グループB「結果や状況、事実関係などを表す」 Flashcards
~に即して・~に即した
N + に即して/た
意味「~に合わせて/~に合うように」・「〜通りに / 〜に従って / 〜に基づいて/ 〜を基準に」 -⭕前には「判断や行動の基準になるもの」が来る ー「Aをしっかり考えて、それに合わせてBする」という意味がある -名詞を修飾するときは「Aにそくした<名詞>」となる ー⭕「即する」は「離れないで、ぴったりとつく」という意味 ⇒状況・経験などに付く場合は「即して」 ⇒法律・規則などに付く場合は「則して」
「一緒に使う言葉」
⇒「事実・現実・現状・内容・状況・流れ・変化・テーマ・方針・計画」にそくして
「例文」
- 時代の変化に即して、法律の内容も改めなかればならない。
- 現状に即して、作業のマニュアルを作り変えた。
- この映画は、事実に即したストーリーになっている。
- 現実に即した改善案を提示していただけないと、現場はますます混乱する一方だ。
- 介護をうける人の実態に即して可能なことを精一杯やる。
- 監督は試合の流れに即して選手の交代を指示した。
- いつまでも一つのことをするのでなく、時代に即して進んでいくことが必要だ。
- 学校の規則に則して、髪は黒くしなければなりません。
- ボーナスは会社の規定に則して、支払われます。
~をもって(~をもちまして)
N + をもって
意味「①②で」
①(期限) ー物事の区切りを表す ー後件は「物事の終了」を意味する言葉を使う ー「これで最後だ」、という時に使う 「一緒に使う言葉」 ⇒「本日・今日・今月いっぱい・これ」をもって 「例文」 1. これをもって、私の挨拶とさせていただきます。 2. 今回のライブをもって、私たちは解散します。 3. 田中さんは今度の試合をもって、引退するそうです。 4. 10月1日をもって、社長に就任しました。 5. 明日をもって、当システムの保守サービスは終了いたします。 6. 本日の営業は、午後9時をもちまして終了いたします。
②(手段・基準) ー「Aをもって」は「Aで/Aを使って/Aによって」という意味 ⇒ 手段・方法・基準などを表す ー前には「形式や方法を表すもの」が来る・AにはBをするための手段が入る 『慣用表現』 ✔️「身をもって」=「自分自身で・自分の経験として・自分の体で」という意味 ✔️「Xをもってすれば」 ⇒これはXを高く評価するときに使う ⇒Xには「能力、実力、才能」などの言葉が入る ✔️「何をもって」=「どういう基準で、どういう方法で」という意味 「一緒に使う言葉」 ⇒「書類・書面・賞品の発送・賛成多数」をもって 「例文」 1. この書類をもって正式な契約とします。 2. 本法案は、賛成多数をもって可決となりました。 3. 審査の結果は、 2週間以内に書面をもってお知らせします。 4. レポートの提出をもって卒業試験の代わりとする。 5. 母を手伝いながら、料理で大切なのは愛情だということを、身をもって学んだ。 6. 彼の言葉は、不思議な説得力をもって私に届いた。 7. 企業は人、社会に何をもって貢献するのか考えなければならない。 8. 何をもって価値とするかは人によって違います。 9. 最新の医療技術をもってしても、まだこの病気は治せないようだ。 10. 最新の技術をもってしても、タイムマシンを作ることは不可能らしい。 11. これをもってしても市場の縮小の流れには逆らえず、業績は大きく悪化した。
~を踏まえて/た
N + を踏まえて
意味「〜を前提として /~判断基準にして /〜を考慮に入れて」 ー前には「判断や行動の基準になるもの」が来る ⭕「<名詞>を踏まえた上で」という形もあり、意味は同じ 「一緒に使う言葉」 ⇒「結果・状況・規則・~の意見・要望・歴史」を踏まえて
「例文」
- 今回の試験の結果を踏まえて、志望大学を決めた
- 専門家の意見を踏まえた新しい災害対策が発表された。
- 工事計画は、現場の状況を踏まえて、一部が変更された。
- 去年の反省を踏まえて、今年は別の教科書を使って日本語を教えようと思います。
- 今回の事故を踏まえて、再度安全性の見直しを実施いたします。
- 裁判長は事件の背景にあった事実を踏まえて、判決を下した。
- デザイナーは社員の意見を踏まえた上で、その会社の制服を一新した。
- 父は自らも過去に悩んだことを踏まえ、息子にアドバイスをした。
~に則って(のっとって)
N + に則って
意味「基準として~に従って/に基づいて」・「~を手本として」・「Aを規範にして〜」 ー前には「一定の形式やスタイルを持つもの」が来る ールールや社会的常識、習慣などを基準にして、~すると言いたいときに使う表現 ーAには「規則・習慣・常識・伝統」を表す言葉が入る ー名詞の接続は「〜に則った<名詞>」となる 「一緒に使う言葉」 ⇒「伝統・法律・形式・ルール・方針」に則って
「例文」
- 結婚式は、彼の地方の伝統に則って行うことになった。
- お金儲けも、ちゃんとルールに則ってやらなければならない。
- 両チームとも、スポーツマン精神に則って、最後まで全力で戦った。
- 弁護士は発生した問題を法律に則って解決していく。
- 大人は子どもの時に身につけた習慣に則って行動します。
- 白いドレスに憧れているので、将来はキリスト教に則った式を挙げたい。
- 日本ではお盆に墓参りをする風習に則って、帰省する人が多い。
- ハラル認証とはイスラム教の決まりに則って調理、製造された商品であると証明する制度のことだ。
- 当社のシステムは全てガイドラインに則り、作られているので、とてもメンテナンスがしやすい作りになっています。
- 外国で暮らすのであれば、その国の法律やルールに則って暮らさなければならない。
~(が)ゆえ(に)
N + の/(である)+(が)ゆえに
V(普通形)+(が)ゆえに
A(普通形)+(が)ゆえに
Na + な/(である)+(が)ゆえに
意味「~のために・~だから」(理由・事情)
ー「A(原因)がゆえにB(結果)」の関係になる
⭕形容詞は名詞化して<ーさゆえに>という形になることも多い
⭕名詞に接続する場合「ーゆえの<名詞>」となる
「例文」
- 専門家は水が存在した証拠があるゆえ、火星には生物がいた可能性が高いと述べた。
- 失敗を恐れるゆえに、挑戦しない若者が増えてきている。
- 人間は異なる考えを持つがゆえ、ちゃんとコミュニケーションをとることが重要なのである。
- 彼は正義感が強いがゆえに、危険を承知で火の中に飛び込み、命を落としてしまった。
- 彼女がストレスをためやすいのは真面目 である/な ゆえです。
- 彼は特別番組で天才であるがゆえの悩みを打ち明けてくれた。
- 発展途上国では貧しさのゆえに、子供でも働かなければならないところもある。
- 私が事業の問題点を指摘してしまったゆえに、対策を考えなければならなくなった。
- 新しい職場では慣れぬゆえ、失敗することが多いです。
- 我思う、ゆえに我あり。
~とあって
(普通形)+とあって
*名詞は「N とあって」の形が多い
意味「~(という状況)なので」 ー前には「特別な事情を表す内容」が来る ー「通常とは違いAという状況(事情)なので、当然Bだ。」という意味 ー⭕Aには普通ではない特別な言葉を表す言葉が入る ーBにはAの状況から考えられる当然の結果を言う ー⭕自分のことを言う時にはあまり使わない ー⭕「〜とあって」はすでに起こったこと、または今起こっていることに使う文型ですので、後ろには「〜でしょう・〜だろう」「〜かもしれない」を使うことができない ー「一緒に使う言葉」 ⇒「初めて・また」~とあって「さすがに」
「例文」
- 来月結婚式とあって、彼女はすごく忙しそうだ。
- 初めての発表会とあって、さすがに彼も緊張していた。
- 有名なバンドも来るとあって、イベント会場は超満員だった。
- 田中君、また遅刻したとあって、店長にきつく叱られていた。
- タピオカが流行しているとあって、どの店も長い列ができている。
- もうすぐ夏休みが始まるとあって、電車内には様々なイベントのポスターが貼られています。
- 祖母は肌がきれいとあって、20歳若く見られることもあります。
- クリスマス前とあって、社内でこっそり付き合い始める人が一気に増えた。
~ならでは(の)
N + ならでは(の)
意味「〜に特有の / 〜が持っている特別な / 〜だからこその」・「〜以外にはできない〜/〜でなければ〜できない 」
ー「~だから可能といえる(見事な)」という意味
ー「さすが~だ」と感嘆する気持ちを含む・話者がAを高く評価しているときによく使う ⇒プラスの意味
ーその特徴が他ではあまり見られない、そのことは他の人ではできないといった意味を表す
⭕「Aならではの<名詞>だ。/・・・は、Aならではだ。」という形でよく使う
⭕「〜ならでは」には「〜ならでは〜ない」という形もある
⇒「納豆は日本ならでは味わうことができない食べ物だ。」
「=納豆は日本ならではの食べ物だ。」
「例文」
- 一つ一つの形が微妙に違うのも、手作りならではの面白さだ。
- 初めてオペラを見に行ったとき、プロならではの迫力のある歌声に感動した。
- 日本ならではの雰囲気を味わたいなら、京都に行くといいでしょう。
- キムさんの作文は彼ならではの面白さがある。
- 町中の広告や看板でアニメキャラクターが使用されている光景は、日本ならではだ。
- 周りを気にせず庭でBBQが楽しめるのは、田舎ならではです。
- 一人一人きめ細かく指導できるのは、少人数クラスならではの良さだ。
- 子どもならではの純粋な質問に、改めて気付かさせられることも多い。
~ではあるまいし
N + ではあるまいし
*(普通体)+わけ/の/ん + ではあるまいし
意味「(~ならそうかもしれないが)〜ではないのだから、当然」 ー後には「判断や主張、相手への助言」などが来る ✔️〜ではあるまいし + 〜なさい ✔️〜ではあるまいし + 〜するな ✔️〜ではあるまいし + 〜てちょうだい ✔️〜ではあるまいし + 〜では困る ー⭕「〜ではあるまいに」は「〜ではないのに」という意味で使われる ⇒「自分で買いなさい、子供じゃあるまいに…」 =「自分で買いなさい、子供じゃないのに…」
「例文」
- 原さんだってわざとやったんじゃあるまいし、そのくらい許してあげたら?
- 失敗したからって死ぬわけじゃあるまいし、そんなに怖がる必要がないよ。
- 神様じゃあるまいし、未来のことなんて誰にもわからないよ。
- たった6ヶ月だろ。一生会えないわけじゃあるまいし、そんな悲しそうな顔するなよ。
- 漫画じゃあるまいし、そんなことできるわけないだろう。
- ドラマじゃあるまいし、そんな都合のいいように行くと思ってるの。
- 結婚は早いもの勝ちというんじゃあるまいし、自分に合う相手をちゃんと選んだ方がいいよ。
- 江戸時代ではあるまいし、上司に反対意見を言うのは当然だ。
- 飛行機は初めてではあるまいし、そんなに緊張しなくてもいいんじゃない?
- 北極へ行くのではあるまいし、着すぎじゃないですか。
~(か)と思いきや
V/A 普通形(の)+ (か)と思いきや
Na/N 普通形(の)+ (か)と思いきや
意味「~と思っていたら、実際は違って」・「〜だろうと思ったら、意外にも~だった/意外にも~した」
ー前には「期待や予想の内容」、後には「それに反する実際の様子」が来る
ー後件は話者の想像とは違う、意外な展開が来る
ーAには話者の印象や瞬間的に思ったこと、BにはAとは違う結果が入る
ー⭕話し手の意外な気持ちが含まれる・予想に反した事実に対する話者の驚き・意外感などを表す
ー⭕すでに結果が現れていることに使われるので、後ろには必ず「た形」がくる
「例文」
- 笑って言うから冗談かと思いきや、本気だった。
- 写真を見て怖い人かと思いきや、会って話してみると、優しい感じの人だった。
- 逆転ゴールが決まったかと思いきや、審判のホイッスルがなり、オフサイドと判定された。
- やっと、たまっていた仕事が片付いたかと思いきや、部長に新たな仕事を頼まれた。
- 二人は付き合っていると思いきや、ただの友達だと言われた。
- 差別発言ばかりする彼に支持は集まらないと思いきや、メディアの予想を裏切り当選した。
- タピオカなど一時的な流行だろうと思いきや、若者を中心に定着しつつある。
- 素敵なデザインだったので高級ブランドのかと思いきや、ユニクロで買ったそうだ。
~かというと
① Na/N + かというと
② 疑問詞 + かというと
①(反論)「実際はそうではない」・「本当に~か、と問われれば」 ー前には「世の中や周りでそう思われていること」などが、後には「(それと異なる)実際の様子」が来る ー相手に「そう聞かれればそうではないのだが」と述べる ✔️~かというと + そんな~ない ✔️~かというと + そうとは限らない・そういうわけでもない ✔️~かというと + 必ずしも~ない 「例文」 1. 東京はビルばかりで緑がないかというと、そんなこともない。 2. このやり方がすべて正しかったかというと、正直、自信はありません。 3. ここに書かれていることがすべて正しいかというと、それは違うと思う。 4. それを十分に活かせたかというと出来ていない。 5. ステージに見合うアーティストに果たしてなれているかというと今の自分たちではまだまだ鍛えていかなければいけないなと思うところもあります。
②(説明)「~か、本当のところを問われれば」
- なぜ彼女が来たことがわかったかというと、ポストに手紙があったからです。
- どちらかというと、私よりも原さんのほうが歌は上手だと思います。
- どのぐらいバタバタしているのかというと人手が足りなさすぎて管轄外の上司までもが走るレベルで毎日フル稼働です。
~そびれる
Vます形 + そびれる
意味「~する機会を失う」・「~しようと思っていたけど、機会がなくてできない」 ーすべきことやしようと思っていたことが何らかの理由でできなかったことを表す ー前に付く語は少数の動詞に限られる 「一緒に使う言葉」 ⇒「言う・聞く・買う・出す・寝る・もらう・挨拶する・~をする」そびれる
「例文」
- 彼らにも一言お礼を言うつもりだったけど、言いそびれてしまった。
- あっ、明日のパン、買いそびれた!しょうがない…あとで買いに行くか。
- あっ!先生に夏の短期研修のこと、聞くつもりだったのに、聞きそびれてしまった。
- バスが混んでて降りそびれてしまった。
- なんだかよく分からないうちにプレゼントを渡しそびれてしまった。
- せっかく京都にいったのに、忙しかったので美味しい料理を食べそびれてしまった。
- 年賀状を出しそびれて、もう1月になってしまった。
- 彼は慌てて部屋を出ていってしまったから、外は雨が降っていることを伝えそびれてしまった。
- 今朝、娘の誕生日ケーキの注文をしそびれてしまったので、いま急いで自分で作っている。
- 授業の後、友達に話しかけられて、少し話をしていた。すると先生が帰ってしまい、宿題を出しそびれてしまった。
~が早いか
V(辞書形)+が早いか
意味「〜すると同時に・〜するとすぐに・~した直後に」 ー前には「誰かの実際の動作」が来る ー⭕後ろには意志(〜つもり / 〜よう)・命令・否定の表現は来ない・2つの動作がほとんど同時に起こったことを表す文型だから、後ろには「意志動詞」が来る ー⭕よって、自然現象や状態の発生などに使うと不自然になる・自然現象に対して使うと不自然 ❌「外に出るが早いか、雨が降りだした。」 (「雨が降る」は自然現象) ❌「母の声を聞くが早いか、涙が出てきた。」 (「涙が出る」のは状態の発生) ー⭕過去のことについてしか使えない ー「早くて意外だ」という気持ちがある ー瞬間的なことを表す動詞が使われる
「例文」
- 店員は、「もう閉店です」と言うが早いか、カーテンを閉めた。
- 弟は、起きるが早いか、着替えてすぐに出て行った。
- 彼は電車のドアが開くが早いか、ホームに降りて走って行った。
- 授業の終わりのチャイムが鳴るが早いか、生徒たちは運動場へボールを持って走っていった。
- 警察に気がつくが早いか、その男はどこかへ向かって走り出した。
- 黄さんは大学を卒業するが早いか、日本に留学した。
- 本田選手はパスをもらうが早いか、次の瞬間にはシュートをうっていた。
- ある一人の有名人が紹介したが早いか、その日のうちにどこの店舗からも売り切れた。
- 学生達は、「さようなら」と挨拶をするが早いか、教室を飛び出した。
- 田中社長は佐藤さんのアイディアを聞いたが早いか、早速チームメンバーを集めた。
~(する)なり
V(辞書形)+なり
意味「~するとほぼ同時に・~するとすぐに」 ー⭕「Aなり、B」の A、B は同じ主語になる・前後の主語は同じ ー第3者が、何かしたすぐ後に予想外のことをした時に使う・三人称に使うもので、一人称(私)/二人称(あなた)に使うことができない ⭕️娘は家に帰るなりゲームをした(「娘」は三人称) ❌私は家に帰るなりゲームをした(「私」は一人称) ❌あなたは家に帰るなりゲームをした(「あなた」は二人称) ー前件の状況・状態のまま後件に移る、次の行為に移る ー後件は意思的な動作が来る ー後件はマイナスが多い ー⭕命令・推量(〜しろ、〜でしょう、〜かもしれない、等)を表す表現は後に続かない 「一緒に使う言葉」 ⇒ ~なり「~出す」
「例文」 1. この髪型、そんなに変かなあ。みんな、私の顔を見るなり、笑い出す。 2. 何か悲しいことがあったみたいで、妹は帰ってくるなり、自分の部屋に入って泣き出した。 3. 彼とは久しぶりだったのに、会うなりお金を貸してほしいと言われ、驚いた。 4. 彼女は下を向くなり泣き出した。 5. 山田くんは授業が始まるなり寝てしまった。 6. 弟は帰宅するなりテレビをつけた。好きな番組が始まる時間だったそうだ。 7. 子どもはカレーを一口食べるなり、吐き出した。ちょっと辛かったようだ。 8. 部長は客からの電話を切るなり、大きなため息をついた。 9 乗客は電車のドアが開くなり、降りる人を待たず中に入ろうとした。 10. 佐藤さんは目の前の人が偉い人だとわかるなり、態度を変えた。
~(や)否や・~や
V(辞書形) +(や)否や・~や
意味「〜するとすぐに」 ー⭕後には「それを待っていたように勢いよく物事が起こる様子」が述べられる ーAとBは違う主語でも可能 ーAとBの間がとても短くて、早いという意味 ー⭕後件に意志・命令・否定(〜たい、〜つもりだ、〜しよう、等)を表す表現は使えない ー後件には事実を表す文が入る ー後件には意外性のある動作がくることが多い ーこの文型はすでに発生したことに使用しますので、「〜や否や〜た」という形で使われることがほとんど
「一緒に使う言葉」
⇒ ~や否や「急に・突然・一斉に・~出した・~始めた」
「例文」
- 朝から晴れていたのに、ホテルに到着するや否や、急に雨が降り始めた。
- 課長は、出社するや否や、社員を全員集めた。
- 彼女がステージに姿を現すや否や、大歓声が上がった。
- 休憩時間になるや否や、子供たちは一斉に校庭に飛び出していく。
- 玄関のドアを開けるや否や、子ども達が駆け寄ってきた。
- 一週間の出張から帰ってきた夫は、横になるや、いびきをかき始めた。
- 洗濯物を干して出かけたのに、家を出るや、雨が降り出した。
- 彼はそのニュースを聞くや否や、泣き出した。
- 雷の光が見えるや否や、大きな音とともに近くに落ちた。
- 後輩は仕事がまだ残っているにも関わらず、定時になるや否や、すぐに帰ってしまった。
- えびを食べるや否や、体がかゆくなった。
- 薬を飲むや否や、腹痛が治った。
~そばから
V(辞書形・た形・ている)+そばから
意味「〜するとすぐに・〜しても、すぐに」 ー「AそばからB」の B は、A の効果をマイナスにするもの ー B の部分はよくないことに使うことが多いが、例外もある・よくない意味で使われることが多い ー「Aをしても何度もBだ」という意味・何度も同じことが繰り返されているという状況だ ❌ 「このスマホは買ったそばから、壊れてしまった」 ⭕「天ぷらを揚げるそばから食べる」 ⇒「天ぷらを揚げるとすぐに(娘に)食べられてしまうということが連続して発生している」 ⭕「新しい単語を覚えるそばから忘れる」 ⇒「新しい単語を覚えてもすぐ忘れるということを何度も繰り返している」 ー不満や非難の気持ちが含まれる・話し手の不満や呆れた気持ちが含まれる 「一緒に使う言葉」 ⇒ ~そばから「また」
【「〜そばから」の特徴まとめ】
✔️反復して発生することに使う
✔️マイナスのことに使う
✔️話者の「不満」を表す
「例文」
- 私が片付けるそばから子供がまた散らかすので、家がなかなか綺麗にならない。
- 仲良くするよう子供たちに注意しているそばから、また、ほかの子供達が喧嘩を始めた。
- 年をとってからも勉強をしたいけど、覚えたそばから忘れてしまうので困る。
- あの人はメモを取らないから、教えたことを聞くそばから忘れてしまう。
- 先月できたパン屋は評判がよく、人気のパンは焼けるそばから売れていくそうだ。
- リーさんは中間テストが終わったそばから期末テストの対策を始めた。
- 子供は洗濯したそばから、服を汚すので大変だ。
- 彼女は「今日からダイエットする」と言ったそばから、カフェでケーキを食べていた。
- ここの食パンは作ったそばからすぐに売れるぐらい人気が高く、私が行くといつも売り切れだ。
- ジョンさん、ここは間違えやすいから気をつけてって言ったのに・・・。言ったそばから間違えてるよ。