各論 2024/04/26 Flashcards
歯周病 概念
歯肉炎;歯肉溝に歯周病菌が侵入し歯肉に炎症が起きたものをいう
どんな菌?
ジンジバリス菌、インターメディア菌
歯周病【原因】
歯牙や歯肉溝に付着したデンタルプラーク(歯垢)は細菌の温床となっている。
増悪因子はなんですか?
糖尿病、喫煙🚬、妊娠🤰
歯周病 症状
初期:無症状
進行:歯肉の腫れによる赤味や丸みを帯びる。歯磨き・堅いものを食した時に歯肉からの出血
疲労時に周囲の鈍痛が出現。
歯周ポケットからの。。。①。。。による口臭の発生 。歯牙の固定性が失われ⇒。。②。。
① 膿汁(のうしゅ)
② 動揺・脱落
歯周病 予防
○歯科医による歯垢除去(プラークコントロールやスケーリング)
○増悪因子を避けるような。。①。。も重要
① 全身的管理
齲歯(虫歯)【症状】
初期 ①
進行 ②
①症状はなく、歯牙表面のエナメル質が変色するのみ。
②徐々に浸食が進む⇒冷水痛 を感じる。更に歯髄組織に炎症が及ぶと歯髄炎を起こし、温水痛 ・自発痛
齲歯(虫歯) 予防
専門的機械的歯面掃除:PMTC professional medical teeth cleaning 🧼
食道癌 概念
食道粘膜上皮から発生する悪性腫瘍である。
○ 約90%は(① )である。
○ 60歳以上・② (男女比5:1)
① 扁平上皮
② 男性に多い
食道癌 好発部位
中部食道 52%(下部24%)
食道癌 原因
アルコール、喫煙、熱い食事 (75%は習慣性)
食道癌 症状 進行癌
嚥下障害(固形物)
体重の減少
嗄声(反回神経麻痺)
気管食道瘻→嚥下性の肺炎(冷たい水でむせる)
ホルネル症候群
上大静脈症候群
食道癌 検査
X線造形検査:食道の不整と内宮狭窄
内視鏡検査:ルゴール染色
食道癌 予後
予後不良
ルゴール試験
染まった場合は正常!!
食道炎、食道潰瘍(逆流性食道炎)概念
物理的刺激や感染により食道粘膜に炎症や潰瘍を形成したものという。
そのうち。。。
胃酸の逆流によるものを逆流性食道炎という
びらん性:逆流性食道炎、高齢者に多い
非びらん性:GEND (NERD)
食道炎の原因 ①
逆流性食道炎の原因 ②
①熱い食べ物、堅い食べ物、細菌、ウイルス感染、強酸、強アルカリ
②噴門括約筋の機能低下、食道の蠕動低下、胃酸分泌亢進
食道炎、逆流性食道炎 症状
軽度:胸焼け、嚥下時痛
高度:出血(潰瘍からの出血)
食道憩室 概念
食道壁や腸の壁が部分的に袋状に突出した状態。
食道憩室 分類
シェンケル憩室 上部食道
ロキタンスキー憩室 中部食道
横隔膜上憩室 下部食道
メッケル憩室 回腸
圧出憩室 食道壁の弱い部分が食道腔内圧に耐えきれず突出する
牽引(けんいん)憩室 結核性リンパ炎などによる縦隔内の癒着(線維組織)によって食道壁が引っ張られることにより突出する
食道憩室 症状
ほとんど無症状
マロリー・ワイス症候群 概念と症状
概念 激しい嘔吐の繰り返し により、食道下端の粘膜に裂傷 が生じる疾患である。
症状 嘔吐後に吐血(鮮紅色)
食道静脈瘤 概念
門脈圧が亢進して血液が門脈に入りにくくなると、
行き場に困った血液は側副血行路の1つである食道静脈叢に流れ込み、
静脈叢が腫れ上がり静脈瘤を形成 する。
食道静脈瘤 原因と症状
原因
肝硬変による門脈圧亢進
症状
◯静脈瘤の破裂なし → 無症状
○破裂 →吐血(大量出血) → 意識障害(出血性ショックによる)
胃炎 概念
急性胃炎・急性胃粘膜病変(AGML);
急に発症する上腹部痛、特に(心窩部 )痛をきたすもの。
浮腫・出血・(びらん )(潰瘍)が認められるものを急性胃粘膜病変と呼ぶ。
胃炎と潰瘍の違い
胃炎は胃粘膜上皮に限局した炎症
潰瘍は粘膜勤番を越え、粘膜下層まで組織欠損がある
胃炎 原因
薬剤 (NSAIDs、非ステロイド性抗炎症薬)
アルコール
ストレス
ピロリ菌
その他感染症
胃炎 症状
心窩部痛(上腹部痛)吐血、嘔吐
胃炎 検査
内視鏡検査; 胃粘膜のびらん・出血・発赤・浮腫
ピロリ菌の有無;ウレアーゼ試験!、尿素呼気試験!
慢性胃炎 概念
胃粘膜の慢性炎症疾患のことをいい、胃粘膜の萎縮(いしゅく) を本態とした変化をいう。
慢性胃炎 原因
ピロリ菌感染
自己免疫疾患
薬剤
飲食(アルコール、タバコ、コーヒーなど)
胃・十二指腸潰瘍 概念
潰瘍とは、粘膜筋板組織 を越える組織欠損をいう。
※組織欠損が粘膜筋板を越えないもの(UI-Ⅰ)をびらん という。
※組織欠損が漿膜に達しているもの(UI-Ⅳ)に、穿孔(せんこう、穴です) も含まれる。
胃・十二指腸潰瘍 原因
攻撃因子と粘膜防御因子のバランス が崩れることにより発生する。
胃・十二指腸潰瘍 症状
心窩部痛・下血・吐血 (コーヒー残渣様(黒い色))・悪心・嘔吐
胃・十二指腸潰瘍 心窩部痛について
胃潰瘍①
十二指腸潰瘍②
①食後、好発部位:胃角小彎
②空腹時、好発部位:球部
胃・十二指腸潰瘍 検査
○X線造影検査;(ニッシェ )像となることが多い。(胃がんは陰影欠損となる場合が多い)
○内視鏡検査 ;円形の粘膜欠損(境界線が明瞭、boundary line)
皺壁集中像やヒダの先細り【ひだの集中】
※H.ピロリ検査;ウレアーゼ ・尿素呼気試験
胃・十二指腸潰瘍 治療
生活指導;ストレス の除去・ 禁煙
○ 食事療法;アルコール、コーヒー などを避ける
○薬物療法;攻撃因子の減弱; 胃酸分泌抑制薬 (プロトポンプ阻害薬・H 受容体拮抗薬)
ピロリ菌の除去 (抗生物質)
防御因子の増強 ;粘膜保護薬・プロスタグランジン製剤
胃癌 概念
胃粘膜上皮細胞から発生する悪性腫瘍で、腺癌(せんがん) (90%)が多く、50~60 歳男
胃癌 誘因
食生活 (ニトロソアミンの摂取)・
亜硝酸塩(あしょうさんえん)
ヘッコバクタピロリ菌菌感染陽性など
胃癌 分類
◯早期胃癌; 癌の浸潤が粘膜下層まで。固有筋層に達しない。
○ 進行胃癌; 癌の浸潤が固有筋層に達する。
胃癌 症状
◯早期 ; 無症状
○進行期;体重減少 ・上腹部痛 (心窩部痛)・出血 →貧血
胃癌 移転
◎リンパ節転移;○ウィルヒョウ 転移 →左鎖骨上窩リンパ節への転移
◎血行性転移 ;肝臓 (最も多い。門脈を介して)、肺 、膵、腎などに転移。
◎腹膜性播種(はしゅ) ; 癌が胃の漿膜に浸潤すると、癌細胞が直接腹腔内に散らばり、転移癌を作る。
○ シュニッツラー転移 →ダグラス窩 (直腸子宮窩)への転移
○ クルーケンベルグ 転移 →卵巣 への転移
胃癌 検査
X 線造影検査;陰影欠損
ポリープ(胃・大腸)分類
胃 過形成:癌化ほぼしない
胃 腺腫性:癌化する場合あり
腸 腺腫性:癌化する危険あり!
ポリープ 症状
原則無症状。ときに出血 ⇒貧血 (鉄欠乏性貧血)・血便など