グループD「評価」 Flashcards
~極まる
Na + 極まる
意味「非常に〜だ / この上なく〜だ」・「とても~だ」 ー「~であることが最高点に達する」ことで、「この上なく~/非常に~」という意味 ー⭕程度が非常に高いことを表す・「それ以上ない程度だ」と言いたい時に使われる ー状態が極限であることを表す ー⭕「好ましくない」に付く場合が多い 「一緒に使う言葉」 ⇒「失礼・危険・残酷・複雑・贅沢・不愉快・非常識」極まる 『慣用表現』 ✔️「感極まる」=「最高に感動している・感情が限界に達する」
「例文」
- これだけの事故を起こして謝罪も補償もしないなんて、無責任極まる。
- こんな夜遅くに大きな音で音楽をかけて、迷惑極まる!
- 社長の新年の挨拶は、退屈極まる話だった。
- 娘さんの花嫁姿を見て、ご両親は感極まって泣いていた。
- 期待していた選手が怪我で出場できないのは残念極まるね。
- 捕まった犯人は大胆極まる方法で、薬を密輸した。
- あの店では一杯6000円の贅沢極まるラーメンが食べられるそうだ。
- 他人の足を引っ張って 自分の評判をあげようとするのは 卑劣極まる行為だ。
- 友人の突然のサプライズ演出に感極まって泣いてしまった。
- 娘さんの花嫁姿を見て、ご両親は感極まって泣いていた。
~極まりない
A + こと + 極まりない
Na(なこと)+ 極まりない
意味「非常に〜だ / この上なく〜だ」・「とても~だ」 ー⭕「限りがないほどだ」と、あきれた気持ちを強く込めた表現 ー⭕程度が非常に高いことを表す・「それ以上ない程度だ」と言いたい時に使われる ー状態が極限であることを表す ー⭕「好ましくない」に付く場合が多い 「一緒に使う言葉」 ① A「ばかばかしい・図々しい・恥ずかしい・~にくい」こと 極まりない ② Na「失礼・危険・残酷・面倒・複雑・無責任・不愉快・非常識」極まりない
「例文」
- 睡眠不足の状態で高速道路を走るなんて、危険極まりない。
- タバコが嫌いな人にとっては、タバコの臭いは不愉快極まりないものなんです。
- 大勢の前でこんなミスをするなんて、恥ずかしいこと極まりない。
- 間違えたのはそっちなのに、逆ギレなんて、失礼極まりない。
- この辺りにはコンビニもないし、スーパーもないし、不便極まりない。
- 子どもが病気なのに、会社を休めないのは苦しいこと極まりなかった。
- 仕事を部下にお願いして自分はデートするなんて、彼は勝手極まりない。
- 人を押しのけて座席座ろうとするとは、図々しいこと極まりない。
- 手を洗わずに料理するなんて、不衛生極まりないよ。
- こんな夜中に電話してくるなんて、非常識極まりない。
~の極み(きわみ)
N + の極み
意味「最高に~」・「この上なく~」・「これ以上ない~だ」・「とても〜という状態だ」 ー⭕前には「普通と違う様子」を表す語が来る ー程度が極限であることを表す ー⭕感情を表す N に付く ー古い言い方で慣用的に使われることが多い ー X の語で示す範囲内で最高の X だ 「一緒に使う言葉」 ✔️「痛恨の極み」・「感激の極み」・「喜びの極み」・「悲しみの極み」・「羞恥の極み」・「遺憾の極み」 ✔️「贅沢の極み」・「美の極み」・「疲労の極み」・「疲弊の極み」・「滑稽の極み」 ✔️「歓喜の極み」・「混乱の極み」・「無知の極み」・「無念の極み」
「例文」
- <パーティーで>今日はこのような盛大な会を開いていただき、感激の極みです。
- あちこちで暴動が起こり、街は混乱の極みに達している。
- こんな広い部屋に専用のプールも付いているなんて、贅沢の極みだ。
- なんとか納期に間に合わせるために、一部の社員は不眠不休で働き疲労の極みに達していた。
- 娘から少し目を離してしまったことが原因で、娘が事故に巻き込まれてしまった。痛恨の極みです。
- スキルは十分にあるのに、高卒という理由だけで落とされるなんて痛恨の極みだ。
- 彼女は表彰式で贅沢の極みを尽くした衣装で登場してきました。
- 尊敬するコーチが初めて私を誉めてくれて、感激の極みだ。
- 毎日愛する家族と平凡に過ごせることが幸せの極みです。
- 初めて大好きなアイドルを目の前にして、興奮の極みです。
~の至り
N + の至り
意味「最高に」・「この上なく~」・「非常に~だ」 ー⭕程度が極めて高く、最高の状態に達していることを表す ー⭕話し手の気持ちや人の様子などを言うときに使う ー「~の至り」は慣用句的な表現が多い ー硬く、普段あまり使わないものが多いが、「若気の至り」はよく使われる 『慣用表現』 ✔️「若気(わかげ)の至り」=「若者らしい意欲や積極性、大胆な行動が、逆に悪い結果を招いてしまうこと」・「若さのせいでバカなことをしてしまった」 ✔️「汗顔(かんがん)の至り」=「顔に汗をかくほど、非常に恥ずかしいこと」
「例文」
- こんな素晴らしい賞をいただき、光栄の至りです。
- 学生のころは、若気の至りで喧嘩をしたこともありました。
- 昔は若気の至りで、悪さばかりしたものだ。
- このようなトラブルが起こったのは、全て私の不徳の至りです。申し訳ございませんでした。
- 学生時代の写真を久しぶりに見たらスカートが身近すぎるし、化粧も派手だし、今考えると赤面の至りだ。
- 遠い旅先で、知らない人に親切にしてもらい恐縮の至りでした。
- とんだ間違いをしてしまい、汗顔の至りです。
- お客様の名前を間違えてしまい、汗顔の至りだ。
- このような栄誉ある賞をいただけるなんて、感激の至りでございます。
- 社員がこのような汚職事件を起こしたのは、上司として不徳の至りでございます。
~なくして(は)・・・ない
N + なくして + ~ない
V(辞書形)こと + なくして + ~ない
意味「〜がなければ・・・ない」・「~なしには」 ー「AなくしてBない」の形で「Aがなかったら、B(の成立)はない」・「もしAがなかったらBができない」 ー「BにはAが必要だ。」という強い気持ちがある ー前には「大事なこと、肝心なこと、軽視してはいけないこと」が来る ー前件が成立しなければ、後件が成立しにくいと言いたい時に使う ー後件は否定的表現が来る / 可能動詞の否定形が多い
「例文」
- 地域の発展なくして、国の発展はない。
- 外国語学習は続けることが大切です。継続なくして成長なし、です。
- 町の人々の意識を変えることなくして、この問題の解決は望めない。
- 私の親はとても厳しく、親の了承なくして結婚することは許されない。
- 親の愛なくしては、子は十分に育たない。
- 別れた夫の援助なくしては、一人で子供育てることなんてできない。
- 人は他者の支えなくしては生きられない。
- 政治の安定なくして、経済の安定なし。
~あっての
N(が)+ あっての + N
意味「Aがあるからこそ、Bができる」・「AがなければBはあり得ない」・「〜があるから〜が成立する/〜が可能になる」
ー前には「その存在が大きく、決定的な意味を持つもの」が来る
ー「AにはBが絶対に必要だ」ということを強調して言う場合によく使われる・AはBにとってとても大切な要素であるという場合に使われる・AはBにとって必要不可欠だと言いたい時に使う
『慣用表現』
✔️「命あっての物種(ものだね)」
=「命があってこそなんでもできる」
⇒危ないことをするなと言いたい時に使う
「例文」
- <インタビューで>ファンの皆さんの応援があっての勝利です。ありがとうございました。
- 何事も基礎があっての応用だから、まずは基礎をしっかり身につけよう。
- お客さんあっての商売ですから、お客さんの信頼を裏切るようなことはできません。
- 健康あっての美しさですから、無理なダイエットには反対だ。
- 教室で偉そうにする先生は学生あっての学校だという意識がない。
- 学生あっての学校ですから、いくら設備が良くても、素晴らしい先生がいても、学生が来なければ意味がない。
- 愛あっての結婚生活でしょ。愛がないならどうして一緒に暮らしてるの?
- プロジェクトお疲れ様でした。今回は皆の協力あっての成功だと思っています。本当にありがとうございました。
- 相手あってのスピーチだから、一方的に話すだけでは伝わらない。
- 彼女の行動は何か意図があってのことなのだろうか。
- もう少しで頂上だけど、今日は引き返そう。命あっての物種だよ。
- そんなに無理しない方がいいよ。命あっての物種っていうでしょ?休むことだって大切だよ。
~が/に 欠かせない
N + が/に 欠かせない
意味「~がどうしても必要だ」・「~には無くてはならない」・「~には絶対に必要」
ー「A には B が欠かせない」の形で、「目的となるもの」(A) が示される
ー「~にとってなくてはならない」「~になくてはならない」に言い換えることができる
「例文」
- 日本料理には、醤油が欠かせない。
- 試合で勝つためには、日ごろのトレーニングが欠かせない。
- この病気の治療には、ワクチンが欠かせないんです。
- この年になると晩酌が欠かせない。
- ケーキはクリスマスを過ごすのに欠かせない。
- カイロが欠かせない季節になった。
- 蛋白質は筋肉を作るのに欠かせないものだ。
- 自分の家族と上手くやっていけることは、結婚相手に求める絶対に欠かせない条件だ。
~(を)抜きには・・・ない
N +(を)抜きには
意味「~を除いては...できない」・「〜なければ...ない」・「〜を考えなければ...ない」・ 「〜を入れないでは...ない」 ー前には「第一の話題にとって中心的なもの」が来る ー「AがなければBは不可能だ」というのを強調したい時に使われる ー「B」には否定形・否定表現が来る 「一緒に使う言葉」 ⇒~抜きには「語れない・考えられない・できない・生きていけない」 【言い換える】 ✔️「〜抜きでは...ない」 ✔️「〜を抜きにしては...ない」 例.「朝ごはん抜きには力が出ないわよ!」 =朝ごはん抜きでは力が出ないわよ! =朝ごはん抜きにしては力が出ないわよ!
「例文」
- 今日、私たちの生活は、インターネットを抜きには考えられない。
- 村上春樹といえば、この作品を抜きには語れない。
- 彼女の活躍抜きには、チームは優勝しなかっただろう。
- 両親の協力抜きには留学できなかったと思う。
- これは重大なことなので、社長の意見抜きには決めかねる。
- 寿司抜きには、日本料理を語れない。
~をおいては...ない
N + をおいては
意味「~のほかには」・「~を置いて、ほかには」・「〜以外にできない」・「〜以外に、ふさわしいものはない」
ー前には「特定の人や物の名前」が来ることが多い
ー「Aをおいて〜」は、「Aのほかに、同じぐらい高く評価できるものはいない・ない」という意味
ー「他に代わるものがない、Aだけだ」と強く言いたいときに使う
ー話者がAを高く評価しているときによく使う・それが唯一のものだとそのものを高く評価する場合に使うことが多い
ーN 部分には「人、時、所、方法」などを表す言葉が入る
ー後件は否定の形が来ることが多い(ない、いない、まい、など)
『慣用表現』
⇒「何をおいても」=「どんな物事にも優先させて。まず第一に。」
「例文」
- この仕事を任せられるのは、森さんをおいては誰もいません。
- このテーマの研究ができるのは、日本では A大学をおいてはほかにない。
- この経済問題について詳しく説明できるのは、佐藤教授をおいて他にいない。
- 私の人生にとって大事なのは、家族と一緒に過ごす時間をおいて他にない。
- 退職後に夫婦で海外移住するなら、マレーシアをおいて他に候補地は考えられない。
- 増税をおいて、少子高齢社会を救う手立てはないのだろうか。
- この難しい歌を歌い切ることができるのは、あの人気歌手をおいて他にいない。
- 今年で30歳になるので、転職するなら今をおいて他にないかもしれない。
- この秘密を知るものは我々をおいて他にはいません。これがどういうことを意味するかわかりますよね。
- この問題を解決できるのは田中さんをおいて他にいるだろうか。
- 明日のパーティーには何をおいても必ず出席する。
- 日本に行ったら、何をおいてもディズニーランドに行きたい。
~に堪える
V(辞書形)+ に堪える
N「する動詞」+ に堪える
意味「Aの価値がある・Aに値する・Aできる」・「〜する価値がある」
ー「~ということに応じるだけの価値・能力がある」という意味
ー「A にたえる B」↤「B を A する」
ー「〜にたえる」の否定形は、ほとんどの場合「〜にたえない」が使われるが、N の場合は「〜にたえるNではない」という形もある
「例文」
- ここの部分には、長期の使用に堪える特殊な材質が使われている。
- 展示会をのぞいてみたが、鑑賞に堪える作品はほとんどなかった。
- しっかり取材して、読むに堪える記事を書いてほしい。
- 日本のアニメは絵が美しくて、話の内容も深く、大人も鑑賞に堪える作品が多い。
- 社長の発言は質問の回答になっておらず、議論に堪えるものではなかった。
- 環境を考えるなら、高くても少し長期間の使用に堪える製品を選ぶべきです。
- このアニメは子供向けに作らていますが、大人でも見るに堪える内容です。
- このギターは木材の質はもちろん、音色も素晴らしく評価に堪える1本です。
~に堪えない
V(辞書形)+ に堪えない
N「する動詞」+ に堪えない
意味「Aの価値がない・Aできない・*抑えられないぐらいAだ」
ー「(あまりにひどくて)~することができない」という意味
ー前に来る語は、「見る・聞く・読む」や感情を表すいくつかの N に限られる。
ー「Aに堪えない」は「感謝・悲しみ・同情」などの感情を表す N に付くと「Aの感情をおさえられない、我慢できない」という意味になる
「例文」
- その交通事故の現場はとても悲惨で、見るに堪えなかった。
- 彼女の同僚に対する悪口は聞くに堪えない。
- 彼の論文は、根拠のない推測ばかりで、批判に堪えないものだった。
- あの歌手は見た目はかっこいいけど生歌は聞くに堪えないものだった。
- 火事が起きた現場は真っ黒になっていて、見るに堪えなかった。
- 小説家を目指す友達の本を読んだが、読むに堪えない内容だった。
- ネットの掲示板には読むに堪えないほど、悪口が多いので私は利用しないようにしている。
- 先日起きた、事故のニュースを見たが、見るに堪えないほど恐ろしいものだった。
~に足る
V(辞書形)+ に足る
N「する動詞」+ に足る
意味「~するための条件を満たす・〜する価値が十分にある」・「〜できる / 〜する価値がある」・「~するに値する」 ー前には「一定の評価を表す対象への態度」などが来る ーそれにふさわしい資格や価値があるという意味を表す ー「Aに足る<N>」と、N を修飾するように使われることが多い ー否定の意味にする場合は、「〜に足る〜ではない」と文末を否定形にする
【慣用表現】
①「取るに足らない」=「話題として取り上げる価値がない、つまらないこと・わざわざ取り上げる価値がない、つまらない」
②「恐れるに足らない」=「怖がったり、恐れたりするほどではないこと・実際は大したことはないから、恐れるレベルではない」
⇒「恐るるに足らない」という言い方もある
『一緒に使う言葉』
⇒「尊敬・信頼・信じる」に足る(人物・証拠)
「例文」
- あの人は信頼するに足る人だから、話してもいいだろう。
- このデータは国が発表したもので、信じるに足るものです。
- 信じるに足る証拠がないため、犯人が特定できない。
- ビザを取るには資金を証明するに足る書類を学校に提出する必要があります。
- タンさんは学習態度、成績とともに推薦するに足る学生だと思います。
- 佐藤さんは1年目にして多くの契約を勝ち取り、社内で表彰するに足る業績をおさめた。
- 彼らは日本を代表するに足る素晴らしい選手たちだ。
- 仕事ができない部下をクビにしたいと思っているが、解雇するに足る理由が見つからない。
- 彼女はこのプロジェクトのリーダーを任せるに足る人物だ。
- 何度も同じ試験を受験しているが、未だに満足に足る結果を得られたことがない。
- 経営状況の悪化で、私や同僚をクビにしたいと考えているようだが、クビにするに足る理由がないので、そう簡単にはできないだろう。
- このオンラインコースは少し値段が高いが、これまでの実績を見れば受けるに足る内容だ。
- あなたの悩みに比べたら、私の問題なんて取るに足らないものです。
- 話題になっている本を読んでみたが、どれも取るに足らない内容だった。
- この時期の航空券は少々高めだが、家族と楽しい時間を過ごせるのなら取るに足らない額だ。
- かつては死に至ることもありましたが、ちゃんとした治療を受ければ、恐るるに足らない病気です。
- チャレンジしたら、必ず経験が残るので、失敗することなど恐れるに足りないよ。
- あなたの実力なら、あんな人は恐れるに足らないよ。
①「~かいがある」 ⇒「する」=「しがいがある」の形もある ⇒「やる」=「やりがいがある」の形もある ②「~かいがない」 ③「~かいもなく」
「例文」 ① 1. 練習のかい(が)あって、コンクールで優勝できた。 2. <新しいゲームソフト> A:新作買ったんだって?どう? B:うん。待ったかいがあったよ。すごくおもしろい。 3. 2年も勉強するのは大変だけど、それだけの努力をするかいがあると思う。 4. <会話> A:英会話教室に通い始めたんだって?どう? B:うん。最初は難しく感じだけど、だんだん話せるようになっていくから勉強のしがいがあるよ。
②
- こんなきれいな海を見ないで帰ったら、沖縄に来たかいがないよ。
- 感謝の一言もないんじゃ、苦労のかいもないね。
- 楽しくなければ生きているかいがない。
③
- 治療のかいもなく、その少女は短い一生を終えた。
- 猛勉強したかいもなく、また試験に落ちてしまった。
- 来たかいもなく、結局、本人に会えなかった。