グループA「判断や意志などを表す」 Flashcards
N(の)+ 如何だ
N(の)+ 如何で(は)
N(の)+ 如何によって(は)
漢字:『如何(いかん)』=「どのようであるか」という意味 意味「〜によっては / 〜次第で / 〜かどうかで」 ー❗ 前には「その内容が問題となるもの」がくる。 ー「〜の状態・内容・状況によって決まる」と言いたい時に使われる」 ー「ある事柄が実現するかどうかは、その行動や状態、内容によって決まることを表す」 ー❗「~次第だ」よりやや硬い表現 【一緒によく使うことば】 ・「理由・結果・状況・努力・~かどう(~ない)かは」+如何だ ・「理由・結果・努力・やり方・対応・考え方・内容」+如何で/によって
「例文」
- 試験に合格できるかどうかは、皆さんの努力如何です。
- この活動が町の人たちの理解を得られるかどうかは、私達の働きかけ如何だと思っている。
- 周りが心配してもしかたありません。最終的には本人のやる気如何ですよ。
- 電話に出た社員の対応如何で会社の印象が決ってしまう。
- 患者さんの気持ち方如何で、リハビリの効果も変わってきます。
- トランプ政権の方向性いかんでは国産兵器開発へとシフトする可能性を交渉カードにしようという意図も感じる。
- 科目登録の変更については、その理由の如何によっては認める場合もあります。
- トップの考え方如何によって、小さくても安定した企業を目指すか、より大きな利益とより大きな企業を目指すか、変わってくる。
- 今後の君の態度いかんによっては考えないこともない。
N(の)+ 如何にかかわらず
N(の)+ 如何によらず
N(の)+ 如何を問わず
漢字:『如何(いかん)』=「どのようであるか」という意味 意味「〜かどうか関係なく」 ー❗ 前に「いろいろな内容が考えられるもの」が来て、後で「その内容に影響を受けない」ことが述べられる。 ー前件の状況・条件に関係なく、後件が決まる ー❗ 硬い表現で、ビジネス場面でよく使われる ⇒「~にかかわらず」の方がよりかたい表現 【一緒によく使うことば】 ・「結果・理由・状況・事情・内容・目的・金額」+(の)如何にかかわらず/よらず/を問わず
「例文」
- 理由の如何にかかわらず、セール品の返品・交換は出来ません。
- 採用結果の如何にかかわらず、応募書類は返却いたしません。
- 内容の如何によらず、電話でのお問い合わせは受け付けておりません。
- 学歴、年齢のいかんによらず、新入社員の初任給は同一だ。
- 状況の如何を問わず、駐車場でのトラブルについては、当店は責任を負いかねます。
- 試験成績のいかんを問わず、出席率が80パーセント未満の学生は進級できません。
N + にかかっている
~か(どうか)にかかっている
意味「~がどうであるかで結果が決まる」 ー❗ 前には「努力・能力・意欲・結果など、期待が寄せられるもの」がくる。 ーある事柄が実現するかどうかは、その内容や状態によって決まることを表します。 ーこの文法は文末に用い、「如何」を使うことがあります。 ー「~次第だ」とほぼ同じ意味です。 【一緒によく使うことば】 ・「結果・努力・やる気・活躍・勝敗・肩」+にかかっている
「例文」
- チームが優勝できるかどうかは、彼の活躍にかかっている。
- 会社の将来は、新入の皆さんの努力と創意工夫にかかっています。
- 続編を出すかどうかは、これがどれだけ売れるかにかかっている。
- 会社の発展していくかどうかは、全社員の働きいかんにかかっている。
- この問題をどう処理するかは、リーダーの決断いかんにかかっている。
- 良い人生を歩めるかどうかは、良い人に出会えるかどうかにかかっている。
V意向形 +と/が
い形 +かろうが
Na +だろうと (も) /が・であろうが
N +だろうと (も) /が・であろうが
意味「どんなに~しても、それと関係なく」「〜ても関係なく〜だ」 ー❗ 後ろには【意志】や【決意】を表すもの。 ー❗ 後には「変わらない状況や意志」などがくる。 【一緒によく使う言葉】 ⇒「たとえ・いかに・どんなに・何を・誰と・何年」+ ~(よ)うと ⇒ ~(よ)うと +「関係ない・かまわない・同じだ・平気だ・絶対〜する・〜つもりだ・〜の自由だ・〜の勝手だ・〜には関係ない」
「例文」
- 誰に反対されようが、来月会社を辞めるつもりだ。
- 誰と結婚しようが、私の自由でしょ!
- 人に何を言われようが、気にしなくていいよ。
- たとえ何年かかろうが、絶対この試験に合格したい。
- 一人でやるのは大変だろうが、ぜひ頑張ってほしい。
- 誰が何をしようと、勝手でしょ。いちいち構わないで。
- お金がいくらかかろうと、親には最高の治療を受けさせたい。
- この先、どこに行こうと、ここでの経験は必ず役に立つと思います。
- どんなに反対されようと、留学するつもりです。
- 誰に何を言われようと、俺たちの人生はショータイムだぜ~!
V意向形 ようが ~Vまい が
V意向形 ようと ~Vまい と
意味「~ても~なくても、関係なく」
ー❗ 後には「変わりない判断や意志」などがくる。
【一緒によく使う言葉】
⇒ ~ようが~まいが+「関係ない・かまわない・同じだ・勝手だ・〜つもりだ」
「例文」
- 信じようが信じまいが、これは本当にあったことなんです。
- 気持ち悪いと言われようが言われまいが、私はオタクを貫く。
- 桜が咲いていようといまいと、来週末、花見に行くことになっている。
- 彼女は人が聞いていようと聞いていまいと、一人で話し続ける。
- この授業は参加しようとしまいと個人の自由です。
- うちの犬は人がいようがいるまいが吠えて困る。
- 練習しようがするまいが、あのチームには勝てない。
- 撤回しようがすまいが、頭の中にそういう思想が存在することは明らか。
V1意向形 ようが/と ~V2意向形 ようが/と
い形1 かろうが + い形2 かろうが
Na1 だろうが + Na2 だろうが
N1 だろうが + N2 だろうが
意味「~でも~でも、関係なく」 ー❗ 後には「変わりない判断や考え」などがくる。 ーペアの言葉と一緒に使う ⇒「犬だろうが猫だろうが~・泣こうが喚こうが~」 【一緒によく使う言葉】 ⇒ ~が~が+「関係ない・かまわない・同じだ・勝手だ・〜つもりだ」
「例文」
- 犬だろうが猫だろうが、父はペットを飼うことを許してくれませんでした。
- 泣こうが喚こうが、この仕事は自分一人でやるしかない。
- 家が近かろうが遠かろうが、関係ありません。遅刻しないように家を出てください。
- 好きだろうが嫌いだろうが、健康のために野菜を食べたほうがいい。
V(意向)ようが ~V なかろう が
A かろうが ~ A くなかろうが
Na だろうが ~ Na でなかろうが
意味「~でも~でなくても、関係なく」
ー❗ 後には「変わりない判断や考え」などがくる。
【一緒によく使う言葉】
⇒ ~が~が+「関係ない・かまわない・同じだ・〜つもりだ」
「例文」
- 会員だろうが会員でなかろうが、当日はみんな2割引だそうです。
- 重かろうが重くなかろうが、荷物は手で持っていくしかない。
- 得意だろうが得意でなかろうが、取引先とは英語で話さなければならないんです。
- 利益があろうがなかろうが、この事業はやらなければならない。
V(普通形)+ といえども
イA(普通形)+ といえども
ナA(普通形)+ といえども
N(普通形) + といえども
意味「たとえ〜であっても・いくら〜でも」 ー「~の場合でも状況や判断が変わらない」ことを表す。 ー❗ 前には「普通より有利なもの、期待できるもの」などがくる。 ー前件で極端な場合を挙げて、そうであっても実際は想定される結果になるとは限らないと述べる時に使う。 【一緒によく使う言葉】 ⇒「プロ・教師・社長・家族・友達」+といえども
「例文」
- 教師といえども、うっかりして単純な間違いをすることはある。
- 社長といえども、会社を私物化してはいけない。
- 家族といえども、個人のプライバシーは尊重されなければならない。
- 美味しいといえども、見た目が悪いと食欲がわかない。
- 彼は大学を中退したといえども、今では大企業の社長として立派に働いている。
- いくら安いといえども、偽物であれば欲しいとは思わない。
V(意向)よう + とも
ナA(普通形)であろう + とも
N(普通形)であろう + とも
意味「たとえ~ても」 ー「どんなに~ても状況や判断が変わらない」ことを表す。 ー❗ 後には「変わらない意志や判断を表す内容」がくる。 【一緒によく使う言葉】 ・「たとえ・いかに・どんなに」+とも
「例文」
- 親がどんなに反対としようとも、私は自分の意志を変えない。
- いかに便利であろうとも、コストがかかり過ぎるものはだめだ。
- たとえ小さな家であろうとも、庭付きのマイホームがほしい。
①V(辞書形 / た形 / ている形)+ 手前
②N の + 手前
漢字:手前(てまえ)「人が見ている前。他人に対する自分の立場」という意味 意味: ①「〜という立場・状況なので(~するしかない)」 ⇒前には「約束や宣言などの内容」 ⇒後には「とるべき行動や当然の判断」がくる。 ②「~の前なので、~に配慮して」 ー❗ 自分の発言に反する行動はできないという気持ちを表す。 ー❗ Nには人に関する単語が来る。 【一緒によく使う言葉】 ⇒「言う・決める・約束する・宣言する」+手前 ⇒ 手前+「~ないわけにはいかない・~ざるを得ない・~なければならない・~するしかない」
「例文」
- 親の反対を押し切って留学をした手前、必ず卒業して帰って来るつもりだ。
- 子供に部屋をきれいにしろと言った手前、私も掃除しないわけにはいかない。
- トマトが苦手なんですが、子供たちの手前、残すわけにもいかず、全部食べました。
- 原さんの手前、ペットの話をしないようにしました。彼女、最近、愛犬を亡くしたんですよ。
- 私が責任を持ってやると言ってしまった手前、途中で投げ出すわけにはいかない。
- 友人の相談を聞いてしまった手前、面倒であっても助けざるを得ません。
- いつも助けてもらっている手前、今回の依頼を断ることはできない。
- 言いたいことは山ほどあるが、子どもが見ている手前けんかするわけにはいかない。
V(普通形)+ とあれば
イA(普通形)+ とあれば
ナA + とあれば
N + とあれば
意味「〜なら / 〜のためなら」
ー「AとあればB」は、「(他の条件なら違うが)Aという特別な条件ならBだ。」という意味です。
『A』
→❗「~という特別な理由なら」という意味で、「それに逆らうことはできない」という気持ちを表す。
→「強い力があり抵抗できないもの」がくる。
→内容を特別な理由や事情として、Bをする
『B』
→❗ 内容が起こるのはやむ終えない、仕方がないと言いたい時に使う・仕方がない、実現されなければならない。
→Bには意思や判断を表す文が入ります。「可能だ、理解できる」などの意味を持つ場合が多いです。
【一緒によく使う言葉】
・「必要・運命・~の頼み・~の誘い」+とあれば
「例文」
- 恩師の頼みとあれば、断るわけにはいかない。
- 病気がわかった時はショックだったが、これも運命とあれば、受け入れるしかない。
- 彼らの演奏が生で見られるとあれば、仕事を休んででも行きたい。
- 生きるためとあれば、罪を犯しても良いものでしょうか。
- 金のためとあれば、彼は友達さえも裏切る。
- アメリカの大統領が来日するとあれば、警備を強化しなければならない。
- イケメンで、頭もよくて、スポーツもできるとあれば、モテて当然だろう。
- 顔がかっこよくて、性格もいいとあれば、女子に人気があるのも理解できる。
V(普通形) + となると
イA(普通形) + となると
ナA + となると
N + となると
意味「~という場合には」という意味の仮定表現 ー❗ 後には「判断を表す表現」がくる。 ⇒話し手の意見や評価を言う表現で、「〜」と仮定したら、状況は異なると言いたい時に使う。 ー❗ 後件に意志や希望を表す言葉は来ない。 【一緒によく使う言葉】 ・「毎日・~のこと・~の問題」+となると ・~となると+「難しい・話は別だ」
「例文」
- ときどき掃除するならいいけど、毎日となると大変だ。
- 練習のときはいいけど、試合となると、いつも力が発揮できない。
- ワンさんが行かないとなると、代わりの人を見つけなければならない。
- 海外に留学するとなると、大変な費用がかかる。
- 将来、十分な年金がもらえないとなると、今のうちにお金をためておかなければならない。
- いざ会社を辞めるとなると、寂しいものがある。
- これ以上、消費税率が上がるとなると、国民の生活はますます厳しくなるだろう。
- A「申し訳ございません。現在、メンテナンス中のためエレベーターは使えません。」
B「えっ、使えないとなると、困るなぁ。15階まで階段で行けってこと?」
V(辞書形) + ともなると / ともなれば
N + ともなると / ともなれば
意味「~という特別な状況や立場の場合は」 ー❗「Aになると必ずBになる」という変化を示す ー「Aともなると・ともなれば、〜」は「Aのような特別な立場になると/Aのような特別な状況・段階になると〜」という意味です。 『A』 ⇒❗ Aの部分には肩書き、年齢などの立場を表す言葉やイベントなどの特別な状況を表す言葉が入ります。 『B』 ⇒❗ Bには「当然の判断」がくる。 ⇒❗ Bには意志や希望を表す言葉は来ない。 ⇒「〜という立場や状況、段階になったらどのようになるか」Bで評価を述べる。 ⇒「さすがに、どうしても、やはり、まさに」などの言葉がくる。 【一緒によく使う言葉】 ・「~年・大学生・結婚」+ともなると/ともなれば
「例文」
- 首相ともなると、気軽に自由な行動はできない。
- 結婚して50年ともなると、顔を見るだけで相手の気持ちが分かる。
- 作業開始から10時間ともなると、集中力が低下してくる。
- 結婚するとなると、今までのような自由な時間がなくなることを覚悟せねばならない。
- 芸能人ともなれば普通にスーパーで買い物もできないのかなあ。
- 子供を私立の学校に行かせるとなると、相当の出費を覚悟しておく必要がある。
- ニュースに間違いがあったともなれば、ただちにお詫びのお知らせを出さなければならない。
- 30歳ともなると、上の指示に従うだけでなく、後輩を指導するといった仕事も任されてくる。
(条件形)ば形 + こそ
意味「~ということがまさに理由で」 ー❗ 意味は「~からこそ」と同じ=「~ばこそ」の方が古い言い方。 ー「AばこそB」は「Aだから、Bになる/Aだからあえて、Bをする/BになるのはAの場合だけだ。」という意味です。 『A』には「行動や感情の元になるもの」がくる。 『B』過去形、否定の表現は入らない 【一緒によく使う言葉】 ・「愛する・信じる・心配する・思う」+ばこそ ・ ~ばこそ+「~んです・~のだ」
「例文」
- 愛していればこそ、別れる決心をした。
- 生徒たちのことを思えばこそ、こうして厳しく言うのです。
- 悲しみや寂しさを感じるのも、生きていればこそだ。
- 娘の将来を思えばこそ、彼との結婚には賛成できない。
- 頭が良ければこそ、他の人には理解できない悩みがあるんです。
- 親しい仲であればこそ、お礼や気遣いを忘れないようにしています。
- 大人であればこそ、子どものような素直な気持ちを大切にしたい。
- 夜中に一人で歩いて帰れるのも、この街が安全であればこそだ。
Vます形 + ようもある
❗「~ようがない」の反対 意味「(ある条件なら)何とか~する方法・手段がある」という意味。 ー❗ 可能であることを表す。 ー「実際は不可能または非常に困難であること」が直接、間接に示される。 【一緒によく使う言葉】 ・「やる・答える・考える・対策を立てる(→対策の立て)」+ようもある
「例文」
- 「ここ、いい店なのにいつも空いてる」「そうだね。もう少しやりようがあると思うんだけどね」
- がんの発見がもう少し早かったら、いろいろ治療のしようもあったのに・・・。それが残念です。
- 本のタイトルとか著者名とかわかれば探しようもあるけど、去年話題になったというだけじゃ・・・。
- 選出基準ルールを明確に開示してくれれば諦めるか手の打ちようがある。
- もっと言いようがあるだろう!
- 規制をしようがいくらでもやりようがあると思います。
Vます形 + ようもない
❗「~ようがない」と同じ意味 意味「(そうしたくても)~するための方法・手段がない」という意味。 ー前の部分で「実現を困難にする状況」が示される。 【一緒によく使う言葉】 ・「答える・知る・返事をする(→返事のし)・どうする(→どうし)」+ようもない
「例文」
- 会社の経営にかかわることで、私達には知りようもなかった。
- 車をどかしたかったけど、一人ではどうしようもなかった。(=解決する方法がなかった)
- 何を悩んでいるのか、具体的に言ってくれないと、アドバイスのしようもない。
- 10点も点がひらいているんだから、もう逆転のしようもないよ。