日本語の辞典 2 Flashcards
薬指/くすりゆび
読み方:くすりゆび
《薬を水に溶かしたりつけたりしたところから》親指から数えて4番目の指。紅(べに)差し指。名無(なな)し指。
擽ったい/くすぐったい
読み方:くすぐったい
[形][文]くすぐった・し[ク]
1 くすぐられるなど、皮膚が刺激を受けて、むずむずした感じがするさま。こそばゆい。「背中が―・い」
2 なんとなく恥ずかしいような気持ちがするさま。きまりが悪い。「そんなにほめられると―・い」
[派生] くすぐったがる[動ラ五]くすぐったげ[形動]くすぐったさ[名]
懐く/なつく
読み方:なつく
【一】[動カ五(四)]《馴れ付く意。「なづく」とも》慣れ親しむ。慣れて付き従う。「人によく―・く鳥」「人見知りでなかなか―・かない」
【二】[動カ下二]「なつける」の文語形。
皆無/かいむ
読み方:かいむ
【一】[名・形動]全く存在しないこと。全然ないこと。また、そのさま。「欠席者は―である」
【二】[副]
1 残らず。ことごとく。
「―損をしても宜しい」〈福沢・福翁自伝〉
2 (下に打消しの語を伴って)全く。さっぱり。
「余は書に於いては―鑑識のない男だが」〈漱石・草枕〉
素読/そどく
読み方:そどく
[名](スル)書物、特に漢文で、内容の理解は二の次にして、文字だけを声に出して読むこと。すよみ。「論語を―する」
鯣/するめ
読み方:するめ
1 イカの胴を縦に切り開き、内臓を取り去って干した食品。祝儀に用いることが多い。
2 スルメイカのこと。
[補説] 1は、祝儀では「寿留女」とも当てて書く。
痛感/つうかん
読み方:つうかん
[名](スル)強く心に感じること。身にしみて感じること。「力量の差を―する」
無類/むるい
読み方:むるい
[名・形動]たぐいがないこと。比べるものがないほどにすぐれていること。また、そのさま。無比。無双。「―な(の)好人物」「―な(の)音楽好き」
羅列/られつ
読み方:られつ
[名](スル)連ね並べること。また、連なり並ぶこと。「数字を―するだけでは意味がない」
細々/こまごま
読み方:こまごま
[副](スル)
1 細かくて雑多なさま。細かくてあまり重要でないさま。「―(と)した道具類」「―した要件を片付ける」
2 細かいところまで行き届くさま。「事情を―(と)話す」
3 ねんごろなさま。丁重なさま。「―と世話をやく」「―(と)礼を言う」
4 せわしく働くさま。こまめに。「―と立ち働く」
5 繊細なさま。こまやかなさま。
「髪、色に、―とうるはしう」〈枕・二〇〇〉
縦穴/たてあな
読み方:たてあな
地面から垂直に掘った穴。
口頭試問/こうとうしもん
読み方:こうとうしもん
試験官の質問に対し、口頭で答えさせる試験。口述試験。
切実/せつじつ
読み方:せつじつ
[形動][文][ナリ]
1 心に強く感じるさま。「―な願い」
2 身近に深くかかわっているさま。「―な住宅問題」
3 よくあてはまるさま。適切なさま。「―に書き記す」
[派生] せつじつさ[名]
愚見/ぐけん
読み方:ぐけん
愚かな意見。また、自分の意見をへりくだっていう語。「―を申し述べる」
嵩張る/かさばる
読み方:かさばる
[動ラ五(四)]物のかさが増す。体積が大きくて場所をとる。「荷物が―・る」
ざるを得ない/ざるをえない
読み方:ざるをえない
[連語](動詞・助動詞の未然形に付いて)…しないわけにはいかない。やむをえず…する。「悪天候が続けば登頂は断念せ―◦ない」
拒絶反応/きょぜつはんのう
読み方:きょぜつはんのう
1 臓器移植などの際に、移植片を拒んで宿主から追い出そうとする働き。拒否反応。
2 ある物事や人を心理的・生理的に受け付けないこと。「コンピューターに―を示す」
能動的/のうどうてき
読み方:のうどうてき
能動的とは、能動的の意味
能動的とは、自らが考えて物事に取り組むという意味のことである。英語で能動的は active と表現する。
能動的の類語には「積極的」が挙げられる。積極的の語は、活発で主張が強い様子を指し示す言葉といえる。また、「行動的」も能動的に意味が近い。行動的の語は、思索にふけっているだけでなく、自ら活動を起こしていく姿を意味している。
能動的の対義語としては「受動的」が挙げられる。受動的とは、他人の行動や発言に対して受け身をとるばかりで自分の意思が希薄な状態を示す。「ビジネスパーソンとして出世するにはあまりにも受動的すぎる」といった表現をすることもあり、批判的な意味合いが強い。その点でも受動的は、能動的とは正反対のニュアンスを含んでいる。「消極的」も能動的の対義語として挙げられる。消極的は、後ろ向きで行動をためらいがちな様子を表す言葉である。
ほろ酔い/ほろよい
読み方:ほろよい
程よく、またはほんの少し酔った状態を意味する語。
パンチラ
主に女性の下着が一瞬ちらりと見えるさま、スカートがめくれるなどして下着が不本意にわずかに見えてしまうさまなどを意味する俗な表現。「パンツ(パンティー)がチラリ、と見える」の意。同じくブラジャーがちらりと見える状態をブラチラなどということがある。
刺客/しかく
読み方:しかく
《「しきゃく」「せっかく」とも》
1 暗殺する人。暗殺者。
2 党の規律に反し離党した議員に対し選挙での公認を与えず、失脚をねらって党本部が送り込んだ対立候補。
[補説] 2は、平成17年(2005)の衆院選で、自民党本部が郵政民営化に反対した自党議員に対してとった処置に始まる。
書名別項。→刺客
肉球/にくたま
読み方:にくきゅう
猫や犬などの足の裏にある肉質の塊。毛はなく、弾力があり、表面は厚い角質層に覆われる。歩くときのクッションになる。蹠球(しょきゅう)。
淘汰/とうた
読み方:とうた
[名](スル)
1 水で洗ってより分けること。転じて、不必要なもの、不適当なものを除き去ること。「不良企業は―される」
2 環境に適応した生物が子孫を残し、他は滅びる現象。選択。
3 流水や風による運搬の過程で、堆積物(たいせきぶつ)が粒径・形状・比重などに応じて選別される現象。
連れ立つ/つれたつ
読み方:つれだつ
[動タ五(四)]一緒に行く。伴って行く。「―・って遊園地に出かける」
手を取り合う/てをとりあう
読み方:てをとりあう
1 手を握り合う。「―・って喜ぶ」
2 親しい者どうしが連れ立つ。「―・って旅に出る」
3 力を合わせる。「―・って再建にあたる」
取り合い/とりあい
読み方:とりあい
1 一つのものを取ろうとして争うこと。奪い合い。「席の―」
2 つり合っていること。また、取り合わせ。配合。
「上着にかかはらず、肌着との―なり」〈色道大鏡・三〉
卵巣/らんそう
読み方:らんそう
動物の雌の生殖腺。卵を形成して排出し、またホルモンを分泌する。人間では子宮の左右両側にあるが、鳥類では右側が退化して左側だけ発達。→精巣
嚢腫/のうしゅ
読み方:のうしゅ
良性腫瘍(しゅよう)の一種。腺組織の腫瘍のため、腺管の出口がふさがれて袋のようになり、中に多量の液体がたまったもの。
良性/りょうせい
読み方:りょうせい
性質のよいこと。⇔悪性。
摘出/てきしゅつ
読み方:てきしゅつ
[名](スル)
1 つまみだすこと。全体の中からあるものを特に抜き出すこと。「要点を―する」
2 手術で、体内の異物などを取り出すこと。剔出(てきしゅつ)。「体内から銃弾を―する」
3 悪事などをあばきだすこと。剔出。「造反者を―する」
子宮/しきゅう
読み方:しきゅう
単孔類を除く哺乳類の雌の生殖器官の一部。輸卵管の一部が変化した筋肉性の器官で、受精卵が着床し発育する。
輸血/ゆけつ
読み方:ゆけつ
[名](スル)血管内に、他の健康な人の血液あるいは血液成分を注入し、その不足を補うこと。外傷や手術で出血量の多い場合や、白血病・貧血などの血液疾患などの際に行われる。
食中毒/しょくちゅうどく
読み方:しょくちゅうどく
有毒物質の含まれた飲食物を摂取したことによって起こる中毒の総称。嘔吐(おうと)・腹痛・下痢などの症状がある。腸炎ビブリオ・ぶどう球菌・サルモネラ菌・病原大腸菌・ボツリヌス菌などによる細菌性のもの、キノコ・フグなどの自然毒によるもの、青酸・鉛・水銀などの化学物質によるものに分けられる。食あたり。食品中毒。
末広/すえ‐ひろ
読み方:すえひろ
1 しだいに末のほうが広がること。末広がり。「湖面に―の航跡をしるす」「―形」
2 しだいに栄えること。末広がり。「ご当家の―をお祈りします」
3 扇子、また中啓(ちゅうけい)の異称。広がり栄える意で、祝い事に用いるものなどをいう。末広がり。
4 茶道具で、末のほうがしだいに広がった形をしたもの。花入れかご・釜・水指し・菓子器・向こう付けなどにある。
5 紋所の名。開いた扇、または扇を組み合わせたさまを描いたもの。
猫ばば/ねこばば
読み方:ねこばば
[名](スル)《猫が、糞(ふん)をしたあとを、砂をかけて隠すところから》悪いことを隠して素知らぬ顔をすること。また、拾得物などをこっそり自分のものとすること。「拾った物を―する」
きめこむ/決め込む
読み方:きめこむ
[動マ五(四)]
1 事実がどうであろうと、自分で勝手にそうだと決める。思い込む。「できないと―・んでいる」
2 そうすることに決めて押し通す。意図的にそうする。「ねこばばを―・む」
3 そのつもりになって、いい気でいる。「画壇の大家を―・む」
催促/さいそく
読み方:さいそく
物事を早く済ませるように急かすさまを意味する語。「督促」などとも言う。
[名](スル)物事を早くするようにうながすこと。督促。「矢の―」「返事を―する」
不心得者/ふこころえもの
読み方:ふこころえもの
(1)心の持ち方がよくない者。不心得な者。邪な考えを抱く者。
(2)物事に対するたしなみが足りず、作法がなっていない者。
債権者/さいけんしゃ
読み方:さいけんしゃ
特定人(債務者)に対して、一定の給付をなすべきことを請求しうる者。⇔債務者。
民法/みんぽう
読み方:みんぽう
1 市民生活における市民相互の関係を規律する私法の一般法。
2 民法典のこと。
民法/みんぽう
読み方:みんぽう
1 市民生活における市民相互の関係を規律する私法の一般法。
2 民法典のこと。
民法典/みんぽうてん
読み方:みんぽうてん
民法に関する基本的規定を定めている法典。総則・物権・債権・親族・相続の5編からなる。明治31年(1898)施行。その後、親族・相続編は昭和22年(1947)に全面改正された。
安住/あんじゅう
読み方:あんじゅう
[名](スル)
1 何の心配もなく落ち着いて住むこと。「―の地」「郷里に―する」
2 それ以上を望まず、現にある境遇に満足していること。「現在の地位に―する」
発達/はったつ
読み方:はったつ
[名](スル)
1 からだ・精神などが成長して、より完全な形態や機能をもつようになること。「心身が―する」
2 そのものの機能がより高度に発揮されるようになること。「文明が―する」「交通機関が―する」
3 そのものの規模がしだいに大きくなること。「―した低気圧」
[用法] 発達・発展――「最近急速に発達(発展)した都市」「文化の発達(発展)」など、規模が大きくなったり、高い程度に進んだりする意では相通じて用いられる。◇「発達」は成長してより完成した状態に近づく意。「心身の発達」「嗅覚(きゅうかく)の発達した犬」「発達した低気圧」など、生物の身体や器官の機能、自然現象については「発達」を使う。◇「発展」は物事の勢いや力などが増し広がっていく意。「会社の発展に尽力する」「御発展を祈ります」「事件は意外な方向に発展した」などでは「発展」を使う。◇類似の語「進歩」は、すぐれた段階、状態になること。「学業に進歩の跡がある」「めざましい科学の進歩」のように質に重点があり、「進歩発展する」と重ねて使うこともある。
見返り/みかえり
読み方:みかえり
1 振り向いて後ろを見ること。「―美人」
2 相手のしてくれたことにこたえて何かをすること。特に、保証・担保・代償として差し出すこと。また、そのもの。「―を期待する」
ひらり
[副]
1 すばやく身をかわしたり飛び移ったりするさま。「―と馬に飛び乗る」
2 物が軽くひるがえるさま。「木の葉が―と舞い落ちる」
疑似恋愛/ぎじれんあい
偽りの恋愛関係
檀家/だんか
読み方:だんか
一定の寺に属し、寺に金品を寄進している家。檀越(だんおつ)。だんけ。
木端微塵/こっぱみじん
読み方:こっぱみじん
別表記:木端微塵、こっぱ微塵、木っ端みじん
非常に細かく、こなごなになって砕け散るさま。粉みじんになるさま。
浸透力/しんとうりょく
読み方:しんとうりょく
名詞「浸透」に、接尾辞「力」がついたもの。
浸透/しんとう
読み方:しんとう
[名](スル)
1 水などが、しみとおること。「雨水が地下に―する」「堤防の―破壊」
2 思想・風潮・雰囲気などがしだいに広い範囲に行きわたること。「新しい生活様式が国民に―する」
3 ある液体または気体が、半透膜を通過して、他の液体または気体と混じり合い拡散する現象。「―圧」
興信所/こうしんじょ
読み方:こうしんじょ
個人や法人の信用・財産などを内密に調べ、依頼者に報告する民間の機関。
慰謝料/いしゃりょう
読み方:いしゃりょう
違法行為などによって損害を被り精神的苦痛を受けた被害者を慰藉する目的で支払われる、金銭的償い。債務不履行などに対しては「損害賠償」と呼び、精神的苦痛の償いを慰謝料という。離婚や交通事故などにおいて請求されたり支払われたりする場合が多い。
夫婦・男女のトラブルに関わる用語
不法行為の被害者が被った精神的苦痛に対し支払われる賠償金。
鑑定/かんてい
読み方:かんてい
[名](スル)
1 書画・骨董(こっとう)・刀剣・資料などの真贋・良否などを判定すること。目利き。「筆跡を―する」
2 物事を判断すること。また、その判断。
「ねぼけてあんな珍語を弄するのだろうと―したから」〈漱石・吾輩は猫である〉
3 裁判所から指示された事項について裁判官の知識を補充するために、学識経験者が専門的な意見・判断を述べること。
養育費/よういくひ
読み方:よういくひ
子供の養育(衣食住や教育)に要する費用。特に、実際に子供を育てる者が、扶養義務のある法律上の親に対して請求するものや、離婚した父母のうち子供を育てる者が、もう一方の親に対して請求するものをいう。
横領/おうりょう
読み方:おうりょう
[名](スル)他人または公共の物を不法に自分の物とすること。「公金を―する」
間男/まおとこ
読み方:まおとこ
[名](スル)夫のある女が他の男と肉体関係をもつこと。また、その相手の男。「女房に―されて逃げられた」
匿う/かくまう
読み方:かくまう
別表記:匿まう
追っ手から逃れる人に協力し、追っ手に気付かれないよう隠すこと。
読み方:かくまう
[動ワ五(ハ四)]追われている人などを、人目につかないようにこっそり隠しておく。「犯人を―・う」
出来心/できごころ
読み方:できごころ
計画的でなく、その場で急に起こったよくない考え。「―でした盗み」
九分九厘/くぶくりん
読み方:くぶくりん
《十分(じゅうぶ)に一厘だけ足りない意から》
1 ほとんど完全に近いこと。九分どおり。「―まで出来ている」
2 (副詞的に)そうなることがほぼ確実であるさま。ほとんど。九分どおり。「当選は―まちがいない」
関与/かんよ
読み方:かんよ
[名](スル)ある物事に関係すること。「事件に―する」「国政に―する」
マウンティング
マウンティングとは、マウンティングの意味
マウンティングとは、自分の方が相手よりも立場が上であること、また優位であることを示そうとする、行為や振る舞いのこと。特に、対人関係において、自分の優位性を示そうと自慢したり、相手を貶したりすることを指す。
マウンティングの語源
マウンティングは本来、サルなどの霊長類の動物が、相手に対して馬乗りになって自身の優位を示すことであり、この行為が対人間のマウンティングの語源となっている。マウンティングの語が浸透したきっかけは、2014年に放送されたテレビドラマで使用されたことにある。ドラマでは女性主人公とそれを取り巻く女性たちによる優位性をめぐる争いを描いたもので、マウンティング女子という言葉も生まれた。
マウンティング女子
マウンティング女子とは、マウンティング行為をする女性という意味である。マウンティング女子には、意識的なマウンティングの他に、無意識によるマウンティングが含まれる。つまり、自分のなかで相手よりも自分が上位だと格付けし、それを相手に対してアピールするとともに、無意識の振る舞いによって相手を貶めたり、自分の優位を誇示したりする女性をマウンティング女子と呼んでいる。
男性によるマウンティング
マウンティングという言葉が広まってからは、女性だけではなく男性にも使われる言葉となった。マウンティングという言葉を使用する際の対象が女性であっても男性であっても、その意味合いに違いはなく、両者とも自身の学歴や経済力、容姿などをマウンティング行為の材料とすることが多い。
男性によるマウンティングは、自身の優位性の示し方が直接的なのに対して、女性によるマウンティングは、その示し方が間接的であったり、曖昧であったりすることが多い。例えば、男性が給料の額や役職の自慢をするのに対して、女性は未婚の相手に対して、結婚生活の愚痴や、子供についての悩みを話すことで、自身が既婚者であることを印象付け、自分の優位性を示すのである。
女性によるマウンティングは一見、自虐的であったり、相手を褒めているような体裁で行われることが特徴だといえる。そのため、本意による羨望や悩みがマウンティングを意識する女性によっては相手からマウンティングされたと感じ、誤って理解されてしまうこともあり得る。
マウンティングする人の心理
マウンティングを行う人に共通した心理は、その承認欲求の強さが挙げられる。人に認めてもらいたい、注目を浴びたいという気持ちがマウンティングの根底にあるとされている。また、自分に自信がない人が、虚勢のためにマウンティングをしているという見方もあり、そのため、不安感情がマウンティングの原因であるとも考えられている。
マウンティングする人の特徴
マウンティングをする人に多い特徴は、「プライドが高い」「他者の意見に対して否定的であることが多い」「他者を見下している」「自己中心的」「不安感が強い」「1番であることへのこだわりが強い」などが挙げられる。
一方で、マウンティングされる人にも標的とされる特徴がある。それは、人から羨ましがられる要素を持つ人、あるいは自己表現や自己主張が弱い人などが挙げられる。つまりマウンティングは、その行為者が、自分と同等、あるいは格上だと思う相手に対しても、格下だと思う相手に対しても行われ得る行動だといえる。
マウンティングは、相手を強く意識することからも生じると考えられるため、マウンティング行為に対して反抗的、あるいは対抗するような態度をとることは、相手からのマウンティングをエスカレートさせることもある。そのため、マウンティングをされたときは、不用意に応じないことが、行為を回避することにつながると考えられる。
言いがかり/いいがかり
読み方:いいがかり
難癖、根拠薄弱な文句、などの意味の表現。「言い掛かり」と書く。
1 口実を作って、難癖をつけること。また、その事柄。「―をつける」「とんだ―だ」
2 言い出して、あとに引けなくなること。
「門口で突き当たったといふが―でけんかよ」〈滑・八笑人・初〉
言いがかりをつける/いいがかりをつける
物事に対して難癖を付ける、難を申し立てる、といった意味の表現。「つける」は「言い掛かり」について用いる一般的な動詞。
挙句/あげく
読み方:あげく
別表記:挙句、掲げ句、掲句
色々やった末に結局、という意味で用いられる表現。結局のこところ。元々は連歌の最後の句を指す語。
失笑/しっしょう
読み方:しっしょう
「失笑」とは、笑ってはいけない場面などで笑いをこらえきれずに思わず吹き出して笑ってしまう状態や出来事のことを意味する表現。
失踪/しっそう
読み方:しっそう
すがたをくらまし、どこに行ったのかが分からなくなること。行方不明になること。死亡の可能性も含む。
養子/ようし
読み方:ようし
養子縁組みによって子となった者。→養親
大枠/おおわく
読み方:おおわく
物事の大まかな枠組み。「システムの―を理解する」「―で合意する」
[補説] 「大枠理解した」のように副詞的にも用いる。
スカッと
[副](スル)
1 すっきりと快いさま。つかえていたものがなくなって気分がさわやかになるさま。「―晴れ上がる」「―した勝ちっぷり」
2 服装などが垢抜けていて好感がもてるさま。「―した身なり」
修羅場/しゅらば
読み方:しゅらじょう
1 阿修羅(あしゅら)と帝釈天(たいしゃくてん)とが戦う場所。
2 「しゅらば(修羅場)1」に同じ。
吹き出し/ふきだし
読み方:ふきだし
1 吹き始めること。
2 吹いて出すこと。またそのもの。
3 漫画で、登場人物のせりふを口から吹き出した形に囲った部分。
浮腫/むくみ
読み方:ふしゅ
皮下組織内に、組織間液が大量にたまった状態。押すとへこむ。むくみ。
むくむこと。また、むくんだもの。ふしゅ。「全身に―がくる」
気が早い/きがはやい
読み方:きがはやい
せっかちである。気短である。
手土産/てみやげ
読み方:てみやげ
人を訪問するときに持っていく、ちょっとしたみやげ。
里帰り/さとかえり
読み方:さとがえり
[名](スル)
1 新婦が結婚後初めて実家に帰ること。祝言後の3日目・5日目に行うことが多い。
2 妻や奉公人などが実家に帰ること。「子供を連れて久しぶりに―する」
3 外国へ移住した人が故国に帰ること。国外に出ていた品物などが戻ってくることにもいう。「三家族が南米から二〇年目の―をした」「流出文化財が―する」
入れ違い/いれちがい
読み方:いれちがい
1 一方が出たすぐあとに、他方がはいること。いれちがえ。いりちがい。「出かけたのと―に客がたずねてきた」
2 間違って入れること。いれちがえ。
小賢しい/こざかしい
読み方:こざかしい
[形][文]こざか・し[シク]
1 利口ぶっていて差し出がましい。生意気である。「―・い口をきくな」
2 何かにつけて要領よく振る舞っている。悪賢くて抜け目がない。「―・く立ち回る」
[派生] こざかしげ[形動]こざかしさ[名]
要領/ようりょう
読み方:ようりょう
物事の要旨、要点、大事な点、といった意味の語。また、うまいやり方やコツなどの意味で用いられる場合も多い。「要領が良い」「要領が悪い」「要領を得ない」などの表現や、「不得要領」「指導要領」といった熟語で用いられる。
読み方:ようりょう
1 物事の最も大事な点。要点。「質問の―がはっきりしない」
2 物事の要点をつかんだ、うまい処理の仕方。「―が悪くてなかなか覚えない」「―よく話をする」
若気る/にやける
読み方:にやける
[動カ下一]《名詞「にやけ」の動詞化》
1 男が変にめかしこんだり、色っぽいようすをしたりする。「―・けたやつ」
2 俗に、にやにやする。口許がゆるんで笑顔になる。「彼のことを考え、―・けてしまう」
[補説] 文化庁が発表した平成23年度「国語に関する世論調査」では、「なよなよとしている」の意味で使う人が14.7パーセント、「薄笑いを浮かべている」の意味で使う人が76.5パーセントという結果が出ている。
食い下がる/くいさがる
読み方:くいさがる
[動ラ五(四)]
1 食いついてぶら下がる。食いついて離れないでいる。
「尻尾には最前の黒いものが…―・って居る」〈漱石・吾輩は猫である〉
2 強い相手に粘り強く立ち向かい、どこまでも争う。粘り強く追及する。「納得するまで質問して―・る」
3 相撲で、相手の胸に頭をつけて前褌(まえみつ)を引き、腰を低くして組む。
慰謝料/いしゃりょう
読み方:いしゃりょう
違法行為などによって損害を被り精神的苦痛を受けた被害者を慰藉する目的で支払われる、金銭的償い。債務不履行などに対しては「損害賠償」と呼び、精神的苦痛の償いを慰謝料という。離婚や交通事故などにおいて請求されたり支払われたりする場合が多い。
(2012年4月6日更新)
夫婦・男女のトラブルに関わる用語
不法行為の被害者が被った精神的苦痛に対し支払われる賠償金。
一方的/いっぽうてき
読み方:いっぽうてき
[形動]
1 一方だけに偏るさま。「―な勝利」
2 相手を考慮しないで自分の側の都合だけによるさま。「―な契約条件」「―通告」
名詞「一方」に、接尾辞「的」がついたもの。
福利厚生/ふくりこうせい
読み方:ふくりこうせい
幸福、利益、健康、豊かな生活などを表す語で、主に企業が従業員に対して給与の他に提供する制度やサービスなどを総称した語。
検知/けんち
読み方:けんち
[名](スル)
1 機器などを使って検査し、故障などを知ること。「ガス漏れを―する」「―器」
2 (見知)実際に目で見て知ること。目で見て心に悟ること。
「端より尾に至るまで備さに之を―するを得るも」〈フェノロサ・美術真説〉
3 実地に調べること。
「洞院の御所にたてられたる文庫共を、出納知兼をもって―せらる」〈保元・下〉
4 敵の下級武士の首を検査すること。首実検。
「首七十三取って鋒(きっさき)に貫いて…六波羅へ馳せ参る。…両六波羅は敷皮に坐して、是を―す」〈太平記・八〉
5 ⇒検尺(けんじゃく)
筑前煮/ちくぜんに
読み方:ちくぜんに
鶏肉とニンジン・ゴボウ・レンコン・シイタケなどを油で炒(いた)め、砂糖・醤油で味を付け煮詰めたもの。筑前地方の郷土料理。がめ煮。
因数分解/いんすうぶんかい
読み方:いんすうぶんかい
[名](スル)数や整式を因数の積の形に直すこと。例えば、21を3×7と素因数分解したり、a2-b2を(a+b)(a-b)としたりすること。
なし崩し/なしくずし
読み方:なしくずし
別表記:済し崩し、済しくずし、なし崩し的
「なし崩し」とは、「物事を少しずつ変えていくこと」「徐々に形勢を変えていってその流れに任せて進めようとすること」「理由やきっかけがうやむやのまま状況を変えきってしまうこと」などの意味で用いられる表現である。「なかったことにする」という意味で用いられる場合もあるが、これは本来は誤用である。
「なし崩し」と「なし崩し的」
「なし崩し」は、「的」の語をつけて「なし崩し的」の形で用いられることも多い。「なし崩しに変更される」とも「なし崩し的に変更される」とも表現できる。意味は同じである。
「なし崩し」の本来の意味
「なし崩し」は漢字では「済し崩し」と書く。「済す(な-す)」は「借金を返済する」「税を納める」といった務めを果たすことを意味する語である。本来、「なし崩し(済し崩し)」は「借金を少しずつ返済していくこと」を意味した。
今日では借金返済や税の納付のしかたを指す意味で「なし崩し」と表現することは稀であり、もっぱら「流れに任せて状況が変わるところまで進める」「ターニングポイントが曖昧なまま事を進める」といった意味合いで用いられている。
「なし崩し=無し崩し」は誤用である
借金の返し方について「なし崩しに~」と表現する場合、これを「借金を無なかったことにする」「借金がある事実をうやむやにする」という意味と解釈される場合がある。恐らく「なし」が「無し」の意と推察されやすいためと思われるが、これは誤用である。「なし崩し」に「無なかったことにする」という意味はない。
「なし崩し」の用例
記念式典を開催する計画は長引く外出自粛ムードの中でなし崩しに立ち消えになった
失恋仲間として愚痴を言い合っているうちに親密になりなし崩し的に付き合い始めた
断片的/だんぺんてき
読み方:だんぺんてき
[形動]切れ切れで、まとまりのないさま。「―な知識」「―にしか聞いていない」
不甲斐ない/ふがいない
読み方:ふがいない
別表記:不甲斐無い、腑甲斐ない
「不甲斐ない」とは、だらしない、しまりがない、意気地がない、根性が足りない、見ていて情けなくなるほどだ、といった意味で用いられる表現である。「不甲斐ない結果に終わる」「不甲斐ない気持ちでいっぱいだ」といった言い回しで用いられることが多い。
文脈に応じて「不甲斐がない」「不甲斐のない男」「不甲斐なさを感じる」といった語形で用いられることもある。
「不甲斐ない」という言い方ではない形で「不甲斐」という表現が用いられる例は見出し難い。たとえば「不甲斐がある」という表現はない。
「甲斐」という言葉はあるが、「不甲斐」の「不」が「甲斐」に係る否定語であるとは言い難い。
「不甲斐ない」の「不」は当て字であろうと推定されている。
かつて「不甲斐ない」は「腑甲斐ない」とも表記された。たとえば明治文学では「不甲斐ない」よりも「腑甲斐ない」と表記される例の方が多く見つかる。
「わたしのように腑甲斐ないものは、大慈大悲の観世音菩薩も、お見放しなすったものかも知れません」(芥川龍之介「藪の中」)
「一個の創作家たるものが、いつまでもお手本の匂いから脱する事が出来ぬというのは、まことに腑甲斐ない話であります」(太宰治「芸術ぎらい」)
「彼は、その場合にそれほど大切な品物をぼんやり忘れてしまう自分の腑甲斐なさがしみじみと情なかった」(菊池寛「出世」)
「我を腑甲斐なしと思ふな、腕には職あり身の健やかなるに、いつまで斯くてはあらぬものをと口癖に仰せらるゝは」(樋口一葉「軒もる月」)
ただし、明治文学にも「不甲斐ない」表記が用いられた例は少なからず見出される。たとえば、芥川と同時代の作家である江戸川などは「不甲斐ない」表記をよく用いている。
「明智は訳の分らぬことを云って、 不甲斐なくも渋面を作った」(江戸川乱歩「猟奇の果」)
「そして、布引氏は不甲斐なくも、いつしか意識を失ってしまった」(江戸川乱歩「恐怖王」)
「イヤイヤこれも自分が 不甲斐ないからだと、思い返してジット辛抱。」(二葉亭四迷「浮雲」)
そして「腑甲斐ない」の「腑」も、やはり当て字であろうと推定されている。
(2023年1月27日更新)
不甲斐ない
読み方:ふがいない
「不甲斐ない」とは、情けない・歯がゆいほどに意気地がない・気概がないという様を意味する表現である
背徳感/はいとくかん
読み方:はいとくかん
「背徳感(はいとくかん)」とは本来あるべき人の道から外れた、または背いたという後ろめたい感覚。罪悪感。 道徳に背く(そむく)ことという意味の「背徳」に、…の感じの意を表す「感」が付いた形。
死守/ししゅ
読み方:ししゅ
[名](スル)命がけで守ること。「城を―する」「継投策で一点を―する」
搾取/さくしゅ
読み方:さくしゅ
[名](スル)
1 乳などをしぼりとること。
2 階級社会で、生産手段の所有者が生産手段を持たない直接生産者を必要労働時間以上に働かせ、そこから発生する剰余労働の生産物を無償で取得すること。→剰余価値
スカスカ
別表記:スカスカ
中身が充実しておらず隙間が多いさまなどを意味する表現。
ツンデレ
女性の性格や行動の傾向の一つ。普段はつんつんと無愛想な女性が、特定の男性と二人きりになると、でれっと甘えてくるさま。または、普段は無愛想な女性が、時折甘えた行動をとるさま。アニメなどのキャラクターの性格設定として多く用いられる。
しょぼくれる
[動ラ下一]元気がなく、みじめなようすである。「―・れた格好」
取り次ぐ/とりつぐ
読み方:とりつぐ
[動ガ五(四)]
1 間に立って、一方から他方へ用件などを伝える。「主人に―・ぐ」「意向を―・ぐ」「電話を―・ぐ」
2 製造元と小売店との間などに立って、商品売買の中継ぎをする。「仕入れを―・ぐ」
自己顕示欲/じこけんじよく
自己顕示欲とは
自己顕示欲(じこけんじよく)とは、周囲の人々から注目され、そして認められたい、という欲求のこと。往々にして「第三者の目には不自然・分不相応と思われる過度の自己主張」というような否定的なニュアンスを伴う。
自己顕示欲という言葉の語構成は「自己 - 顕示 - 欲」もしくは「自己顕示 - 欲」と分解できる。「顕示」は「ハッキリと(分かるように)示すこと」という意味である。「自己顕示」には「自分の存在を目立たせ際立たせること」、および、そのために「自分を実際以上の人物であるかのうように見せる(振る舞う)こと」という意味がある。自己顕示欲は、この自己顕示を実現したい、という欲求である。
自己顕示欲は、「他者から認められたい」という性質において「承認欲求」の一種と位置づけることができる。「承認欲求」という言葉はマズロー心理学などで用いられる用語であり、心理学やメンタルヘルスの文脈で用いられる場合が多い。「自己顕示欲」は日常会話の中で、厳密な定義を特に意識されずに用いられることが多い。
自己顕示欲は周囲の(または世間の)自分に対する視線・注目度を大いに意識するがゆえに生じる欲求である。他者が自分をどう見ているか・自分が他人からどう見られているか、を過度に気にしている状態という点においては、自己顕示欲は一種の自意識過剰の表れとも言える。とはいえ「自意識過剰」は単に「人の目を気にする」意識のありようを指し示す表現であり、「自己顕示欲」のように周囲に働きかけようとする指向性を伴う意味合いは希薄である。
自己顕示欲は、誰もが多かれ少なかれ持っている、根本的な欲求である。とはいえ自己顕示欲が満たされる機会は、そう多くはない。昨今SNS上でしばしば取り沙汰される(「バイトテロ」などと呼ばれる種類の)いたずら投稿には、社会的リスクを顧みずにSNSを使って自己顕示欲を満たそうとした末の振る舞いであったと解釈できる例が多く見出せる。
精神医学の分野では、自分は周囲から認められる偉大な人物でなくてはならないという考えに囚われる精神障害を「自己愛性パーソナリティ障害」(NPD)という。強い自己顕示欲は、このNPDが示す顕著な傾向のひとつでもある。
出馬/しゅつば
読み方:しゅつば
[名](スル)
1 馬に乗って出かけること。特に、戦場に出向くこと。
2 地位の高い人などが、その場に出向いて事に臨むこと。「社長自身が―して交渉に応じる」
3 選挙に立候補すること。「参院選に―する」
猛り狂う/たけりくるう
読み方:たけりくるう
[動ワ五(ハ四)]興奮して、大声で叫んだり暴れたりする。「―・った群衆の波」
的確/てきかく
読み方:てきかく
(1)間違いの無いこと、明確であるさま、あるいは核心をついていることなどを意味する表現。
(2)タイミングなどがちょうど良いこと、ぴったりであることなどを意味する表現。
段落/だんらく
読み方:だんらく
1 長い文章を内容などからいくつかに分けた区切り。形式的に、1字下げて書きはじめる一区切りをいうこともある。段。パラグラフ。
2 物事の区切り。切れ目。→一段落
「陰と日向の―が確然(かっきり)して」〈漱石・三四郎〉
他動詞/たどうし
読み方:たどうし
動詞を意味の上から分類した一。その動詞の表す動作や作用が直接他に働きかけたり、他をつくり出したりする働きとして成り立つもの。動作・作用が及ぶ対象は、ふつう格助詞「を」で表される。「本を読む」「窓を開ける」の「読む」「開ける」などの類。⇔自動詞。
凡例/はんれい
読み方:はんれい
書物の巻頭にあって、その編述の方針や使用法などを述べたもの。例言。
雨戸/あまど
読み方:あまど
窓や縁側などの外側に立てる戸。風雨を防ぎ、また防犯のためのもの。
直立不動/ちょくりつふどう
読み方:ちょくりつふどう
かかとをそろえてまっすぐに立ち、身動きしないこと。「―の姿勢をとる」
足し算/たしざん
読み方:たしざん
ある数に他の数を足して合計を求める計算。加法。寄せ算。加え算。⇔引き算。
太刀打/たちうち
読み方:たちうち
[名](スル)
1 太刀で打ち合ってたたかうこと。
2 まともに張り合って競争すること。多く、あとに打消しの語を伴う。「若さには―できない」「まともに―してはかなわない」
3 槍の口金から血溜まりまでの称。太刀走り。
太刀打ちできる/たちうちできる
良質のぶどう酒ではフランスに太刀打ちできる国はない。
物は試しにやってはみたけれど、このプログラムつくり、僕が太刀打ちできるような簡単なものじゃなかったね。
彼女の美しさに太刀打ちできるものはない。
ぶどう酒にかけてはフランスに太刀打ちできる国はない.
接見/せっけん
読み方:せっけん
[名](スル)
1 身分の高い人が公式に会見すること。引見。「首相が外国大使に―する」
2 身体の拘束を受けている被疑者・被告人と、弁護人などが面会すること。
強面/こわもて
読み方:こわもて
[名・形動]《「こわおもて」の音変化》こわい顔つきで他人をおびやかすこと。相手に対して強い態度に出ること。「―に意見をする」
「彼の―なるをいと稚(おさな)しと軽しめたるように」〈紅葉・金色夜叉〉
ごった返す/ごったがえす
読み方:ごったがえす
[動サ五(四)]ひどく混雑する。整わず雑然としている。「帰省客で―・す」「引っ越しで家の中が―・している」
拘置所/こうちしょ
読み方:こうちしょ
未決拘禁者や死刑確定者を収容する施設。刑事施設の一種。→刑務所 →留置施設
留置場/りゅうちじょ
読み方:りゅうちじょう
警察官署に付属して、犯罪容疑者などを一時拘束しておく所。→拘置所 →刑務所
[補説] 監獄法の改廃に伴い、法律上の呼称は「留置施設」に改められた。
対峙/たいじ
読み方:たいじ
[名](スル)
1 山などが、向かい合ってそびえること。「谷を隔てて―する岩峰」
2 対立する者どうしが、にらみ合ったままじっと動かずにいること。「橋を挟んで両軍が―する」
孔雀/くじゃく
読み方:くじゃく
キジ目キジ科クジャク属の鳥の総称。インドクジャクはインド・スリランカの平地や開けた林にすみ、全体に青みがかった色をしている。雄は全長約2メートルで、尾羽を覆う上尾筒(じょうびとう)は目玉模様のある長い飾り羽となっていて、ディスプレーのとき扇状に開く。変種にシロクジャクがある。マクジャクは全長約2.3メートル、東南アジアの森林にすみ、緑がかった色の羽をもつ。
羽根つき/はねつき
読み方:はねつき
[名](スル)羽子板で羽根をついて遊ぶこと。また、その遊び。一つのはねを二人以上でつく追い羽根、数をかぞえながら一人でつく揚げ羽根などがある。《季 新年》「島の路狭し―通せんぼ/蓼汀」
志向/しこう
読み方:しこう
[名](スル)意識が一定の対象に向かうこと。考えや気持ちがある方向を目指すこと。指向。「高い―をもつ」「音楽家を―する」「上昇―」
酒場/さかば
読み方:さかば
客に酒を飲ませる店。居酒屋やバーの類。
船便/ふなびん
読み方:ふなびん
1 旅行や輸送に船を利用できること。船の便宜。「その島には一日三往復の―がある」
2 船で荷物・書簡などを送ること。また、その荷物・書簡。「本を―で出す」「―が届く」
憔悴/しょうすい
読み方:しょうすい
[名](スル)心配や疲労・病気のためにやせ衰えること。「―した顔」
床の間/とこのま
読み方:とこのま
日本建築で、座敷の床を一段高くし、掛け軸・置物・花などを飾る所。中世、書院造りの発達とともに形成され、近世以後の重要な座敷飾りとなった。
背広/せびろ
読み方:せびろ
折り襟になっている、男性の平常着。本来は、上着・チョッキ・ズボンの三つぞろいからなる。シングルとダブルとがある。サックコート。スーツ。
[補説] 語源未詳で、「背広」は当て字。フロックコートなどと違って、背幅が広いことからとも、civil clothes(市民服の意)またはSavile Row(ロンドンの洋服屋街の名)からなどともいわれている。
床屋/とこや
読み方:とこや
《江戸時代、髪結いが床店(とこみせ)で仕事をしていたところから》髪結い床。また、理髪店。
行き詰まり/いきつまり
読み方:ゆきづまり
1 行く手がさえぎられ、それ以上先へ進めなくなること。また、その場所。いきづまり。「路地の―の家」
2 物事が先へ進まなくなること。また、その状態。いきづまり。「政策の―」
悪玉/あくだま
読み方:あくだま
1 悪事をする者。悪人。悪いやつ。江戸時代、草双紙の挿絵で円の中に「悪」の字を書いて顔とし、悪人を表したのに基づく。⇔善玉。
2 芝居や映画で悪人の役。悪役。
善玉/ぜんだま
読み方:ぜんだま
1 善人のこと。江戸時代、草双紙などの挿し絵で、円の中に「善」の字を書いて顔とし、善人を表したのに基づく。⇔悪玉。
2 芝居や映画で善人の役。
苛立つ/いらだつ
読み方:いらだつ
【一】[動タ五(四)]気持ちがいらいらして、じっとしていられなくなる。じれる。「―・つ気持ちを抑える」「じらされて、心が―・つ」
【二】[動タ下二]「いらだてる」の文語形。
延いては/ひいては
別表記:延いては
ひいてはとは、「それが原因となって結果として」、あるいは「その事にとどまらずにその延長として」といった意味を持つ語。
ひいてはの用例
一人一人の技術力を高めることがチームのため、ひいては社会のためになるだろう。
地域間での小さな争いは、ひいては大国どうしの争いにもつながりかねない。
所以/ゆえん
読み方:ゆえん
《漢文訓読語の「故(ゆえ)になり」の音変化「ゆえんなり」からか》わけ。いわれ。理由。「人の人たる―」「彼が好かれる―は明るさにある」
省力化/しょうりょくか
読み方:しょうりょくか
[名](スル)機械化などによって、手間や労力を省くこと。「農作業の―をはかる」
方策/ほうさく
読み方:ほうさく
1 はかりごと。計略。また、手段。方法。「―を立てる」「事故防止の―がない」
2 《「方」は木の板、「策」は竹簡。中国で古代、紙の代わりに用いたところから》文書。記録。
於かれましては/おかれましては
別表記:於かれましては
相手に関連する事柄を述べる際の表現。「に於いて」を丁寧に、敬って言う表現で、ビジネス上の言い回しとして用いられる。対象によって「皆様におかれましては」「お客様におかれましては」などのように言う。
後者/こうしゃ
読み方:こうしゃ
1 二つ挙げたうちのあとのもの。⇔前者。
2 あとに続く者。後世の人。
前者/ぜんしゃ
読み方:ぜんしゃ
二つ示したもののうち、前のもの。⇔後者。
図形/ずけい
読み方:ずけい
1 物の形を図にかいたもの。
2 数学で、面・線・点・立体、またはそれらの集まり。
中世/ちゅうせい
読み方:ちゅうせい
歴史の時代区分の一。古代と近世との間。主として封建社会の時代。
1 日本史で、鎌倉時代・室町時代をさす。近世にあたる安土桃山時代・江戸時代を後期封建社会とよぶのに対して、前期封建社会とよぶことがある。
2 西洋史で、ローマ帝国分裂の4世紀末から、15世紀の東ローマ帝国の滅亡および16世紀にかけてのルネサンスおよび宗教改革に至る時代をさす
書物/しょもつ
読み方:しょもつ
本。書籍。
骨格/こっかく
読み方:こっかく
1 動物の体をささえ、内臓を保護している固い構造物。甲殻類などの外骨格と脊椎動物の内骨格とがある。ヒトは、200個余りの骨から成り立ち、関節結合・縫合・軟骨結合などによって構成される。「たくましい―」
2 物事をかたちづくる中心のところ。骨組み。「建物の―」「都市計画の―ができあがる」
膝小僧/ひざこぞう
読み方:ひざこぞう
衣服などからのぞいている膝頭(ひざがしら)を擬人化していった語。
阿多福豆/おたふくまめ
読み方:おたふくまめ
ソラマメの大粒のもの。また、それを甘く煮たもの。
キョロキョロ
別表記:キョロキョロ
しきりに周りを見回しているさま。落ち着きのない様子。
見回す/みまわす
読み方:みまわす
[動サ五(四)]ぐるりとまわりを見る。「あたりを―・す」
将来像/しょうらいぞ
読み方:しょうらいぞう
将来こうなると想定される姿。将来はこうあるべきとして目指す理想像。
省庁/しょうちょう
読み方:しょうちょう
財務省・厚生労働省のように名称に「省」のつく役所と、国務大臣を長とするか特命担当大臣が置かれる金融庁のように「庁」のつく役所の総称。「各―の代表者」「関係―」→中央省庁
策定/さくてい
読み方:さくてい
[名](スル)政策や計画をいろいろ考えて決めること。「都市計画を―する」
絵画/かいが
読み方:かいが
造形美術の一。線や色彩で、物の形・姿を平面上に描き出したもの。絵。画。
再三/さいさん
読み方:さいさん
ある動作が二度も三度も行われること。副詞的にも用いる。たびたび。しばしば。「―にわたる勧告」「―注意したが、聞き入れない」
直に/じきに
読み方:じかに
[副]間にほかのものを入れないで直接にするさま。「ワイシャツを肌に―着る」
心的/しんてき
読み方:しんてき
[形動]心に関するさま。「―な要因」
通達/つうたつ
読み方:つうたつ
[名](スル)《「つうだつ」とも》
1 告げ知らせること。特に、行政官庁がその所掌事務について、所管の機関や職員に文書で通知すること。また、その文書。古くは通牒(つうちょう)。「―を出す」「厚生労働省―」
2 ある物事に深く通じること。「ドイツ語に―する」
3 すみずみまで通じること。また、とどこおりなく通じること。
「事々物々微細緻密の極にまで―する有様は」〈福沢・文明論之概略〉
→通知[用法]
運用/うんよう
読み方:うんよう
[名](スル)
1 そのもののもつ機能を生かして用いること。活用。「法規の―を検討する」
2 自衛隊で、行動の意で使う。「陸海空すべての部隊―の権限が新設された統合幕僚監部へ移った」
接辞/せつじ
読み方:せつじ
語構成要素の一。単独で用いられることがなく、常に他の語に付いて、それにある意味や用法を添加するもの。語の上に付くものを接頭語、語の下に付くものを接尾語という。
遂行/すいこう
読み方:すいこう
[名](スル)任務や仕事をやりとげること。「業務を―する」
踏襲/とうしゅう
読み方:とうしゅう
別表記:蹈襲
以前から行われているやり方や方針などを引き継ぎ継続すること、前例などに倣い、受け継ぐこと、などを幅広く意味する表現。前例踏襲。
絶え間なく/たえまなく
読み方:たえまなく
少しも中断されず、連綿と続くさま。「絶え間ない」の連用形。
騙る/かたる
読み方:かたる
[動ラ五(四)]《「語る」と同語源。もっともらしく、巧みに話しかけるところから》
1 金品をだましとる。「大金を―・られる」
2 地位・名前などを偽る。詐称する。「有名人の名を―・る」
[可能] かたれる
選抜/せんばつ
読み方:せんばつ
[名](スル)
1 多数の中から基準・目的に合ったものを選び抜くこと。「正選手を―する」
2 《多く「センバツ」と書く》「選抜高等学校野球大会」の略。
資質/ししつ
読み方:ししつ
生まれつきの性質や才能。資性。天性。「両親の―を受け継ぐ」「―に恵まれる」
密猟/みつりょう
読み方:みつりょう
[名](スル)禁制を犯してひそかに狩猟すること。「鳥獣保護区で―する」
文面/ぶんめん
読み方:ぶんめん
書き表された文字や文章。ぶんめん。
「―気高く、長文の書き手」〈浮・一代男・六〉
頸髄/けいずい
読み方:けいずい
脊髄のうち、首の部分にあたるところ。頸椎の中を通り、上端は延髄とつながっている。
取り分け/とりわけ
読み方:とりわけ
[副]《動詞「取り分ける」の連用形から》特に。ことに。とりわけて。「今年の夏は―暑い」
囲碁/いご
読み方:いご
碁を打つこと。また、碁。
算盤/そろばん
読み方:そろばん
1 日本や中国で用いる計算器具。底の浅い横長の箱を上下二段に分け、縦一行ごとに上段に1個または2個、下段に4個または5個の串(くし)刺しの珠(たま)を置いたもの。上段の珠は五を、下段の珠はおのおの一の数を示し、串刺しの軸のそれぞれで桁(けた)を表し、指で珠を上下させ、加減乗除を行う。中国では14~16世紀にかけて普及、日本には室町末期に伝来したといわれる。
2 計算。勘定。また、特に、損得の計算。「読み、書き、―」「―が細かい」
丸々/まるまる
読み方:まるまる
【一】[名]
1 ある事物を伏せて暗示するときに用いる符号。「〇〇」と書く。
2 二重の圏点。二重丸。
3 団子(だんご)をいう女房詞。
【二】[副]
1 よく太っているさま。「―(と)した赤ん坊」
2 ある数量や事柄の全体に及ぶさま。完全に。「一袋―残っている」「―二日かかる」
3 全く。すっかり。「―損をする」
盛り込む/もりこむ
読み方:もりこむ
[動マ五(四)]
1 盛って中に入れる。「重箱に料理を―・む」
2 計画や考えなどのあるまとまりの中に、いろいろなものを一緒に入れる。「種々のアイデアを―・んだ製品」
式/しき
読み方:しき
[音]シキ(呉) ショク(漢)
[学習漢字]3年
1 一定のやり方。作法。きまり。「格式・旧式・形式・書式・正式・定式・複式・方式・洋式・様式・略式」
2 型をふんだ行事。「式典/儀式・挙式・葬式・上棟式・卒業式」
3 記号・数字を連ねて事物の関係などを表したもの。「数式・等式・化学式」
4 律令の施行に関する細目。「格式(きゃくしき)・延喜式」
5 ひとそろい。「一式」
[名のり]つね・のり・もち
素案/そあん
読み方:そあん
原案になる前の、大もとの考え、案。
台座/だいざ
読み方:だいざ
1 物を載せておく台。
2 仏像や肖像彫刻などを安置する台。仏像の台座としては須弥(しゅみ)座・蓮華(れんげ)座・禽獣(きんじゅう)座など多様な形式がある。
朧気/おぼろげ
読み方:オボロケ(oboroke)
所在 山形県尾花沢市
地名辞典では2006年8月時点の情報を掲載しています。
歴とした/れっきとした
読み方:れっきとした
立派な、正真正銘の、正式な、由緒正しい、といった意味の言い回し。
商う/あきなう
読み方:あきなう
[動ワ五(ハ四)]商品を仕入れて売る。品物を売買する。「酒を―・う」「早朝から―・う店」
[可能] あきなえる
真珠色/しんじゅいろ
読み方:しんじゅいろ
真珠のような色。美しいつやのある灰白色。パールホワイト。
贈収賄/ぞうしゅうわい
読み方:ぞうしゅうわい
贈賄と収賄。賄賂(わいろ)を贈ることと受け取ること。「―事件」
家柄/いえがら
読み方:いえがら
1 先祖から受け継いでいる家の格式。その家に対する社会的評価を伴う。
2 格式の高い家。名家。
「親戚にも―の家(うち)が沢山ある」〈秋声・新世帯〉
ほろ酔い/ほろよい
読み方:ほろよい
程よく、またはほんの少し酔った状態を意味する語。
何卒/なにとぞ
読み方:なにとぞ
[副]《代名詞「なに」+格助詞「と」+係助詞「ぞ」から》
1 相手に強く願う気持ちを表す。どうぞ。どうか。「―お許しください」
2 手段を尽くそうとする意志を表す。なんとかして。ぜひとも。
「拙老より篤と本人へ申聴かせ―して料簡を入替えさせ度」〈谷崎・蓼喰ふ虫〉
貴社/きしゃ
読み方:きしゃ
貴社(きしゃ)とは、相手が会社である場合に使われる尊敬表現です。基本的には文章表現において用いられます。会議や電話などにおける会話表現では、「貴社」を避けて「御社」が代わりに用いられます。
「貴社」の「貴」の字は、相手の位の高さを表現し(相対的に自分を貶めて)尊敬表現の意味を持たせた表現といえます。会社の一人称は「弊社」といいますが、これは自分を貶める意味合いのある「弊」を使っているというわけです。
「貴社」の「社」の字は相手を指し示す語です。いわゆる「会社」に対しては「貴社」が適切ですが、「会社」とは区別される組織等に対しては適切な呼称・略称を用いる配慮が求められます。たとえば学校に対しては「貴校」、銀行に対しては「貴行」、病院に対しては「貴院」、新聞は「貴紙」で雑誌は「貴誌」、図書館・博物館・美術館などは「貴館」。神社は「貴社」。寺院は「貴院」。他国に対しては「貴国」(ただし相手国の言語に訳されると your country のように敬語ニュアンスが消える場合も多々あり)。
なお、「貴社」という表現そのものが既に敬称としての意味合いを備えているので、これに「様」を加えて「貴社様」「貴社さま」とするような言い方は、重言であり、蛇足です。「貴社」は単独で充分に敬意のこもった表現として使えます。「貴社様」のような過剰感の感じられる言い方は、相手の心証をむしろ損なう懸念が生じます。盛ればいいってもんじゃない。ついでに言えば「拝見させていただく」なんかも「拝見する」で充分なので是正しなさい。
御社/おんしゃ
読み方:おんしゃ
相手を敬って、その人が属する会社などをいう語。書き言葉では「貴社」を使うのが普通。→貴社
[補説] 同音の言葉が多く紛らわしい「貴社」に代わり、主に話し言葉において使われ始めた。1990年代初めころからか。
苦情/くじょう
読み方:くじょう
1 他から害や不利益などをこうむっていることに対する不平・不満。また、それを表した言葉。「―を言う」「―が殺到する」
2 苦しい事情。
「或は関東の―を演(の)べ」〈染崎延房・近世紀聞〉
催促/さいそく
読み方:さいそく
物事を早く済ませるように急かすさまを意味する語。「督促」などとも言う。
飯炊き/めしたき
読み方:めしたき
飯を炊くこと。また、その仕事をする人。
ちょっかい
1 《2から転じて》横合いから、余計な手出しや干渉をすること。また、女性にたわむれに言い寄ること。「友だちの彼女に―をかける」
2 猫が一方の前足で物をかきよせるような所作をすること。
3 腕・手・手先などを卑しめていう語。
「由兵衛が―を、わが懐中へ突っ込むが最後」〈伎・初買曽我〉
蒔く/まく
読み方:まく
[動カ五(四)]
1 植物の種子を畑などに散らす。また、土に散らし埋める。「もみを―・く」
2 (「種をまく」の形で比喩(ひゆ)的に用いて)物事の原因をつくる。「騒動の種を―・く」「自分で―・いた種」
3 蒔絵(まきえ)をつくる。「流水の文様を―・いた文箱(ふばこ)」
[可能] まける
搬入/はんにゅ
読み方:はんにゅう
[名](スル)品物を運び入れること。「展覧会場へ作品を―する」⇔搬出。
裏長屋/うらながや
読み方:うらながや
裏通りや路地にある長屋。裏店(うらだな)の長屋。⇔表長屋。
思索家/しさくか
考え主義者
合同/ごうどう
読み方:ごうどう
【一】[名](スル)独立している二つ以上のものが一つになること。また、一つに合わせること。「二社が―して計画した事業」「日中―登山隊」
【二】[名・形動]数学で、二つの図形が重ね合わせることのできる関係にあること。図形Aと図形Bが互いに合同であるとき、記号≡を用いてA≡Bと書き表す。「―な三角形」
寿ぐ/ことほぐ
読み方:ほく
[動カ四]《後世は「ほぐ」》
1 よい結果が得られるよう祝いの言葉を唱えて神に祈る。ことほぐ。
「あしひきの山の木末(こぬれ)の寄生(ほよ)取りて挿頭(かざ)しつらくは千年―・くとぞ」〈万・四一三六〉
2 相手をのろって神に祈る。
「矢を取りて―・きてのたまはく」〈神代紀・下〉
謝意/しゃい
読み方:しゃい
1 感謝の気持ち。「御厚意に心から―を表します」
2 自分の過ちをわびる気持ち。「―を表して辞任する」
恒例/こうれい
読み方:こうれい
《古くは「ごうれい」とも》いつもきまって行われること。多く、儀式や行事にいう。また、その儀式や行事。「新春―の歌会」「―によって一言御挨拶申し上げます」
各位/かくい
読み方:かくい
大ぜいの人を対象にして、その一人一人を敬って言う語。皆様。皆様方。多く、改まった席上や書面で用いる。「会員―にお知らせします」
[補説] 「各位殿」という表現は、敬意が重複することになるので、好ましくない。
要不要/ようふよう
読み方:ようふよう
必要であることと不要であること。必要か不要かのどちらか、必要か否か。「条件の要不要を議論する」などのように用いる。
参集/さんしゅう
読み方:さんしゅう
[名](スル)大ぜいの人が集まってくること。「全国から―する」
万障繰り合わせ/ばんしょうくりあわせ
催事へ招待する際の言い回しで、何かと支障もあるでしょうがよろしく都合をつけてください、といった意味の表現。「万障お繰り合わせの上」ということも多い。
高覧/こうらん
読み方:こうらん
相手を敬って、その人が見ることをいう語。「御―に供する」
手違い/てちがい
読み方:てちがい
1 手順を間違えること。また、手配などを誤ること。「手続き上に―を生じる」「係の―で発送が遅れる」
2 商売上のもくろみがはずれること。
「蝙蝠(こうもり)傘屋などをやりましたのも皆―になりますし」〈芥川・雛〉
同封/どうふう
読み方:どうふう
[名](スル)封筒の中に手紙と一緒にほかのものを入れること。「返信用の切手を―する」
昨今/さっこん
読み方:さっこん
きのうきょう。きょうこのごろ。ちかごろ。現在に近い過去から現在までを含めて漠然という。「―の世界情勢」
所存/しょぞん
読み方:しょぞん
心に思うところ。考え。「精いっぱい努力する―です」
諸事情/しょじじょう
読み方:しょじじょう
様々な事情、諸々の都合や理由、などの意味の表現。
愛顧/あいこ
読み方:あいこ
[名](スル)目をかけ引き立てること。引き立てられる側からいう語。ひいき。「今後ともいっそうの御―を賜りますよう」
平素/へいそ
読み方:へいそ
ふだん。つね日ごろ。副詞的にも用いる。「―の努力」「―利用しているバス」
不本意/ふほんい
読み方:ふほんい
[名・形動]自分の本当の望みとは違っていること。また、そのさま。「けがの多い―な年だった」「―ながら承知する」
高騰/こうとう
読み方:こうとう
[名](スル)物価などがひどく上がること。騰貴。「地価が―する」
老舗/しにせ
読み方:しにせ
《動詞「しに(仕似)す」の連用形から》
1 代々続いて同じ商売をしている格式・信用のある店。
2 先祖代々の家業を守り継ぐこと。
「かみは正直、商売は所柄なり、―なり」〈浄・天の網島〉
探訪/たんぼう
読み方:たんぼう
[名](スル)《「たんぽう」とも》社会の出来事や実態をその現場に行ってさぐり歩くこと。「下町情緒を―する」「社会―」
年甲斐も無い/としがいもない
読み方:としがいもない
年齢にふさわしくなく愚かである。「―・く派手なけんかをしてしまった」
心より/こころより
読み方:こころより
1 自分の心がもとで。
「秋はただ―おく夕露を袖のほかとも思ひけるかな」〈新古今・秋上〉
2 心の底から。心から。「―お礼申し上げます」
引き立て/ひきたて
読み方:ひきたて
引き立てること。特に、目をかけて用いること。ひいきにすること。愛顧。「社長の―で役職につく」「毎度お―を賜り」
略儀/りゃくぎ
読み方:りゃくぎ
「略式」に同じ。「―ながら書面にて御礼のみ申し上げます」
立春/りっしゅん
読み方:りっしゅん
二十四節気の一。節分の翌日。太陽の黄経(こうけい)が315度に達する日をいい、太陽暦で2月4日ごろ。暦の上で春がはじまる日。《季 春》「―の米こぼれをり葛西橋/波郷」
一環/いっかん
読み方:いっかん
1 鎖などの一つの輪。
2 互いに密接な関係をもつものの一部分。全体の一部分。「記念行事の―として」
永らく/ながらく
読み方:ながらく
[副]長い間。久しく。「―御無沙汰(ごぶさた)致しております」
最寄り/もより
読み方:もより
すぐ近くのあたり。付近。「―の交番に届ける」
貼付/ちょうふ
読み方:ちょうふ
[名](スル)《慣用読みで「てんぷ」とも》はりつけること。「封筒に切手を―する」
雄弁/ゆうべん
読み方:ゆうべん
[名・形動]説得力をもって力強く話すこと。また、そのさま。「―な政治家」
華奢/きゃしゃ
読み方:きゃしゃ
[形動][文][ナリ]
1 姿かたちがほっそりして、上品に感じられるさま。繊細で弱々しく感じられるさま。「―なからだつき」
2 器物などの作りが、頑丈でないさま。「―なつくりの机」
3 上品ではなやかなさま。
「二十七八の女、さりとは―に仕出し三つ重ねたる小袖」〈浮・五人女・三〉
穏便/おんびん
読み方:おんびん
[名・形動]
1 物事をかど立てずおだやかに行うこと。また、そのさま。「―な処置」
2 手軽なこと。便利なこと。また、そのさま。
「ここに五軒の娼家あり、至りて―なるあそびにして」〈寛天見聞記〉
なあなあ
《感動詞「なあ」を重ねたものから》相手と適当に折り合いをつけて、いい加減に済ませること。「―で話をつける」「―の間柄」
折り合い/おりあい
読み方:おりあい
1 折り合うこと。譲り合って解決すること。「大筋での―がつく」
2 人と人との関係。仲。「お姑(しゅうと)さんとの―が悪い」
3 連句で、長句の止めと短句の止めとの「てには」が同じになること。避けるべきものとされる。
ずけずけ
[副]遠慮や加減をしないで、はっきりとものを言うさま。つけつけ。「他人の悪口を―(と)言う」
機転が利く/きてんがきく
読み方:きてんがきく
その場の状況に応じて素早く適切な判断や行動ができること。
粘り強い/ねばりつよい
読み方:ねばりづよい
別表記:粘り強い、ねばり強い
根気や忍耐力がありなかなか諦めないさま、よく耐え忍ぶさまなどを意味する表現。
小じんまり/こじんまり
とても小さくまとまっているさま。ちんまりしているさま。ふつう「こぢんまり」と表記する。
擬態語/ぎたいご
読み方:ぎたいご
事物の状態や身ぶりなどの感じをいかにもそれらしく音声にたとえて表した語。「つるつる」「じろじろ」「こっそり」など。なお、広義の擬声語には、擬態語が含まれることがある。→擬声語
擬情語/ぎじょうご
読み方:ぎじょうご
オノマトペの一種で心理的な状態や変化を表すもの。苛々、やきもき、びくびく、ひやひや、など。識者によって、擬音語・擬態語に並ぶ分類として採用する場合や、そうでない場合がある。
擬声語/ぎせいご
読み方:ぎせいご
動物の音声や物体の音響を言語音によって表した語。「わんわん」「ざあざあ」「がらがら」の類。なお、広義には擬態語を含めていうことがある。擬音語。→擬態語
尚可/なおか
読み方:なおか
ある条件を満たす場合には「一層よしとする」と言う意味で用いられる表現。求人広告などで用いられることが多い。「経験者尚可」「有資格者尚可」などのような形を取る。
書類選考/しょるいせんこう
履歴書を受け取りましたら書類選考を行います。
そこには彼が宇宙飛行士訓練への書類選考に合格したと書かれている。
有給休暇/ゆうきゅうきゅうか
読み方:ゆうきゅうきゅうか
休んでも出勤と同様に賃金の支払われる休暇。有休。→年次有給休暇
不問/ふもん
読み方:ふもん
取り上げて問題にしないこと。
手当/てあて
読み方:てあて
[名](スル)
1 ある物事を予測して用意しておくこと。準備。「資金の―がつく」
2 病気やけがの処置を施すこと。また、その処置。「病院で―を受ける」「傷口を―する」
3 労働の報酬として支払われる金銭。「看護人の一か月の―」
4 基本の賃金のほかに諸費用として支払われる金銭。「単身赴任に―がつく」「家族―」
5 心付け。祝儀。チップ。「―をはずむ」
6 犯人・罪人のめしとり。捕縛。
「明日が日、己(おれ)が―になり」〈伎・島鵆月白浪〉
手当り次第/てあてしだい
読み方:てあたりしだい
[副]手にふれるもの、行き当たるものすべて。かたっぱしから。「物を―投げつける」「―にやってみる」
委細面談/いさいめんだん
読み方:いさいめんだん
「詳しいことは実際に合って話す」という意味の言い回し。「委細面談」という言葉自体が四字熟語としてあるわけではないが、求人案内などにおいて「委細は面談で話しましょう」などという意味で、しばしば記載される。
応相談/おうそうだん
読み方:おうそうだん
相談に応じること。別途、相談によって内容を決めること。求人などで多く用いられる。
必須/ひっす
読み方:ひっす
[名・形動]必ず用いるべきこと。欠かせないこと。また、そのさま。ひっしゅ。「成功のための―な(の)条件」
給与/きゅうよ
読み方:きゅうよ
[名](スル)
1 給料。官公庁・会社などで支給される給料・諸手当の総称。
2 金品などをあてがい与えること。また、そのもの。「制服を―する」
ぺちゃんこ
[形動]
1 押しつぶされて平たくなったさま。ぺしゃんこ。「衝突して車が―になる」「―な布団」
2 言い負かされて手も足も出ないさま。ぺしゃんこ。「やりこめられて―になる」
チカチカ
[副](スル)
1 強い光線などに刺激されて、目が痛むような感じがするさま。「対向車のライトで目が―(と)する」
2 周囲が暗い中で、光が点滅するさま。「町の灯が―(と)またたく」
ガタガタになる
機械などがガタガタになる
しくしく
[副](スル)
1 声をひそめて弱々しく泣くさま。「子供が―(と)泣く」
2 それほど激しくはないが、絶えず痛むさま。「腹が―する」
頻く頻く/しくしく
読み方:しくしく
別表記:頻頻、頻々
頻りに。絶え間なく、あとからあとから。次第に程度が甚だしくなる様子を示す「弥」(いや)を重ねて「弥頻く頻く」などと言う表現もある。
境内/けいだい
読み方:けいだい
1 境界の内側。区域内。
2 特に、神社・寺院の敷地内。
森閑/しんかん
読み方:しんかん
[ト・タル][文][形動タリ]物音一つせず、静まりかえっているさま。「―とした寺の本堂」
てんでんばらばらな
形容動詞「てんでんばらばらだ」の連体形。
芭蕉/ばしょう
バショウ科の多年草。高さ約5メートルの葉鞘(ようしょう)の密に重なった偽茎が直立し、先に葉をつける。葉は長さ約2メートルの楕円形で、葉脈に沿って裂けやすい。夏、黄色の雄花と雌花との穂ができ、まれに結実。中国の原産で、古くに渡来し、庭に植えられる。にわみぐさ。《季 花=夏 葉=秋》
旅程/りょてい
読み方:りょてい
1 旅行の道程。
2 旅行の日程。
復路/ふくろ
読み方:ふくろ
行きと帰りがある場合に、帰りの道やコースを意味する表現。反対に、行きの道は「往路」と呼ばれる。
情緒/じょうちょ
読み方:じょうしょ
「じょうちょ(情緒)」に同じ。「下町―」
《「じょうしょ」の慣用読み》
1 事に触れて起こるさまざまの微妙な感情。また、その感情を起こさせる特殊な雰囲気。「―豊かな作品」「異国の―があふれる」「下町―」
2 「情動」に同じ。「―不安定」
僭越/せんえつ
読み方:せんえつ
[名・形動]自分の地位や立場を越えて出過ぎたことをすること。また、そのさま。「―な言い方」「―ながら代表してあいさつをさせていただきます」
周知/しゅうち
読み方:しゅうち
[名](スル)世間一般に広く知れ渡っていること。また、広く知らせること。「―の事実」「―の通り」「運動の趣旨を社会に―させる」
帯締め/おびじめ
読み方:おびじめ
女帯を結んだとき、解けないように帯の上から締める丸ぐけ・組紐など。お太鼓の内側を通して前面で結ぶ。組紐の両端につけた金具で留めるものはふつう帯留めという。
此れ/これ
読み方:これ
[代]
1 近称の指示代名詞。
㋐話し手が持っている物、または、話し手のそばにある物をさす。このもの。「―は父の形見の品です」「―を片付けてください」
㋑話し手が、いま話題にしたばかりの事物などをさす。このこと。このもの。「全世界の平和。―が私の切なる願いだ」
㋒話し手が当面している事柄をさす。このこと。「―を仕上げてから食事にしよう」「―は困ったことだ」
㋓話し手の現にいる場所をさす。ここ。「―へどうぞ」
㋔話し手が存在している時をさす。今。「―から出かけるところです」
㋕話し手のすぐそばにいる親しい人をさす。現代では多く、自分の身内をいう。「―が僕のフィアンセです」
㋖《漢文の「之」「是」などの訓読から》判断の対象を強調してさす。「…とは―いかに」「―すなわち」
2 一人称の人代名詞。話し手が自分自身をさす。わたし。
「―は河内の国交野郡(かたのごほり)、禁野の雉領にすまひする者でござある」〈虎清狂・禁野〉
決済/けっさい
読み方:けっさい
[名](スル)代金や証券・商品、または売買差金の受け渡しによって、売買取引を終了すること。
於かれましては/おかれましては
別表記:於かれましては
相手に関連する事柄を述べる際の表現。「に於いて」を丁寧に、敬って言う表現で、ビジネス上の言い回しとして用いられる。対象によって「皆様におかれましては」「お客様におかれましては」などのように言う。
照会/しょうかい
読み方:しょうかい
[名](スル)問い合わせて確かめること。「身元を勤め先に―する」
照会先/しょうかいさき
読み方:しょうかいさき
問合せを依頼する機関。預金残高の照会を行う照会先は銀行や信用金庫であるように、照会データを管理している主体である場合が多い。
部署/ぶしょ
読み方:ぶしょ
それぞれに役割や分担を決めること。また、その役割や担当した場所。持ち場。「―を移る」「―に就く」
黄疸/おうだん
読み方:おうだん
胆汁色素が血液中に増加し、皮膚や粘膜が黄色くなる状態。胆嚢(たんのう)・肝臓の病気、赤血球が多量に破壊される病気などで起こる。
下界/げかい
読み方:かかい
数学で、実数の集合のどの数よりも大きくない数。
1 仏語。天上界に対して、この世。人間界。
2 高所から見た低い地帯。「頂上に立ち―を見下ろす」
その旨/そのむね
読み方:そのむね
そのような内容、そのような話、などの意味の表現。
簡易書留/かんいかきとめ
かんい‐かきとめ【簡易書留】
読み方:かんいかきとめ
書留の一種。郵便物や荷物の引き受けと配達だけを記録し、途中で亡失や棄損があった場合は、5万円を限度として実損額が賠償される。
受領/じゅりょう
読み方:じゅりょう
[名](スル)
1 物や金を受け取ること。「会費を―する」
2 ⇒ずりょう(受領)
3 江戸時代、優秀と認められた職人・芸人などが栄誉として国名を付した一種の官位を名のることを許されること。また、その人。竹本筑後掾(ちくごのじょう)など。
幾日/いくにち
読み方:いくか
1 いくにち。
「あれは―掛かったら抜けるだろう」〈漱石・二百十日〉
2 かなりの日数。また、多くの日数。
「相見ては―も経ぬをここだくも狂ひに狂ひ思ほゆるかも」〈万・七五一〉
苦戦/くせん
読み方:くせん
[名](スル)
1 相手が強く、不利な状況で苦しい戦いをすること。「―を強いられる」「選挙で―する」
2 物事をなしとげるために苦しみながら努力すること。
「信仰なくんば信仰を得るまで―せよ」〈独歩・悪魔〉
手榴弾/しゅりゅうだん
読み方:しゅりゅうだん
手で投げる小型の爆弾。手投げ弾。てりゅうだん。
洞穴/どうけつ
読み方:どうけつ
洞窟(どうくつ)。ほらあな。
憤り/いきどおり
読み方:いきどおり
「憤り」とは、怒っていること・腹立たしいことなどを意味する表現である。
竦める/すくめる
読み方:すくめる
[動マ下一][文]すく・む[マ下二]
1 からだの一部などをちぢませる。からだを小さくする。「首を―・める」「物陰に身を―・めて隠れる」
2 押さえつける。押さえて動けないようにする。「抱き―・める」
「人ヲ―・ムル」〈日葡〉
細める/ほそめる
読み方:ほそめる
[動マ下一][文]ほそ・む[マ下二]
1 細くする。「目を―・めて喜ぶ」
2 声・灯火などの量や勢いを小さく弱くする。「ガスを―・める」
目を細める/めをほそめる
読み方:めをほそめる
顔中にほほえみを浮かべる。「孫の成長に―・める」
連語・慣用句
目を細める(めをほそめる)
何かを注意して見たり、まぶしい光を受けたりなどのためにまぶたをすこし閉じる。
うれしく感じてほほえむ。
地団駄を踏む/じだんだをふむ
読み方:じだんだをふむ
別表記:地団駄踏む
怒りや悔しさなどの感情の昂りから、地面を激しく踏む動作をすること。地団駄踏む。「地踏鞴を踏む」(じたたらを踏む)が転訛したものとも言われる。
茶柱/ちゃばしら
読み方:ちゃばしら
番茶などをついだとき、茶碗の中に立って浮いている茶の茎。俗に吉兆であるといわれる。「―が立つ」
搬出/はんしゅつ
読み方:はんしゅつ
[名](スル)物を運び出すこと。持ち出すこと。「美術館から展示品を―する」⇔搬入。
傾げる/かしげる
読み方:かしげる
[動ガ下一][文]かし・ぐ[ガ下二]かたむける。斜めにする。「首を―・げる」
「手にしたコップを少し―・げて」〈藤村・千曲川のスケッチ〉
髪結い/かみゆい
読み方:かみゆい
髪を結うこと。また、それを職業とする人。
髪結いのようすを描いた錦絵
釣瓶/つるべ
読み方:つるべ
《「吊(つ)る瓮(へ)」の意》井戸水をくむために、縄や竿(さお)などの先につけておろす桶(おけ)。
つるべ落とし/つるべおとし
読み方:つるべおとし
釣瓶を井戸の中へ落とすときのように、まっすぐにはやく落ちること。特に、秋の日のたちまち暮れてしまうさまをたとえていう。「秋の日は―」《季 秋》「―といへど光芒しづかなり/秋桜子」
つるべ打ち/つるべうち
読み方:つるべうち
[名](スル)
1 鉄砲のうち手が並んでたてつづけにうつこと。「銃を―する」
2 野球で打者が連続して安打すること。「長短打の―」
[補説] 「釣瓶打ち」は当て字。
朝顔/あさがお
読み方:あさがお
【一】
1 ヒルガオ科の蔓性(つるせい)の一年草。茎は左巻き。葉は大きな切れ込みがある。夏の朝、らっぱ状の花を開く。種子は漢方で牽牛子(けんごし)といい、緩下剤などに用いる。東アジアの原産で、奈良時代に薬用植物として中国から渡来。江戸初期より園芸植物として栽培され、多くの品種が作られた。牽牛花。槿花(きんか)。しののめぐさ。《季 秋》「―や昼は錠おろす門の垣/芭蕉」
2 キキョウの別名。〈新撰字鏡〉
3 ムクゲの別名。〈名義抄〉
4 カゲロウ(蜉蝣)の別名。
5 朝顔の花の形をしたもの。漏斗状の器物や、管楽器の先端部。また特に、男子用便器のこと。
6 朝起きたばかりの顔。
「ねくたれの御―見るかひありかし」〈源・藤裏葉〉
7 襲(かさね)の色目の名。表裏とも縹(はなだ)色。
8 焼き麩(ふ)をいう女房詞。
【二】源氏物語第20巻の巻名。また、その巻の女主人公の名。光源氏32歳。朝顔との恋愛、紫の上の嫉妬(しっと)を描く。
[補説] 書名別項。→槿
大さじ/おおさじ
読み方:おおさじ
容量15ミリリットルの計量スプーン。または、ティースプーンのような比較的大きな匙。大匙。
痩せっぽち/やせっぽち
読み方:やせっぽち
[名・形動]《「ぽち」は「ほうし(法師)」の音変化》ひどくやせていること。また、そのさまやその人をあざけっていう語。
凄む/すごむ
読み方:すごむ
[動マ五(四)]人をおどすような言葉や態度をとる。「はったりで―・んでみせる」
備考/びこう
読み方:びこう
参考のために付記すること。また、その事柄・記事。「―欄」
至近/しきん
読み方:しきん
非常に近いこと。「―距離」「―弾」
鉄骨/てっこつ
読み方:てっこつ
コンクリート建造物の骨組みに使う鉄材。
日当たり/ひあたり
読み方:ひあたり
日光が当たること。また、その当たる場所や、当たりぐあい。「―のよい部屋」
一戸建て/いっこたて
読み方:いっこだて
集合住宅でなく、1棟で1戸の家屋。戸建て。
チリツモ
「塵も積もれば山となる」、略して“ちりつも”。 小さなものやことでも、積み重ねることで大きな山のようになるという意味のことわざです。
駆使/くし
読み方:くし
[名](スル)
1 追いたてて使うこと。こき使うこと。「使用人を―する」
2 自由自在に使いこなすこと。「最新の技術を―する」
仮説/かせつ
読み方:かせつ
ある現象を合理的に説明するため、仮に立てる説。実験・観察などによる検証を通じて、事実と合致すれば定説となる。
国士/こくし
読み方:こくし
1 国家のために身命をなげうって尽くす人物。憂国の士。
2 その国で特にすぐれた人物。
推計/すいけい
読み方:すいけい
[名](スル)推定して計算すること。推算。「次年度の所得を―する」
座右の銘/ざゆうのめい
読み方:ざゆうのめい
いつも自分の座る場所のそばに書き記しておいて、戒めとする文句。
丁稚奉公/でっちぼうこう
読み方:でっちぼうこう
[名](スル)商店などに丁稚として奉公すること。転じて、年少のうちから下働きとして勤めはじめること。
卓抜/たくばつ
読み方:たくばつ
[名・形動](スル)他のものをはるかに抜いてすぐれていること。また、そのさま。「―なセンスの持ち主」「―した技量」
野次/やじ
読み方:やじ
1 やじること。また、その言葉。「―を飛ばす」「―の応酬」
2 「野次馬」の略。
汗ばむ/あせばむ
読み方:あせばむ
[動マ五(四)]汗がにじみ出てからだがじっとりする。「―・むほどの陽気」「―・んだ額」《季 夏》「ほのかなる少女の髭(ひげ)の―・める/誓子」
同一化/どういつか
読み方:どういつか
心理学用語で「同一視」に同じ。identification の訳語。
歳暮/せいぼ
読み方:さいぼ
1 年の暮れ。年末。歳末。せいぼ。
2 歳末の贈り物。せいぼ。
「暑気見舞いや―などと云って」〈鉄腸・花間鶯〉
お年玉/おとしだま
読み方:おとしだま
新年を祝って贈る金品。主に子供や目下の者などに贈る。《季 新年》
人定/じんてい
読み方:じんてい
1 人が定めること。人為的に制定すること。
2 まちがいなくその人であるかどうかを確かめること。
3 ⇒にんじょう(人定)
無機的/むきてき
読み方:むきてき
[形動]生命力の感じられないさま。「電光掲示板の―な文字」
有機的/ゆうきてき
読み方:ゆうきてき
[形動]有機体のように、多くの部分が緊密な連関をもちながら全体を形作っているさま。「―な構造」
融通/ゆうづう
読み方:ゆうずう
[名](スル)
1 とどこおりなく通じること。転じて、必要に応じて自在に処理すること。ゆずう。「―のきかない石頭」「―自在」
2 必要な物や金を都合すること。やりくり。ゆずう。「資金を―する」
3 仏語。別々のものがとけあって一体となること。ゆずう。
直喩/ちょくゆ
読み方:ちょくゆ
比喩法の一。「ようだ」「ごとし」「似たり」などの語を用いて、二つの事物を直接に比較して示すもの。「雪のような肌」「蜜に群がる蟻(あり)のごとく集まる」の類。明喩。シミリ。→隠喩
継ぎ足し/つぎたし
読み方:つぎたし
継ぎ足すこと。あとから増し加えること。また、そのもの。「机の脚の―」
冷却期間/れいきゃくきかん
読み方:れいきゃくきかん
物事や感情の激したのが落ち着くまでの期間。「―を置いてもう一度話し合おう」
一身上の都合/いっしんじょうのつごう
読み方:いっしんじょうのつごう
しばしば退職などを願い出る際に使われる、企業とは関係のない個人的な事情があることを意味する語。「一身上の都合により」という形で用いられることが多い。
臨床/りんしょう
読み方:りんしょう
病床に臨んで診療すること。患者に接して診察・治療を行うこと。
臨床心理士/りんしょうしんりし
読み方:りんしょうしんりし
カウンセリングや諸種の心理療法などを担当する専門職。財団法人日本臨床心理士資格認定協会が認定する資格。
中退/ちゅうたい
読み方:ちゅうたい
[名](スル)《「中途退学」の略》修業年限の中途で退学すること。「大学を―する」
罵倒/ばとう
読み方:ばとう
[名](スル)激しい言葉でののしること。「人前で―される」
孤高/ここう
読み方:ここう
[名・形動]俗世間から離れて、ひとり自分の志を守ること。また、そのさま。「―を持(じ)する」「―な(の)人」
老婆心/ろうばしん
読み方:ろうばしん
年とった女性が、度を越してあれこれと気を遣うこと。転じて、必要以上に世話をやこうとする自分の気持ちを、へりくだっていう語。「―から言わせてもらえば」
仄めかす/ほのめかす
読み方:ほのめかす
[動サ五(四)]
1 それとなく言葉や態度に表して示す。におわせる。「不承知の意向を―・す」
2 もてはやす。
「世になべて―・す作者を第一の人と申し侍らんや」〈ささめごと〉
世話を焼く/せわをやく
読み方:せわをやく
他人の世話をする。進んで他人の面倒をみる。「同窓会の―・く」
誤植/ごしょく
読み方:ごしょく
印刷物で、文字・記号に誤りがあること。ミスプリント。
冴え/さえ
読み方:さえ
1 寒気・光・色・音などが澄みきること。「月光の―」
2 頭脳の働きや感覚が鋭いこと。技術などが鮮やかなこと。「勘の―」「包丁さばきの―」
3 江戸時代の遊里で、遊興のこと。また、酒宴。
「あらゆる―を尽くしけり」〈黄・栄花夢〉
冴える/さえる
読み方:さえる
[動ア下一][文]さ・ゆ[ヤ下二]
1 寒さが厳しくなる。しんしんと冷え込む。「―・えた冬の夜」《季 冬》「―・ゆる夜の瓦(かはら)音ある礫(こいし)かな/碧梧桐」
2 くっきりと澄む。はっきりと見える。「冬の夜空に星が―・える」
3 楽器の音などが、濁りがなく鮮明である。「―・えたバイオリンの音色」
4 色が鮮やかである。顔色や表情についてもいう。「―・えたピンク」「顔色が―・えない」
5 頭の働きやからだの調子などがはっきりする。「今日は頭が―・えている」「目が―・えて眠れない」「気分が―・えない」
6 腕まえや手際などが鮮やかで優れている。「腕の―・えた職人」「包丁さばきが―・える」
7 (多く打消しの語を伴って)ぱっとしない。満足できない。「景気の先行きがいまひとつ―・えない」「―・えないかっこう」
裾/すそ
読み方:すそ
1 衣服の下方の縁(ふち)。また、その部分。「着物の―をからげる」
2 物の端。下端や末端の部分。「垂れ幕の―」
3 頭髪の、襟首(えりくび)に近い、末端の部分。「―を刈り上げる」
4 山などの麓。「富士の―」
5 川下(かわしも)。下流。「流れの―」
6 足。また、足もと。
「真青な顔で、―がなくって腰から上ばかりで」〈円朝・怪談牡丹灯籠〉
7 馬の足。また、それを洗うこと。
「梅の木の下に立ちて馬の―するを見ている」〈綺堂・佐々木高綱〉
御神籤/おみくじ
読み方:おみくじ
神仏のお告げを得て吉凶を知るために引く、くじ。
いっとき/一時
読み方:いっとき
1 わずかな時間。しばらくの間。暫時。「花の盛りも―」「―小雨になった」
2 (「一時に」の形で副詞的に用いて)同時に。一度に。「客が―に押しかける」
3 過去の、ある時。あるひととき。「―は、どうなるかと思った」
4 昔の時間の単位で、今の2時間。ひととき。
太陰暦/たいいんれき
読み方:たいいんれき
月の満ち欠けを基準にして作った暦。1朔望月(さくぼうげつ)は29.5306日なので29日と30日の月を組み合わせて1年を12か月とし、30年に11回の割合で30日の月を二度続ける。季節とは合わない。現行のものはイスラム暦のみ。広くは太陰太陽暦を含めていう。陰暦。→太陽暦
明け六つ/あけむつ
読み方:あけむつ
昔の時刻名で、明け方の六つ時。今の午前6時ころ。また、その時刻に鳴らす鐘。⇔暮れ六つ。
日の出/ひので
読み方:ひので
朝、太陽が東に昇ること。また、その時。天文学では、太陽の上縁が東の地平線に出た瞬間。⇔日の入り。
[補説] 人工衛星は別項。→ひので
曲名別項。→日の出
四角い/しかくい
読み方:しかくい
[形]《名詞「しかく(四角)」の形容詞化》
1 四角の形をしている。「―・い窓」
2 堅苦しい感じがするさま。「―・いあいさつ」
漏刻/ろうこく
読み方:ろうこく
1 昔の水時計の一。いくつかの木箱を階段状に置き、管によって水を順に下の箱に送り込み、最下方の箱に矢を立ててその浮沈により時刻を計った。また、その矢に刻んである目盛り。
2 時間。時刻。
満ち欠け/みちかけ
読み方:みちかけ
月が丸くなることと欠けること。「月の―を観測する」
夏至/げし
読み方:げし
二十四節気の一。太陽の黄経(こうけい)が90度に達する日をいい、太陽暦で6月21日ごろ。太陽の中心が夏至点を通過し、北半球では昼が最も長く、夜が最も短い日。《季 夏》「白衣著て禰宜(ねぎ)にもなるや―の杣(そま)/蛇笏」⇔冬至(とうじ)。
冬至/とうじ
読み方:とうじ
二十四節気の一。太陽の黄経(こうけい)が270度に達する日をいい、太陽暦で12月22日ごろ。太陽の中心が冬至点を通過する。北半球では一年中で昼がいちばん短く、夜がいちばん長くなる日。この日にはゆず湯に入ったり、地方によってはカボチャを食べたりする風習がある。《季 冬》「山国の虚空日わたる―かな/蛇笏」⇔夏至(げし)。
面目丸つぶれ/めんぼくまるつぶれ
読み方:めんぼくまるつぶれ
別表記:面目丸潰れ
それまで築いてきたその人の名誉や評判などが完全にだめになり、肩身が狭くなること、あるいは他者に顔向けできないことを意味する表現。
認知症/にんちしょう
読み方:にんちしょう
《dementia》成人後に、脳に損傷を受けることによって認知機能が低下する状態。脳血管障害、脳外傷、変性疾患、アルコール中毒などが原因で起こる。原因疾患からアルツハイマー型認知症、脳血管性認知症、レビー小体型認知症などに分類される。→若年性認知症 →老人性認知症
[補説] 「痴呆症」「痴呆」の言い換え語。「痴呆」には蔑視の意があるとして厚生労働省が平成16年(2004)12月に報告書を提出し、変更された。
厳つい/いかつい
読み方:いかつい
[形][文]いかつ・し[ク]《「いかつ」の形容詞化》ごつごつして、やわらかみがない。「―・い手」
[派生] いかつげ[形動]いかつさ[名]
勝ち組/かちぐみ
読み方:かちぐみ
勝負に勝った側の人々。社会的・経済的に成功した人、いわゆる格差社会において優位な立場に立つ人。裕福である、地位が高い、容姿端麗である、望んだ人生を実現している、などの状況を指すことが多い。対義語として「負け組」がある。
負け組/まけぐみ
読み方:まけぐみ
勝負に負けた側の人々。社会的・経済的に失敗した人、成功を勝ち得なかった人を指すことも多い。格差社会において不利・不遇の立場、窮状にある人などを指す表現。例えば貧乏である、受験・就職活動に失敗するなどして望まない人生を送っている、などの状況を指すことが多い。対義語に「勝ち組」が用いられる。
灯火/とうか
読み方:とうか
ともしび。あかり。
風前の灯/ふうぜんのともしび
読み方:ふうぜんのともしび
別表記:風前の灯火、風前のともし火、風前のともしび
危機が訪れれば損なわれてしまいそうな、危ういさま。今にもなくなってしまいそうな様子。
尾鰭/おびれ
読み方:おひれ
1 魚の尾とひれ。おびれ。
2 本体以外につけ加わった余分なもの。「話に―がつく」
《「おひれ」とも》魚類の体の後端にあるひれ。
等身/とうしん
読み方:とうしん
《「とうじん」とも》高さが人の身長に等しいこと。また、その高さ。「―の像」
パンパン
1 手を打ち合わせたり、物をたたいたりする音を表す語。「―(と)かしわ手を打つ」
2 物が破裂する音を表す語。「ポップコーンが―(と)はじける」
【二】[形動]はち切れそうにふくらんでいるさま。「かばんが―になる」「食べ過ぎて腹が―だ」
[アクセント]【一】はパンパン、【二】はパンパン。
生殺与奪/せいさつよだつ
読み方:せいさつよだつ
生殺与奪とは、生殺与奪の意味
生殺与奪とは、生かすも殺すもだけではなく与えることも奪うことも自分の思うままになる絶対的権力を握っているという意味のこと。英語で表現すると have the power of life and death となる。
生殺与奪の由来は、荀子「王制」の記述からである。語源は、「生殺」が生かすことと殺すことを指しており、「与奪」には与えることと奪うことといった意味がある。
生殺与奪は生かすも殺すも、与えるも奪うも自分次第でどうにでもなるという、他人やその対象への支配力や権力が絶対的であることを意味する四字熟語だ。元々古代中国では、国の支配者が国民の命を握る圧倒的権力者だった。それを中国の思想家荀子が書き記し日本に伝わったのである。
生殺与奪の例文、使い方
生殺与奪を使用した例文は、「動物や生物は生殺与奪の権利を人間に握られている立場の弱い存在だ」や、「個人事業主の私にとって、生殺与奪の権利は取引先の社長が持っていると言っても過言ではないだろう」などが挙げられる。
生殺与奪は基本的に動物と人間の間の関係で使用されることが多いとされている言葉だが、実際には人の立場を生殺与奪で表現することも少なくない。生殺与奪の使い方としては、圧倒的な立場の違いがある時に用いるということである。先輩後輩程度の関係で生殺与奪を用いるのは適切ではない。
杵柄/きねづか
読み方:きねづか
杵の柄(え)。「昔とった―」
はみ出る/はみでる
読み方:はみでる
[動ダ下一]「食(は)み出す」に同じ。「袋が破れて中身が―・でる」
一夜/いちや
読み方:いちや
1 日暮れから翌朝までの間。ひと晩。「眠れないままに―が明ける」
2 ある晩。「―友と語り明かす」
一夜漬け/いちやづけ
読み方:いちやづけ
1 一晩だけ漬けた漬物。早漬け。「蕪(かぶ)の―」
2 間に合わせに一晩で急いで準備した仕事や勉強。「―の試験勉強」
3 歌舞伎などで、世間で評判になった事件をすぐ脚色し、上演すること。また、その芝居。
カリカリ
(1)物が焼けて焦げたりするなどして硬くなっている様子。主に、揚げ物やオーブンなどで焼く食べ物の仕上がり具合になどについて使われる。
(2)面白くないことなどがあって苛々している様子。「最近あの人はカリカリしている」などという具合に使う。
[副](スル)
1 堅い物をかみ砕いたり引っかいたりするときの軽い音を表す語。「鍋の汚れを―(と)かき落とす」
2 水分や脂肪分がなくて堅く、かむと歯切れのいいさま。「ベーコンを―に焼く」
3 気分がいらだって怒りっぽくなっているさま。「つまらないことに―(と)する」
4 ガンの鳴く声を表す語。
「来る秋ごとに―となく」〈後撰・秋下〉
[アクセント]1・3・4はカリカリ、2はカリカリ。
如実に/にょじつに
読み方:にょじつに
現実そのものの様子であるさま。実際の通りであるさま。「数値が被害の凄まじさを如実に伝えている」などのように言う。
昔取った杵柄/むかしとったきねづか
読み方:むかしとったきねづか
過去に鍛えた腕前。若いころに身につけた技能。「―で、泳ぎ方に無理がない」
過客/かかく
読み方:かかく
行き来する人。行き過ぎる人。旅人。
「月日は百代(はくたい)の―にして、行きかふ年もまた旅人なり」〈奥の細道〉
換喩/かんゆ
読み方:かんゆ
比喩法の一。ある事物を表すのに、それと深い関係のある事物で置き換える法。「青い目」で「西洋人」を、「鳥居」で「神社」を表す類。メトニミー。
提喩/ていゆ
読み方:ていゆ
比喩法の一。全体と部分との関係に基づき、「花」(全体)で「桜」(部分)を、「小町」(部分)で「美人」(全体)を表現する類。シネクドキ。
腹八分/はらはちぶん
読み方:はらはちぶ
満腹するまで食べないで、少し控えめにしておくこと。腹八分目。
腹八分目/はらはちぶんめ
読み方:はらはちぶんめ
食事の際、満腹になるまで食べるのでなく、八分目と思われる程度のほどほどの分量にしておくのが、健康・長寿のために良いという意味の語。
咬筋/こうきん
読み方:こうきん
下顎を引き上げて歯をかみ合わせる働きをする筋肉。頰骨弓(きょうこつきゅう)から起こり下顎枝につく。咀嚼筋(そしゃくきん)のうち最も浅層にあり、強い力を発揮する。
投影/とうえい
読み方:とうえい
[名](スル)
1 物の影を平面に映し出すこと。また、その影。
2 ある物の存在や影響が、他の物の上に現れ出ること。「子供に親の性格が―される」
3 数学で、物体に平行光線を当てて、その影を平面上に映すこと。また、その影の図。
4 心理学で、考え方や行動に心の内面が表現されること。自分の性質を他人の性質にしてしまうこと。投射。→同一視
虫が好かない/むしがすかない
読み方:むしがすかない
なんとなく気にくわない。「あの客はどうも―◦ない」
前触れ/まえぶれ
読み方:まえぶれ
[名](スル)
1 前もって知らせること。事前に通告すること。さきぶれ。「―してから訪ねる」
2 何か事が起こるのを予想させるような出来事。前兆。「大噴火の―」
健勝/けんしょう
読み方:けんしょう
[名・形動]健康で元気なこと。また、そのさま。すこやか。多く手紙文で、「ご健勝」の形で用いる。「ご―のことと存じます」
搔き/かき
読み方:かき
[接頭]動詞に付いて、意味を強めたり語調を整えたりする。「―曇る」「―消す」
内省/ないせい
読み方:ないせい
[名](スル)
1 自分の考えや行動などを深くかえりみること。反省。「過去を―する」
2 「内観(ないかん)」に同じ。
初老/しょろう
読み方:しょろう
1 中年を過ぎ、老年に入りかけた年ごろ。「―の紳士」
2 もと、40歳の異称。
定例会/ていれいかい
読み方:ていれいかい
日を決めて定期的に開く会。例会。
沁み沁み/しみじみ
読み方:しみじみ
[副]
1 心の底から深く感じるさま。「世代の違いを―(と)感じる」「親の有難さが―(と)わかる」
2 心を開いて対象と向き合うさま。「友と―(と)語り合う」
3 じっと見るさま。「―(と)自分の顔を眺める」
情緒/じょうちょ
読み方:じょうしょ
「じょうちょ(情緒)」に同じ。「下町―」
読み方:じょうちょ
《「じょうしょ」の慣用読み》
1 事に触れて起こるさまざまの微妙な感情。また、その感情を起こさせる特殊な雰囲気。「―豊かな作品」「異国の―があふれる」「下町―」
2 「情動」に同じ。「―不安定」
嘔吐/おうと
読み方:へど
一度食べて胃に入ったものを口から吐きもどすこと。また、その吐いたもの。「―を吐く」「顔を見るだけで―が出そうだ」
読み方:おうと
[名](スル)食べたものを胃から吐き戻すこと。「苦しそうに―する」
[補説] 書名別項。→嘔吐
手ぶら/てぶら
読み方:てぶら
手に何も持たないこと。また特に、土産などを持参しないこと。からて。「何も釣れずに―で帰る」「―で訪問する」
千早ぶ/ちはやぶ
読み方:ちはやぶ
[動バ上二]勢い激しくふるまう。強暴である。
「―・ぶる人を和(やは)せと」〈万・一九九〉
神無月/かみなづき
読み方:かんなづき
《「かむなづき」とも表記》陰暦10月の異称。かみなしづき。かみさりづき。《季 冬》「―ふくら雀ぞ先づ寒き/其角」→神在月(かみありづき)
[補説] 語源については、全国から神々が出雲大社に集まるため、諸国に神がいなくなる月の意からという俗説が古くからいわれている。別に、新米で酒をかもす「醸成月(かみなしづき)」、あるいは雷の鳴らない「雷無月(かみなしづき)」の意ともいわれるが、「な」は「の」の意で、神を祭る月すなわち「神の月」の意とする説が有力。→神在月(かみありづき)
善処/ぜんしょ
読み方:ぜんしょ
[名](スル)
1 適切に処置すること。「事情に応じて―する」
2 (「善所」とも書く)仏語。来世に生まれるべきよい場所。人界・天上・諸仏の浄土など。「後生(ごしょう)―」
大儀/たいぎ
読み方:たいぎ
[名・形動]
1 即位式・朝賀など、朝廷で行われる最も重要な儀式。大典。→中儀 →小儀
2 重大な事柄。大事なこと。「―の前の小儀」
3 やっかいなこと。また、そのさま。おっくう。めんどう。「今から出かけるのは―だ」
4 疲れなどのため何もする気になれないこと。また、そのさま。「すわっているのも―そうに見える」
5 他人の労をねぎらうときに用いる語。ご苦労。
「『―じゃ』と、利仁が声をかける」〈芥川・芋粥〉
6 費用のかかること。また、そのさま。
「縁付きの時分、さのみ―になきやうに、覚悟よろしき仕方なり」〈浮・胸算用・三〉
埃/ほこり
読み方:ほこり
1 粉のような細かいちり。「―がたまる」「―だらけの車」「砂―」
2 数量や金銭のはした。余り。
「二千貫目足らずの商ひに九貫目の―を取り」〈浄・万年草〉
色濃い/いろこい
読み方:いろこい
1 ある傾向が強く現れている。「不況の影響が—・い地場産業」「焦る気持ちが—・く出ている」
2 衣服の色が濃い。特に、紫や紅の場合にいう。
「—・き衣(きぬ)に白き衵(あこめ)着たらむやうに見えて」〈更級〉
3 しつこい。どぎつい。
「片田舎の人こそ、—・く万(よろづ)はもて興ずれ」〈徒然・一三七〉
成就/じょうじゅ
読み方:じょうじゅ
[名](スル)物事を成し遂げること。また、願いなどがかなうこと。「悲願を—する」「大願—」
明晰/めいせき
名詞
明 晰(めいせき)
明らかではっきりしていること。
概念の外延が明確な様。
線状/せんじょう
読み方:せんじょう
線のような細長い形。
複線/ふくせん
読み方:ふくせん
1 二つ以上平行している線。
2 鉄道で、上り・下りの線路が並行して敷設されている軌道。⇔単線。
勝手口/かってぐち
読み方:かってぐち
1 台所の出入り口。また、外から台所に通じる出入り口。
2 茶室で、亭主が出入りする口。客が出入りする躙(にじ)り口に対していう。茶道口。
切り餅/きりもち
読み方:きりもち
1 のし餅を長方形に切ったもの。《季 冬》
2 《外形が1に似ているところから》江戸時代、一分銀100枚(25両)を紙に包んで方形にして封印をしたもの。
筒抜け/つつぬけ
読み方:つつぬけ
《筒の底が抜けていて、入れた物が素通りする意から》
1 物音や話し声が、そのまま他の人に聞こえること。また、秘密の内容などがそっくり他に漏れてしまうこと。「—に耳にはいる」「計画が相手方に—になる」
2 人の話などが頭の中にとどまらないで通りぬけてしまうこと。「せっかくの忠告も右から左へ—だ」
目見え/めみえ
読み方:まみえ
まみえること。謁見(えっけん)。
「昨日—に来たる女は全くの田舎ものとも見えず」〈鉄腸・花間鶯〉
斂葬/れんそう
読み方:れんそう
死者を埋葬すること。特に皇族の逝去に伴う本葬の儀式を指す語。「斂葬の儀」とも言う。
窺う/うかがう
読み方:うかがう
[動ワ五(ハ四)]
1 すきまなどから、ひそかにのぞいて見る。「鍵穴から中を—・う」
2 ひそかにようすを探り調べる。「顔色を—・う」「ライバル会社の動きを—・う」
3 一部分から全体を推し量って知る。それとなくようす、状況を察する。「意気込みのほどが—・われる」「その一斑(いっぱん)を—・うことができる」
4 ようすを見て、好機の訪れるのを待ち受ける。「逃走の時機を—・う」
5 一応心得ておく。
「弓射、馬に乗ること…必ずこれを—・ふべし」〈徒然・一二二〉
6 調べ求める。調べ探す。
「近く本朝を—・ふに」〈平家・一〉
[可能] うかがえる
余念がない/よねんがない
読み方:よねんがない
他の物事に考えめぐらすことをせず、もっぱらそのことばかり考えているさま。「余念」とは他の考えのこと。「余念が無い」と書き、「余念無い」「余念も無い」とも言う。
面持ち/おももち
読み方:おももち
ある感情の表れている顔つき。表情。「不安げな—」
鷲掴み/わしづかみ
読み方:わしづかみ
1 ワシが獲物をつかむように、手のひらを大きく開いて荒々しくつかむこと。「札束を—にして逃げる」
2 しっかりとらえること。強く引きつけられること。「心を—にされる」「胃袋を—にするメニュー」
3 海底の貝類をとる漁具。長い柄の先にはさみ状の金具をつけたもの。
大広間/おおひろま
読み方:おおひろま
【一】多人数での会合・宴会などができる特別広い部屋・座敷。
【二】江戸城内の広間のうち、式日などに国持ち大名、四位以上の外様大名などが列席した部屋。
釈迦に説法/しゃかにせっぽう
読み方:しゃかにせっぽう
知り尽くしている人にそのことを説く愚かさのたとえ。釈迦に経(きょう)。
慇懃/いんぎん
読み方:いんぎん
[名・形動]
1 真心がこもっていて、礼儀正しいこと。また、そのさま。ねんごろ。「—なあいさつ」
2 非常に親しく交わること。「—を重ねる」
舌触り/したさわり
読み方:したざわり
飲食物などの舌に触れる感じ。舌の感触。「—のやわらかい酒」
耳触り/みみさわり
読み方:みみざわり
聞いたときの感じ・印象。「—のよい音楽」
婉曲/えんきょく
読み方:えんきょく
[形動][文][ナリ]言いまわしが穏やかでかど立たないさま。露骨でなく、遠まわしに言うさま。「申し出を—に断る」「—な表現」
耳障り/みみざわり
読み方:みみざわり
[名・形動]聞いて気にさわったり、不快に感じたりすること。また、そのさま。「—な音」
慣用/かんよう
読み方:かんよう
[名](スル)習慣的に用いること。また、習慣として世間に広く使われること。「—に従う」「—の手段」「—されている言い方」
詰問/きつもん
読み方:きつもん
[名](スル)相手を責めて厳しく問いただすこと。「遅延の理由を—する」
管轄/かんかつ
読み方:かんかつ
[名](スル)権限をもって支配すること。また、その支配の及ぶ範囲。「国土交通省が—する機関」「—外」
臨機応変/りんきおうへん
読み方:りんきおうへん
[名・形動]その時その場に応じて、適切な手段をとること。また、そのさま。「—な(の)処置」「—に行動する」
異質/いしつ
読み方:いしつ
[名・形動]性質の違うさま。また、その性質。「—な成分」「社内で—な存在」⇔同質。
厭 /いや
読み方:えん
[音]エン(呉)(漢) オン(慣) ヨウ(エフ)(呉)(漢) [訓]あきる いとう いや
[一]〈エン〉いとう。いやになる。「厭世・厭戦・厭離穢土(えんりえど)/倦厭(けんえん)」
[二]〈オン〉いとう。「厭離(おんり)」
[三]〈ヨウ〉おさえつける。「禁厭(きんよう)」
[補説] [三]は慣用音で「エン」と読むことがある。
冷々/れいれい
読み方:れいれい
[ト・タル][文][形動タリ]
1 ひえびえとしているさま。清らかで冷たいさま。
「—たる頑鉄塊、炎々たる大猛火」〈露伴・寝耳鉄砲〉
2 心・態度のひややかなさま。
「—黙過する訳に行かん事だと」〈漱石・吾輩は猫である〉
3 清らかな音の響き渡るさま。
「管弦ノ声—タリ」〈日葡〉
見交わす/みかわす
読み方:みかわす
[動サ五(四)]互いに見る。見合う。「目と目を—・す」
めっきり
[副]
1 状態の変化がはっきり感じられるさま。「—(と)涼しくなる」「—(と)老(ふ)けこむ」
2 数量や物事の程度が十分に大きいさま。
「—と露がたれそうにえんだのを」〈中勘助・銀の匙〉
首を吊る/くびをつる
自殺行為
具体案/ぐたいあん
読み方:ぐたいあん
具体的な案。具体的な意見。「—を出してほしい」
孤島/ことう
読み方:ことう
陸地や他の島から一つだけ遠く離れている島。「絶海の—」
走馬灯/そうまとう
読み方:そうまとう
「走馬灯」とは、中心部から発せられた光により内側の影絵が回転しながら煌びやか写るように細工された灯籠のことである。光源は本来はロウソクであるが、現代的な走馬灯では電気が用いられることが多い。
走馬灯の起源や由来
走馬灯は元々中国に起源があり、日本では江戸時代の中頃にもたらされ、夏の夜の娯楽のための玩具として用いられていた。現在の日本においても、一部の地域ではお盆の際に走馬灯を飾る風習が残っている。
走馬灯現象・走馬灯のように思い出す
人が死ぬ間際に人生の様々な情景や記憶が脳裏に浮かんでは消えて行くことは「走馬灯のように」と形用され、「走馬灯のように思い出した」などとも表現される。こうした現象は「走馬灯現象」「走馬灯体験」とも呼ばれ、また、臨死から生還した人々が死ぬ場際に見た様々な情景や蘇った記憶のこと自体を比喩的に「走馬灯」と呼ぶこともある
走馬灯の英語表現・英訳
灯籠の一種としての走馬灯を厳密に表す英単語はないものの意味的に伝わるように英訳するならば「revolving lantern」という表現が挙げられる。
また、死ぬ場際に脳裏に浮かんだ記憶や出来事という意味での走馬灯については、英語では「life review」または「flashback before death」という風に呼ばれる。
鉄瓶/てつびん
読み方:てつびん
湯を沸かす、つると注ぎ口のついた鋳鉄製の容器。
蝉/せみ
読み方:せび
「せみ」に同じ。〈新撰字鏡〉
読み方:せみ
1 半翅(はんし)目セミ科の昆虫の総称。翅(はね)は膜質で透明。頭部は三角形で両側に複眼、その間に単眼が3個あり、管状の口吻(こうふん)をもち、樹液を吸う。雄は腹部に発音器をもち、樹幹などで鳴く。幼虫は地中で木の根の汁を吸って育ち、数年ののち地上に出て成虫になる。日本にはアブラゼミ・ニイニイゼミ・ヒグラシ・クマゼミ・ミンミンゼミ・ツクツクボウシなど32種が知られる。《季 夏》「閑(しづ)かさや岩にしみ入る—の声/芭蕉」
2 帆柱の上端または長いさおの先などにつけて、綱を掛けて、高い所に物を引き上げるのに用いる小さい滑車。せみぐち。せみもと。
3 雅楽に使う横笛の部分の名。吹き口と頭(かしら)の中間の背面を約1センチ切り取って蝉形の木片をはめこんだもの。
手出し/てだし
読み方:てだし
[名](スル)
1 物事に手を出すこと。物事に関係すること。「事業に—して失敗する」
2 世話をやくこと。「よけいな—をするな」
3 相手に争いなどをしかけること。「先に—したほうが悪い」
対峙/たいじ
読み方:たいじ
[名](スル)
1 山などが、向かい合ってそびえること。「谷を隔てて—する岩峰」
2 対立する者どうしが、にらみ合ったままじっと動かずにいること。「橋を挟んで両軍が—する」
一挙手一投足/いっきょしゅいっとうそく
読み方:いっきょしゅいっとうそく
一挙手一投足とは、「ひとつひとつの動作」「細かな動作のひとつひとつ」、または「ほんの些細な労力」を意味する表現。語源である中国の古典(「應科目時與人書」)では「一挙手一投足の労を惜しむ」というような記述に用いられており、「ほんの些細な労力」という意味合いの方が本来の意味に近いといえる。昨今ではもっぱら「どんなに小さな動作でもことごとく(注目される)」というような文脈で用いられている。
「一挙手一投足」を英語で表現する場合、「ひとつひとつの動作」という意味なら every action 、「わずかな労力」という意味なら slight effort のような言い方で表現できる。
一挙手一投足の類語
例文一挙手一投足と意味の似た熟語・成語・慣用句としては「一言一句」や「一挙一動」などが挙げられる。とりわけ「一挙一動」は「一挙手一投足」の同義語とも位置づけられる。
一挙手一投足の例文
一挙手一投足の例文。「試合の一挙手一投足を見逃さないように集中した」。「一挙手一投足の労力を惜しまずに仕事を進める」。
読み方:いっきょしゅいっとうそく
《韓愈「応科目時与人書」から。一度手を挙げ、一度足を踏み出す意》
1 こまかな一つ一つの動作や行動。「—に気を配る」
2 ちょっとした努力。わずかな骨折り。「—の労を費やす」
忌避/きひ
読み方:きひ
[名](スル)
1 きらって避けること。「徴兵を—する」
2 訴訟事件に関して、裁判官や裁判所書記官に不公正なことをされるおそれのある場合に、当事者の申し立てにより、その者を事件の職務執行から排除すること。また、そのための申し立てをすること。→回避 →除斥
居たたまれない/いたたまれない
別表記:居たたまれない
平静でいられず、その場に留まることができないような気持ちのこと。人に同情する気持ちや、自分が恥ずかしさを感じている時など、ニュアンスは状況により変わる。「いたたまれない気持ちになる」といった使い方をする。より悲痛な意味合いが強い類義語としては「やるせない」が挙げられる。また、単純に「肩身が狭い」というニュアンスと取った場合、対義語は「居心地がいい」などが考えられる。
傍聴/ぼうちょう
読み方:ぼうちょう
[名](スル)会議・討論・公判などを、許可を受けて、そのかたわらで静かに聞くこと。「議会を—する」「—席」
夥しい/おびただしい
読み方:おびただしい
[形][文]おびただ・し[シク]《近世中期まで「おびたたし」》
1 数や量が非常に多い。ものすごい。「—・い人出」
2 (「…することおびただしい」の形で)程度がはなはだしい。ひどい。激しい。多く悪い意味に使う。「だらしのないこと—・い」
3 非常に盛んである。
「乱声(らんじゃう)鼓、物の音(ね)、ひとたびに打ち吹き、弾き合はせたり。—・しくめでたし」〈宇津保・吹上下〉
[派生] おびただしげ[形動]おびただしさ[名]
爆竹/ばくちく
読み方:ばくちく
1 竹または紙の筒に火薬を詰めたものを並べてつなぎ、次々に爆発させる音響花火。古くから中国で行われているもので、慶事・祝日に用いる。
2 左義長(さぎちょう)にたく火。
渦巻く/うずまく
読み方:うずまく
[動カ五(四)]
1 水や煙などが渦を巻く。ぐるぐる回る。「濁流が—・く」
2 多くの物事が、また、感情や思考などが激しく入り乱れる。「デモ隊が—・く」「不満が—・く」
金砂子/きんすなご
読み方:きんすなご
金箔(きんぱく)を粉にしたもの。絵画・蒔絵(まきえ)・ふすま地などに用いる。金粉。金砂(きんしゃ)。
所作/しょさ
読み方:しょさ
1 行い。振る舞い。しわざ。「一日の—を日記に記す」
2 身のこなし。しぐさ。また、演技の動作。「大げさな—をする」「役者の—」
3 「所作事」の略。
4 仏語。身・口・意の三業(さんごう)が発動すること。能作に対していう。
5 仕事。職業。
「常に畋猟(かり)、漁捕(すなどり)を以て—とする国なり」〈今昔・三・二六〉
ほくそ笑む/ほくそえむ
読み方:ほくそえむ
狙い通りに、計画通りに事が進んだことを受けて、人知れず笑みを浮かべる様子などを指す表現。にやりと笑う様子。
青白い/あおじろい
読み方:あおじろい
[形][文]あをじろ・し[ク]
1 青みがかって白い。「—・い月の光」
2 血の気がない顔色である。「—・い顔」
閑散/かんさん
読み方:かんさん
[名・形動](「と」を伴った形で副詞的にも用いる)
1 ひっそりと静まりかえっていること。また、そのさま。「平日の—とした遊園地」
2 仕事がなくて暇なこと。また、そのさま。
「—な日を送りかねて」〈藤村・千曲川のスケッチ〉
3 売買・取引などが少ないこと。また、そのさま。「不景気で—な市況」
冷んやり/ひんやり
涼しい天気ちょっと肌に冷たい
自腹/じばら
読み方:じばら
1 自分の腹。
2 自分の持っている金銭。また、自分の金で払うこと。自分の負担。
自腹を切る/じばらをきる
必ずしも自分が負担する必要のない経費などを、自分の金で支払う。身銭を切る。「—・って会社の備品を買う」
下積み/したづみ
読み方:したづみ
1 他の物の下に積むこと、積まれること。また、その物。⇔上積(うわづ)み。
2 自分の能力を発揮できないまま低い地位や立場にあること。また、その人。「—の苦労が長かった」「—生活」
桶/おけ
読み方:おけ
《2が原義》
1 (桶)細長い板を縦に円形に並べて底をつけ、たがで締めた筒形の容器。「手—」「洗い—」
2 (麻笥)紡いだ麻糸を入れる容器。檜(ひのき)の薄板を曲げて作る。
「娘子(をとめ)らが—に垂れたる続麻(うみを)なす長門の浦に」〈万・三二四三〉
股間/こかん
読み方:こかん
またの間。またぐら。
渕/ふち
読み方:えん
[人名用漢字] [音]エン(呉)(漢) [訓]ふち
1 水を深くたたえている所。「海淵・深淵」
2 物事の出てくる根源。「淵源」
3 物の多く集まる所。「淵藪(えんそう)」
[補説] 「渊」「渕」は俗字。
[名のり]すえ・すけ・なみ・のぶ・ひろ・ふか・ふかし
[難読]淵(どぶ)釣り
滑稽/こっけい
読み方:こっけい
[名・形動]
1 笑いの対象となる、おもしろいこと。おどけたこと。また、そのさま。「—なしぐさ」
2 あまりにもばかばかしいこと。また、そのさま。「今さら強がっても—なだけだ」
[派生] こっけいさ[名]
[補説] 「滑」は「乱」、「稽」は「同」の意で、弁舌巧みに是非を言いくるめること。また、「稽」は酒器の名で、酒がとめどなく流れ出るように、弁舌のよどみない意ともいう。
傍題/ぼうだい
読み方:ぼうだい
《古くは「ほうだい」か》
1 主な標題に添えて補足的につけられた題。副題。サブタイトル。
2 和歌・連歌・俳諧で、題として主に詠むべきものからはずれて、他のものを詠むこと。病(やまい)として嫌う。
「明月の題を得て、中秋の月を作せば—ならん」〈去来抄・故実〉
鼠講/ねずみこう
読み方:ねずみこう
加入者がねずみ算式に会員を増やすことにより、加入金額以上の金銭を得る一種の金融組織。昭和53年(1978)制定の「無限連鎖講の防止に関する法律」(通称、ねずみ講防止法)で禁止された。無限連鎖講。
梱包/こんぼう
読み方:こんぽう
[名](スル)包装し、縄などで荷造りすること。また、その荷物。「荷物を—する」
一概に/いちがいに
読み方:いちがいに
[副](多くは打消しの語を伴って用いる)細かい差異を問題にしないで一様に扱うさま。おしなべて。ひとくちに。「—悪いとはいえない」
めづらし
語源
動詞「めづ」の形容詞化
形容詞
めづらし【珍し】
賞賛すべきだ。すばらしい。
珍めずらしい。滅多にない。
真ま新あたらしい。新鮮だ。
基本形 語幹 未然形 連用形 終止形 連体形 已然形 命令形 活用の種類
めづらし めづら -しく -しく -し -しき -しけれ ○ シク活用
-しから -しかり ○ -しかる ○ -しかれ
派生語
めづらしがる
めづらしげ
諸言語への影響
現代日本語: めずらしい
勘案/かんあん
読み方:かんあん
[名](スル)あれこれと考え合わせること。勘考。「諸般の情勢を—する」
胆力/たんりょく
読み方:たんりょく
事にあたって、恐れたり、尻ごみしたりしない精神力。ものに動じない気力。きもったま。「—を練る」
知勇/ちゆう
読み方:ちゆう
知恵と勇気。また、知者と勇者。「—兼ね備えた名将」
関門/かんもん
読み方:かんもん
1 関所の門。また、関所。
2 目的を達するのに突破しなければならない難所。また、突破するのが困難な所。「入試の—を突破する」
畏怖/いふ
読み方:いふ
物事に恐れ、たじろぐこと、あるいは、偉大な人に対して畏まって敬うことなどを意味する言葉。「畏怖の念を抱く」などのように用いる。
濾過/ろか
読み方:ろか
[名](スル)液体や気体を多孔質の物質に通して固体粒を取り除くこと。「雨水を—して使う」
慮る/おもんばかる
別表記:慮る
「おもんぱかる(慮る)」は、「相手の事情や周囲の状況について十分に思いを巡らせる・気遣う」あるは「相手の気持ちを察する(忖度する)」という意味の表現である。
漢字の「慮」は「よくよく考える・思い巡らせる」という意味である。思慮、深慮、考慮、顧慮、熟慮、配慮、憂慮、焦慮、などの熟語で用いられることが多い。音読みは「リョ」、訓読みが「おもんぱか-る」である。
「おもんぱかる」という読み方は、「おもいはかる(思い量る)」の音変化(撥音便)である。いろいろと考えを巡らすこと、特に周りの状況について考えを巡らすことを意味する。
「慮る」は、「忖度(そんたく)」と言い換えられる場合も多い。忖度は「相手の表に出ていない心裡を察する」という意味合いが主であり、「慮る」は内心を察するという意味とは限らず、むしろ「周囲の状況をよく見て充分に判断する」という意味合いで用いられる場合が多
棚引く/たなびく
読み方:たなびく
[動カ五(四)]
1 雲や霧また煙が横に長くただよう。「煙が—・く」「霞が—・く」
2 長く集め連ねる。
「数千騎の軍兵を—・いて都へ入り給ふ由」〈平家・三〉
[補説] 「たな」は接頭語。また、「なびく」に接頭語「た」のついたものともいう。
霞/かすみ
読み方:か
[人名用漢字] [音]カ(漢) [訓]かすみ かすむ
1 かすみ。もや。「雲霞・煙霞」
2 朝焼けや夕焼け。「晩霞」
楓/かえで
読み方:かえで
《「かえるで(蛙手)」の音変化》
1 ムクロジ科カエデ属の落葉高木の総称。葉は多くは手のひら状に裂けていて、秋に紅葉または黄葉(こうよう)する。実には翼がある。イロハカエデ・トウカエデ・イタヤカエデ・ミネカエデ・カジカエデ・サトウカエデなど。園芸品種も多い。材は器具・家具用。砂糖をとる種類もある。もみじ。かえでのき。《季 花=春 紅葉=秋》「紅—深し南し西す水の隈/几董」
2 襲(かさね)の色目の名。表も裏も萌葱(もえぎ)色のもの。
3 紋所の名。1の葉を図案化したもの。
4 子供や女の小さくかわいらしい手。
「玄関の戸をとんとんと、叩(たた)く—のわくらばに応(こた)ふる者もなかりける」〈浄・阿波鳴渡
樺/かば
読み方:かにわ
シラカバの古名か。この木の皮を刀や弓の柄に巻いたり、舟や器物に巻いたという。
「—巻き作れる舟に」〈万・九四二〉
初っ端/しょっぱな
読み方:しょっぱな
物事のはじめ。最初。
取扱説明書/とりあつかいせつめいしょ
読み方:とりあつかいせつめいしょ
別表記:取り扱い説明書
機器や道具をどのようにして扱えばよいのかを説明している冊子などの物。取説。マニュアル。
羅生門/らしょうもん
読み方:らしょうもん
[一]⇒羅城門(らじょうもん)
[二]謡曲。五番目物。金春を除く各流。観世小次郎信光作。今昔物語などに取材。ワキ方中心の曲で、渡辺綱が羅生門にすむ鬼と戦い、鬼の片腕を斬(き)り落とす。
[三]芥川竜之介の小説。大正4年(1915)発表。今昔物語に取材。平安末期、荒れ果てた羅生門に上って寝ようとした下人が、生きるために盗人に早変わりする話を通し、人間のエゴイズムを描く。
[四]黒沢明監督・脚本による映画の題名。昭和25年(1950)公開。芥川竜之介の短編小説「藪の中」と[三]を翻案。同じ殺人事件の当事者たちと目撃者のそれぞれ異なる証言を繰り返し再現し、人間のエゴを描く。出演、三船敏郎、森雅之、京マチ子ほか。アカデミー賞名誉賞、ベネチア国際映画祭金獅子賞を受賞するなど、日本映画が海外で評価されるきっかけとなった。
丹塗り/にぬり
読み方:にぬり
丹(に)または朱で塗ること。また、そのもの。「—の盆」
螽斯/きりぎりす
読み方:きりぎりす
1 直翅(ちょくし)目キリギリス科の昆虫。体は緑色または褐色で、体長4センチくらい。夏から秋にかけて日当たりのよい草原でみられ、雄は日中ギースチョンと鳴く。本州以南に分布するが、岡山以東のヒガシキリギリスと近畿以西のニシキリギリスに分類することもある。はたおり。ぎす。ぎっちょ。《季 秋》「わが胸の骨息づくや—/波郷」
2 コオロギの古名。《季 秋》「無残やな甲(かぶと)の下の—/芭蕉」
朱雀大路/すざくおおじ
読み方:すざくおおじ
平城京・長岡京・平安京で、中央を南北に通じる大路。大内裏南面中央の朱雀門から、都城南端の羅城門に至り、これより東を左京、西を右京とする。しゅじゃくおおじ。
雨止み/あまやみ
読み方:あまやみ
1 雨が降りやむこと。
「一人の下人が、羅生門の下で—を待っていた」〈芥川・羅生門〉
2 雨のやむのを待つこと。雨宿り。
揉烏帽子/もみえぼし
読み方:もみえぼし
薄く漆を塗って柔らかにもんだ烏帽子。兜(かぶと)などの下に折り畳んで着用した。引立(ひきたて)烏帽子。梨(なし)打ち烏帽子。
市女笠/いちめがさ
読み方:いちめがさ
かぶり笠の一。菅(すげ)などで編み、中央に高く巾子形(こじがた)という突起を作った笠。市女が使用したのでこの名を生じたが、平安中期ごろには上流の女性の外出用となり、男子も雨天のときなどに用いた。
佇む/たたずむ
読み方:たたずむ
[動マ五(四)]
1 しばらく立ち止まっている。じっとその場所にいる。「花の下に—・む」
2 そのあたりをうろつく。
「まだ暁に門のわたりを—・めば」〈堤・貝合〉
原生/げんせい
読み方:げんせい
生物がもとのままの状態で、進化も変化もしないこと。
多種多様/たしゅたよう
読み方:たしゅたよう
[名・形動]種類が多く、さまざまであること。また、そのようなさま。「人の趣味は—だ」「—な職業」