古文2 Flashcards

1
Q

昨日今日帝ののたまはむことにつかむ、人聞きやさし。

A

昨日や今日帝がおっしゃることに従うのは、人に聞かれて恥ずかしい。

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2
Q

迷ひを主として、かれに従ふ時、やさしくも、面白くも覚ゆべき ことなり。

A

迷いを主として、女の心に従う時、(女が)優美にも、趣深くも思われるはずのものである。

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3
Q

人ごとに折りかざしつつ遊べどもいやめづらしき梅の花かも

A

おのおのの人が折って飾りにしながら遊んでいるけれども、ますますすばらしい梅の花であるなあ。

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4
Q

人にもあらぬ身の上までかき日記して、めづらしきさまにもありなむ。

A

とるに足りない身の上話まで日記に書いて、(この日記は)めったにないことで もあるだろう。

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5
Q

かくて明けゆく空の気色、昨日に変はりたりとは見えねど、ひきかへめづらしき心地ぞする。

A

こうして明けてゆく空の様子は、 昨日と変わっているとは見えないが、打って 変わって目新しい気持ちがするものだ。

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6
Q

御心ばへいとなつかしう、おいらかにおはしまして、

A

(三条院は)お気だてがたいそう親しみが持て、おっとりとしていらっしゃって、

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7
Q

万の鳥獣、小さき虫までも、心をとめて有様を見るに、子を思ひ、 親をなつかしくし、夫婦を伴ひ、

A

あらゆる鳥や、小さい虫(に至る)までも、よく注意して(その)様子を見ると、 親が子を思い、子が親を慕わしく思い、夫婦が互いに連れ立って、

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8
Q

六代御前今年は僅かに十二にこそなり給へども、世の常の十四五 よりはおとなしく、

A

六代御前(平維盛の長男)は今年はわずか十二歳におなりであるが、世間の十四、五歳よりもおとなびていて、

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9
Q

少しおとなしき程になりぬる齢ながら、扱ふ人もなければ、さうざうしきを

A

少しは(私も) 思慮分別があるくらいになった年齢だが、世話する子もいないの で、寂しいことだよ。

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10
Q

返り事は、かしこなるおとなしき人して書かせてあり。

A

返事は、あちらの年配の侍女に書かせてある。

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11
Q

よろづにいみじくとも、色好まざらん男はいとうざうしく、玉 のさかずきの底なき心地ぞすべき。

A

万事にすぐれていても、恋愛の情趣)を解さないような男はたいそう物足りな く、玉の杯の底がないような気がするに違いない。

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12
Q

やうやう天の下にもあぢきなう人のもて悩み種になりて、

A

次第に世間でもおもしろくなく思われ、人の悩みの種となって、

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13
Q

あぢきなことに心をしめて、生ける限りこれを思ひ悩むべきなめり。

A

どうにもならないこと(恋)に心を一杯にして、生きている限りこれを思い悩まねばならないようだ。

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14
Q

おろかなる人の目を喜ばしむる楽しみ、またあぢきなし。

A

おろかな人の目を喜ばせるような楽しみも、またつまらない(無益だ)。

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15
Q

影すさまじき 暁月夜に、雪はやうやう降り積む。

A

(月の)光が殺風景な明け方の月景色に、雪は次第に降り積もってゆく。

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16
Q

遅桜またすさまじ。虫のつきたるもむつかし。

A

遅咲きの桜はまた(時節はずれで)興ざめだ。毛虫がついているのもわずらわし い。

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17
Q

人々の、花、蝶やとめづるこそ、はかなくあやしけれ。

A

人々が、 花よ蝶よと愛するのは、あさはかで不思議なことだ。

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18
Q

あやしき賤山がつも、力尽きて、

A

卑しい身分の低い者や森で木を切る人も、体力がなくなり、

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19
Q

取り難きものを、かくあさましくもて来ることをねたく思ふ。

A

取りにくいものを、このように驚きあきれるほどに持ってくることを、癪に思う。

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20
Q

暮るるまでかくたち騒ぎて、はては闘おこりて、あさましきことどもありけり。

A

日が暮れるまでこうして立ち願いで、ついには喧嘩が起こって、嘆かわしいことが多々あった。

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21
Q

いとはつらく見ゆれど、こころざしはせむとす。

A

たいそう(相手のことが)薄情に思われるけれど、お礼はしようと思う。

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22
Q

つらきこともありとも、さて濡れて来たらむは、憂きこともみな忘れぬべし。

A

恨めしいと思うことがあっても、そのような状態で濡れて来たら、嫌なこともきっとみな忘れてしまうだろう。

23
Q

からき命まうけて、久しく病みゐたりけり。

A

危うい命をとりとめて、長い間病んでふせっていた。

24
Q

いと心苦しくもの思ふなるは、まことか。

A

たいそうつらく物思いをしているそうだが、それは本当か。

25
Q

消えまどへる気色いと心苦しくらうたげなれば、

A

気を失いそうに途方に暮れた様子がたいそう気の毒でまたかわいらしいので、

26
Q

ここら舟に乗りてまかりありくに、まだかかるわびしき目を見ず。

A

何年もの間舟に乗って動きまわっていますが、まだこのようなつらい目にあっ たことはありません。

27
Q

いみじく築地など全きに、なかなかわびしく、

A

たいそう土塀なども完全で、かえってつまらなくて、

28
Q

越前の国に敦賀といふ所に住みける人ありけり。とかくして、 身 ひとつばかり、わびしからで過ぐしけり。

A

越前の国(今の福井県)で敦賀というところに住んでいた人がいた。いろいろ工 夫して、自分一人だけは、みすぼらしくなく過ごしていた。

29
Q

いでなほ人にすぐれ給へりかし。あな、あたらし。

A

さてやはり人よりすぐれていらっしゃるよ。ああ、惜しい。

30
Q

あたらしかりし御かたちなど恋しくかなしとおぼす。

A

(父宮は)すばらしかった(若紫の)ご容貌などを恋しくいとおしくお思いになる。

31
Q

今より後の栄えは、なほ命うしろめたし。

A

これから先の栄華は、やはりその寿命が気がかりだ(心配だ)。

32
Q

頼もしげなくとも、うしろやすくのたまふらむ。

A

頼りがいがなくても、安心なようにおっしゃっているのでしょう。

33
Q

心地などのむつかしき頃、まことまことしき思ひ人の言ひ慰めた る。

A

気分などが不快な(すぐれない)頃、真心のある恋人が言葉をかけて慰めてくれ た(のは頼もしいものだ)。

34
Q

右近は、ただ、あなむつかしと思ひける心地みなさめて、泣きま どぶ様いといみじ。

A

右近は、ただもう、ああ恐ろしいと思っていた気持ちもすっかり消えて、ひど 泣く様子もたいそうはなはだしい。

35
Q

「いで、この葛城の神こそ、さがしうしおきたれ。」とむつかりて、

A

「いやはや、この葛城の神様が、橋を危険に作ってあるよ。」と機嫌を そこねて、

36
Q

この所に住みはじめし時は、あからさまと思ひしかども、今すで いつとせ に五年を経たり。

A

ここに住み始めた時は、ほんのしばらく(ちょっとの間)と思ったけれども、今までにもう五年が経過している。

37
Q

大将の君も、御忌みに籠り給ひて、あからさまにもまかで給は ず、明け暮れ近くさぶらひて、

A

大将の君も、紫の上の) 御忌みにお籠もりになって、全くご退出なさらず、明 けても暮れても(源氏の)近くにお控えして、

38
Q

いづ方につけてもおろかならざらむこそよからめ。

A

どちらの気持ちを思っても、いい加減に扱わぬのがよかろう。

39
Q

飛び越え飛び越え焼けゆけば、おそろしなどもおろかなり。

A

飛び越え飛び越え延焼してゆくので、恐ろしいなどと言うのも不十分だ(言い 尽くせない)。

40
Q

有明、はた言ふもおろかなり。

A

月がまだ残った夜明けの頃(の興趣深さ)は、また言ってもとうてい言い 尽くせない。

41
Q

いづ方につけてもおろかならざらむこそよからめ。

A

どちらの気持ちを思っても、いい加減に扱わぬのがよかろう。

42
Q

いづ方につけてもおろかならざらむこそよからめ。

A

どちらの気持ちを思っても、いい加減に扱わぬのがよかろう。

43
Q

飛び越え飛び越え焼けゆけば、おそろしなどもおろかなり。

A

飛び越え飛び越え延焼してゆくので、恐ろしいなどと言うのも不十分だ(言い尽くせない)。

44
Q

有明、はた言ふもおろかなり。

A

月がまだ残った夜明けの頃(の興趣深さ)は、また言ってもとうてい言い尽くせない。

45
Q

碁を打つ人、一手もいたづらにせず、

A

碁を打つ人が、一手もむだにしないで、

46
Q

とかくなほしけれども、つひに回らで、いたづらに立てりけり。

A

あれこれ直したが、とうとう(水車は)回らないで、むなしく立っていた。

47
Q

「あひ思はで・・・・・・」と書きて、そこにいたづらになりにけり。

A

「互いに思い合わないで・・・・・・」と書いて、そこで死んでしまった。

48
Q

同じ折亡くなり給ひし侍従の大納言の御女の手を見つつ、

A

同じ頃お亡くなりになった侍従大納言の御娘の筆跡を見ては、

49
Q

(双六八)一目なりとも遅く負くべき手につくべし。

A

(双六は)一目でも遅く負けるような手段でうつべきである。

50
Q

あまたして手おほせ、打ち伏せて縛りけり。

A

大勢で手傷を負わせ、押さえつけて縛ったという。

51
Q

朝餉の御前に上おはしますに、御覧じていみじう驚かせ給ふ。

A

朝餉の間(略式の食事をめし上がる部屋)に天皇がいらっしゃる時で、ご覧に なってたいそうびっくりなさる。

52
Q

女御も、この御息所も、上に御局して見給ふ。

A

女御も、この御息所も、(冷泉院の)御殿にお部屋をとってご覧になる。

53
Q

これを聞きて、離れ給ひし元のうへは、腹を切りて笑ひ給ふ。

A

これを聞いて、別れなさった元の奥方は、はらわたがちぎれるほどお笑いになる。

54
Q

海賊報いせむといふなることを思ふ上に、海のまた恐ろしければ、

A

海賊が報復するだろうということを思うのに加えて、海がまた恐ろしいので、