グループF「比較・例示」 Flashcards

1
Q

~すら

N +(助詞)すら
Vて形 + すら(+くれない)

A

意味「~も」
ー「これについてもそうなのか」という驚きの気持ちを強く含む
ー前には「最低の場合を表すもの」が来る
ーよくない評価をする時に使う

「例文」

  1. 彼女は私のことは全然覚えていなくて、名前すら知らなかった。
  2. 家族が無事か心配で、水すらのどを通らなかった。
  3. 彼女は結婚することを家族にすら相談してなかった、
  4. 彼女はとても怒っていて、会ってすらくれない。
  5. その問題はとても難しくて、先生ですら解けなかった。
  6. 高度経済成長の頃は、毎日の接待で妻や子供と会話をする時間すら持てなかった。
  7. ベビーカーに乗る子どもですら、上手にスマートフォンを操作している。
  8. 未だ学歴を重視する企業も多く、高卒では課長にすらなれないのが現状だ。
  9. いくら外見が良くても「ありがとう」すら言えない人とは付き合いたくない。
  10. 父は田舎で育ったので、若いころはコーヒーすら飲んだことなかったらしい。
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2
Q

~だに

V(辞書形)+だに
N + だに

A
意味
Ⓐ後件が肯定形だと「~するだけでも」
Ⓑ後件が否定形だと「全く~しない」
ー後には「感情を表す語」が来る
ーⒶの場合、後件には主に「恐ろしい」「悲しい」「辛い」「胸が痛い」など、ネガティブな表現が続く
『一緒に使う言葉』
⇒「想像・考える・思い出す・言う・見る」だに
【慣用表現】
✔️「夢にだに思わない」=「全く思わない」
✔️「微動(びどう)だにしない」=「全く動かない」
✔️「一顧(いっこ)だにしない」=「全く振り返らない」
✔️「一瞥(いちべつ)だにしない」=「全く見ない」

「例文」

  1. 命綱なしでビルの壁を登るなんて、想像するだに恐ろしい。
  2. どんな家を建てようか、考えるだに楽しいですね。
  3. あの時の課長のセリフは、思い出すだに腹が立つ。
  4. 戦争時代の話を祖父から聞くだに辛い気持ちになる。
  5. 社員の生活を一顧だにしない企業は衰退の道をたどるだろう。
  6. あまりの急な出来事に驚いて、彼女は微動だにしないでその場に立ちつくした。
  7. あの司会者が闇営業で芸能界から消えるなんて夢想だにしなかった。
  8. 後5分遅かったら、私も事故にあっていたと思うだに怖くなる。
  9. 幼馴染の彼女と結婚するとは、夢にだに思わなかった。
  10. 首相は記者からの質問には一言だに返答しなかった。
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3
Q

~たりとも・・・ない

N + たりとも

A
意味「~であっても」「〜も / 〜でも」
ー「Aという一番低い単位でも、絶対〜ない」という言い方をしながら「全く〜ない」ということを強調している
ー「最少の量でも軽視できない」ことを表す
ー前には「最少を表す語」が来る・最小の単位を表す語につく表現なので、大きい単位(年、キロなど)は使えない
ー「ない」の部分は「〜するな」という禁止形も使える
【慣用表現】
✔️「何人 (なんびと) たりとも」=「誰であっても」
✔️「猫の子一匹いない」=「人が全くいない」

「例文」

  1. 大切な試合が近いので、一日たりとも練習を休めない。
  2. この映画は展開が速くて、一瞬たりとも目が離せない。
  3. みんなで頑張って集めたお金なので、一円たりとも無駄にできない。
  4. あの週刊誌の記事には1ミリたりとも真実が書かれていない。
  5. アイドルはこの会見中、一度たりとも噂の恋人のことについては触れなかった。
  6. お金持ちほど無駄な金は一銭たりとも使いたくないタイプが多いそうだ。
  7. 戦争を経験した祖父は一粒たりともご飯を残すことを許さない。
  8. 一週間毎日残業だったので、今日は一歩たりとも動きたくない。
  9. 事故の後、島の人はみな他の場所へ行って、今や猫の子一匹たりともいない無人島だ。
  10. 何人たりとも私の家族を悪くいう人は許さない。
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4
Q

~に及ばず

V(辞書形)+に及ばず

A
意味「~する必要がないくらい当然に」・「~言うまでもなく」
ー「ほかのものもそうだ」と言いたいときに使う
ー前に来る語は限られ、「言う」以外はあまり使われない
ー「前件のことはいうまでもなく、後件も同じである」という感じ
『慣用表現』⇒「言うに及ばず」

「例文」

  1. 今年の冬は雪が多く、東北地方は言うに及ばず、東京でも積雪による被害が報告された。
  2. 外食は言うに及ばず、家庭の食事でも、油や塩分の量には気をつけなければならない。
  3. 都市化が進んで伝統的な生活習慣が薄れているのは、東京は言うに及ばず、京都もだ。
  4. 連休中、海や山は言うに及ばず、公園や博物館まで親子連れであふれていた。
  5. 女性は言うに及ばず、男性も化粧をするようになってきた。
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5
Q

~もさることながら

N + もさることながら

A
意味「~ももちろんだが、ほかにも」「Aもそうだが、Bはもっとそうである」「〜は当然そうだが、その他にも・・・だ」
ー前には「すでに明らかな事実」などが来る
ー基本的には良いことについてのみに使われる
ーBにはAより強調したいことが入る
ー「~はもちろん(のこと)」に置き換えることが可能

「例文」

  1. このラーメン屋は、味もさることながら、一杯300円という安さがうれしい。
  2. 成績が悪いこともさることながら、出席率が悪いことも、不合格の大きな理由です。
  3. 彼女は、歌もさることながら、踊りもセンスのよさを感じさせる。
  4. 内容もさることながら、このタイトルがいい。
  5. 彼女は外見もさることながら、その高い演技力が多くの監督に評価されている。
  6. A社の冷蔵庫は価格もさることながら、環境に優しい点も購入の決め手になった。
  7. 会話力を上げるには授業もさることながら、学校の外でも積極的に日本語を使うことが重要です。
  8. コスト削減もさることながら、業務の効率化を計り、残業をなくすことから取りかかるべきだ。
  9. 地震そのものによる被害もさることながら、直後の火事などによって命を落とす人も少なくない。
  10. 一流選手はその技術もさることながら、精神力と体力も備わっているものだ。
  11. ここは、春の景色もさることながら、夏もヒマワリが一面に広がりとても素晴らしい。
  12. 彼の演技は、若い頃もさることながら、ベテランとなった今でも衰えを感じない。
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6
Q

~はおろか

N + はおろか
V(辞書形)+の はおろか

A
意味「~はもちろん」「~は当然として」
ー「Aはもちろん、程度が違うBも同じだ。」という意味
ー後ろに「さえ/も/すら …ない」などの表現が来る
ー文末は「ない、少ない」など否定的な言葉が入る
ー話者の驚きや不満の気持ちを表すとき使い、全体としてマイナスな文になりやすい
ー命令・依頼・禁止・勧誘の文には使わない
❌「授業中に食事をすることはおろか、スマホを使わないでください。」(命令)
❌「私はエアコンはおろか、扇風機も買いたい。」(意志)
【注意点】
❌程度が上というと「BはAより難しいこと」と勘違いしてしまう学生が多いですが、そういう意味ではない
⭕Bの方が「驚きのレベルが上だ」と理解した方がわかりやすいだろう

「例文」

  1. その人のことは、顔はおろか、名前も知らなかったんです。
  2. のどがすごく腫れて、食べるのはおろか、水を飲むのも辛かったんです。
  3. 今日はすごく忙しくて、昼食はおろか、トイレにも行けない。
  4. 彼女は恋人はおろか、異性の友達もいないと思う。
  5. 結婚はおろか、まだ付き合っている人もいません。
  6. 彼の部屋にはお風呂はおろか、シャワーさえない。
  7. アルバイトが忙しくて、宿題はおろか、授業に出席するのも面倒に感じる。
  8. 2時間も会議をしているのに、来年度の予算はおろか、来週発表の内容まで決まらない。
  9. この新しい学生は初級会話はおろか、簡単な挨拶さえ言えないようだ。
  10. 結婚したばかりの夫は料理はおろか、洗濯機の使い方も知らないレベルでした。
  11. 私の家はオートロックはおろか、ドアに鍵すらない。
  12. 彼は大学に合格するのはおろか、高校を卒業するのだって難しい。
  13. 私の実家は田舎なので、家の近くにはデパートはおろか、コンビニすらない。
  14. この会社には複合機はおろか、パソコンさえない。
  15. 足を怪我してしまい、走ることはおろか、歩くことさえ難しい。
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7
Q

~にも増して

N + にも増して

A
意味「~よりもさらに」「〜以上に / 〜もそうだが、それ以上に」
ーより高い程度であることを強調した言い方
ーいくつかの決まった語に付いて慣用的な言い方になることが多い
ー「AにもましてB」は「いつも・前のAよりも、今の方がBだ。」という意味
ーBの部分には「レベルが上だ」といった意味の文が入る
ー疑問詞は「何・いつ・どこ・だれ」などを使う
ー主に前件は時間を表す言葉と接続する

「例文」

  1. 台風が近づいているので、昨日にも増して風が強い。
  2. 元々まじめだけど、彼は結婚してから、以前にも増して一生懸命働くようになった。
  3. 先生と再び会えたのは、何にも増してうれしいことでした。
  4. 最近は外国人の子どもが増え、学生たちの家庭環境は以前にもまして多様化している。
  5. 梅雨入り前に30度を超えるなど、去年にもまして天気が安定しない。
  6. 夏は部屋の中と外で温度が大きく変わるので、普段にもまして体調管理に注意が必要だ。
  7. 運動した後に飲むビールはいつにもましておいしく感じる。
  8. こうして友人と一緒に食事を楽しむことは何にもまして幸せなことである。
  9. この店、いつにもまして人が多い。何かあるのかな。
  10. 戦争を経験した祖母は、家族の誰にもまして我慢強い人だった。
  11. 来年はオリンピックが開催されるから、どこにもまして東京はにぎやかになるだろう。
  12. 部屋も温泉も最高でしたが、それにもまして、女将さんの気遣いには感動しました。
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8
Q

~はいざ知らず・~ならいざ知らず

普通形 + ならいざ知らず
N + はいざ知らず・ならいざ知らず

A

意味「~については(~だったら)、どうかわからないが」「Aならどうか知らないがB/AならともかくB」「Aならあり得るかもしれないがB」
ー「Aだったらそうかもしれないが、全く違うBなのだから、〜(結果も違う)」という意味
ー前で「特別な場合や例外的なもの」などを示す
ー後で「現状」を不満や驚きとともに述べる
ーBを強調するために、対極にあるAを出して主張を強調している
ー極端な例を表す言葉(赤ちゃん・〜年前・神など)につくことが多い
ー「なら」は「は」に置き換え可能

「例文」

  1. 昔はいざしらず、今は大企業の社長だ。
  2. 子供ならいざしらず、大人でこれを知らないようでは困る。
  3. 海外旅行ならいざ知らず国内旅行でこの値段は高すぎる。
  4. 一言でに謝るならいざ知らず、言い訳ばかりするから、許す気になれない。
  5. 15年前ならいざしらず、現在はスマホなしでは生活できないよ。
  6. 赤ちゃんならいざしらず、いい大人が泣いて解決しようというのは許せない。
  7. 街中へ出かけるならいざ知らず、近所のコンビニへ行くのにそんなにお洒落をする必要はないでしょう。
  8. 体調が悪いならいしらず、元気なんだったら少しは出かけたらどうだ。
  9. 便利なのならいざしらず、駅から遠いのに家賃が10万円なんて信じられないなあ。
  10. 有名ブランドならいざ知らず、無名ブランドの財布で1万円以上するのはあり得ない。
  11. 途上国ならいざ知らず先進国でこの病気が流行していることはおかしいことだ。
  12. 登山という行為はパーティを組むならいざしらず、単独で行うケースは少ない。
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9
Q

~(の)にひきかえ

V(普通形)+ の にひきかえ
イA + の にひきかえ
ナA + の にひきかえ
N + にひきかえ

A
意味「~とは反対に」「〜とはすごく違って」
ープラス・マイナスの評価が対照的である様子を表す
ー前には「プラスの評価をお表す内容」が来ることが多い
ー前件の内容がはっきり明示されている場合は後件を一部省略することが可能
ーAとBは正反対で、良い/悪い という主観的な気持ちがある
⇒(冷静に比較するのは「Aに対してB」という文型・「~に対して」は中立的な立場で対比させる場合に使う)
ー「~にひきかえ」は既知のことに使うので、未知である推量の表現などは使え
❌「先月にひきかえ、今月は売上が大幅に増えるだろう。」

「例文」

  1. まじめで勉強が得意だった兄にひきかえ、私はサッカーばかりしていました。
  2. <ゲームで>友達がいろいろ賞品をもらったのにひきかえ、私は何も無しだった。
  3. 大学のそばのお店が安くておいいしいのにひきかえ、駅ビルの店はどこも高くて、しかも、おいしくない。
  4. 同僚がどんどん出世していくのにひきかえ、私はずっと平社員のままだ。
  5. ペットは私の言う通りにし、とても可愛いのにひきかえ、子どもたちは反抗ばかりだ。
  6. 水不足が問題になった去年にひきかえ、今年は雨による被害が続いている。
  7. 真面目で優秀な姉にひきかえ、妹は・・・。
  8. 男性は入社後の研修で仕事をゆっくり学べた。それにひきかえ女性は出産で辞める人が多いことを理由として、教育や訓練は十分に行われなかった。
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10
Q

~とはいえ

普通形 +(だ)とはいえ

A

意味「~が、それでも」「〜といっても」「〜けれども」
ー「確かにAだが、それから予想や期待、イメージされることとは違うBだ。」と言う意味
ー基本的な事情を認める一方で、それがそのまま、ある事柄の理由にはならないことを表す
ー前に「事情」が来る・Aの部分は話者が事実だと思っている内容が入る
ー後に「それだけでは納得できない問題」が来る・BにはAに反する内容の事柄や話者の評価が来る

「例文」

  1. 仕事とはいえ、休みの日に会社に行くのはちょっと辛いです。
  2. いくら甘いものが好きとはいえ、こんなにたくさんは食べられません。
  3. 忙しいとはいえ、娘の誕生日を忘れるなんて、親として失格です。
  4. こちらが悪かったとはいえ、あんな言い方をしなくてもいいと思う。
  5. 無事退院したとはいえ、あと数週間は無理をせず過ごさなければならない。
  6. 寿命がどんどん延びているとはいえ、120年生きる人というのはまだ珍しい。
  7. 契約書には半年後から有給休暇が取れるとある。とはいえ、実際に取得している人はあまりいない。
  8. AIによって多くの職が奪われるだろう。とはいえ、人間しかできない仕事も多くある。
  9. 食べ放題だとはいえ、食べられない量をとるのはマナー違反だよ。
  10. 結婚に年齢差は関係ないとはいえ、やはり年の差結婚をした人を見ると色々考えてしまう。
  11. 男女平等とはいえ、会社で地位が高い人はたいてい男性だ。
  12. 癌の手術に成功したとはいえ、他の場所に転移しているかもしれないし、まだまだ安心できない。
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11
Q

~なり~なり

V1(辞書形)+ なり + V2(辞書形)+ なり
N1 + なり + N2 + なり

A
意味「〜でもいいし、〜でもいいし、とにかく何か・・・」「〜でもいいし、〜でもいいし、好きなように・・・」
ー「何でもあなたが好きなように」、という意味を含む
ー「AなりBなり」は「例えばAかBかを選んで〜」という意味で使われる
ー後には「相手の行動を促す勧誘や指示」などが述べられる
ー目上の人には使えない
ー「疑問詞+なり」の形もある

「例文」

  1. 冷蔵庫の中にあるものは、お茶なりジュースなり、好きなものを飲んでかまいません。
  2. わからない言葉があったら、辞書で引くなりネットで調べるなりしてください。
  3. <友達に>約束の時間に遅れるなら、電話なり何なり、連絡する方法があったでしょう?わからないことがあったら、ほかのスタッフに聞くなり私に聞くなりしてください。
  4. ここにあるものは全部あげるから、煮るなり焼くなり好きにすればいいよ。<慣用句>
  5. 冷蔵庫に色々入っているから、料理するなり、冷凍食品をチンするなりして食べてね。
  6. 休みで仕事がないなら、掃除するなり洗濯するなり、家事を手伝ったらどう?
  7. もったいないのもわかるけど、売るなり捨てるなりしないと物がたまっていく一方よ。
  8. 家にいるなら、親を手伝うなり買い物に行くなりしなさい。
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12
Q

~といわず ~といわず

N1 + といわず + N2 + といわず

A
意味「AやBだけでなく、全体的に〜」
ー後には「すべてにわたって~だ」というニュアンスのことが述べられる
ー事実を表す文が続く
ーAとBには時間的、空間的につながりがある言葉の組み合わせ(昼と夜、手と足など)がよく使われる
ーよくないことを言うときに使うことが多い
ー後件は否定文、依頼、命令の文は来ない

「例文」

  1. 彼は夢中になると、昼といわず夜といわず、ずっとゲームをしている。
  2. 男といわず女といわず、彼女のコンサートに行けば、みんなファンになる。
  3. 彼らは、犬といわず猫といわず、一匹でも多くの捨てられたペットを救おうと活動を続けている。
  4. 部長は食事中といわず、会議中といわず、スマホを手離さない。
  5. お隣の赤ちゃんは、昼といわず、夜といわず、一日中よく泣いている。
  6. 息子は毎日外で遊び回るので、手といわず、足といわず全身傷だらけだ。
  7. もうすぐ締め切りなので、平日と言わず、週末といわず、会社に行かなければならない。
  8. 田中さんは国内と言わず海外と言わず、ジャーナリストとして世界中を飛び回っている。
  9. リビングと言わず、タンスと言わず、部屋全体が荒らされている。
  10. 入浴中といわず、就寝中といわず、片時もスマホを手放さない。
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13
Q

~といい ~といい

N1 + といい + N2 + といい

A
意味「〜も〜も / 〜だけでなく〜も」「AもBも、同じように評価できる」
ー特に目立つものを取り上げて強調する
ー人や物を評価するときに使われる
ー後には「感心や感動」などが述べられる・後件には話者の評価を表す文が来る
ー希望や要求に合い、不満や不足がないという気持ちを表すとき使う

「例文」

  1. 色といい、柄といい、この着物は彼女にとても似合っている。
  2. 田中君といい、山田君といい、どうしてみんな彼女のことを好きになるんだろう。
  3. 広さといい、家賃といい、このアパートの部屋は私の希望どおりだ。
  4. 値段といい、その中身といい、申し分のないランチだった。
  5. あのレストランは味といい、サービスといい、日本一の店だ。
  6. この街は便利さといい、治安の良さといい、住みやすい場所だ。
  7. 「ヒーローズ3」は俳優といい、話の流れといい、文句のつけようがないよ。
  8. 発音といい、語彙の知識といい、彼の英語力は申し分ない。
  9. この靴はサイズといいデザインといい、私にぴったりだ。
  10. 長男は明るい性格といい、スポーツが得意なことといい、夫にそっくりだ。
  11. この歌は歌詞といいメロディーといい、素晴らしいので毎日聴いています。
  12. マレーシアは物価といい治安といい、海外移住するならここがいいな。
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14
Q

~であれ ~であれ

N1 + であれ + N2 + であれ

A

意味「〜でも〜でも(どの場合でも関係なく)」
ー後には「(ルールや常識など)決まっていること」が来る
ー「〜であれ〜であれ」は「〜であろうと〜であろうと」 にチェンジすることができる

「例文」

  1. 会社であれ個人であれ、売り上げた額に応じて税金を納めなければならない。
  2. 日本人であれ外国人であれ、日本に住む以上、日本の法律に従わなければならない。
  3. 病気であれ何であれ、何日も仕事を休むと周りに迷惑がかかる。
  4. 大人であれ子供であれ、ルールを破ってはいけない。
  5. 対戦相手がフランスであれスペインであれ、頑張れば勝てる見込みはある。
  6. 彼がお金持ちであれ貧乏であれ、私の気持ちが変わることはない。
  7. オクラであれ納豆であれ、ネバネバしたものはとにかく嫌いだ。
  8. ギターであれベースであれ、キムさんは弦楽器であれば何でも上手に弾いてしまう。
  9. 車であれ電車であれこの天候では無理だろう。
  10. 晴れであれ雨であれ、イベントは予定通り行います。
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15
Q

~だの ~だの

普通形 + だの

A

意味「〜や〜など」「~とか~とか」
ー不満や非難などマイナスの見方を表す
ー前には「様々な形の言葉(単語・句・文)」が来る

「例文」

  1. コーラだのアイスクリームだの、冷たいものばかり口にしていると、お腹をこわすよ。
  2. 彼は仕事について、給料が安いだの、残業が多いだの、文句ばかり言っている。
  3. テーブルの上には、食べかけのお菓子だの、飲みかけのジュースだのが、そのままになっていた。
  4. 一人暮らしを始めるときは、洗濯機だの冷蔵庫だのを買う必要があってお金がかかる。
  5. 一緒に旅行した友達はホテルが狭いだの、レストランのサービスが悪いだの、文句ばかり言っていた。
  6. 学生によって暑いだの寒いだのいろいろ違うことを言うので、教室の温度調整は大変だ。
  7. ゲームは時間の無駄だの、もっと早く寝ろだの、父はいつも厳しい。
  8. テレビをつけると、事故が起きただの、誰かが亡くなっただの、悲しいニュースばかり報道している。
  9. 彼女はもっと薄い味が好きだの、硬い肉が嫌いだの、食べ物にうるさい。
  10. 父は酒だの、タバコだのが好きで、健康が心配です。
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16
Q

~か否か

普通形 + か否か

A
意味「~かどうか」
ー「~か否か」を名詞節ととらえて、「は、を、が、で、に」などの助詞で受けることも多い
『「〜か否か」とよく使う表現』
✔️〜か否か+〜によって決まる
✔️〜か否か+〜かどうかによって決まる
✔️〜か否か+〜にかかっている 
✔️〜か否か+〜かどうかにかかっている
✔️〜か否か+〜如何にかかっている

「例文」

  1. 原子力発電所が本当に必要か否か、改めて議論する必要がある。
  2. こういう音を苦痛と感じるか否かは、人によって異なる。
  3. 商品の値段として3000円が妥当か否か、会議で意見が分かれた。
  4. 人生楽しむか否か。結局は自分次第。
  5. ダイエット中だけどケーキを食べるか否かで迷ってる。
  6. この服似合ってるか否かは自分ではちょっとわからない。
  7. どこでも寝れるのは長所に含まれるか否か。
  8. 契約を更新するのか否か悩む。
  9. 遠慮なくと言われて遠慮せずに質問し続けるのは失礼であるか否か。
17
Q

~かたわら

V(辞書形)+かたわら
N +の かたわら

A

意味「〜一方で、別に〜」「それとは別に」「〜と並行して」「〜しながら、時間がある時に〜する」
ー前には「その人にとっての主な仕事」が来る・Aの部分にはその人の本業(いつもしている仕事)などが入る
ーBには本業とは別の活動(副業的なこと)を表す文が来る
ー「A」と「B」は違う時間に行われ、長く続けている習慣的なことに使われる
ー2つの活動は異なる時間帯で行われ、かつ「ながら」に比べ長期間続けている活動に対して使われる
❌「お菓子を食べるかたわら 、映画を見ています。」
⭕「お菓子を食べながら 、映画を見ています。」

「例文」

  1. 父は店を経営するかたわら、少年野球チームの監督もしている。
  2. 彼は医者として病院に勤めるかたわら、小説も書いている。
  3. 彼女は演奏活動のかたわら、貧困から子供たちを救うためのボランティア活動を続けている。
  4. 佐藤さんは会社勤務のかたわら、大学院で言語学を研究している。
  5. 彼は塾講師として働くかたわら、タレントとしての活動を始めた。
  6. 鈴木さんは会社員のかたわら、週末はプロのバドミントン選手として練習に励んでいる。
  7. 農業のかたわら始めた自然派レストランが大繁盛しているそうだ。
  8. 彼が治療のかたわら書いてきたブログが、書籍化された。
  9. 彼女は子育てのかたわら、大学に通っている。
  10. 彼女は歌手のかたわら、モデルとしても活躍している。
18
Q

~かたがた

N + かたがた

A
意味「~のついでに」「~の機会に加えて」「〜も兼ねて」
ー「一つの行為で二つの目的を達成する」という場合に使う
ー主に感謝やお詫びの気持ちを表すことと他の事柄が共存していることを示す言い方
ー話し手の行為には使えるが、聞き手の行為には対しては使えない
ー後件には移動に関する動詞がよく使われる
ー主に手紙文に使う改まった表現で、前に付く語は限られている
『一緒に使う言葉』
⇒「お礼・お詫び・ご報告・ご通知」かたがた

「例文」

  1. お礼かたがた、近いうちに伺います。
  2. <手紙>お詫びかたがた、ご報告まで。
  3. 近くで用があったので、お礼かたがた年末の挨拶をしに伺いました。
  4. 誕生日のお祝いかたがた、海外にいる友達に手紙を書いた。
  5. 祖母のお見舞い方々、久しぶりに故郷へ帰ることにいたします。
  6. 皆様のご協力により、募金は100万円に達しました。ご報告かたがたお礼申し上げます。
  7. 結婚の挨拶かたがた、彼の親戚の家を一軒一軒廻ることになった。
  8. メールにて恐縮ですが、お詫びかたがた先ほどの見積書の訂正のお願いを申し上げます。
19
Q

~がてら

N + がてら
(*「する動詞」の N)

A
意味「~を兼ねて」「~のついでに」
ー「ついで」よりも少し硬い表現である・「~かたがた」よりくだけた表現で、会話で使われる
ー「Aのついでに、その機会を利用してBする。」という意味
ー前には「動作・行動を表す N」が来る
ー後件には「行く」や「散歩する」のように移動に関係する N がよく使われる

「例文」

  1. 買い物がてら、その辺を散歩しようよ。
  2. 散歩がてら、新しくできた雑貨屋を覗いてみない?
  3. 勉強がてら、日本のテレビドラマを見て会話の聴き取り練習をしています。
  4. 遊びがてら、実家に帰って父の回復具合を見てきます。
  5. 友人を駅まで送りがてら、買い物してきた。
  6. 帰省がてら、地元に新しくできたデパートに行くつもりだ。
  7. 毎日車で出勤しているが、今日は運動がてら自転車で行くことにする。
  8. お花見がてら、公園を散歩しよう。