N2文法 ④ Flashcards
~のもとで・~のもとに
N +のもとで・のもとに
“under…”
「意味」「〜の下で / 〜に頼って」・「Xの指示で後件だ」 -「~の名のもとに」という慣用表現がある=「~のために」 ①「~のもとで」=「~の影響を受けてあることをする」 -人に表す言葉(先生、両親 など)につき、「その人の影響を受けて」という意味になる -後件には、行為を表す文(励む・暮らす など)が来ることが多い ②「~のもとに」=「~の状況であることをする」 -状況を表す言葉(合意・了承 など)につき、「その状況・条件で」という意味になる -後件には、行為を表す文・状態を表す文(続いている・平等だ など)などが来る
「例文」
- 田中先生のもとで、N2を勉強している。
- 鈴木コーチのもとで、毎日練習に励んでいる。
- 子供の頃、祖母のもとで暮らしていた。
- 合意のもとに、書類にサインをする。
- 親の了解のもとに、日本へ留学に来た。
- 法のもとに、私たちは平等だ。
- リーダーのもとでそのグループは成功した。
- 植民地の人々は独立と自由の名のもとに戦った。
- 働くなら、いい環境のもとで働きたいよね。
- 人の性格は、どういう親のもとで育ったかで、全く異なってくる。
~ところをみると
普通形 +ところをみると
な形 な/である +ところをみると
N である +ところをみると
“judging from…” ; “seeing that…”
「意味」「~という事実・様子から判断すると」
-判断の根拠を示す表現
「例文」 1. <母親が子供に> 「宿題はもう済んだの?・・・黙っているところをみると、まだなのね。早くやりなさい。 2. 悩んでいるところを見ると、彼は就職か進学かまだ決まっていないようだ。 3. 店の前に長い行列ができているところを見ると、大変人気のラーメン屋のようだ。 4. 電灯が消えているところを見ると、彼女はもう寝たようだ。 5. 朝からニコニコしているところを見ると、何かいいことがあったに違いない。 6. 慌てたところを見ると、彼は事実を知っているに違いない。
~次第だ/で ①
N +次第だ/で
“depending on…”
「意味」「〜によって決まる」
-「Aが変われば、それに合わせてBも変わる」という意味を表す
-AがBの決定要素となっていることを表す
「例文」
- 考え方次第で人生は変わると思う。
- 富士山に登るかどうかは週末の天気次第です。
- JLPTに受かるかどうかは、君たちの努力次第だ。
- 日曜のイベントに参加するかどうかは天気次第かなぁ。
- アメリカでは身を守るために銃の所持を許可されているが、使い方次第では人を殺すための道具にもなる。
- 日本語は言葉の使い方次第で、相手を怒らせてしまうこともあるので難しいです。
- 人気アーティストのチケットを応募したけど、当選するかどうかは運次第だ。
- 幸せになれるかどうかはあなたの行動次第じゃないの?
- 物事は、考え方次第で良く見えたり悪く見えたりするもんだよ。いい方向に考えよう。
- この作業も、やり方次第でもうちょっと早くできるじゃないかなあ。
~次第だ ②
V(普通形)+次第だ
いA(普通形)+次第だ
なA である +次第だ
N である +次第だ
“for that reason…” ; “is as such…”
「意味」「〜わけだ / 〜という事情だ」【硬い】
-Xという結果になった経緯、なぜXになったかを説明する言い方
「例文」 1. 御社の理念に共感し、応募した次第です。 2. システムトラブルが起こったと聞いて、急いで戻ってきた次第です。 3. ぜひ山下様の力を貸していただきたく、本日参った次第です。 4. 詳しい内容につきましては、後ほどご説明する次第です。 5. A:「どうして連絡しなかったんですか。」 B:「事故にあって、今病院から電話している次第です。」
~くらいなら
V(辞書形) +くらいなら
“rather than…”
「意味」「〜よりも・・・の方がましだ」・「〜よりも、むしろ・・・のほうがいい」 -話し手が「悪い」、「嫌だ」と思っていることを、他と比べる表現 ①「とても嫌だと思っているⒶを取り立てて、」 ②「Ⓐに比べればⒷのほうがましだ」 -前件より後件する -「よく一緒に使う言葉」 ・〜ほうがいい ・〜ほうがましだ
「例文」
- あの先生の授業を受けるくらいなら、自分で勉強したほうが効率がいい。
- 何もしないで後悔するくらいなら、行動して後悔したほうがいい。
- 結婚して自由がなくなるくらいなら、独身のほうがいい。
- 転勤するくらいなら、いっそ会社を辞めます。
- 彼女の料理を食べるくらいなら、コンビニの弁当のほうがいい。
- 仕事のストレスで体を壊すくらいなら、会社を辞めて転職したほうがいいと思う。
- 修理に1万円もかかるくらいなら、新しいのを買うよ。
- 転勤で彼女と遠距離恋愛になるくらいなら、いっそ会社を辞めてやる。
- 「病院へ行くくらいなら、病気のままでいい」注射嫌いの娘が言った。
- そんな小さい理由で別れるくらいなら 最初から付き合うな。
~まで/~までして/~てまで
N(+助詞)+まで/までして
Vて形 +まで
“even to the point of…” ; “even though…”
「意味」「~という極端な程度の状態だ」・「それほどのことをして〜」・「〜のような極端な程度まで」
-文全体の意味は「避難・疑問・驚き」の気持ちを表す
-極端で意外性のある言葉につく
-「Aのようなひどいことをして〜」という意味を表す文型です
-「〜するために、Aのような大変なことをする」「〜するために、Aのようなよくないことはしたくない」という気持ちを込めて使われる
-多くの場合、やり方を非難する時に使用する
「例文」 1. でも並んでまで食べたいと思わないな。 【大変なこと=並ぶこと】 →「食べるために並ぶことはしたくない」 2. カンニングまでしてテストでいい点を取りたいとは思わない 。 【よくないこと=カンニング】 →「いい点を取るためにカンニングなんてしたくない」 3. お金を借りてまで旅行に行きたくない。 【よくないこと=お金を借りる】 →「旅行に行くためにお金を借りることはしたくない」 4. オールまでしてテスト勉強したのに、いい点が取れなかった。 【大変なこと=オール】 →「オールしてすごくがんばったのに、いい点が取れなかった」 5. 友達を傷付けてまで幸せになろうとは思わない。 【よくないこと=友達を傷付ける 】 →「幸せになるために友達を傷付るなんて絶対したくない」
- 一年日本語を勉強して、日本語のニュースまでわかるようになった。
- 私の母は料理が上手だ。フランス料理まで作れる。
- 家族にまで迷惑をかけてしまった。
- このラーメンは2時間並んでまで食べる価値がある。
- この料理はおいしくない。お金を払ってまで食べなくてもいい。
~に応じて
N +に応じて
“in accordance with…”
「意味」 ①「~にあわせて」・「~に対応して」 -前件の変化→後件の変化 ②「前の事柄が変われば、それに合わせて後の事柄も変わる」・「Aが変わったら、Bも合うように変える/変わる」 -ある基準と比べて後件がどうなのか -Nという基準によって後件は変化する
「例文」
- 当レストランではご予算に応じたお料理をご用意いたします。
- 日本語のレベルに応じて、クラスを分けます。
- この会社ではサービス残業は一切なく、働いた時間に応じて給料がもらえます。
- 日本の会社は今でも、年齢に応じて給料が高くなります。
- パーティーに参加する人数に応じて、どれだけお菓子を買うか決めます。
- このレストランは季節に応じてメニューが異なるからおもしろい。
- 収入に応じて、払わなければいけない税金は異なります。
- 季節に応じて、服を変えます。
- 本校では、にゅうもんコースから通訳コースまで、レベルや目的に応じて、さまざまなコースが選べます。
- カードで支払いをすれば、利用額に応じて、ポイントが貯まる。
~に際して(は)
V(辞書形)+に際して
N(する動詞)+に際して
“on the occasion of…” ; “at the time of…”
「意味」「〜するときに / 〜に先立ち」
-特別な何かをする始めるときに使う言葉・特別な時について述べるときに使う
-硬い表現
-これから起こることに対して使う
「例文」 1. お二人の門出に際して、お祝いの言葉を申し上げます。 2. 入居に際しての注意事項を説明します。 3. 面接に際して、しっかりと練習しておいた方がいいですよ。 4. 当サイトを利用するに際して、まず利用規約をご一読ください。 5. 入国に際して、税関で荷物の検査を受けた。 6. 受験に際しては、必ず受験票を持参してください。 7. <大学の提示板> 「奨学金の申し込みに際しては、以下のような条件があります。よく確かめた上で、申し込みをしてください。」 8. 車を買うに際しては、保険に入らなければならない。 9. 出発に際して、注意すべきことを皆に話した。 10. 面接を受けるに際して、基本的な礼儀を知っておいたほうがいい。
~にほかならない
N +にほかならない
ほかならぬ +N
“none other than…”
「意味」「絶対に〜以外のものではない・絶対に〜だ」
-断定したい時の言い方
-書き言葉
-Nだけでなく、「(V普通形)から」にも接続する
「例文」 1. 緊急時に一番大切なことは、まず落ち着くことにほかならない。 2. 親が子供に厳しくするのは、子供の将来のことを心配するからにほかならない。 3. 就労ビザなしで外国で働くのは、犯罪にほかならない。 4. 彼が試験に落ちたのは、単に勉強不足にほかならない。 5. 言語はコミュニケーションの手段にほかならない。 6. <優勝インタビュー> 「今回優勝できたのは、選手とスタッフが一つになって力を合わせた結果にほかありません。 7. 彼がガンに勝つことができたのは、最初の発見が早かったからにほかならない。 8. 翻訳家にとって最強の武器は蔵書にほかならないというのが持論。 9. それはよく他人の心の中に入り、他人の立場から物事を扱うことができる才能にほかならない。 10. 私たちが日常的に使う「体が疲れている」とは、実は「脳の疲労」にほかならない。
~となると/となれば/となったら
V(普通形)+となると
いA(普通形)+となると
なA +となると
N +となると
“when/once (s/t happens)…”
「意味」「もしそうなったら~」 -Xの場合であれば事態・状況は違うと言いたい時に用いる文型 -話し手の意見や評価を言う表現で、「〜」と仮定したら、状況は異なると言いたい時に使う -「Xの話になると、~だ」という意味もある ❗(「こととなると」という文型と同じ) ①「となると」は後件が否定文や「違う・異なる・別だ」のような言葉が多く、 ②「となれば」は肯定文が多い
「例文」 1. 大型台風が上陸するとなると、周辺の農作物にかなり影響が出るだろう。 2. 将来、もらえる年金が減るとなると、今のうちにしっかりと貯金しておかなければならないだろう。 3. これ以上、消費税率が上がるとなると、国民の生活はますます厳しくなるだろう。 4. A:「申し訳ございません。現在、メンテナンス中のためエレベーターは使えません。」 B:「えっ、使えないとなると、困るなぁ。15階まで階段で行けってこと?」 5. 授業中はうるさいが、テストとなると静かになる。 6. 人のことにはあまり関心がないが、自分となると話は別だ。 7. 条約は易しいが、憲法を変えるとなると大多数の国民の同意が必要になる。 8. アメリカでは銃乱射となると問題の質は同じでも重さが違う。 9. 最初から言っていることが全部ウソとなると極悪人です。 10. 全部で11種類あるので全部自力で入手するとなると、最低でも100万円の予算が必要だ。
~ずじまい
Vない +ずじまい
“ended up not…” ; “(unfortunately) never…”
「意味」「〜しないで終わる」
-「しようと思っていたことをしないまま、終わってしまった」と言いたい時に使う
-「〜ずじまい」は「したかったこと」や「しなければいけなかったこと」を結局しないで終わってしまったという意味
-❗「ずじまい」の「ず」は否定を表し「じまい」は「終わり」を表す
-残念な気持ち、後悔の気持ちが含まれることが多い・この文型を使うと残念・後悔・失望などの気持ちを強調する文型です
-「〜できなかったので本当に残念だ」というように過去形の文で使われることが多い
-意志動詞に接続する事が多い・過去形の文が多い
「例文」 1. 日本に行ったのにラーメンを食べずじまいだった。 →「日本に行ったのにラーメンを食べないで帰ってきた」 2. 留学中旅行に行きたかったが、結局どこにも行けずじまいで帰国してしまった。 →「留学中旅行に行きたかったが、結局どこにも行かないで帰国してしまった」 3. 好きな子がいたが、「好きだ」と言えずじまいだった。 →「好きな子がいたが、「好きだ」と言えないで終わってしまった」 4. 今週こそ歯医者に行きたいが、忙しくて行かずじまいになりそうだ。 →「今週こそ歯医者に行きたいが、忙しくて 行かないで終わりそうだ」 5. ジョンさんとはケンカしてから、仲直りできずじまいで卒業してしまった。 6. 見たいと思っていた映画の上映が終わってしまった。忙しくてなかなか時間が作れず、見ずじまいだった。 7. たくさん本を買ったけど、結局読まずじまいで売ってしまった。 8. せっかく日本へ旅行したのに、日本料理を食べずじまいで帰ることになった。 9. 旅行ガイドを持っていったが、使わずじまいだった。 10. 今年こと彼女を作ろうと思っていたが、けっきょく作れずじまいで男友達とクリスマスを過ごすことになった。
~ではないか
普通形 +ではないか
「意味」
-自分の意見や判断、疑問や提案を相手に提示する表現
「例文」
- 勉強したいのに、経済的な理由でそれが許されない子供がいるとは、あまりにも不公平ではないか。
- 何か聞こえると思ったら、いつの間にか、屋根の下にツバメの巣があるじゃありませんか。びっくりしましたよ。可愛いヒナもいたんです。
~(よ)うか~まいか
V(意向形)か +V(辞書形・ます形)まいか
“whether or not…”
「意味」「Aをしようか、Aをするのはやめようか」 -話者がするかしないかで迷ったり考えたりしているときに使う -主語が三人称のときは文尾に「ようだ・らしい・のだ」など -2つ目の動詞は省略可 ・「会社を辞めようか(辞めるまいか)迷っている。」
「例文」
- 高いから、買おうか買うまいか迷ったけど、これなら一生使えると思って買うことにした。
- 一時間しか眠れる時間がなかったので、寝ようか寝まいか迷ったが、結局寝なかった。
- アルバイトを辞めようか辞めるまいか、迷っている。
- N1を受けよう受けるまいか、迷っている。
- 春休みに国へ帰ろうか帰るまいか、考えている。
- 彼氏はお金はあるが、背が低いから、結婚しようかするまいか考えている。
- 髪を短くするかするまいか 悩むな。
- そして今は雨予報ではなく曇り予報だけど雷注意報出てる…洗濯するかするまいか…。
~のだ
普通形 +のだ
N・な形 な +のだ
「意味」
-話し手が自分の主張を強く言いたい時に使う表現
-また、納得した気持ちを表す
「例文」 1. これで自由になったのだ!誰もがそう思った。 2. 毎日少しずつ勉強してきたからこそ、こうして合格できたのです。 3. A:「このエアコン、壊れてみたいだね。涼しい風が全然来ない。」 B:「なんだ、だから暑かったんだ。」
~ばかりに
普通形 +ばかりに
な形 な/である +ばかりに
N である +ばかりに
“because…”
「意味」「〜だけの理由で(悪い結果になった)」・「~ので / ~が原因で」
-「〜だけの理由で、よくない結果になった」という意味を表す
-話し手の後悔や残念な気持ちを表すことが多い・「不満」や「後悔」、「残念だ」という気持ちを込めて使われる
-後ろには必ず「悪い結果」がくる・「その理由のせいで、悪いことが起こってしまった」と言いたい時にぴったりの文型です
-「~たいばかりに」や「~が欲しいばかりに」は「どうしても~したいので」という意味になる
「例文」 1. 傘を忘れたばかりにカゼをひいてしまった。 →「傘を忘れたのでカゼをひいてしまった」 2. カゼをひいたばかりに試験が受けられなかった。 →「カゼをひいたので試験が受けられなかった」 3. 名前を書き忘れたばかりに、0点にされてしまった。 →「名前を書き忘れたので、0点にされてしまった」 4. 私の説明が足りなかったばかりに、皆さんにご面倒をおかけてしまいました。 5. Facebookの「いいね」が欲しいばかりに、嘘の投稿までした彼女はみんなから嫌われてしまった。 6. どうしても新しいi-phoneが欲しいばかりに、親の財布から少しずつお金を盗んだ。 7. 手を洗わず、ハンバーガーを食べたばかりに、お腹を壊してしまった。 8. ホラー映画を見たばかりに、怖くてなかなか寝られない。 9. 受験票を忘れたばかりに、テストを受けることができなかった。 10. うっかり携帯を忘れたばかりに、友達と会えなくなった。