集団と個人との関係 Flashcards
社会的比較理論
social comparison theory
人々は他者との比較を通して自分の信念や能力について判断するという理論。L.フェスティンガーが提唱。
社会的アイデンティティ理論
social identity theory
人々は自尊心を維持するために,社会的アイデンティティの源である内集団とその他の外集団とを区別しようとするという理論。H.タジフェルが提唱。
公平世界仮説
just world hypothesis
人々は「良い人には良いことが起こり,悪い人はひどい目に遭う」という信念を維持するように公平判断を行うという仮説。M.J.ラーナーが提唱。
犠牲者非難
victim derogation
被害を受けるのはそれなりに原因があると考える傾向。公平世界仮説に基づく場合がある。
相対的剝奪
relative deprivation
比較対象と比べて報酬が相対的に少ないと感じること。報酬の絶対量の不足よりも不満を生み出しやすい。
社会的促進
social facilitation
他者がまわりにいることによって,単純な作業や習熟している作業の遂行が促進される現象。R.B.ザイアンスが提唱。
傍観者効果
bystander effect
緊急事態に直面した傍観者が多いほど,傍観者が援助行動をしなくなる傾向。B.ラタネが提唱。
責任の拡散
diffusion of responsibility
傍観者効果の原因の1つ。傍観者が他にいることで,援助行動を取る責任を感じにくくなること。
社会的手抜き
social loafing
集団で作業をすることで,個々のメンバーの努力の水準が低下する現象。
同調
conformity
現実ないし想像上の他者の影響による行動の変化。規範の影響と情報の影響による同調がある。
服従
obedience
権威による命令に従うこと。
集団分極化
group polarization
集団で議論すると結論が極端になる傾向。リスキーな結論に移行するリスキー·シフトと,安全な結論に移行するコーシャス·シフトの両方がある。集団極性化ともいう。
集団的浅慮
groupthink
集団の凝集性の維持を優先して議論するため,正しい情報の判断がおろそかにされる傾向。I.L.ジャニスが提唱。
非人間化
dehumanization
犠牲者を救済する方法がない場合に,犠牲者が人間以下の存在だと思うこと。
脱個人化
deindividuation
自己意識や社会的規範による拘束が薄れている状態。匿名性の高い集団状況で起こり,衝動的な攻撃行動を促進する。