N2文法 ② Flashcards
~得る・~得ない
Vます +得る・得ない
「得る」:~できる・その可能性がある "possible..." 「得ない」:~できない・その可能性がない "cannot/impossible..." -「あり得ない=あるはずがない」は会話でもとてもよく使われる -読み方は、「~得る(うる/える)」「~得ない(えない)」です -(V辞書形)だけ「うる・える」2つあるが、混乱するので、(V辞書形)だけ「う」と教授 ・「得る」→うる・える ・「得ます」→えます ・「得ない」→えない/えません ・「得た」→えた/えました -人の日常的な能力や状況的に可能な場合には、この文法はほとんど使わない ・ただ「能力」を表す場合には使えない ❌「日本語が話し得る。」 ⭕️「日本語が話せる。」 ❌「ここでチケットを買い得る。」
「例文」 1. A:「あの山は噴火するのかな…」 B:「あり得ることだね。」→「噴火する可能性があるね」 2. 彼が負けるなんてあり得ないよ! →「彼が負けるなんてあるはずがないよ!」 3. 事故は誰にでも起こり得ることだ。 →「事故は誰にでも起こる可能性があることだ」 4. お酒やタバコは病気の原因になり得ます。 →「お酒やタバコは病気の原因になる可能性があります」
- 将来、宇宙旅行はあり得ることだ。
- 事故はいつでも起こり得るので、気をつけてください。
- ピンチはチャンスになり得る。
- たばこは肺がんの原因になり得るという意見もあるが、なり得ないと言う医者もいる。
- 僕の彼女が浮気するなんてあり得ないよ。
- 将来的に日本に戻って活躍し得る可能性も残す。
~こととなると・ことになると
N の +(こと)となると・(こと)になると
“when it comes to…”
「意味」「~の話題になると / ~の話になると」 -〜の話題について話すと、ある人の態度が急に変わることを表す表現 -ある話題については通常と違う態度になる様子 -後件には、普通ではない態度に変わるという意味の文が来る -一緒によく使う言葉: ・前件:「普段は」「いつもは」 ・後件:「急に」「途端に」
「例文」
- いつもは静かな田中さんは、アニメのこととなるとよく話す。
- 授業中はうるさいが、テストとなると静かになる。
- いつもは怖いが、飼っているペットのこととなると、顔がやさしくなる。
- 恋人のこととなると、一生懸命にやる。
- 人のことにはあまり関心がないが、自分となると話は別だ。
- 佐藤さんはお金のこととなると、別人のようだ。
- いつもおとなしい田中さんはアイドルの嵐のこととなるとうるさくなる。
- 人にはまだ大丈夫ですよ、なんて言えるけど、自分の子のこととなると心配になる。
- お前は自分のこととなると鈍いからな。
- お弁当を作るほうが経済的だし、体にもいいけど、毎日のこととなると、大変かもしれません。
~つつある
Vます +つつある
“in the process (of doing)…”
「意味」「(今、ちょうど)〜ている」・「だんだん〜ている」
-動作や作用が進行中(変化をしているところ)という意味を表す
-「〜という状態・動作が続いている」というような意味ですから、この「〜つつある」は進行中を表す「〜ている」と置き換えられます
-変化が起こって、それが完成(終了)する方向に向かっている ※進行中を強調
-狭い時間幅で現在進行中の事を述べ、将来的にその状態が続く/終わる/変わる事を言う
❌「来月になったら、桜が咲きつつある。」
「例文」 1. 少子高齢化が進みつつある。 →「少子高齢化が進んでいる」 2. ライバルのA社は成長しつつある。 →「ライバルのA社は成長している」 3. まだ2月なのに、もう桜が咲きつつある。 4. 日本のアニメなどの文化が世界中に広がりつつある。 5 最初は全然やる気がなかった彼が、最近やる気を出しつつある。 6. 事故から一週間がたち、原因などが明らかになりつつある。
~ては
て形 +ては
“whenever…”
「意味」「Aしたら、いつもBする」
①東京は、降ってはやみの毎日で、はっきりしない天気が続く。
②ABC出版は、新しい本を出してはベストセラーになっている。
~てこそ
て形 +てこそ
“only after…” / “only through (/if) …”
「意味」
-「ある条件が満たされて、初めて何かができる」という意味
①<料理番組>
「どんな料理でも、まず、材料選びからです。材料が新鮮であってこそ、最高の味を引き出すことができます。」
②「若い時はいろんなことに挑戦してください。失敗することばかりかもしれません。でも、自分で経験してこそ、多くのことが学べるのです。」
~にしろ/にしても/にせよ ~にしろ/にしても/にせよ
普通形 +にしろ/にしても/にせよ
“whether~or whether~”
「意味」「XもYも」・「Aの場合もBの場合も」
- ハンサムな人にしろハンサムじゃない人にしろ、優しい人はモテる。
- 殴るにしろ言葉にしろいじめはしてはいけない。
- 振替るにしろ返却するにしろ保管しとこう。
- 音楽にしろ絵にしろ、今作っているものを小学生のころの自分に見せたらなんていうかなあとよく想像する。
- 父親にしろ母親にしろ、親には一言言っておいたほうがいいよ。
- 買うにしろ、買わないにしろ、一応値段だけは見ておこうよ。
~に沿って
N +に沿って
“along w/…” ; “in accordance w/…”
「意味」「(方針や計画)から離れない/に合うように」 ①「目前用法」 →「山に沿って家が建てられている。・線路に沿って歩く。」 ②「話題用法」 -基準の意味を持つ言葉(ルール、マニュアル、方針、考えなど)につく →「期待に沿う働き。」
「例文」 1. 新宿は大通りに沿って高いビルが並んでいる。 2. 道に沿って花や木が植えられている。 3. 隅田川の花火大会の時は、たくさんの人が川に沿って座っている。 4. この道を線路に沿って真っ直ぐ行くと、左側に中華料理屋があります。 5. A:「人がたくさんいるね。誰か有名人でもいるのかなあ。」 B:「通路に沿って警官が立っているから、どこかの国の偉い人じゃない?」
- 映画は脚本に沿って撮るが、時々アドリブも入る。
- メニューに沿ったダイエットをすればちゃんと痩せられる。
- 選手達はメニューに沿って練習している。
- この法則に沿って睡眠をとることで勉強効率を上げることができる。
- 目標に沿って、物事、状況を確実にクリアして行きましょう。
~かねる
Vます(意志動詞) +かねる
“unable to do s/t…”
「意味」「(話し手の立場・状況・気持ちから)~できない」 -「~しようとしてもできない」、「〜するのが難しくできない」という気持ちが含まれており、婉曲的に断るときに使われる・「私にはできません」と言うとき使う -意志動詞に接続する -能力的・物理的にできない意味のときは使えない →「日本語が(❌話しかねる ⭕️話せない)」
「例文」
- 自分の希望する大学と親の希望する大学が違うので、どの大学を受験するか決めかねている。
- このコートはセール商品なので、返品できかねます。
- 私ではわかりかねます。申し訳ありません。
- 留学するか就職するか、決めかねている。
- 田中さんの意見に賛成しかねます。
- 田中さんはパソコンが苦手で入力が遅い。見るに見かねて、私が入力をした。
- 私は責任者ではございませんので、その質問にはお答えしかねます。
- 上司の提案に納得しかねる部分があったが、我々は受け入れざるを得なかった。
~ないことはない/ないこともない
Vない形 +ことはない/こともない
いA くない +ことはない/こともない
N/なA でない +ことはない/こともない
“might be possible…”
「意味」「〜という可能性があるかもしれない」・「 絶対に〜とは言えない」・「(場合によっては)〜できる」
-「~ない~ない」で否定を否定することで、弱い肯定になります(消極的な意志)
-断定を避けるために使われる言い方
-「絶対~ないとは言えない」⇒「無理をすれば~できる/少しは~だ」・「頑張れば〜できるかもしれない」
「例文」 1. 客:「今日中に修理してください。」 店員:「できないこともないですが…」 →「場合によってはできますが…」 2. お酒をやめられないこともない。 →「がんばればお酒をやめられる」 3. 1週間で3キロやせられないこともない。 →「がんばれば1週間で3キロやせられる可能性がある」 4. その値段なら買えないこともない。 →「その値段なら、がんばれば買える可能性がある 」 5. 野菜は嫌いだけど、食べられないことはない。 6. フライパンでできないこともないけど、鍋があれば、鍋のほうがいいよ。 7. A:「今度、ここに引っ越そうと思っているんだけど、ここなら自転車で通えるかな?」 B:「通えないこともないけど、この辺の道は車が多いし、ちょっと危険だと思うよ。」 8. A:「ごめん、お客さんの要望が変わって、システムの機能を一部変更したいんだけど、できる?」 B:「できないこともないですけど、少し時間をいただきたいです。」
〜だけあって・〜だけのことはある
普通形 +だけあって/だけのことはある
な形 (な)/である +だけあって/だけのことはある
N (な)/である +だけあって/だけのことはある
“as expected…” ; “(precisely) because…” ; “not surprising (as it is)…” ; “befitting…”
「意味」 ①「〜だから当然」・「~から期待されるとおりだ」 ②「にふさわしい程度の〜」 ③「にふさわしい能力の〜」 ④「にあった価値の〜」 -「さすが、確かに、なるほど、やはり」などの感心したり褒めたり、納得したりする気持ちがあります -「価値」や「能力」について【いい評価】をする時に使われる -後件には評価の高い(いい)ことを表す文が来る
「例文」 1. 彼女はアメリカに留学しただけあって、英語がすごくできる。 →「彼女はアメリカに留学したから、当然英語がすごくできる」 2. 人気レストランと言われるだけあって、ここの料理はとてもおいしい。 →「人気レストランと言われるのにふさわしい価値あって、ここの料理はとてもおいしい」 3. 東大生だけあって、頭がいい。 →「東大生だから、当然頭がいい」 4. 一流ホテルだけあって、すばらしいサービスだ。 →「一流ホテルだから、当然すばらしいサービスだ」 5. 有名な観光地だけあって、毎日たくさんの観光客が来ている。 →「有名な観光地だから当然、毎日たくさんの観光客が来ている」 6. 彼はスポーツマンだけあって、健康管理には厳しい。 7. このホテルはサービスがすばらしい。5つ星ホテルだけのことはある。 8. たくさん練習しただけあって、ジョンさんのスピーチはとても素晴らしかった。 9. 石田さんはワインが好きなだけあって、ワインについてよく知っている。 10. このアパートは駅に近いだけあって、やっぱり家賃も高い。
~てみせる
Vて形 +てみせる
“(I’ll) definitely/plan to…”
「意味」「がんばって〜するつもりだ / 本当に〜するつもりだ」⇒「相手がわかるように、実際に動作を見せる」
-話し手の強い決意や覚悟を示す表現
-相手にわかるように何か具体的な行為を示す表現
-口で説明するより、動作を見せて説明した方がわかりやすい場合によく使われる・相手がわかるように、実際に自分の動作を見せて教える場合に使われる
「例文」
- サンバって、どういうふうに踊るんですか。ちょっと踊ってみせてください。
- 今度の試験には、絶対合格してみせるよ。
- 将来は自分の会社を作って成功してみせる。
- 今度こそ、絶対勝ってみせるから、応援してくれないか。
- 「今ここで涙を流せる?」というリクエスに応え、子役俳優は上手に泣いてみせた。
- コーチは「こうやってやるんだ」と、手本をやってみせた。
~を契機に/を契機として
V(辞書形・た形)の +を契機に
N +を契機に
“as a good opportunity to…” ; “as a result of…”
「意味」 ①「〜をいい機会だと考えて」 ②「〜をきっかけにして」 -Xが生じたので、後件になった・ある出来事が、新たな展開を生む様子 -文の後ろには「プラス」の意味の言葉が来ることが多い
「例文」
- 新幹線の駅ができたのを契機にいろいろな店ができて、駅周辺が賑やかになりました。
- もうすぐタバコが値上がりになるので、これを契機にやめることにしました。
- 転職を契機に、次の会社では自分らしく働こうと決意した。
- 入院を契機に、今後はできるだけ毎日運動しようと思った。
- 震災を契機に、改めて防災対策をしっかりしようと家族で話し合った。
- スペイン人によるフィリピン支配は1521年マゼラン率いるスペイン艦隊がセブ島に到着したことを契機として行われた。
~ことなく
V(辞書形)+ことなく
“without doing…”
「意味」「〜しないで・・・する」・「XないでY」
-硬い表現なので、日常的なことに使うと違和感のある文になる場合がある
❌「私はコーヒーを飲むとき、砂糖を入れることなく飲みます。」
❗「〜ことなくして・・・ない」という文型が存在する
=「〜しなければ決して・・・ない」という意味です
・努力することなくして成功はない。
→「努力しなければ、決して成功はしない 」
「例文」 1. 最後まであきらめることなくがんばります。 →「最後まであきらめないでがんばります」 2. 今月は忙しかったので、土日も休むことなく働いた。 →「今月は忙しかったので、土日も休まないで働いた」 3. 今年の夏は涼しいので、クーラーをつけることなく過ごせそうだ。 →「今年の夏は涼しいので、クーラーをつけなくても過ごせそうだ」 4. 試験では、最後まであわてることなく、落ち着いて解答するようにしてください。 5. 今回は非常に危険な作業になりましたが、誰一人、けがをすることなく、終えることができました。 6. 同僚は同期にも相談することなく会社を辞めてしまった。 7. ロウソクの火は消えることなく、朝までついていた。 8. 兄は家族に何もメッセージを残すことなく、消息を絶った。 9. 上司が説得するも、彼は迷うことなく会社を辞めた。 10. 母は孫を見ることなく、この世を去ってしまった。
~たあげく(に)
Vた +あげく(に)
N の +あげく(に)
“in the end…”
「意味」「長い間〜した結果、〜した」・「色々〜したけど、最終的に」・「「いろいろ〜した結果〜した」 -色々努力したが、結局ダメだったという残念な気持ちが含まれる・話者の「あーあ、結局だめだったよ」という悔しい気持ちが出る -「〜あげく」はよくない結果になったことに使う -長い間〜をして迷惑だった時や疲れてしまったと言いたい時などにもよく使われる -Xに瞬間動詞は❌⇒時間がかかるVは⭕️ ❌結婚したあげく、離婚した -「〜あげくの果てに」は「〜あげく」を強調した言い方です ・「1時間悩んだあげくの果てに、買わなかった 。」
「例文」 1. 1か月間考えたあげく、留学しないことにした。 →「1か月間考えた結果、留学しないことにした」 2. ケンカを繰り返したあげく、彼女と別れた。 →「ケンカを繰り返した結果、彼女と別れた」 3. 2時間も待たされたあげく、結局、試合は延期になtった。 4. 彼は困ったあげく、会社の上司からもお金を借りたそうだよ。 5. 人気のラーメン店に2時間も並んだあげく、売り切れで食べられなかった。 6. さんざん道に迷ったあげく、また同じところに戻ってきてしまった。 7. 寝坊してしまったので、髪もセットせず、タクシーを使って急いだあげく、結局面接に間に合わなかった。 8. 弟は私のプリンを勝手に食べたあげく謝りもしなかった。 9. 姉はたくさん服を買うが、買ったあげくほとんど着ずに捨てる。 10. 毎日の残業のあげく、田中さんは倒れて入院することになりました。
~結果
Vた +結果
N の +結果
「意味」「〜によって(・・・になった / 〜がわかった)」
-前件の事柄によって、どうなったのかを後件で言う
「例文」
- 毎日、10分シャドーイングの練習を続けた結果、発音がよくなった気がする。
- 毎日ご飯の量を減らした結果、2ヶ月で5キロ体重が減った。
- 無理をした結果、体を壊して入院することになった。
- いろいろ考えた結果、学校を卒業後、国へ帰ることにしました。
- アンケートの結果、フリーランスとして働きたいと考えている若者が増加傾向にあることがわかった。