音声学・音韻論 Flashcards
口腔内を広く開け、呼気の流れを妨げない音
母音
口腔内に閉鎖や狭めを伴う音
子音
/ /で表す、意味の区別する最小の単位
音素
[ ]で表す、発音記号の音
単音
個々の語について、社会習慣として恣意的に決まっている高さや強さの配置
アクセント
一か所の音声だけが揃っている音【開国(かいこく)、外国(がいこく)】
ミニマルペア
同一音素(/ /)に属している発音記号
異音
自由に現れることのできる異音【/s/(サスセソ)における[s][θ]】
自由異音
一定のルールの下で相補的に使い分けられている異音【/N/に対する[N] [n] [m] [ŋ]】
条件異音
仮名一文字で表される音
直音
「ん」を除く50音図の音
清音
濁る音
濁音
ぱぴぷぺぽ、など
半濁音
「ゃ」「ゅ」「ょ」など
拗音
「ん」
撥音
「っ」
促音
「ー」、母音字
長音
音の聞こえのまとまり
音節
イ段の子音及び拗音の長音の際、調音点が硬口蓋の方へずれること
硬口蓋化
異なった母音が連続し、それぞれが違う拍に属していること【貝】⇒<ka+i>⇒ ai
連母音
舌の出発点から到達目標点まで舌を動かしながら発音される音【英語の”I”】⇒ ai
二重母音
日本語の「ウ」は単独で発音すると非円唇後舌狭母音である。しかし、「ス・ツ・ズ(ヅ)」のように舌先で発音される子音の後に続くときに下の盛り上がりの位置が前にずれて中舌よりになること
母音の中舌化
一つの音素がもう一つの音に影響を及ぼすことで似たような音になる現象
同化
前の音に影響されて音が変わること【「本(ほん)」+「箱(はこ)」=「本箱(ほんばこ)」※「ん」の影響を受けて「は」→「ば」に有声化】
順行同化
後ろの音が前の音に影響を及ぼすこと【「わからない wakaranai」が「わかんないwakan-nai」※「な」の部分のnが前の「a」の部分に影響して「ら」→「ん」に変化】
逆行同化
舌で一度ずつ弾く音
はじき音
舌を構えた脇から呼気が出る感じの音
側面音
二度以上連続してあたる音
震え音
発音記号【ア行】
a , i , 【ɯ】 , e , o
発音記号【カ行】
ka , 【kʲi】 , kɯ , ke , ko
発音記号【ガ行】
ga , 【gʲi】 , gɯ , ge , go
発音記号【サ行】
sa , 【ɕi】 , sɯ , se , so
発音記号【ザ行】(語頭)
dza , 【dʑi】 , dzɯ , dze , dzo
発音記号【タ行】
ta , 【tɕi】 , 【tsɯ】 , te , to
発音記号【ダ行】
da , 【dʑi】 , 【dzɯ】 , de , do
発音記号【ナ行】
na , 【ɲi】 , nɯ , ne , no
発音記号【ハ行】
ha , 【çi】 , 【ɸɯ】 , he , ho
発音記号【バ行】
ba , 【bʲi】 , bɯ , be , bo
発音記号【パ行】
pa , 【pʲi】 , pɯ , pe , po
発音記号【マ行】
ma , 【mʲi】 , mɯ , me , mo
発音記号【ヤ行】
【ja】 , i , 【jɯ】 , e , 【jo】
発音記号【ラ行】
ɾa , 【ɾʲi】 , ɾɯ , ɾe , ɾo
発音記号【ワ行】
【ɰa】 , i , ɯ , e , o
発音記号【ザ行】(語中)
za , 【ʑi】 , zɯ , ze , zo
撥音m]の後続音と調音
後続音[b,m,p] / 有声両唇鼻音
撥音[n]の後続音と調音
後続音[t,d,ts,dz,n,ɾ] / 有声歯茎鼻音
撥音[ɲ]の後続音と調音
後続音[tɕi,dʑi,ɲ] / 有声硬口蓋鼻音
撥音[ŋ]の後続音と調音
後続音[k,g,ŋ] / 有声軟口蓋鼻音
撥音[N]の後続音と調音
語末に来るとき
鼻母音(撥音[N])後続音
後続音[母音,半母音,摩擦音]
引く音(長母音の後半部分)
aː , iː , ɯː , eː , oː
母音「イ」「ウ」が口構えだけで声にならないか、なってもとても弱いもの
母音の無声化
母音の無声化が起こりやすい条件①
[i],[ɯ]が無声子音に挟まれたとき
草:[(k)ɯ(s)a]
母音の無声化が起こりやすい条件②
[i],[ɯ]が無声子音に後接し、後ろが無音のとき
~です:[de(s)ɯ( )]
母音の無声化が起こりやすい条件③
[i],[ɯ]が無声子音に前接し、前が無音のとき
生きる:[( )i(k)ʲiɾɯ]
母音の無声化が起こりやすい条件④
[i],[ɯ]が有声子音と無声子音に挟まれたとき
娘:[mɯ(s)ɯ(m)e]
母音の無声化が起こりやすい条件⑤
[a],[o]が無声子音に挟まれたとき
墓:[(h)a(k)a]
ガ行鼻濁音になる場合(4つ)
①語中語尾のガ行②助詞の「が」③連濁によって生じたガ行④結びつきの強い複合語のガ行音
アクセントの種類(3つ)
①高低アクセント(日本語)②強弱アクセント(英語)③声調アクセント(中国語)
東京アクセントの規則①
1拍目と2拍目は必ず高さが違う
東京アクセントの規則②
下がり目1か所で一度下がると二度と上がらない
東京アクセントの規則③
最後の拍が高い語は、助詞の「が」などをつけると見分けがつく
アクセント核がある分類
起伏式
アクセント核が一拍目の型
頭高型
アクセント核が語中の型
中高型
アクセントの機能:語の切れ目から、語のまとまりを表す
統語機能
アクセントの機能:同音異義語の区別をする
識別機能
特殊音素によるアクセントのずれ:1拍前の場合
撥音、促音、長音、連母音後部の拍がある
特殊音素によるアクセントのずれ:1拍後ろなどにずれる場合
母音の無声化とアクセント核とは共起しづらい
一度核でアクセントが下がると、その後の「高」のアクセントが低くなる
ダウンステップ
韻律、音の長さ、高さ、強さ、大きさ、リズム、速さなどの総称
プロソディ
文全体の抑揚
イントネーション
イントネーションのタイプ:疑問、念押し→相手への直接的な働きかけ
上昇調
イントネーションのタイプ:叙述、納得、憐憫、残念→自分の中での気持ちの収まりこみ
下降調
イントネーションのタイプ:考慮中、話の途中
平坦調
イントネーションのタイプ:驚き、驚嘆
下降上昇調
卓立。文中の一部分を取り立てて強調する
プロミネンス
息継ぎ、間
ポーズ