古文1 Flashcards

1
Q

一歌にことの飽かねば、いま一つ、

A

一首では心が十分満足しないので、もう一首、

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2
Q

魚は水にあかず。 魚にあらざれば、その心を知らず。

A

魚は水に飽きない。魚でないと、その気持ちはわからない。

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3
Q

うしろめたう思ひつつ寝ければ、ふとおどろきぬ。

A

気がかりに思い思いして寝たので、すぐに目を覚ました。

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4
Q

秋来ぬと目にはさやかに見えねども風の音にぞおどろかれぬる

A

秋がやって来たと目にははっきりと見えないけれども、風の音で(秋が来たのだと)自然とはっと気付かれることだ。

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5
Q

世の常、おどろくほどの地震、二三十度震らぬ日はなし。

A

(大地震の後ではなく)普段ならびっくりするくらいの地震が、二、三十回 ない日はない。

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6
Q

空のうち曇りて、風冷ややかなるに、いといたくながめ給ひて、

A

空が少し曇って、風がひんやりと吹くと、(源氏は)たいそうひどく物思いに沈 みなさって、

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7
Q

「こぼれて匂ふ花桜かな」とながめければ、

A

「花開いて美しい色を見せる桜の花よ」と(声を長く引いて)吟じたところ、

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8
Q

ものはかなき心にも、常に、「天照御神をねんじ申せ。」といふ人 あり。

A

とりとめもない心(私)にも、いつも、「天照御神をお祈り申し上げなさい。」という人がいる。

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9
Q

なほ苦しげなれど、念じて、二三日のほどに見えたり。

A

やはりまだ苦しそうだったが、我慢して、二、三日たって(夫は)やってきた。

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10
Q

つれづれわぶる人は、いかなる心ならん。

A

所在無さを思い嘆く(心細く思う)人は、どういう気持ちであろう。

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11
Q

あるは、昨日は栄えおごりて、時を失ひ、世にわび、

A

あるいは、昨日は栄え得意になっていても、権勢を失って、たいそう落ちぶれて、

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12
Q

世にあわぶる女の、 にげなき老法師、あやしの吾妻人なりとも、 にぎははしきにつきて、

A

世の中に暮らしかねる女が、不似合いな老法師や、変な東国人であっても、裕 福なのにひかれて、

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13
Q

物思ふ人の魂はげにあくがるるものになむありける。

A

物思いをする人の魂はなるほど(身体から)離れさまようものであるなあ。

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14
Q

慎ましかるべきものかなと思ふに、 すずろに心地もあくがれにけ り。

A

遠慮されるはずの者であるなあと思うと、自然に気持ちが落ち着かなくなってしまった。

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15
Q

大将殿も、常にとぶらひ聞こえ給へど、

A

大将殿も、いつもお見舞い申し上げなさるけれども、

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16
Q

なき人の御菩提をもとぶらひ、わらはが後生をも助けたまへ。

A

亡き人のご菩提をもとむらい、私の後世での安楽をもお助けください。

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17
Q

船人も、みな子たかりてののしる。

A

同船の人もみな、子どもたちが寄り集まって、大声で騒ぐ(大騒ぎする)。

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18
Q

勢ひ猛にののしりたるにつけて、いみじとは見えず。

A

威勢が盛んで、評判が高いのにつけても、えらいとは見えない。

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19
Q

「あれ狐よ。」ととよまれて、惑ひ逃げにけり。

A

「あれ、狐だ。」と大声をあげられて、(狐は)あわてて逃げてしまった。

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20
Q

親をばの女、姉などの、供し、つくろひて、率てありくもをかし。

A

親、おばの女性、姉などがお供をし、着飾って、(少女を)連れて歩きまわるの もおもしろい。

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21
Q

「いま来むよ。」といふも、聞きもたりて、まねびありく。

A

「すぐに来るよ。」というのも、聞き覚えていて、いつも口まねをする。

22
Q

もし歩くべきことあれば、みづからあゆむ。

A

もしも歩きまわらなければならないことがあると、自分から歩く。

23
Q

聞こしめしつけぬにやあらむとて、また奏し給ふに、面をのみ守 らせ給うて物ものたまはず。

A

(大納言は帝が)お聞きつけになっていらっしゃらないのだろうかと思って、 (鷹がいなくなったことを)また申し上げなさると、帝は大納言の顔ばかりをじっと見つめなさって、何もおっしゃらない。

24
Q

明け暮れまもりて、なでかしづくこと限りなし。

A

昼夜大切に世話をし(守護し)て、かわいがり大切に育てること、この上ない。

25
Q

今日、川尻に船入りたちて、漕ぎのぼるに、川の水干て、悩みわづらふ。

A

今日、河口に船が入り込んで、漕ぎ上ったが、川の水が干上がって、悩み苦しむ。

26
Q

いかにして過ぎにし方を過ぐしけむ暮らしわづらふ昨日今日かな

A

どのように過去の月日を過ごしたのだろうか。暮らしかねる今日この頃だなあ。

27
Q

年久しくありて、なほわづらはしくなりて、死ににけり。

A

長年たって、いっそう重病になって、死んでしまった。

28
Q

今宵、船君例のやまひおこりて、いたくなやむ。

A

今夜、船の主人はいつもの病気(船酔い)が起こって、ひどく苦しむ。

29
Q

安からぬことに世の人悩み申して、

A

心外なことだと世間の人が非難し申し上げて、

30
Q

なやましきに、いといたう強ひられて、わびにてはべり。

A

気分が悪いところに、ひどく(お酒を)無理強いされて、困っています。

31
Q

(疱瘡)九月ついたちにおこたりぬ。

A

(天然痘が)旧暦九月一日になおった。

32
Q

おこたる間なく漏りゆかば、やがて尽きぬべし。

A

中断することなく水が漏れてゆくなら、すぐなくなってしまうに違いない。

33
Q

不覚の僧かな。この僧におこたり出ださせむ。

A

おろかな僧だなあ。この僧に謝罪状を出させよう。

34
Q

我はまづもはら『万葉』をあきらめむとするほどに、

A

私は、最初もっぱら『万葉集』を明らかにしようとしているうちに、

35
Q

いぶせうはべることをもあきらめはべりにしかな。

A

気にかかっております気持ちも晴らしたいものでございます。

36
Q

我がかなしと思ふ娘を仕うまつらせばや。

A

私がかわいいと思う娘をお仕えさせたい。

37
Q

世の中は常にもがもな渚漕ぐ海人の小舟の綱手かなしも

A

世の中は永遠に変わらぬものであればなあ。渚を漕いでゆく漁夫の小舟の綱手を引く風景は心ひかれることよ。

38
Q

(姫八)翁をいとほし、かなしと思しつることも失せぬ。

A

(姫は)翁のことを、かわいそうだ、不憫だとお思いになった気持ちもなくなってしまった。

39
Q

後の世のこと心に忘れず、仏の道うとからぬ、心にくし。

A

来世のことをいつも心にかけて、仏道修行におろそかでない、(そういうのが) 奥ゆかしい。

40
Q

なにもなにも、小さきものはみなうつくし。

A

どんなものも、小さいものは皆かわいらしい。

41
Q

かくて大学の君、その日の文うつくしう作り給ひて、 進士になり 給ひぬ。

A

こうして大学の君(夕霧)は、その日の漢詩を立派にお作りになって、 進士(文 章生)におなりになった。

42
Q

淑景舎の、いとうつくしげに絵にかいたるやうにてゐさせ給へるに、

A

淑景舎が、本当にいかにもかわいらしい様子で絵に描いたように座って いらっしゃるのだが、

43
Q

藤の花は、しなひ長く色濃く咲きたる、いとめでたし。

A

藤の花は、花弁が長く(垂れ下がり)、色が濃く咲いているのが、たいそうすばらしい。

44
Q

古き人々心細く覚えて、めでたき祝ひの中に涙を流し、心を痛ま しむ。

A

年老いた人々は心細く思われて、(新しい天皇の即位という)喜ばしい祝いの中 で涙を流し、心を痛めている。

45
Q

その子、うまごまでは、はふれにたれど、なほなまめかし。

A

そ(貴族方)の子や孫の代までは、落ちぶれてしまっていても、やはり優雅だ。

46
Q

かかる人の親にて重き位と見え給はず。若うなまめかしき御さまなり。

A

(源氏は)このような人の親であって高い地位の方とはお見えにならない。若くみずみずしいご様子である。

47
Q

その里に、いとなまめいたる女はらから住みけり。

A

その里にたいそう若々しく優美な姉妹が住んでいた。

48
Q

とりためけん用意ありがたしと、人感じあへりけり。

A

(おがくずを)ためておいたという用意はめったにないほど立派なことだと、 人々は感心しあっていた。

49
Q

世の中はありがたく、むつかしげなるものかな。

A

世の中は生きるのがむずかしく、面倒そうなものであるなあ。

50
Q

再び故郷に帰って妻子を相見んこともありがたし。

A

もう一度故郷に帰って、妻や子を互いに見るようなこともむずかしい。

51
Q

はかなきをりふしの言も、それこそはづかしき口つきにはべれ。

A

ちょっとした機会に詠んだ歌でも、それこそ立派な詠みぶりでございます。

52
Q

世にはづかしき方もあれど、みづからも、いみじと思へるけしき、かたくななり。

A

たいそう気後れする方面もあるが、自身も、大したものだと思い込んでいる様子が、見苦しい。