5 言語一般 Flashcards
ソシュールは人間が知覚することのできる何らかの表象(もの・こと)をなんと呼んだか
シニフィアン(能記)
ソシュールは人間が知覚することのできる何らかの表象(もの・こと)の概念をなんと呼んだか
シニフィエ(所記)
言語はその表現形態が音声でも文字でも時間の流れに沿って一つ一つ並んで出てくるものであり、異なる音声を同時に発することも、文字の並びを目で追わずに読むことも不可能なこと
言語の線上性
特定の共同体で用いられる言語の話者が共通に存在を認めている言語の全体像
ラング
ラングが個人によって特定の場面で使用されたもの
パロール
サピアウォーフの仮説はなにをもとに考えられたか
言語相対論
複数の言語を通時的観点から比較し、それらの共通の起源である齟齬を明らかにしようとする学問
比較言語学
歴史的な関係を考えずに任意の複数の言語を対照させるの学問
対照言語学
実質的な意味を持つ語の語幹に接辞がつくという構造を持ちその切れ目がはっきりしているタイプ
膠着語
膠着語の例3つ
日本語、朝鮮語、モンゴル語、トルコ語
語そのものが変化することによって示され、一部、語幹+接辞によっても示されるが、その境界がはっきりしないタイプ
屈折語
屈折語の例2つ
ラテン語、ギリシャ語
名詞や動詞、形容詞に限らず語形変化を持たないタイプ
孤立語
孤立語の例
中国語
語を意味成分に分解すること
成分分析
プロトタイプから離れているもの
周辺的成員
類似性の連想に基づき、2つの異なるカテゴリーの一方を一方で示すこと
メタファー
あるものを隣接関係にある他のもので示すこと
メトニミー
包摂関係に基づいて意味のズレが起こるもので、上位概念で下位概念を示したり、下位概念で上位概念を指すこと
シネクドキー
ある概念を理解するのに前提となるような知識構造
フレーム
フレームの中でも特に時間軸に沿った連続する具体的な場面による知識構造
スクリプト(シナリオ、シーン)
個々の具体的な細かい特徴を捨象した、抽象的な知識構造
スキーマ
実際に発音される音である音声に対して、「ある言語において同じ役割をはたしていればその言語にとって同じ音の単位に属する」と考えてまとめた音の象徴的単位
音素
異音が現れる条件が決まっていないときの異音
自由異音
音声の側から見ると、音素とは互いに入れ替えても単語の意味が変わらない音の集合体
異音
現れる条件が決まっている異音
条件異音
異音の出現の仕方
相補分布
意味を担う最小の単位で、それ以上分けられないもの
形態素
それぞれ同じ意味・機能を持ちながら、それが現れる環境・条件により異なる音形
異形態
動詞や形容詞の中でいろいろな活用がされても変わらないもの
語幹
品詞を変えるなど、ある語から別の語を作る働きを持つ接辞
派生接辞
文法関係の変更などに関わる接辞
屈折接辞
カエルは両生類だ、のように、属性・性質を問題にした文。
措定文
責任者は中村さんだ、のように、一致を問題にした文。責任者=中村さん
指定文
注文をする場面などで「じゃあ、僕はウナギだ」などという時の文。
ウナギ文
ヴォイス
受け身・使役などのように、どのような立場から文を述べるかということが、格の交替、動詞の形態の変化と体系的に結びついている場合の領域
テイク、テクルの用法ふたつ
時間的用法、空間的用法
テンス
時制
ムード
話し手の気持ちなど
ので、からの違い
のでは客観的、からは主観的
三上章が唱えた論
主語廃止論
柴谷方良が唱えた論
主語設定論
もともと日本にある言葉 連濁・オノマトペ
和語、大和言葉
古い時代の中国から来た言葉 音読み
漢語
やぶくとさくのように複数の語が混ざってしまうこと
混淆
他の言語などから借りてくること
借用
うなぎどんぶりをうなどんとするなどの現象
縮約
派生したように見える形から基本的と思われる形を生み出してしまう現象。もくろみ→もくろむ
逆成
ほん+たな=ほんだな
連濁
さけ+や=さかや
転音
ぶちなぐる→ぶんなぐる
音便
haru + ame = harusame
音韻添加
ara + iso = ariso
音韻脱落
かり+うど=かりゅうど
音韻融合
いん+えん=いんねん
連声
あけ+ひろげ=あけっぴろげ
半濁音化
ある特別な集団によって使われる語
位相語
発語行為
伝達を目的として、文法的に正しい文を発話する行為
発話内行為
発話に慣習的に結びついた遂行的機能を果たす
発話媒介行為
発話によって結果的に達成される行為
日本大文典を編集した宣教師
ロドリゲス
会話篇などの著書がある英国外交官
サトウ
口語文法、文語文法などを執筆した英国外交官
アストン
明治時代に英国から来て、帝国大学の言語学を担当し、文部省に頼まれて日本語の文典を執筆した人
チェンバレン
和英語林集成を作成した医者・宣教師
ヘボン
チェンバレンの教えを受けドイツに留学した。「国語調査委員会」で主事を務めた
上田万年
上田万年の教えを受け、国語問題・国語政策の面でいろいろな主張を行った。
保科孝一
近代的辞書「言海」で有名
大槻文彦
副詞の3分類を行った人
山田孝雄
独自の用語による普遍的文法構築の試みを行った。
松下大三郎
外形・形式重視の文法学説を展開した。
橋本進吉
『国語学』で言語過程説という言語理論を提唱した
時枝誠記
心理学者であるが、文法に興味を持ち、伝統にとらわれない論を展開した
佐久間鼎
主語を認めず、主語廃止論を主張した。
三上章