N2文法の違い! Flashcards
~にも関わらず
vs.
~のに
「~にもかかわらず」 -「~のに」のほうより硬い表現。 -「~にもかかわらず」との違いは、 →「~のに」には残念な気持ちを表すが、 →「~にも関わらず」には残念な気持ちはない。 ・「頑張った(❌にもかかわらず ⭕️のに)、試合に負けてしまった。」←残念な気持ちがあるので、「~にもかかわらず」は違和感。
「~のに」は会話で使うこともできるが、「~にもかかわらず」は会話には不適切。
・A:「昨日雨だったけど、試合あったの?」
B:「雨(❌にもかかわらず ⭕️なのに)、試合はあったよ。」
~おかげで
vs.
~かいがあって
「おかげで」は人に感謝する際に、またその感謝を伝える際によく使われる。
「かいがある」は自分の行為に対してよく使われる。
~やら~やら vs. ~や~など vs. ~とか~とか vs. ~たり~たり
「~やら~やら」
-同じグループのものを並べる
-大変だ、複雑だ、面倒だと思うことに使われることが多い
「~や~など」
-一般的な言い方
(例)「冷蔵庫の中に卵や牛乳などがある。」
-N にしか接続しない
「~とか~とか」
-話し言葉も書き言葉も可能
-話者に嫌な気持ちはない
(例)「誕生部にケーキとか花とかをもらった。」
「~たり~たり」
-接続は動詞のみ
(例)「休みの日、映画を見たり買い物したりする。」
~か~ないのうちに
vs.
~た途端に
「~たとたん」とはニュアンスが異なる。
-「~たとたん」が「~が終わってすぐ」の意味が強いが、
-「~か~ないかのうちに」は「終わると同時に」の意味になる。
「空が光った(⭕️か光らないかのうちに ⭕️とたん)、雷が鳴った。」
①「~か~ないかのうちに」なら、光ったのと雷は同時だが、
②「~とたん」は光ったあとすぐ雷が鳴った意味になる。
~からには
vs.
~からこそ
「~からには」
-意味は「~から当然/~から必ず」で、ある状況になった場合に求められる覚悟や態度、行為などについて言うときに使う
-話し手の強い気持ちを表す
「~からこそ」との違いは「~からこそ」は前件を強調するが、「~からには」は後件を強調する。
①「両親の応援があった(⭕️からこそ ❌からには)、大学に合格できた。」
②「無理を言って始めた(⭕️からこそ ⭕️からには)、最後まであきらめたくない。」
~上は vs. ~以上(は) vs. ~からには
「上は > 以上は > からには(口語)」(文語性)
「からには」:後件に話者の強い意志。最も主観的
・「嘘を一度もついたことがない彼が言う 🔺以上は ⭕️からには ❓上は、事実なんだろう。」
(↑「~だろう」はすこぶる主観的)
「以上(は)」:後件に話者の意志。前件と後件の関連性が高いものを使う
・「契約書にサインした 🔴以上は ⭕️からには ⭕️上は、規則を守っていただきます。」
(↑サインした事と規則を守る事は関連性が高い)
・「留学した ⭕️以上は 🔴からには ❓上は、必ず~大学に受かってみせる。」
「上は」:公的な場面、紙面上で多用・会話では不使用
①「契約書にサインした 🔴以上は ⭕️からには ⭕️上は、規則を守っていただきます。」
②「契約書にサインした 🔴以上は ⭕️からには 🔺上は、規則を守れ。」
③「留学した ⭕️以上は 🔴からには ❓上は、必ず~大学に受かってみせる。」
④「離婚してもあなたが父親である ⭕️以上 🔺からには、子供の面倒はしっかり見るべきだ。」
⑤「女性と付き合う ⭕️からには ⭕️以上は ❌上は、ちゃんと結婚も考えなければならない。」
~からいうと/~からみると/~からすると
vs.
~からして
「~からして」=②「~から判断して」
「~からいうと/~からみると/~からすると」
-意味は「~の立場・観点から判断すると/~から考えると」
-「~からすると」は、そこから判断している点が「~からして」と異なる。
(例)「模擬試験の結果(❌からして ⭕️からすると)、N2に合格できるはずだ。」←模擬試験の点数から判断して考えているので、「~からすると」を使う。
~はさておき
vs.
~はともかく
「~はさておき」
-「~はともかく」と置き換え可能。
「~はともかく」と「~はさておき」の違いは、 -「~はさておき」は、それまで話題にしていたときに使う ①A:「この料理おいしくなさそう・・・。」 B:「見た目は(⭕️はさておき ⭕️はともかく)、味はおいしいよ。」 ②「見た目(❌はさておき ⭕️はともかく)、味はおいしいよ。」←今まで話題にしていたことではないので、「~はさておき」は違和感。
~っぽい
vs.
「~らしい」と「~やすい」
①(A・N+っぽい)=「(本来は〜ではないが)まるで〜のようだ」 「らしい」=「〜の性質を典型的に表している」・「とてもNの感じがする。」 ・彼女は男らしくて、女性のファンも多い -「っぽい」は悪いイメージ。 -「らしい」は単にその性質が強い。 →「彼女は男っぽい」というと非難に聞こえるが、→「彼女は男らしい」と言えば、男であることがいい事だという話者の気持ちを表す -「らしい」とは反対の意味で使われる文法です ・男っぽい女 ・男らしい男
②(Vます+っぽい)=「〜しやすい / よく〜する(人の性格を表す)」 -回数の多さではなく、その性質について言う。よくない事が多い。 「~やすい」=「回数が多い」 ・「怒り ⭕️やすい 🔴っぽい」 (↑ヤスイは怒る回数が多い事を言い、ポイはその人の性格を言う。) -「Vます+っぽい」は「~やすい」とほぼ同じ意味だが、付く言葉と付かない言葉でそれぞれ違う ・「落ち込み ⭕️やすい ❌っぽい」 ・「飽き ⭕️やすい ⭕️っぽい」
~得る・~得ない
vs.
~おそれがある
「~おそれがる」
-意味は「~という心配がある/~になる可能性がある」
-「~得る」との違いは、「~おそれがある」は悪いことにしか使わない
→「今晩、大雨のおそれがある。」
~に沿って
vs.
~にしたがって
「~にしたがって」は「~に沿って」よりも「命令や規則通りにする」意味が強い。
①「犬は飼い主(❌に沿って ⭕️にしたがって)行動する。」
②「計画(⭕️に沿って ⭕️にしたがって)毎日3時間勉強している。」
~だけに
vs.
~だけ(のことは)あって
「~だけに」は前件に重点が置かれるが、
「~だけ(のことは)あって」は後件に重点が置かれる
・「日本に5年住んでいるだけあって、日本が上手だ。」
←言いたいことは、「日本語が上手」であること。
・「日本に10年住んでいるだけに、日本語が上手だ。」
←日本語が上手なのは、「日本に10年住んでいるからだ」と言いたい。
~きる
vs.
~きれる
①「切る」は他動詞です
⇒「切る」を使う場合は目的語になるものが必要です
②「切れる」は自動詞です
⇒「切れる」は自動詞なので、目的語を必要としません
①「弟は商品を売り切った。」
→他動詞なので、「商品」という目的語が必要です
②「商品が売り切れた。」
→自動詞なので、「商品」が主語になります
~にもかかわらず
vs.
~もかまわず
「にもかかわらず」
-意味は「~のに」と同じ
-話し手の意外な気持ちを表す
・「高いにもかかわらず、おいしくない。」
「~もかまわず」=「普通は気にすることを気にしないで...」 「~にもかまわず」=意外な結果を表す ①「雨なのもかまわず、出かけた。」 ←雨が降っていることを気にしない。 ②「雨にもかかわらず、出かけた。」 ←出かけたことが意外。
~してから
vs.
~(た)上で
①「てから」=「順接」 ⭕️「私は朝食を食べてから新聞を読む。」 ❌「私は朝食を食べた上で新聞を読む。」 (⇒新聞を読むには朝食を食べなければならない、という変な日本語になる。 ⇒「私は必ず朝食を食べてから新聞を読まないと落ち着かない」という人ならばOKだが・・・)
②「〜た上で / 〜の上で」は少し硬い表現で、日常生活のことを言う時には使われない。 ⭕️「もう疲れたのでシャワーを浴びてから、寝ます。」 ❌「もう疲れたのでシャワーを浴びた上で、寝ます」 <契約書にサインする場面で・・・> ⭕️「内容をご確認の上、こちらに署名をお願いします。」【ちょっと丁寧】 ⭕️「内容をご確認してから、こちらに署名をお願いします。」
③「〜た上で」は意志動詞と接続する
-「意志動詞」=「自分でコントロールできる動詞」
⭕️「チャイムがなってから、試験を始めてください。」
❌「チャイムがなった上で、試験を初めてください。」
~たほうがいい
vs.
~にこしたことはない
・「〜たほうがいい」は比較をしていい方を表す表現ですが、 ・「〜に越したことはない」はいくつかある中で「〜が当然一番いい」ということを表します -ほとんどの場合、書き換えることはできる ①「ビールは冷たいほうがいい。」 →「冷たい」か「冷たくない」かだと「冷たい」ほうが好き ②「ビールは冷たいに越したことはない。」 →「冷たい」のがベストだ
~末(の/に)
vs.
~あげくに
「〜あげく」=「悪い結果に対してのみ使える」
「〜末に」=「悪い結果にも良い結果にも使える」
❌ 「二年浪人したあげく、やっと医学部に合格できた。」
⭕️ 「二年浪人した末に、やっと医学部に合格できた。」
~を問わず
vs.
~にかかわりなく/~にかかわらず
「~を問わず」の接続はNのみ
「~かかわらず」は「~に関係なく、とにかく~」と後ろを強める。
・「値段(⭕️にかかわらず 🔺を問わず)、新しいiPhoneが発売したら買うつもりだ。」
←「~にかかわらず」のほうが「新しいiPhoneを買う!」という気持ちが強い。
~てしかたがない
vs.
~ざるを得ない
「てしかたがない」:Yは「したいこと」
「ざるを得ない」:Yは「したくないこと」
~こととなると
vs.
~となると/なれば/なったら
🔺⭕️❌
入れ替えが可能なことが多いが、
⇒「こととなると」は話題の転換をきっかけに後件で態度の変化を表す
⇒「となると」はXの場合であれば事態・状況は違うと言いたい時に用いる
①「いつもおとなしい田中さんはアイドルの嵐 ⭕️のこととなると ⭕️となると うるさくなる。」
②「人にはまだ大丈夫ですよ、なんて言えるけど、自分の子 ⭕️のこととなると ⭕️となると 心配になる。」
③「何を言われても怒らない彼は母親 ⭕️のこととなると ❌となると 本気で怒る。」
~に応じて vs. ①~ともなって ②~によって ③~に応えて
①「~に応じて」=「基準で決まる、変わる」 -後件の述語が瞬間的なものなら「次第に」族の例文との入替は不可 1.「経験に ⭕️応じて ❓ともなって仕事は増える。」 →(「経験」というNだけでは、増えるのか減るのかわからない) 2.「経験が増えるに ⭕️応じて ⭕️ともなって仕事は増える。」 3.「経験に ⭕️応じて ❌ともなって仕事が決まる」 →(「決まる」は瞬間V)
② 「~によって」=「Nを拠り所として後件という意味」 「に応じて」=「二者択一ではない選択を表す」 ⇒「このテストの結果 ❌に応じて ⭕️によって 合否が決まる。」 ⇒「このテストの結果⭕️に応じて、クラスが決まる。」
③「~に応じて」=「~に対応して」 -「~に対応して」の意味になる場合は、「~にこたえて」と置き換え可能 ⇒「お客さんのアンコール(⭕️にこたえて ⭕️に応じて)、最後に1曲歌った。」 -内容が変化する言葉(金額、成績、状況)の場合は、「~にこたえて」と置き換えできない。 ⇒「状況(❌にこたえて ⭕️に応じて)、手伝ってください。」
〜のではないでしょうか
vs.
〜ではないですか
「〜のではないでしょうか/〜のではないだろうか」
=「たぶん〜だろう・たぶん〜と思う」
「〜ではないですか/〜ではありませんか」
=①「感情を表す表現」・②「相手に同意を求めて質問」