寝、食っちゃ寝であっという間に一日が終わる。
17
Q

~つ ~つ

V(ます形)+ つ V(ます形・受け身形)+ つ

A
意味「~たり~たり」
ー同じ動作が何度も繰り返される様子を表す
ー「ます形、受身形」の順で同じ V を繰り返す
ー同一場面、同じ時間帯の中で起こっていることを表すので、次のようなのは使えない
❌「明日は勉強しつ、本を読みつするつもりだ。」

『慣用表現』
✔️「持ちつ持たれつ」=「お互いに助け合うこと」
✔️「差しつ差されつ」=「お互いにお酒をついだりつがれたりして仲良くお酒を飲むこと」

「例文」
1. <スポーツ放送>
前を行く二人は、抜きつ抜かれつの激しいトップ争いを演じています。
2. <生演奏をする店で>
店は大変な混雑で、押しつ押されつして、何とか自分の席までたどり着いた。
3. ジェースムは車で、敵と追いつ追われつのカーチェイスを繰り広げた。
4. 雲の間から、月が見えつ隠れつしている。
5. どうしても欲しいパソコンがあって、店の前を行きつ戻りつした。
6. 昨日のマラソン大会は、田中選手と木村選手の抜きつ抜かれつの争いが、とても面白かった。
7. 僕とナタポンさんは持ちつ持たれつの関係だ。
8. 僕とタカシは持ちつ持たれつの関係で、子供のころからお互い助け合ってきました。
18
Q

~ともなく・~ともなしに

① V(辞書形)+ ともなく / ともなしに
② 疑問詞 + ともなく / ともなしに

A

①「〜しようというつもりなく、〜する・〜しようというつもりなく、〜する」・「特にAしようというつもりもなく」・「特に~ではなく」
ー⭕目的がなく、無意識的に動作を行なっていることを表す
ー「〜ともなく/ともなし」の前後に同じ動詞を使うことが多い

「例文」

  1. 連休の間は、どこへ行くともなく、家でのんびり過ごしていました。
  2. 何を買うともなしにデパートに行ったら、このスカートが目に止まったんです。
  3. ラジオを聞くともなく聞いていたら、突然友達の名前が呼ばれて驚いた。
  4. あの女性は喫茶店の窓から見るともなく外を眺めていた。
  5. パーティーで彼にメールアドレスを教えてから、連絡を待つともなく待つようになった。
  6. 毎日電車で通学していたら、車掌のアナウンスを覚えるともなく覚えてしまった。
  7. 何を考えるともなく、一日中ぼうっとしていた。
  8. 子供は、誰から習うともなく言葉を覚えてしまう。

②「いつ(どこで/誰が/何を)なのかよくわからないが、〜」
ー⭕「〜についてははっきりしないが、」という意味で、動作や場所などがはっきりとしないことを表す

「例文」

  1. 彼はすごく耳が大きいので、いつからともなしに、みんなから「ミッキー」と呼ばれるようになった。
  2. 映画の撮影をしていると、どこからともなく人が集まってきた。
  3. 彼がアメリカに行ってから、どちらからともなく連絡を取らなくなってしまった。
  4. この人魚伝説は、いつからともなくこの村で語り継がれてきたものです。
  5. 映画のエンドロールが始まると、誰ともなく帰り始めた。
  6. 誰にともなく、今日あった出来事を聞いて欲しい。
  7. 歩いていると、どこからともなくカレーの匂いが漂ってきた。
  8. 山田さんは突然、誰にともなく「マジでムカつく!」と言った。
19
Q

~ずにはおかない・~ないではおかない

Vない形 + ずにはおかない・ないではおかない
V(使役形)+ ずにはおかない・ないではおかない

A
①「必ず〜する」・「~しなければ、気がすまない」
ー「Aしないでそのままにしておくことはできない」という意味
ー何かを追い詰めるという意味が込められる
ー⭕相手に対して「〜しないと許せない、絶対に〜してやる」と言いたい時に使う
ー⭕前には「強い感情」や「何かの強い力」を表す内容が来る

「例文」

  1. 母は最近の妹の様子を見て、一言言わずにはおかなかったんでしょう。
  2. この問題について、議会は彼の責任を追及せずにはおかないだろう。
  3. お客様に迷惑になるので、外で騒いでいる人たちに一言言わないではおかない。
  4. 子ども向けの番組が下品だったため、テレビ局に抗議しないではおかなかった。
  5. お金がたくさん入った財布を拾ってしまい、警察に届けないではおかなかった。
  6. 証拠の写真が手に入ったので、今夜こそ白状させずにはおかないつもりだ。
  7. 僕の恋人を傷つけた相手を謝らせずにはおかないぞ。
  8. 彼女の美貌は多くの男性を虜にさせずにはおかない。

②「自然に~てしまう」
ー「必ず自然にAになる」・「〜によって自然そうしてしまう」という意味
ー⭕主語がない、または無生物、一人称ではないとき、「絶対自然にそうなるだろう」という意味がある

「例文」
1. アメリカの金融問題は、世界経済に影響を与えずにはおかないだろう。
2. この映画は、幼いころの父との思いでを思い出させずにはおかなかった。
3. 彼女には、人をひきつけないではおかない魅力がある。
4. 彼女の天使のような歌声は、聴く人を感動させないではおかない。
5. 一瞬誰かわからなかったよ。年月は人の外見を変えないではおかないね。
6. 彼の美しく繊細な詩は、人々の心を揺さぶらずにはおかない。
7. 年金や非正規雇用の増加は、若い人を不安にさせずにはおかない問題だ。
8. 彼の力強くユーモアがあるスピーチは、有権者を引きずり込まずにはおかなかった。
(引きずり込む・ひきずりこむ:「引いてなかへ入れる」)
20
Q

~ずにはすまない・~ないではすまない

① Vない形 + ずにはすまない・ではすまない
② N + なしではすまない

A

①「~しないわけにはいかない」・「~しなければ許されない」・「〜するのを避けることはできない」・「Aしないと満足しない」
ー前には「しなければならなくなったこと」が来る
ー⭕その場の状況や社会的常識(状況、社会ルール)などを考慮して、「〜しなければならない」と言いたい時に使う
ー後件に意志性のある表現や、命令、否定を表す表現は使えない
ー過去のことについてしか使えない

「例文」

  1. 不祥事を起こしてしまったので、責任を取らずにはすまないだろう。
  2. お世話になった先生のパーティーだから、出席せずにはすまないだろう。
  3. 彼には本当に助けてもらった。一言お礼を言わずにはすまない気持ちだ。
  4. 薬だけでは直すことができないので、手術せずにはすまない。
  5. 冗談のつもりだったけど、相手を傷つけてしまったのなら謝らないではすまないだろう。
  6. 社会人になったので、正しい敬語を知らないではすまない。
  7. 学校でトラブルを起こしてしまったら、親に知られずにはすまない。
  8. 喧嘩をして、友達に怪我をさせてしまったから、お見舞いに行かずにはすまないだろう。

②「N よりも悪い事になる/N では許されない」
ー「済まない=終わらない」であり、X という事態以上の事になる

「例文」

  1. あんなに危ない場所で遊ぶなんて、ケガではすまないぞ。
  2. 学校内の問題が世間に知られてしまった以上、経緯の説明なしではすまない。
  3. 会社の情報を売ろうとした社員は、処分なしではすまないでしょう。
21
Q

~を余儀なくされる・~を余儀なくさせる

N + を余儀なくされる・を余儀なくさせる

A
意味「余儀がない」=「他に方法がない」
ー⭕「したくないけど、Aをするしかない状況に追い込まれた」という意味
ー⭕前には「本来避けたかったこと」が来る
①【〜を余儀なくされる】(受身形)
[主語]人
[意味]〜したくないが〜しなければいけなくなる・残念ながら~するしかない
②【〜を余儀なくさせる】(使役形)
[主語]原因
[意味]〜しなければいけない状態にさせる
③【~を余儀なくさせられる】
⇒(使役受け身)になる場合もある

「例文」

  1. 支持率の急落により、首相は辞任を余儀なくされた。
  2. 彼は仕事のしすぎで体調を崩し、入院を余儀なくされた。
  3. この新プロジェクトは、資金不足で、計画の変更を余儀なくされた。
  4. リーさんはビザの更新がうまくいかず、帰国を余儀なくされた。
  5. 部品の関税の引けあげはA社の電化製品の値上げを余儀なくさせた。
  6. 試合中の怪我は彼に26の若さで現役引退を余儀なくさせた。
  7. トラブルが起きたため、最初の計画は修正を余儀なくさせられた。
  8. 近所に巨大スーパーができ、地元で愛されていた店は次々と閉店を余儀なくさせられてる。
22
Q

~嫌いがある

V(辞・ない)+ きらいがある
N + の きらいがある

A
意味「~という傾向や性質がある」・「〜というよくない傾向がある」
ー⭕前には「好ましくない傾向」などが来る・よくない傾向について言う時に使われる
ー⭕自然現象に使うことはできない
❌「今の時期は雨が降りやすいきらいがある。」
ー⭕主に人の性格、性質について述べることが多い
ー⭕自分のことには使えない
ー「~すぎるきらいがある」という言い方もよく使われる
「一緒に使う言葉」
⇒「とうも・やや・若干(じゃっかん)・少し・よく・しばしば」~嫌いがある

「例文」

  1. うちの部署は、どうも会議が長くなる嫌いがある。
  2. 最近の新入社員は、自分で調べずにすぐに人に質問する嫌いがある。
  3. ソファーは寛げていいけど、場所をとる嫌いがある。
  4. 最近の子供はスマホやゲームの影響で夜遅くまで起きる嫌いがある。
  5. 社会人になってから、運動不足のきらいがあるので、ジムに通おうと思っています。
  6. できない人は上司や先輩のアドバイスをきちんと聞かないきらいがあります。
  7. スマホの普及により、最近の人は新聞を読まないきらいがある。
  8. 最近の若者は本を読まないきらいがある。
  9. 彼はどんなに簡単なことでも難しく考えすぎるきらいがあります。
  10. 彼女はストレスを溜め込みすぎるきらいがあるから、いつ爆発するか心配で仕方がないです。