§1_組織と組織学 Flashcards
同じ働きを持つた細胞の集団を( )という。
組織 (tissue)
顕微鏡レベルで生体の構造を調べる学問が( )である。
組織学 (histology)
組織を観察するには、適切な方法で染色しなければならない。 代表的な染色は( )である。
ヘマトキシリンーエオジン染色 (HE染色)
HE染色法では 塩基性色素のヘマトキシリンで酸性分子を( )色に、 酸性色素のエオジンで塩基性分子を( )色に染める。
酸性分子:青紫 塩基性分子:赤
ヘマトキシリンに染まる性質を( )性といい、 エオジンに染まる性質を( )性という。
好塩基 好酸
動物の組織を4つ日本語と英語で
①上皮組織 (epithelial)
②結合組織 (connective)
③筋組織 (muscular)
④神経組織 (nervous)
大きな核,
中央に( ),
広い細胞質をもつ典型的な細胞。

核小体
臓器を収容するスペースを何という?
体腔
体腔の種類について。
( ):腸などを収容するスペース
( ):肺、心臓などを収容するスペース
(腹腔):腸などを収容するスペース
(胸腔):肺、心臓などを収容するスペース
体の表面を表皮と言って、( )胚葉由来である。
外
消化管の表面は表皮で覆われ、
それは( )胚葉由来である。
内
血管の内側、体腔などの臓器を入れているスペースは
すべて( )胚葉由来。
中
血管内皮細胞の集合は( )由来の( )組織である。

中胚葉
上皮
肺は( )という膜で覆われている。

胸膜
胸膜には2種類あるが、
外側を( )、
内側を( )という。

外側:壁側
内側:臓側
*これらも中胚葉由来の上皮組織である。(表面を覆っているから)
*だから胸膜中皮細胞とかも言う。
*アスベストによる胸膜中皮腫
体外に通ずる管腔 (消化管、気道など)に相対する面を覆う組織を( )という。
粘膜
粘膜の表面はもちろん( )組織である。
狭義には粘膜表面の上皮を粘膜といい、
広義にはその下の結合組織も含めて粘膜という。
上皮
表皮はもちろん上皮組織であるが、
血管の内面や肺を収容するスペースや肺そのものの表面を覆うのも上皮組織である。
ただし、血管の内面を構成する膜は( )、
肺の収容スペース、肺の表面を覆う膜は( )という。
血管の内面:内皮
肺の表面:中皮
体内に存在する閉じられた腔所で、内臓の収容スペースである空間を体腔という。
体腔を覆う膜は( )と呼ばれ、中皮とその下の結合組織を指すことになる。
漿膜
*食道は漿膜で覆われない。だから食道癌は外部に向かつて浸潤しやすい。
多くの上皮組織は外胚葉、内胚葉由来であるが、
中胚葉に由来するものの例としては( )ある。
血管内皮
上皮組織の性質について。
①組織が方向性を持つ。
これは( )によるところが大きい。
密着結合
*境界の形成、極性がある。
上皮組織の性質について。
②( )しており、細胞外マトリックスはない。
これは後述の結合組織と著しく異なる点である。
細胞が密集
上皮細胞の性質について。
③( )
従って物質のやりとりは拡散で行う。この性質があるため、上皮組織は厚くなれない。
血管は侵入しない。
上皮組織の性質について。
④( )の上に乗っている。
基底膜
上皮組織と結合組織の間には基底膜が存在する。
基底膜は、細胞外マトリックスがフェルト状に比較的密に集まったものであり、( )が主成分である(他に、ラミニン、エンタクチン、プロテオグリカンなど)。
IV型コラーゲン
上皮組織の性質について。
⑤閉じた曲面を形成している。
つまり、「端」がない。
上皮組織は体の( )である。「端」があったら、そこで内外が連続してしまう。
内外の境界
( )の微細構造

基底板
*微細構造はそのLに存在する上皮細胞の細胞膜に近接した薄くて不 透明な細胞外成分の層である 。
*基底膜の上に上皮細胞が接していて、すぐ下には平滑筋がある。
*上が上皮細胞で、下が筋細胞。黄色い部分が細胞外マトリックスの層。●は核。
上皮組織の基本分類は構成する細胞層の数から
上皮細胞が1層の組織を( )、
複数層の組織を( )という。
単層上皮
重層上皮
*重層上皮においては、基底膜と接するのは最下層の細胞のみである。
構成する細胞の形から(image左から)
構成する細胞の丈が高い組織を( )上皮、
丈が中間の 組織を( )上皮、
丈が低い組織を( )上皮という。

円柱上皮
立方上皮
扁平上皮
特殊構造の有無から
上皮組織の表面が角化層 (ケラチンから成る層)である上皮は( )上皮である。
構成細胞が線毛を有する上皮は( )上皮である。
角化
線毛
*表皮は角化重層扁平上皮
*線毛は気道上皮にみられる。
上皮細胞が 1層の組織である単層上皮に見られる細胞の形態は?
単層
立方
扁平
上皮細胞が 複数層の組織である重層上皮に見られる細胞の形態は?
ほとんどの場合、扁平。
*拡散でしか物質のやり取りができないから当たり前。
( 層 上皮)の細胞層は胃腸の外表面を縁取る中皮を形成 する。
この画は( )である。
核 (N)は見えるが,細胞質は平坦でほとんど見えない平滑筋(M)はより深層に位置する。この上皮は組織・器官の湿度を保ち, 摩擦抵抗のない胃腸の動きを助けている。

単層扁平上皮
画:漿膜
*消化管の一番外側で、中胚葉由来の漿膜で覆われている。
*食道には漿膜がないから外に浸潤して、予後が悪い。

動脈,静脈,毛細血管,リ ンパ管にかかわらず すべての脈管組織は,( )と呼ばれる単層扁平上皮によって内腔を縁取られる。
扁平な核 (N)と薄い細胞質に注目する。

内皮
*内側にあるのは赤血球。Nの部分が血管内皮細胞。
*この上皮(内皮)によりガス交換と代謝物の交換が可能となり、血管作動性因子を産生し、また細胞を遊走させ, 血小板の凝集を調節している。
肺胞の大部分は( 層 上皮)である。
大部分がI型の単層扁平上皮
一部分がII型の単層立方上皮
*物質のやり取りが大事な上皮は単層扁平である。

表皮:( )上皮
食道:( )上皮
胃:( )上皮
表皮:角化重層扁平上皮
食道:(角化しないので)重層扁平上皮
胃:単層円柱上皮
単層円柱上皮細胞と単層立方上皮細胞の機能を2つ
吸収
分泌
画は( 層 上皮)細胞で、
細胞の背丈と幅がほぼ同じ立 方状細胞によりなる上皮組織である機能的には、この上皮組織は吸収性か分泌性であることから,管腔面の環境を変えることができる( )だとわかる。

単層立方上皮細胞
腎臓尿細管
*茶色に染まっているのは細胞外マトリックスを染める方法:銀染色をしているから。

腎臓尿細管を縁取る( 層 )上皮 。

単層立方
これらの管は腎臓の濾過成分を運び、水を再吸収して尿の濃縮を行う。これらの細胞はまたナトリウムイオンの吸収、カリウムや重炭酸イオンの分泌により、酸塩基バランスに重要な役割を担う。

図のMVとは?

微絨毛(Micro Villi)
*図は単層円柱上皮から構成される消化管。
*アクチンで形成された微絨毛。
*細くて一本一本は見えないからこのように見える。
Cの部分は何?

線毛
*図は気道組織で、線毛は微小管でできていて太いから一本一本写っている。
*気道上皮は異物を追い出すのが目的だから力強く動くから微小管でできている。
画は単層円柱上皮である。
G:( )細胞
→:( )

G:杯細胞(ゴブレット細胞の分泌顆粒のところ)
→:リンパ球
*粘液を産生する杯細胞(G)は腸粘膜にある多くの球形の細胞。
線毛は光顕でも認識できるが、微絨毛は認識できない。
それぞれを構成する細胞骨格が
線毛:( )、
微絨毛:( )であることを考えればこれは自明である。
長い微絨毛(当然運動性がない)を( )ということがある。
線毛:微小管
微絨毛:アクチン線維
不動毛
この組織は背丈の高い( )の円柱上皮細胞を示している。
この細胞の核はほどんどの場合、同じ高さである。 これらの細胞はほとんど分泌か吸収に関係している。この標本の場合、後者 (水の吸収)が 主な機能である 。

胆嚢
微絨毛の集まりは多糖類でからみつけられていることもあって、光顕でもけば立って見える。けば立った構造を( )という。
刷子縁(brush border)
このような構造をしている細胞を( )細胞という。
核は様々な高さにみられ,あたかも層を形成しているよう に見えるが。。

偽重層上皮
*構成する細胞の丈がばらばらだが、すべての細胞が基底膜に接している。

偽重層上皮 は( )にみられる。
上部気道 (気管,気管支)

画は複数の基底細、(B)をもつ円柱上皮で,細胞の集積した層がみられる。
実はすべての細胞が(→: )に接するが、そのすべてが内腔表面に達する訳ではない。
G:( )とC:( )がみられる。
→:基底板
G:杯細胞
C:線毛
*正確な分類としては杯細胞をもつ偽重層線毛円柱上皮となる。気管や気管支の上皮に特徴的である。
偽重層上皮=( )上皮
本質的には単層上皮であるが、上皮の構成細胞の丈が種々異なるために重層に見える組織である。
核は概ね基底膜側2/3の範囲に存在する。

多列
*丈が種々異なるということは系値として異なるということであって、このような場合は構成細胞の機能が異なるということである。
*丈の高い細胞は線毛で異物は排除するetc

気管・気管支では、
( )細胞と( )細胞(粘液を分泌する)とが主な構 成成分で、
ここに生理活性物質を産生・分泌を担う( )細胞、
線毛上皮細胞、杯細胞の両者へ分化する( )細胞、
基底細胞、が混在する。
線毛上皮
杯
内分泌
中間
膀胱の上皮に要求される性質は、体積がダイナミックに変わることである。尿の量によって表面積を変えなければならない。
本質的には単層上皮であるが、( )とよばれる。

移行上皮

移行上皮とは、収縮―弛緩する臓器の上皮で、収縮時には多数の層からなる重層上皮に見え、弛緩時には層の数が少なく見 える上皮組織である。
最上層は( )細胞という細胞質の厚い細胞である。
移行上皮細胞が見られる器官を2つ。
被蓋(ヒガイ)
膀胱
尿管
線毛がある場合は必ず( )細胞である。
単層上皮
重層上皮の場合、基底膜側は立方系であるから、上の方で区分する。比較的立方が続いている重層上皮を何という?

重層立方上皮
*実際に一番多い重層上皮は重層扁平上皮である。
繊毛(ー)
核が縦方向に沢山並んでいるから、気道っぽいけど繊毛がない。
だから( )上皮である。

移行上皮
*面積を大きく変えることができる。(膀胱上皮)
口腔、食道、肛門管、腟 などで見られる、( )上皮について。
外界からの刺激から体を保護する。
保護
*ほとんどの場合、最も頑丈な上皮組織である重 層扁平上皮である。
*重層扁平上皮だから食道という問題が鹿児島ででた。
( )上皮
厚い皮膚の表皮で,核は消失して多層化したケラチンを残したり,扁平化している。

角化性重層扁平上皮
*角化は表皮のみに見られる細胞死。
*乾燥を防ぎ,摩擦に抵抗している 皮膚の ほかに歯肉,舌 の糸状乳頭,鼻 腔および肛門の上皮にみられるる。
表皮は( )上皮である。
食道は(角化しないので)( )上皮である。
胃は( )上皮である。
尿細管は( )上皮である。
表皮:角化重層扁平上皮
食道:重層扁平上皮
胃:単層円柱上皮
尿細管:単層立方上皮
*消化管は概ね円柱。
腺細胞による分泌の様態

能動輸送
*胃の壁細胞がプロトンを分泌する。
*膵では重炭酸を導管に能動輸送する。
腺細胞による分泌の様態

メロクリン
*=エクソサイトーシス
腺細胞による分泌の様態

アポクリン
*アポ=離れる
例)汗腺、乳腺

腺細胞による分泌の様態

ホロクリン(全分泌)
*ホロ=全体
*細胞の全体が分泌物になっている。
例)皮脂の分泌
腺細胞による分泌の様態

内分泌
汗腺を2つ
エクリン汗腺
アポクリン汗腺