社会心理学の方法 Flashcards
無作為配置
random assignment
実験参加者を等確率で実験条件に割り当てる方法。実験操作以外のすべての変数の影響を排除するのに有効な方法。
実験者効果
experimenter effect
実験者が仮説を知ることで,実験の結果に対して与えてしまう影響。
要求特性
demand characteristic
実験参加者が実験者の意図や目的を推測して,そのために行動が変わってしまうこと。
評価懸念
evaluation apprehension
実験参加者が実験者によって評価されているのではないかと感じ,そのために行動が変わってしまうこと。
事後説明
debriefing
実験の後で参加者にする実験内容の説明。
内的妥当性
internal validity
特定の独立変数以外の変数が従属変数に影響を与えていない状態。
外的妥当性
external validity
研究結果が特定の母集団にあてはまる程度。
二重盲検法
double blind method
実験者効果や要求特性が実験参加者の行動に入り込まないように,参加者にも実験者にも実験の目的や仮説を明らかにしないまま実験を行う方法。
操作的定義
operational definition
ある概念の定義を,具体的な測定で行うこと。例えば知能の定義として知能テストの成績を用いる。
相関係数
correlation coefficient
関係の強さと方向を示す数字。ピアソン相関係数の場合にはマイナス1からプラス1の値をとる。
回帰係数
regression coefficient
独立変数が1単位変化したときに従属変数が変化する大きさを示す数字。
従属変数
dependent variable
独立変数の影響により変化する変数。
独立変数
independent variable
従属変数に影響を与える変数。
媒介変数
mediating variable
独立変数が従属変数に対してもつ影響を伝達する,両者の間に介在する変数。
調整変数
moderator variable
変数間の関係の方向や強さに影響を与える变数。
名義尺度
nominal scale
変数を測定する単位がカテゴリーとして与えられている尺度。例えば性別の尺度値として「男性」「女性」が用いられる場合。
順序尺度
ordinal scale
変数を測定する単位が順序として与えられている尺度。
間隔尺度
interval scale
変数を測定する単位が,意味のあるゼロ点をもたない数字として与えられている尺度。尺度値間の加減は意味があるが乗除は意味がない。
比率尺度
ratio scale
変数を測定する単位が,意味のあるゼロ点をもつ数字として与えられている尺度。尺度値間の加減乗除がすべて可能。
測定の信頼性
measurement reliability
測定に際してのランダムな誤差が小さい程度。測定に際しての系統的誤差の小ささは測定の妥当性(validity)と呼ばれる。
有意水準
significance level
統計的検定において,帰無仮説を棄却するための基準を採用する場合に,第1種の過誤(実際には正しい帰無仮説を棄却する誤り)が生まれる確率。
主効果
main effect
他の独立変数の影響を取り除いた状態で,特定の独立変数が従属変数に対してもつ影響の大きさ。
交互作用効果
interaction effect
2つ以上の独立変数の組合せが従属変数に対してもつ影響の大きさ。
擬似相関
spurious correlation
2変数の間に因果関係が存在しないにもかかわらず存在している相関関係。第3変数の影響によって生まれる。
統制
control
ある独立変数が従属変数に対して与える影響の大きさを調べるために,他の独立変数が従属変数に対してもつ影響を排除すること。事前に多元配置の実験デザインを用いる場合と,事後に統計的に行う場合とがある。コントロールともいう。