相互依存関係の性質や,社会や文化 Flashcards
第1次集団
primary group
家族や近隣集団などの対人的接触の密接な集団。
準拠集団
reference group
自分との比較の対象となる集団。
集団凝集性
group cohesiveness
成員を集団にとどまらせる力。成員が集団にとどまる傾向の強さ。
集団錯誤
group fallacy
実際には個々の成員間の相互作用により説明される現象を,集団心などの集団の特性によるものだと考える誤り。
創発特性
emergent property
個人間の相互作用の結果,集団や社会に生まれる,個々の成員の心理や行動とは直接に対応しない規則性。
役割
role
社会的位置に伴う期待される行動のセット。
社会的規範
social norm
集団や社会でメンバーに対して期待されている行動についての規則。
内集団バイアス
in-group bias
内集団(自分がその一員であることを感じている集団)の成員に対して好意的に評価し,好意的に振る舞う傾向。
最小条件集団
minimal group
些細なカテゴリーのみによって構成された集団。H.タジフェルらにより,最小条件集団においても内集団バイアスが生じることが示された。
少数者の影響
minority influence
少数派が一貫した行動を取ることで多数派に与える影響。S.モスコヴィッチが提唱。
集合行動
collective behavior
群集に代表される組織されていない人々が示す特徴的な行動。
集合行動
collective action
集団の成員が自発的に協力することで可能となる課題達成。ただ乗り(フリー·ライダー)問題が集合行動の達成を阻害する。
社会的ジレンマ
social dilemma
個人が自己利益を追求すると,全体にとっての不利益が生じる状況。
囚人のジレンマ
prisoners’ dilemma
2者間の社会的ジレンマ。
応報戦略
tit-for-tat strategy
相手の協力には協力行動を,非協力には非協力行動を返す行動原理。
比較水準
comparison level
特定の関係で得られると期待される報酬の大きさ。J.W.ティボーとH.H.ケリーが提唱。
選択的比較水準
comparison level for alternatives
別の関係で得られると期待される報酬の大きさ。ティボーとケリーが提唱。
混合動機状況
mixed-motive situation
相互協力の利益と一方的な裏切りの利益がともに存在する状況。
互恵性
reciprocity
社会的交換において,相手の好意に対しては好意を返すという原理。互酬性,返報性ともいう。
予言の自己実現
self-fulfilling prophecy
人々の期待が現実を生み出す現象。R.K.マートンが提唱。自己成就的予言,予言の自己成就ともいう。
多元的無知
pluralistic ignorance
集団の中で人々が他者の行動から他者の意見や態度を判断するため,誤った結論を出してしまうこと。裸の王様の寓話がこの例。
手続き的公正
procedural justice
報酬分配の手続きについての公正さ。手続き正義ともいう。
分配の公正
distributive justice
報酬分配の結果についての公正さ。分配正義ともいう。
衡平
equity
交換関係におけるインプットとアウトプットの釣合い。平等分配や必要に応じた分配とともに,分配正義の原理の1つ。
オピニオン·リーダー
opinion leader
コミュニケーションの2段階の流れの中で,マスコミの影響を一般大衆に広める役割を果たす人間。
沈黙の螺旋
spiral of silence
一般に認められにくい意見は公共の場で発言されないため,実際よりも少数の意見だと判断され,ますます発言されなくなる現象。E.ノエル-ノイマンが提唱。
リーダーシップ
leadership
リーダーの特性や行動および役割。K.レヴィンの専制的リーダーシップと民主的リーダーシップ研究以来,集団力学の中心的研究テーマ。