Test Flashcards
嗚呼
意味 - 〘感動〙① 勝ち誇って笑うときに発する声。あざ笑う声。→ああしやを・ああしやごしや。※釈日本紀(1274‐1301)二三「阿々 私記曰咲声也」② ものごとに感じて、驚き、悲しみ、喜び、疑問などを表わすことば。※書紀(720)神武即位前(北野本訓)「嗟乎(アア)、吾が祖(みおや)は天神(あまつかみ)」※多情多恨(1896)〈尾崎紅葉〉前「唉(アア)もう何を為るのも否(いや)だ」③ 相手に不承知・不服であることを示す返事のことば。多く、狂言で用いる。承知した場合には「おお」「はあ」などと言う。※虎寛本狂言・縄綯(室町末‐近世初)「『何の役に立ぬやつの。すっこんで居おろ』『アア』」④ 相手に呼び掛けるときのことば。※光悦本謡曲・安宅(1516頃)「ああ暫く、あわてて事を為損ずな」⑤ 相手の話し掛けに対して同意して答えるときのことば。※寛永刊本蒙求抄(1529頃)四「人が物を問ふにと云たれば、ああそれもようさうと、かう云たぞ」※雪国(1935‐47)〈川端康成〉「『一人でよく眠れた?』『ああ』」~ 例文 - None~ 読み方 - None
相
意味 - [1] 〘名〙① 内面の本質を見るべき外面のようす。すがた。かたち。ありさま。外見。仏教では、性(しょう)または体と用(ゆう)に対させる。※観智院本三宝絵(984)下「身に卅二の相をそなへたり」※正法眼蔵(1231‐53)弁道話「寂滅を談ずる門には、諸法みな寂滅なり、性と相とをわくことなし」※ひとりの武将(1956)〈松本清張〉九「まるで山の相が変って居ります」 〔観無量寿経〕② 将来の運勢、吉凶などが、前もって外面にあらわれたかたち。人相、家相、手相など。※源氏(1001‐14頃)桐壺「帝王の上(かみ)なき位にのぼるべきさうおはします人の」※大鏡(12C前)五「とくより、この君をば出家の相こそおはすれとのたまひて」 〔荀子‐非相〕③ 文法で、一つの動詞がある動作作用を表わすのに、受身、使役など動作作用のとらえ方の相違を、助動詞との連接などによって示すことについていう。「態」ともいう。動作、作用と主語との関係から能動・受動・使役・可能・自発に分け、また、自動・他動・中相・敬譲を加えることがある。これら相の助動詞は、接尾語とみなす考え方もある。④ 生け花の中段の役枝の名。⑤ 物理的または化学的性質が均一なことによって他と区別される部分。気体・液体・固体に対応して、気相・液相・固相といい、純物質・混合物に対応して純相・溶相というなど。[2] 相模国(さがみのくに)の略。~ 例文 - そうした高層ビルが出現する前は、町の全ての建物が相互に特別な関係を持って建っていたのである。~ 読み方 - あ↴い
相変わらず
意味 - None~ 例文 - None~ 読み方 - None
愛想
意味 - 《「あいそう」の音変化》1 人に接するときの態度。また、人当たりのいい態度。「店員の愛想のいい店」「愛想のない返事」2 人に対する好意・信頼感。「愛想を尽かす」3 (多く「お愛想」の形で)㋐相手の機嫌をとるための言葉・振る舞い。「愛想を言う」「お愛想で食事に誘う」㋑客などに対するもてなし・心遣い。「何の愛想もなくてすみません」㋒飲食店などの勘定。「お愛想願います」→愛嬌[用法][補説]「愛想をふりまく」という言い方について→愛嬌をふりまく[補説][類語](1)愛嬌・可憐・かわいい・いじらしい・あどけない・愛らしい・キュート・ほおえましい・ほほえましい・愛愛しい・いとおしい・いとしい・愛くるしい・かわいらしい・しおらしい・めんこい・いたいけ・しとやか・ほのぼの・ほんわか・なごむ・なごやか・憎めない・チャーミング・癒やし系・癒やす・ラブリー・がんぜない・いとけない/(3)㋐世辞・べんちゃら・追従・おべっか・社交辞令・外交辞令・上手・仲人口/(3)㋑もてなす・供応・馳走・ふるまう・饗する・相伴・遇する・接待・歓待・構い・お構い・接客・もてなし・椀飯振る舞い・造作/(3)㋒会計・勘定・支払い・精算・レジ・代金・お代・清算・決済・チェック・締める(〆る)・料金・お愛想・代価・手数料・代・月謝・有料・対価・手間賃・賃金・使用料・送料・倉敷料・原稿料・入場料・木戸銭・授業料・口銭・湯銭・運賃・借り賃・貸し賃・宿賃・店賃・家賃・間代・部屋代・室料・席料・席代・下宿代・場所代・場代・地代~ 例文 - None~ 読み方 - あ↱いそ↴
相対
意味 - 〘名〙① 向かい合っていること。また、当事者同士が、直接に向かい合って、事を行なうこと。※風姿花伝(1400‐02頃)七「これは筆に見え難し。あいたいしての口伝なり」※黄表紙・本の能見世物(1780)「その親に相対(アヒタイ)して貰って来た」② 合意すること。相談のうえ、互いに納得して事を行なうこと。あいたいずく。※東寺百合文書‐る・応永九年(1402)七月一七日・最勝光院方評定引付「於二此契約一者、為二内々儀一、助公宮内卿平岡相対治定了」※評判記・色道大鏡(1678)六「離別し、相対(アイタイ)の上にて起請を返す時は」③ なれ合い。共謀。ぐる。※浄瑠璃・信田森女占(1713)一「是成神子めと相たいで女わらべをたぶらかし」④ 対等であること。対等で事をなすこと。※史記抄(1477)九「斉レ衡と云は抗レ衡と云と同心なり。相対し長短もないぞ」⑤ 「あいたいづけ(相対付)」の略。※俳諧・手引種(1807)下「相対は発句に結びし物に対を取て附〈略〉水底の影や大虵のしたもみぢ〈望一〉 独吟。相対、鹿の角ふりわたる山川 発句大虵の舌に下(した)をかけてせしなり。水底に川、大虵の舌に鹿の角と相対せしなり」⑥ 競売や入札によらず、売り手と買い手との合意による直接取引。また、その方法。〔取引所用語字彙(1917)〕~ 例文 - このため、会談の席の配置では米国と相対して座る場所を求めた。~ 読み方 - あ↱いたい
間柄
意味 - 〘名〙① 親類、血族などの続き合い。※人情本・三日月於専(1824)一回「御本家とか御間柄(アヒダガラ)とかいふやうな方」② 互いの関係。付き合い。交際。※浮雲(1887‐89)〈二葉亭四迷〉二「文三とは師弟の間繋(アヒダガラ)」~ 例文 - None~ 読み方 - あ↱いだがら
愛憎
意味 - 〘名〙 愛することと憎むこと。また、その感情。※続日本紀‐和銅六年(713)五月己巳「而不善国司。情有二愛憎一。以レ非為レ是、強云二致仕一、奪レ理解却」 〔史記‐佞幸伝〕~ 例文 - None~ 読み方 - None
合間
意味 - 〘名〙① 物事と物事との間。いとま。すきま。多く時間的な意に用いる。※申楽談儀(1430)神事奉仕の事「神事を本(ほん)にして、そのあひまの身上助からんための、上下なり」※脱出(1935)〈福田清人〉二「食事と食事との合間をうかがひ」② (多く「に」を伴って副詞的に用いる) ときたま。たま。まま。※滑稽本・浮世風呂(1809‐13)三「『江戸の女までが、此頃はちらほら真似やす』『さういへば間(アイマ)に見かけるネ』」~ 例文 - None~ 読み方 - あ↱いま
曖昧
意味 - 〘名〙 (「曖」も「昧」も「暗い」の意)① (形動) 暗いこと。また、そのさま。〔何晏‐景福殿賦〕② (形動) 物事がはっきりしないこと。物事が確かでないさま。あやふや。不明瞭。※本朝文粋(1060頃)一一・翫鶯花詩序〈小野篁〉「況在二曖昧之中一、思二瑩払之道一」※文明論之概略(1875)〈福沢諭吉〉緒言「既往を論ずるに臆測推量の曖昧(アイマイ)に陥ること少なくして」 〔後漢書‐蔡邕伝〕③ (形動) うしろ暗いこと。いかがわしいこと。怪しげな、疑わしいさま。※西国立志編(1870‐71)〈中村正直訳〉一三「隠匿(いんとく)曖昧(〈注〉ウスグラキ)の事を為(なさ)ず」④ 検番の帳簿に記入された一人のなじみ客のほかに、他の客となじんだ芸妓を卑しんでいう。明治時代、京都で用いられた。~ 例文 - None~ 読み方 - あ↱いまい
敢えて
意味 - [副]《動詞「あ(敢)う」の連用形+接続助詞「て」から》1 やりにくいことを押しきってするさま。無理に。「言いにくいことを敢えて言おう」2 (あとに打消しの語を伴って)㋐特に取り立てるほどの状態ではないことを表す。必ずしも。「敢えて驚くにはあたらない」㋑打消しを強める。少しも。全く。「―然うで無いです」〈鏡花・日本橋〉[類語]努めて・できるだけ・極力・なるたけ・なるべく・可及的・必ず・きっと・絶対・是非・何としても・どうしても・何が何でも・是が非でも・どうぞ・どうか・くれぐれも・願わくは・なにとぞ・なんとか・まげて・ひとつ・必ずや・必然・必定・必死・不可避・誓って・てっきり・違いない・はず・決まって・すなわち・否が応でも・否でも応でも・否でも・否とも・是非とも・強いて・押して・たって・むりやり・無理・無理算段・無理無体・無理押し・無理強い・強制的・強引・強気・強行・独断・独断的・理不尽・強硬・頑強・問答無用・強要・力尽く・力任せ・腕尽く・ごり押し・断固・一刀両断・横柄・威圧的・否応無し・頑として・横紙破り・横紙を破る・有無を言わせず・腕力に訴える・横車を押す・押し付けがましい・ねじ伏せる・首に縄を付ける・遠慮会釈もない・無遠慮・高圧的・高飛車・頭ごなし・押し通す・押し付ける・一方的・豪腕・故意・わざと・殊更・作意・作為・意識的・意図的・計画的・作為的・未必の故意・積極的・能動的・自発的・わざわざ・殊の外・殊に・好んで・わざとらしい・こと新しい・せっかく・とりわけ・平に・なにぶん・心から・心から・衷心・返す返す・とくと・とっくり・重ね重ね ・自ら・手ずから・直直・直接・直接的・直に・身を以て・ダイレクト・アクティブ・アグレッシブ・自主的・主体的・意欲的・精力的・進取・進んで・求めて・喜ぶ・喜んで・前向き・乗り気・我先・我勝ち・えいやっと~ 例文 - None~ 読み方 - None
仰ぐ
意味 - [動ガ五(四)]1 上を向く。上方を見る。あおむく。「星空を―・ぐ」2 尊敬する。敬う。「師と―・ぐ」3 教え・援助などを求める。請う。「指示を―・ぐ」「助力を―・ぐ」4 あおむいてひと息に飲む。あおる。「毒を―・ぐ」[可能]あおげる[類語](1)仰視・仰望・仰ぎ見る・振り仰ぐ・見上げる/(2)敬う・尊ぶ・崇める・敬する・畏敬・崇拝・敬愛・慕う・敬慕・敬仰・景仰・崇敬・私淑・傾倒・心酔・心服・敬服・尊敬/(3)頼む・願う・求める・要求・要望・要請・請求・注文・迫る・請う・懇請・懇望する・所望・徴する・催告・せがむ・せびる・ねだる・強要・強請・請託・依頼・懇願・ゆすり・請い・求め・リクエスト・アンコール~ 例文 - 彼は彼らの師と仰がれた。~ 読み方 - あ↱お↴ぐ
垢
意味 - 〘名〙[一] 体や物についたよごれ。① 汗、脂(あぶら)などの皮膚からの分泌物と、ほこりや、ごみなどが入り混じったよごれ。※書紀(720)崇峻即位前(図書寮本訓)「万(よろづ)の衣裳(きもの)弊(や)れ垢(アカツキタリ)」※滑稽本・浮世風呂(1809‐13)二「大概(てへげへ)で能(いい)ことさ、垢(アカ)だっても毎日(めへにち)出る者(もん)でねへ」② 水中の不純物が底に沈み、固まりついたもの。水垢。湯垢。※守護国界主陀羅尼経平安中期点(1000頃)三「水の垢(アカ)を滌いで浄くして余り無きがごとく」③ (一)①を流すこと。風呂などで体を洗うこと。※平治(1220頃か)中「金王丸御剣を持ちて、御あかに参りければ、すべてうつべきやうぞなき」[二] 比喩的に用いる。① よごれ、けがれ。特に仏教で用い、煩悩とほぼ同意で、身体に宿る種々の俗念や欲望などをさしていう。※梁塵秘抄(1179頃)二「常の心の蓮(はちす)には、三身仏性おはします、あかつき穢(きたな)き身なれども、仏に成るとぞ説いたまふ」② (一般的に)欠点。洗練されていないところ、整っていないものをいう。→垢が抜ける。※風姿花伝(1400‐02頃)六「能に嵩(かさ)も出で来、あかも落ちて、いよいよ名望も一座も繁昌する時は」③ 少ない、または、小さいもののたとえにいう。ほんの少し。※千鳥(1906)〈鈴木三重吉〉「今に藤さんの話は垢程も書いては来ない」~ 例文 - None~ 読み方 - あ↱か↴
亜科
意味 - 〘名〙 生物の分類学上、必要に応じて、科の下に設けられる分類単位。ネコ科の「ネコ亜科」「ヒョウ亜科」など。〔植物学語鈔(1886)〕~ 例文 - None~ 読み方 - None
銅
意味 - 〘名〙① 銅。あか。※書紀(720)推古一三年四月(北野本訓)「始めて銅(アカカネ)、繍(ぬひもの)の丈六の仏像(ほとけのみかた)、各一躯(はら)を造る」※枕(10C終)一二三「七月の修法の阿闍梨。〈略〉また、おなじ頃のあかがねの鍛冶」② 「あかがねいろ(銅色)」の略。※邪宗門(1909)〈北原白秋〉朱の伴奏・地平「あな哀れ、今日もまた銅(アカガネ)の雲をぞ生める」語誌「説文解字」などに見られる「銅 赤金也」を直訳した、いわゆる字訓注としてできた語か。(2)「観智院本名義抄」の「銅」字の訓アカカネに付された声点によって、第三音節は濁音であることが確認できる。~ 例文 - 銅はよく電気を通す。~ 読み方 -
証
意味 - 〘名〙① 事実によってあきらかにすること。あかしを立てること。しるし。あかし。※大鏡(12C前)五「証なきこととおほせらるるに、げにとて、御てばこにをかせたまへる刀まして、たちたまひぬ」※読本・椿説弓張月(1807‐11)拾遺「便左に援引して、もて証(セウ)とす」 〔漢書‐周勃伝〕② 仏語。正法を修めて真実の理を体得すること。悟り。※百座法談(1110)三月二七日「又此百座の御講はあらたなる証候事なり」③ 漢方で、病状、症状のこと。~ 例文 - 免許証の有効期間が切れてしまった場合は次の方法で新たな免許証の交付を受けることができる。~ 読み方 - あ↱かし
赤字
意味 - 〘名〙① 赤色で書かれたり刷られたりした文字。※夢声半代記(1929)〈徳川夢声〉江戸ツ児になる迄「一度『落』と書かれた所へ、赤字(アカジ)で『及』としてある」② (収支決算で、不足額を表わす数字を赤色を使って記入するところから) 収支決算の結果、支出が収入より多いこと。欠損。⇔黒字。※家族会議(1935)〈横光利一〉「新設備で赤字を出して」③ (一般に赤インクや赤鉛筆を用いるところから) 校正や文章の推敲にあたって、書き入れる文字や記号。また、校正刷のこと。朱。~ 例文 - None~ 読み方 - あ↱かじ
明かす
意味 - [動サ五(四)]1 物事をはっきりさせる。今まで隠していたことを明るみに出す。「理由を―・す」「手品の種を―・す」「身の上を―・す」「胸の内を―・す」2 (「証す」と書く)疑わしい点をはっきりさせる。証明する。あかしを立てる。「身の潔白を―・す」3 眠らず夜を過ごして、朝を迎える。「まんじりともせず一夜を―・す」4 明るくする。「海原の沖辺にともしいざる火は―・してともせ大和島見ゆ」〈万・三六四八〉[可能]あかせる[類語](1)証明・話す・立証・実証・例証・論証・検証・挙証・証言・証・裏付け・裏書き・立証・裏打ち(―する)証する・裏付ける・証拠立てる・語る・しゃべる・しゃべくる・物言う・口を利く・伝える・告げる・言う・述べる・物語る・打ち明ける・説明する・述懐する・告白する・口外する・他言する・言い出す・言い掛ける・言い始める・言い止す・話し込む・話しかける・発言する・口に出す・口にする・口に上る・口の端に掛かる・口を開く・口を切る・吐く・漏らす・口走る・抜かす・ほざく・うそぶく・おっしゃる・仰せられる・宣う・申し上げる・申し述べる・申す・言上する/(3)宵っ張り・徹夜・夜明かし・夜を徹して・夜更かし~ 例文 - 彼らは海岸で一夜を明かした。~ 読み方 - あ↱かす
赤ちゃん
意味 - 〘名〙 人間や動物の赤ん坊を、親しみをこめていう語。赤子。あかんぼう。※人情本・春色玉襷(1856‐57頃)初「ヲヤ、赤ちゃんは寝んねだネ」~ 例文 - None~ 読み方 - None
明白
意味 - 〘名〙 (形動ナリ・タリ)(古くは「めいばく」とも)① (━する) あきらかで疑いのないこと。非常にはっきりしていること。明らかになること。また、そのさま。〔色葉字類抄(1177‐81)〕※浄瑠璃・頼光跡目論(1661‐73頃)三「御目祿に明白(メイハク)たるべし」 〔老子‐一〇〕② 明るいこと。また、そのさま。※風姿花伝(1400‐02頃)四「大神岩戸をすこしひらき給ふ。国土又明白たり」~ 例文 - None~ 読み方 - め↱いはく
赤らむ
意味 - [動マ五(四)]1 果実・つぼみなどが、赤みを帯びる。「柿の実が―・む」2 恥ずかしさ・興奮などで、顔が赤くなる。「照れてほおが―・む」[動マ下二]「あからめる」の文語形。[類語]赤らめる・紅潮~ 例文 - 青白い彼の顔が興奮で赤らんだ。~ 読み方 - あ↱から↴む
明るい
意味 - [形][文]あかる・し[ク]1 光が十分にあり、また光が強く差して、物がよく見える状態である。「―・い月」「東の空が―・くなってきた」⇔暗い。2 将来などに希望や喜びがもてる状態である。「―・い未来」「見通しが―・い」⇔暗い。3 性格や表情・雰囲気などが朗らかである。陽気だ。明朗だ。「―・い人柄」「―・い職場」⇔暗い。4 公明正大で後ろ暗いところがない。「―・い政治」⇔暗い。5 色が澄んで華やかである。「―・い青」⇔暗い。6 (「…にあかるい」の形で)その物事・方面によく通じている。経験が豊富だ。「この辺の地理に―・い」「コンピューターに―・い人」⇔暗い。[派生]あかるさ[名]あかるみ[名][類語](1)輝かしい・明らか・晴れやか・うららか・さやか・澄明(明るいようすを表す語)燦燦・明明・うらうら・燦然・皓皓・煌煌・耿耿・明明・燦爛・爛爛・炯炯・かんかん/(3)朗らか・明朗・快活・活発・精彩・陽気・晴れやか・気さく・楽天的・気持ちよい・快い・快・快感・快楽・心地よい・痛快・小気味よい・爽快・快適・壮快・楽・カンファタブル・すがすがしい・さわやか・清新・清爽・晴れ晴れ・さっぱり・楽しい・うはうは・ほくほく・笑いが止まらない・嬉しい・喜ばしい・欣快・愉快・嬉嬉・欣欣・欣然・満悦・ご機嫌・上機嫌・晴れ晴れしい・ぴちぴち・生き生き・からり・根明・心が躍る・心が弾む・心を躍らせる/(6)詳しい~ 例文 - None~ 読み方 - あ↱かるい
上がり
意味 - [名]1 位置・地位・値段などが高くなること。「物価の―が激しい」2 売上高。収入額。または、収穫高。「家賃の―で暮らす」3 でき上がること。できぐあい。仕上がり。「―がかんばしくない」「一丁―」4 物事の終わり。「今日は五時で―にする」5 双六で、駒が最終の所に進んで勝つこと。また、トランプやマージャンなどで、役ができて勝つこと。6 「上がり花」の略。[接尾]1 名詞や動詞の連用形に付いて、その状態が去った後の間もないこと、その名残があるさまを表す。「雨―」「病み―」2 名詞に付いて、もとそういう身分や職業であったことを表す。「役人―」「教員―」[類語]売り上げ・売上高・日銭・稼ぎ・役得・余得~ 例文 - None~ 読み方 - あ↱がり
上がる
意味 - [動ラ五(四)]1 そのものの全体または部分の位置が低い所から高い方へ動く。㋐低い所から高い所に移る。「二階に―・る」⇔おりる。㋑物の位置が高い所へ移る。「遮断機が―・る」「幕が―・る」⇔さがる/おりる。㋒物が動き進んで高い空間に移る。「火の手が―・る」「夜空に花火が―・る」㋓水上や水中から外に移る。「船から陸に―・る」「風呂から―・る」㋔履物をぬいで家の中に入る。「座敷に―・る」㋕(揚がる)遊女屋に入って遊ぶ。「妓楼に―・る」㋖《御所が北にあったところから、京都の町で》北に行く。「新烏丸通り竹屋町―・る」⇔さがる。2 所有者や高位の者の手元に収められる。㋐収益がある。「純益が―・る」㋑(挙がる)検挙される。「犯人が―・る」3 上の段階や等級へ進む。「学校に―・る」「地位が―・る」⇔さがる。4 程度が高まる。㋐他と比較して高い状態にある。「右肩が―・っている」⇔さがる。㋑今までより高い状態になる。「血圧が―・る」「気温が―・る」⇔さがる。㋒(「騰る」とも書く)値段が前より高くなる。「物価が―・る」⇔さがる。㋓いちだんと望ましい状態になる。「男ぶりが―・る」「腕前が―・る」㋔声が高く発せられる。「歓声が―・る」㋕勢いがつく。盛んになる。「意気が―・る」「調子が―・る」「気分が―・る」㋖俗に、気分が高まる。興奮する。「―・る曲」5 《血が頭にのぼる意から》のぼせて平常心を失う。「初舞台で―・る」6 物事が終わりとなる。㋐完成する。仕上がる。「仕事が―・る」㋑双六などで、駒が最終の場所に進んで勝つ。また、トランプ・マージャンなどで役ができて勝つ。「役満で―・られた」㋒雨がやむ。「夕立が―・る」㋓その範囲内でまかなえる。「思ったより安く―・った」㋔脈・乳・月経などが止まる。「つわりが―・る」㋕魚・貝・虫などが死ぬ。草木が枯れる。「ウリの蔓が―・る」㋖すたれる。だめになる。「車のバッテリーが―・る」7 人の目についたり、広く知られたりするようになる。㋐掲げられる。「表彰の額が―・る」㋑有名になる。「名が―・る」㋒(挙がる)表し示される。「証拠が―・る」㋓効果や実績が現れる。「成果が―・る」8 (揚がる)揚げ物ができる。「天ぷらが―・る」9 神仏や敬うべき人などに、ある行為がなされる。㋐神仏に供えられる。「灯明が―・る」㋑使用人として仕える。「お屋敷に―・る」⇔さがる。㋒「食う」「飲む」「吸う」の尊敬語。召し上がる。「先生は酒を少しも―・りません」㋓「行く」「訪ねる」の謙譲語。参上する。「お話を伺いに―・ります」10 昔へさかのぼる。「なほ―・りての人には、あたるべくもあらじをや」〈源・若菜下〉11 馬が跳ねる。「馬の―・りさわぐなどもいとおそろしう見ゆれば」〈枕・三〉12 髪が逆立つ。「汗のあゆれば、つくろひたてたる髪なども、みな―・りやしたらむとおぼゆ」〈枕・二七八〉13 動詞の連用形のあとに付いて複合語をつくる。㋐その動作が終わる意を表す。しおわる。「新聞が刷り―・る」㋑いきつくところまでいっている状態を表す。すっかり…する。「晴れ―・る」「おどされて震え―・る」㋒さげすみ、ののしる意を表す。しくさる。しやがる。「おおい、まち―・れ」〈滑・膝栗毛・五〉[可能]あがれる[用法]あがる・のぼる――「坂を上がる(登る)」「石段を上がる(登る)」「煙が上がる(昇る)」などでは相通じて用いる。◇「舞台に上がる」「座敷に上がる」などには「登る」は使わない。◇「山に登る」「木に登る」「はしごを登る」では「登る」を使う。◇「上がる」も「登る」も下から上への空間的移動であるが、「はしごを登って、屋根に上がった」「山道を登って、見晴らし台に上がった」などの例からもわかるように、「登る」は途中経過、経由する所を意識していう場合が多いのに対し、「上がる」は到達点ととらえることが多い。「煙が上がる」「煙が昇る」では相通じて用いられるが、「狼煙」の場合は「狼煙が上がる」であって「狼煙が昇る」とはいわない。双六の終着点は「あがり」であって「のぼり」ではない。[下接句]頭が上がらない・意気が揚がる・梲が上がらない・オクターブが上がる・口が上がる・此処を踏んだらあちらが上がる・蛸の糞で頭に上がる・手が上がる・枕が上がらない・脈が上がる[類語](1)上る・上昇・上り詰める・立ち上がる・立ちのぼる・這い上がる・よじ登る・駆け上がる/(6)降り止む・止む・雨上がり・雨後/(9)㋓訪れる・訪ねる・訪問・訪う・見舞う・伺う・お邪魔・訪う・歴訪/(13)止む~ 例文 - 翌日、またバッテリーが上がってる。~ 読み方 - あ↱がる
商人
意味 - 〘名〙① 商業を営む人。生産者と消費者との間に立ち、商品を売買して、両者の財貨を転換することにより利益を得ようとする人。あきんど。※続日本紀‐天平神護元年(765)二月乙亥「諸人等詐称二商人一。多向二彼部一」※随筆・胆大小心録(1808)三「今の世には商人歌合と題号をかふべしといへば」 〔春秋左伝‐昭公一六年〕② 自己の名義で商行為をなすことを業とする者。今日では商業の主体が個人から会社などの組織にわたるようになったため、営利、非営利を問わず、卸売商・問屋・小売商など、直接財貨の配給活動を営む組織だけでなく、運送・倉庫・保険業を営む組織も含める。また、昭和一三年(一九三八)の商法改正以後、鉱業・民事会社などもこれに含まれる。~ 例文 - None~ 読み方 - しょ↴うにん
空間
意味 - 〘名〙① 物が何も存在しない、あいている所。また、上下四方の無限の広がり。〔改正増補和英語林集成(1886)〕※三四郎(1908)〈夏目漱石〉一二「広い空間で、絶えず各自に、且つ勝手に、動くからである」② 哲学で、時間とともに、物体を規定する基礎的な概念。物体のすべての中身を取り去った後に残される場所の総体。⇔時間。※教育・心理・論理術語詳解(1885)「空間(クウカン)〈略〉人の事物を知るには其の事物が空間に存在して長、広、厚を有すと云へる観念附随せざるは無し」※金毘羅(1909)〈森鴎外〉「夢は時間や空間の拘束を受けないものであるから」③ 初等数学で、三次元ユークリッド空間。高度の数学では、集合の同義語として、また、位相空間、n次元ユークリッド空間、確率空間などの略称として用いられる。④ 物理学で、物質が存在し、現象の起こる場所。~ 例文 - None~ 読み方 - く↱うかん
諦め
意味 - あきらめること。断念すること。「諦めがつく」「諦めの悪い人」[補説]書名別項。→あきらめ[類語]お手上げ・諦める・思い切る・断念・観念・往生・諦念・ギブアップ・くじける・降参・閉口・辟易・屈伏・シャッポを脱ぐ・途方に暮れる・始末に負えない・手に負えない・手も足も出ない・へこたれる・参る~ 例文 - None~ 読み方 - None
呆れる
意味 - [動ラ下一][文]あき・る[ラ下二]あまりに意外なことに驚く。あっけにとられる。唖然とする。「―・れてものが言えない」「―・れるほどよく食べる」[類語]呆れ返る・呆気にとられる・度肝を抜かれる・驚く・びっくりする・どきっとする・ぎくっとする・ぎょっとする・たまげる・仰天する・動転する・喫驚する・驚愕する・驚倒する・一驚する・驚嘆する・瞠目する・恐れ入る・唖然とする・愕然とする・目を疑う・目を丸くする・目を見張る・息をのむ・肝をつぶす・腰を抜かす~ 例文 - None~ 読み方 - None
悪
意味 - 〘形口〙 わる・し 〘形ク〙 本来「いい(よい)」「よろしい」などに対して、適切でない、劣っているなどの消極的意味をもつ。上代には「あし」があるが、「わるし」は「わろし」とともに平安時代に入って例を見るようになり、さらに口語としては「わるい」が一般化した。① あるべき状態でない。(イ) 不適切である。不都合である。また、好ましくない。感心しない。いけない。「口がわるい」※枕(10C終)二四「宮仕する人を、あはあはしうわるきことにいひおもひたる男などこそ、いとにくけれ」※羽なければ(1975)〈小田実〉二八「だんだん寒うなって来て、老人にはわるい季節ですわ」(ロ) 道徳上よくない。社会的な通念、道に反する。また、性質がよくない。※寛永七年刊本大学抄(16C前)「桀紂がわるい事をする程に天下の民も暴虐をする也」(ハ) めでたくない。運にめぐまれない。不吉である。「日がわるい」「わるい知らせ」※枕(10C終)九〇「宮の五節いださせ給ふに〈略〉女御・御息所の御方の人いだすをば、わるきことにすると聞くを」② 価値や品質、機能、成績などの程度が低い。(イ) 上等でない。十分そなわっていない。「頭がわるい」「質がわるい」「安かろうわるかろう」※京大本臨済録抄「木塔禅は老婆のこせついたやうな禅でわるいぞ」(ロ) 地位や身分、生活程度が低い。※古今(905‐914)雑下・九九四・左注「この女おやもなくなりて、家もわるくなり行くあひだに」(ハ) 容貌などが美しくない。みにくい。みっともない。※虎明本狂言・眉目吉(室町末‐近世初)「いのちをうしなふとも、みめわるふなる事は、めいわくでござる」③ 気持がよくない。快くない。不愉快である。※蜻蛉(974頃)下「わるく聞えさする、御気色もかかり」④ 期待される状態でない。のぞましくない。(イ) 食べ物がいたんでいる状態である。「冷蔵庫に入れ忘れたこのサラダはわるくなってしまった」(ロ) 病気や故障が望ましくない状態・程度である。※当世書生気質(1885‐86)〈坪内逍遙〉一一「自分で身体を不健(ワルク)するよ」(ハ) 活気がない。劣勢である。※伊豆の踊子(1926)〈川端康成〉三「『これぢゃ仕方がありません。投げですよ』『そんなことがあるもんですか。私の方が悪いでせう〈略〉』」(ニ) 取引市場で用いる語。相場が下がって活気がない。〔取引所用語字彙(1917)〕⑤ 間柄がうまくいっていない。むつまじくない。「二国間の関係が悪くなる」「仲が悪い」⑥ 好ましくない結果をまねく。ためにならない。(イ) 不都合を起こした原因である。「夕べの飲み過ぎがわるかった」「この状況は政治が悪い」※人情本・春色梅児誉美(1832‐33)四「母が恩ある家へ対して、済ぬのなんのと得手勝手、みんなわたしがわるかった」(ロ) 申し訳ない。相済まない。「わるいけど、このコピーをとってください」※人情本・閑情末摘花(1839‐41)初「大人しい息子を、唆のかしちゃア悪(ワル)いと思って」⑦ 善意でない。悪意がある。「意地が悪い」※浮雲(1887‐89)〈二葉亭四迷〉三「おねがひ申して置くンですよ。わるくお聞きなすっちゃアいけないよ」⑧ やり方や程度が適切でない。(イ) やり方が下手である。上手でない。※浄瑠璃・五十年忌歌念仏(1707)上「わるい工面な為され様」(ロ) 配慮が十分でない。丁寧でない。ぞんざいである。※洒落本・傾城買二筋道(1798)冬の床「意地にかかってわるくしなんすが、ついぞはらをたちなんした事もなく」(ハ) 度が過ぎる。※滑稽本・戯場粋言幕の外(1806)上「おきやアがれ。悪(ワル)くおりるぜへ」わる‐が・る〘他ラ五(四)〙わる‐げ〘形動〙わる‐さ〘名〙~ 例文 - 妻が堕落するのは夫が悪いのだ。~ 読み方 -
灰
意味 - 〘名〙① 物の燃え尽きた後に残る粉状の物質。もえがら。※書紀(720)皇極二年一一月(図書寮本訓)「斑鳩(いかるか)の宮を焼(や)く。灰(ハヒ)の中に骨を見でて」② 転じて価値のないもの。ちりあくた。※奥義抄(1135‐44頃)中「あやしき身をばちりはひなどに人の思へる心なり」~ 例文 - 祖母の遺灰は寺院に置かれた骨壷に入っている。~ 読み方 - は↱い
あくどい -1. gaudy
意味 - None~ 例文 - None~ 読み方 - None
悪日
意味 - 〘名〙① 陰陽家で、事を行なうのに悪い日。運勢の悪い日。縁起の悪い日。凶日。⇔吉日。※名語記(1275)九「みな悪日とさだめたる也」※徒然草(1331頃)九一「『吉日に悪をなすに必ず凶なり。悪日に善を行ふに、必ず吉なり』といへり。吉凶は人によりて、日によらず」② 不運、不幸にめぐりあわせた日。その人にとって運の悪い日。あくび。⇔吉日。※浄瑠璃・源平布引滝(1749)三「今日はいかなる悪(あク)日ぞ。死ぬる命を助りて、嬉しと思ふ間もなく、此修羅道の責(せめ)は何事」~ 例文 - None~ 読み方 - None
明くる
意味 - [連体]《動詞「あ(明)く」の連体形から》夜・月・年などが明けての。次の。翌。「明くる四月一日」[類語]明けて・翌・来・明~ 例文 - None~ 読み方 - あ↱くる
憧れ
意味 - 石川啄木の第1詩集。明治38年(1905)、小田島書房より刊行。上田敏が序詩を寄せ、与謝野鉄幹が跋文を書いた。~ 例文 - None~ 読み方 - あ↱こがれ
顎
意味 - 1 人など動物の口の上下にあり、下のほうが動いて、食物をかみ砕いたり声を出したりするのに役立つ器官。あぎ。あぎと。2 下あご。おとがい。「―がとがった顔」「―ひげ」3 釣り針の先に逆向きにつけた返しのこと。あぐ。4 食事または食事の費用。「―付き」「玉を落としたり―を引かれたりして見ねえ勘定迄に商内を仕詰めにゃあいかねえわな」〈洒・部屋三味線〉5 物言い。おしゃべり。「『たはごとぬかすとひっぱたくぞ』『えらい―ぢゃな』」〈滑・膝栗毛・五〉[類語]頤~ 例文 - 彼は顎鬚を生やしている。~ 読み方 - あ↱ご↴
麻
意味 - 〘名〙① クワ科の一年草。中央アジアの原産と考えられるが、日本への渡来も古く、古代より、重要な繊維原植物として栽培されている。高さ一~三メートル。茎は四角柱で細毛がつく。葉は掌状に三~九裂し、各片は細長く、先がとがり、縁には鋸歯(きょし)がある。雌雄異株で、夏、淡黄緑色の雄花と、緑色の雌花が咲く。実は「おのみ」と呼ばれ、灰色の卵円形で食用となるほか油をとる。インド産のものは麻酔性物質を多く含む。茎の皮から繊維をとり、布や糸、綱などとする。古代、麻でつくった衣服は喪服として用いた。また、皮をはいだ残りの茎は「おがら」と呼ばれ、懐炉灰の原料、わら屋根の下ぶきなどのほか、お盆の「迎え火、送り火」としてたくのに用いる。大麻。→苧(お)・麻(そ)。《季・夏》※万葉(8C後)九・一八〇〇「小垣内(をかきつ)の 麻(あさ)を引き干(ほ)し 妹(いも)なねが 作り着せけむ 白栲(しろたへ)の 紐をも解かず」※太平記(14C後)二「身を隠さんとて日を暮らし、麻(アサ)や蓬(よもぎ)の生ひ茂りたる中に隠れ居たれば」② 大麻のほか、亜麻、苧麻(ちょま)、黄麻(こうま)、マニラ麻、ニュージーランド麻などの植物からとれる強靱な有用繊維の多くの種類をさす総称的な呼び名。また、それらの原植物の名。③ 麻糸で織った布類およびそれで作った衣類の総称。→あさ(麻)の衣(きぬ・ころも)。※方丈記(1212)「藤の衣、あさのふすま、得るにしたがひて肌(はだへ)を隠し」④ 「あさがみしも(麻上下)」の略。※随筆・幕朝故事談(1789‐1801か)「御門番大名、御規式御成の節御成還御共麻にてつとめる也」~ 例文 - 麻薬中毒で多くの人が堕落した。~ 読み方 - あ↱さ↴
明後日
意味 - 〘名〙 (「あさて」の変化した語)① あすの次の日。みょうごにち。〔文明本節用集(室町中)〕※浮世草子・好色一代男(1682)七「大坂をつれなくあさってのぼると」※吾輩は猫である(1905‐06)〈夏目漱石〉一一「あしたの朝迄でも、あさっての朝まででも」② (染物は天候に左右されたため) 注文を受けた品物がのびのびになった紺屋(こうや)が期日の言いわけにいう語。転じて、約束の期日の当てにならないこと。紺屋のあさって。※俳諧・西鶴大矢数(1681)第一二「あんな日和は空にしられぬ あさってといふかと思へば染物屋」③ (多く「あさっての方向」の形で) 全く見当違いの方向。※草のつるぎ(1973)〈野呂邦暢〉一「手榴弾はあさっての方向にとばしてしまい」~ 例文 - None~ 読み方 - None
朝寝坊
意味 - 〘名〙 (形動) 朝寝をすること。また、その人。※雑俳・出世丸(1730)「朝草を宵に刈寝の朝ねぼう」※滑稽本・浮世風呂(1809‐13)二「宵っぱりの朝寝坊(アサネボウ)ときてゐるから」~ 例文 - None~ 読み方 - あ↱さね↴ぼう
浅ましい
意味 - [形][文]あさま・し[シク]《動詞「あさ(浅)む」の形容詞化》1 品性が卑しい。さもしい。下劣だ。「―・い了見」「―・い根性」2 見苦しく情けない。嘆かわしい。「―・い世の中」3 身分や姿形が卑しい。みすぼらしい。「―・い姿」4 予想と違った結果に驚きあきれる気持ちをいう。㋐意外だ。あきれる。驚くべきさまだ。「取りがたき物をかく―・しくもて来る事をねたく思ひ」〈竹取〉㋑興ざめである。がっかりして、あきれかえる。「物うちこぼしたる心地いと―・し」〈枕・九七〉㋒あまりにもひどい。程度がはなはだしい。「―・しく貧しき山国にて」〈読・春雨・海賊〉5 (「あさましくなる」の形で)思いがけないことになる。死んでしまう。「かひなくて、三月二十日、終にいと―・しくならせ給ひぬ」〈増鏡・春の別れ〉[派生]あさましがる[動ラ五]あさましげ[形動]あさましさ[名][類語]下品・さもしい・卑しい・はしたない・あられもない・しどけない・下種・下等・低級・低俗・卑俗・野卑・低次元・猥雑・見苦しい・みっともない・醜悪・埃っぽい・汚い・むさくるしい・汚らしい・小汚い・薄汚い・汚らわしい・ばっちい・むさい・泥まみれ・不潔・不浄・不衛生・不純・尾籠・みすぼらしい・ぼろい・ぼろぼろ・おんぼろ・よれよれ・ぽんこつ・老朽化・汚穢・汚れ物・汚濁・けがれ・よごれ・汚点・汚染・くすむ・薄汚れる・汚れる・煤ける・垢じみる・まみれる・油じみる・汗じみる・醜態・老醜・無様・不格好・醜い・醜・ばばっちい・目障り・爺むさい・かっこ悪い・ださい・野暮・野暮ったい・泥臭い・不細工・田舎臭い・不体裁・グロテスク・不器量・弊衣破帽・だらしない・醜怪・見辛い・見るに見兼ねる~ 例文 - None~ 読み方 - None
字
意味 - [1] 〘名〙① 言語を視覚的にしるし留めるために用いる記号。かな、漢字、梵字(ぼんじ)、ローマ字、ハングルなどの類。また、「字余り」などのように、かなで表わされる音の数、音節をいうこともある。文字。もじ。※続日本紀‐天平二年(730)正月辛丑「書以二仁義礼智信五字一、随二其字一而賜レ物」※観智院本三宝絵(984)中「こぞの経と見合するにかれにはなき字一あり」 〔説文‐序〕② 特に、字音で読まれるものとしての漢字をいう。※仮名草子・浮世物語(1665頃)一「都傾くと書きたる字(ジ)の声を傾城(けいせい)といふなり」③ 書かれたことば。ことばの書かれた形。※連理秘抄(1349)「韻字 物の名と詞の字と是を嫌ふべからず」④ 筆跡。手跡。※日葡辞書(1603‐04)「Iiuaqega(ジワケガ) ミエヌ〈訳〉この文字が読めない」⑤ 銭を紅白の紙に包み、楊弓、双六などの賭に用いるもの。→地(じ)(四)。※浄瑠璃・松風村雨束帯鑑(1707頃)四「これは楊弓・双六の、勝負にかくるおあしならんとありければ、司の前聞き給ひ、いやいや字(ジ)にて候はず」⑥ 銭(ぜに)をいう。銭の表面に文字が四つあるので、その四分の一、すなわち二分五厘の称。また、字を文と同一とみて、銭一文の称。→地(じ)(四)。※浄瑠璃・冥途の飛脚(1711頃)上「如何様共仕送って、一銭・一じ損かけまじ」⑦ 薬の量目で一匁の称。※医案類語(1774)一〇「臙脂一字」⑧ (人名の一字に「の字」を付けた形で用いて) 人の名前をあらわに言わないで示すのに用いる語。※人情本・春色梅児誉美(1832‐33)初「しかしおゐらアもふ幸さんの時にゃア、ノウまのじ(政次のことなり)」⑨ 紋所の名。①を紋様に象ったもの。丸に一の字、丸に十の字、小の字菱、丸に利の字などがある。[2] 〘接尾〙① 人を数えるのに用いる。※布告第八五五‐明治三年(1870)一一月二二日「官員免職之節、是迄名代十二字召出にて御達相成候処、自今十字召出にて当人へ御達相成候事、但有罪免職の輩は、名代二字召出御達相成候事」② ⇒じ(時)(二)②~ 例文 - 十字キーを上へ!するとBGMが変わり、背景は魔王の居城へ・・・。~ 読み方 - あ↴ざ
欺く
意味 - [動カ五(四)]1 言葉巧みにうそを言って、相手に本当だと思わせる。言いくるめる。だます。「敵を―・く」「まんまと―・く」→騙す[用法]2 (「…をあざむく」の形で)…と負けずに張り合うほどである。…と紛れる。「昼をも―・く月光」「雪を―・く肌」3 軽く扱う。ばかにする。「この虚言の本意をはじめより心得て、少しも―・かず」〈徒然・一九四〉4 そしる。あれこれ非難する。「もし教へすすむる人あれば、かへってこれを―・く」〈発心集〉5 詩歌を吟ずる。興をそそられる。「月にあざけり、風に―・く事たえず」〈後拾遺・序〉[可能]あざむける[類語]騙す・騙し込む・騙くらかす・ごまかす・偽る・たばかる・騙る・誑かす・はぐらかす・化かす・担ぐ・陥れる・引っ掛ける・出し抜く・欺瞞・瞞着・一杯食わす・罠に掛ける・ぺてんに掛ける・背負い投げを食う・足をすくう・鼻を明かす・寝首を掻く・裏をかく・裏の裏を行く・トリッキー・リスキー・油断も隙もない~ 例文 - 友人に欺かれるよりも友人を信じないことの方が不名誉である。~ 読み方 - あ↱ざむ↴く
鮮やか
意味 - 〘形動〙 (「やか」は接尾語)① ほかのものよりよく目に立つさま。はっきり見えるさま。鮮明な印象を与えるさま。※枕(10C終)二七七「高麗縁(かうらいばし)の〈略〉縁(へり)の紋いとあざやかに黒う白う見えたるを」※源氏(1001‐14頃)空蝉「目すこし腫(は)れたる心ちして、鼻などもあざやかなる所なうねびれて、にほはしき所も見えず」② 目に立って美しいさま。いきいきして美しいさま。※書紀(720)雄略二三年八月(前田本訓)「但し朝野(みやこひな)の衣冠、未だ鮮麗(アサヤカ)にすることを得ず」※枕(10C終)二三「濃き紫の固紋(かたもん)の指貫、白き御衣(おんぞ)ども、うへには濃き綾(あや)のいとあざやかなるをいだして」③ 新しくて気持がよいさま。新鮮であるさま。いきのいいさま。※宇津保(970‐999頃)あて宮「少将、あさのよそひあざやかにて、たいめんし給へり」※枕(10C終)三六「いとつややかなる板の端近う、あざやかなる畳一ひら、うち敷きて」④ 容姿などが、すっきりと水際立って立派なさま。※源氏(1001‐14頃)藤裏葉「いづれとなくをかしきかたちどもなれど、なほ人にすぐれてあざやかに清らなるものから」⑤ 性質、言動などが、きっぱりしているさま。はきはきしているさま。※源氏(1001‐14頃)柏木「うちひそみつつぞ見給ふ。御さま、例は心強うあざやかに、誇りかなる御けしき、なごりなく、人わろし」※浮世草子・西鶴織留(1694)一「長口上あざやかに」⑥ 際立って見事であるさま。非の打ちどころがない様子。※愚管抄(1220)三「ままこにておやのかたきなれば、道理もあざやかなり」⑦ 動作や技術がさえていて、非常にたくみなさま。※歌舞伎・傾城浜真砂(1839)三幕「『痣はあるし平(ひらた)い顔ぢゃが、それでも大の色事師でござります』〈略〉『それと云ふが、これが鮮(アザヤ)かからの事ぢゃ』ト三絃(さみせん)弾く真似をする」語誌アザは「あざけり」「あざむき」と同根で、心情に関わりなく強烈にあらわれることをいうか。(2)語幹を同じくする「あざらか」が魚肉などの鮮度をいうのに対して、「あざやか」は美的形容をもっぱらとしていたが、中世にヤカとラカの区別がうすれるにつれて、「あざらか」が消滅して、「あざやか」が新鮮なの意味でも用いられるようになる。あざやか‐さ〘名〙~ 例文 - None~ 読み方 - あ↱ざ↴やか
あざ笑う
意味 - None~ 例文 - None~ 読み方 - None
味わい
意味 - 〘名〙① 味わうこと。また、味。良い味についていう。※書紀(720)皇極三年三月(図書寮本訓)「是に、押坂直と、童子と、煮て食(くら)ふ。大(はなは)た気(かうは)しき味(あちハヒ)有り」※古本説話集(1130頃か)五三「鍋に入れて煮食ひつ。そのあぢはひのむまきこと」② 物事の趣味。物事の好ましいおもむき。妙味。※源氏(1001‐14頃)須磨「この世のあぢはひをだに、知る事難(かた)うこそあなれ」※申楽談儀(1430)序「能のあちはひ」③ 食物。※書紀(720)推古一二年四月(岩崎本訓)「餮(アチハヒのむさぼり)を絶ち」※浜松中納言(11C中)三「今は苔(こけ)の衣にやつれて、松の葉をあぢはひにて過ぐす」④ 飲食の欲。食欲。※徒然草(1331頃)二四二「楽欲(げうよく)する所〈略〉二つには色欲、三つには味(あじはひ)なり」⑤ 祝儀または心づけ。文政・天保(一八一八‐四四)頃の、上方での流行語。※当世花詞粋仙人(1832)「心づけ、あじわい」~ 例文 - None~ 読み方 - あ↱じわい
東
意味 - [1] 〘名〙 (「ひむかし・ひんがし(東)」の変化した語)① 方角の名。日の出る方向。西の対。十二支では卯(う)をあてる。ひんがし。※海道記(1223頃)序「勢多の橋を東に渡れば」※俳諧・続明烏(1776)春「菜の花や月は東に日は西に〈蕪村〉 山もと遠く鷺かすみ行〈樗良〉」② 東方から吹いてくる風。東風。こち。※更級日記(1059頃)「さし渡したるひたえのひさごの、〈略〉西ふけば東になびき、東ふけば西になびくを見て」③ インドや中国からみて東方にある国。すなわち、日本。※読本・椿説弓張月(1807‐11)残「身を投ふして数回、東(ヒガシ)のかたを拝し給へば」④ 京都、大坂に対して、鎌倉や、江戸をさしていう。※雑俳・削かけ(1713)「さすがじゃはまつはひがしへながれても」⑤ 相撲などの番付で、右側の称。「西」より上位とされる。※虎明本狂言・飛越(室町末‐近世初)「後には大ずまふになった所で、ひがしのかたから、ちひさひおとこが出て」⑥ 歌舞伎劇場で、江戸では舞台に向かって右側、京坂では左側の称。※歌舞伎・名歌徳三舛玉垣(1801)三立「又東に而『勘解由の次官師方参向』と呼ぶ」⑦ 義太夫節の豊竹派の称。竹本派を「西」というのに対していう。※滑稽本・浮世風呂(1809‐13)前「豊竹越前掾の方、若太夫・梺太夫・駒太夫のたぐひを東といふ」[2][一] (江戸城の北の吉原、南の品川、西の新宿に対して) 江戸、深川の遊里をいう。[二] 京都賀茂川の東、四条辺をいう。男色、女色の遊所が多い。[三] 西本願寺に対する東本願寺、また、東本願寺派のこと。[四] 北海道札幌市の行政区の一つ。札幌市の東北部を占める。鉄道車両・ビールなどの工場があり、北端に札幌(丘珠)空港がある。昭和四七年(一九七二)成立。[五] 愛知県名古屋市の行政区の一つ。名古屋市の中心部の東側を占める。徳川美術館がある。明治四一年(一九〇八)成立。[六] 大阪市の旧区。明治二二年(一八八九)成立。平成元年(一九八九)南区と合併して中央区となる。[七] 広島市の行政区の一つ。市の中央部やや東寄りに位置する。昭和五五年(一九八〇)成立。[八] 福岡市の行政区の一つ。福岡市の東部にあり、石堂川(御笠川)河口以東の博多湾に面する地域および海の中道とその先端の志賀島を含む。昭和四七年(一九七二)成立。~ 例文 - この国では東西の文化が交じり合っている。~ 読み方 - ひ↱がし
焦る
意味 - [動ラ五(四)]1 早くしなければならないと思っていらだつ。気をもむ。落ち着きを失う。気がせく。「勝負を―・る」「―・ってしくじる」2 不意のことで動揺し、あわてる意の俗語。「乗り遅れるかと―・ったよ」3 いらだって暴れる。手足をばたばたさせる。「かの女房…狂ひ踊り―・りけれ」〈荏柄天神縁起〉[類語]せく・急き込む・気が急く・逸る・テンパる・焦燥・焦慮・焦心・荒れる・荒らす・すさむ・すさぶ・苛立ち・苛立つ・かりかり・じりじり・やきもき・むしゃくしゃ・むずむず・うずうず・じれる・苛つく・業を煮やす・痺れを切らす・歯痒い・じれったい・もどかしい・辛気臭い・苛立たしい・まだるっこい・まどろっこい・躍起・隔靴掻痒・いらいら・尖る・手ぬるい・生ぬるい・のろ臭い・間怠い・間怠こしい・煮え切らない・うやむや・あやふや・漠然・おぼろげ・曖昧・どっちつかず・要領を得ない・ぬらりくらり・ぬらくら・のらりくらり・のらくら・ぼやかす・無節操・洞ヶ峠・言を左右にする・言葉を濁す・小心・弱気・引っ込み思案・気弱・内弁慶・陰弁慶・臆病・大人しい・こわがり・内気・怯懦・怯弱・意気地なし・小胆・小心翼翼・弱腰・薄弱・惰弱・柔弱・軟弱・優柔不断・柔い・柔・弱弱しい・女女しい・弱音を吐く・音を上げる・悲鳴を上げる・気が弱い・腰が弱い・肝が小さい・肝っ玉が小さい~ 例文 - 彼女はなんとかして復讐しようと焦っていた。~ 読み方 - あ↱せ↴る
彼処
意味 - 〘代名〙 他称。話し手、聞き手両者から離れた場所を指し示す(遠称)。(イ) あの場所。また、漠然とした場所や方向をさし、「ここ」と対比して用い、「あちこち」の意にもなる。※平家(13C前)一「あそこに追ひかけ、ここに追っつめ」※あさぢが露(13C後)「あそこに燈台かしこに屏風など置きてありくを」(ロ) 両者が了解し合える特定の場所をぼかしていう。例の所。※夢を植える(1975‐76)〈清岡卓行〉バス停留所「そのかわり、あそこは、しだいに、痛いほど勃起してくる」(ハ) 物事や事態の進展の度合をいう。「あそこまでしなくてもよい」~ 例文 - None~ 読み方 - None
値
意味 - [音]チ(漢) [訓]ね あたい[学習漢字]6年〈チ〉1 物のねうち。「価値」2 数の大きさ。「極値・数値・同値・絶対値・偏差値」3 出あう。「値遇」〈ね〉「値段/高値・安値」~ 例文 - 整地すれば、その土地は値段が上がるだろう。~ 読み方 - あ↱たい
値する
意味 - [動サ変][文]あたひ・す[サ変](「…にあたいする」の形で)それをするだけの値打ちがある。ふさわしい価値がある。相当する。「称賛に―・する」[類語]堪える・足りる・足る・相応・対応・相当・応分・分相応・適当・適切・適正・適確・至当・妥当・穏当・好適・適合・合致・即応・正当・順当・ぴったり・それなり・頃合い・程合い・手頃・適う・適する・合う・沿う・そぐう・当てはまる・当を得る・見合う・調和・釣り合う・似合う・即する・兼ね合い・均衡・平衡・バランス・マッチ~ 例文 - 彼の理論は一考に値する。~ 読み方 - あ↱たいする
私
意味 - [1] 〘名〙① 公(おおやけ)に対して、その人個人に関すること。自己一身にかかわること。うちうちのこと。※古今(905‐914)雑体・一〇〇三「これにそはれる わたくしの おいのかずさへ やよければ〈壬生忠岑〉」※大鏡(12C前)一「むかしより帝王の御領にてのみさぶらふところの、いまさらにわたくしの領になり侍らんは」② 公平さ、公正さを欠いた、その人本位の好悪などの感情。えこひいきする心。不平等なとりはからい。私情。私心。※守護国界主陀羅尼経平安中期点(1000頃)「諸の人王私(ワタクシ)無く、平等にして能く国の政を治む」③ 自分の利益をはかって不法を行なうこと。自己の利益のために、不法に公共の財物を自分のものとすること。※仮名草子・清水物語(1638)上「その主君のめしつかひやうのわたくしなるよりおこり候」④ 公然ではないこと。公の手続きを経ないこと。ひそか。内々に。秘密。隠密。※義経記(室町中か)三「され共介の八郎はいまだ見えず、わたくしに広常申けるは」⑤ 自分勝手。ほしいまま。※俳諧・去来抄(1702‐04)故実「古式を敗り給ふ事も有。されど私に敗るは稀也」⑥ 「わたくしあきない(私商)」の略。※洒落本・浪花色八卦(1757)龍胆卦「綿初穂のわたくし、新麦のぬけものが銭と化して」[2] 〘代名〙 自称。男女ともに丁寧な言い方として、多く目上の人に対して用いる。また、今日では、改まった言い方をする時などにも用いる。※春のみやまぢ(1280)八月二日「わたくしの硯一番に立てられて」※玉塵抄(1563)九「わたくしは天子王位のいやしい私な者ぞ。家臣称レ私、ここらにも吾を卑下して私と云ぞ」~ 例文 - 私がご馳走します。~ 読み方 - わ↱たくし
当たり
意味 - None~ 例文 - None~ 読み方 - あ↱たり
当たり前
意味 - None~ 例文 - None~ 読み方 - None
他人
意味 - 〘名〙 =あだびと(他人)※書紀(720)允恭一一年三月(図書寮本訓)「是の歌、他人(アタシヒト)に不可聆(なきかせそ)」~ 例文 - None~ 読み方 - た↱にん
彼方此方
意味 - (「あちこち」の変化した語)[1] 〘代名〙 =あちこち(彼方此方)(一)※洒落本・通仁枕言葉(1781)「あっちこっちへ云ひやって、仕めへにゃァつかみ合」[2] 〘形動〙 =あちこち(彼方此方)(二)※人情本・春色辰巳園(1833‐35)三「私と仇吉んとあっち此方(コッチ)なら、おまへもそんな愚智をいって」~ 例文 - None~ 読み方 - None
彼方
意味 - 〘代名〙 (「あち(彼方)」の変化した語)① 他称。話し手、聞き手から離れた方向などを指し示す(遠称)。また、二つの物のうち、話し手、聞き手から遠い方の物を指す。※杜詩続翠抄(1439頃)二「大雨水両涯漫々としてあっちのきしの馬牛不可弁也」※虎明本狂言・末広がり(室町末‐近世初)「まだそこにおるか。あっちへうせおれ」② 名詞的用法。(イ) 冥土(めいど)。あの世。※歌舞伎・籠釣瓶花街酔醒(1888)四「十に八九は冥土(アッチ)の者」(ロ) 遊里。※人情本・英対暖語(1838)初「あれが里(アッチ)の癖だアナ」(ハ) 外国。※浮世草子・好色一代男(1682)八「いにしへ安部仲麿は、古里の月を、おもひふかくは読れしに、我はまた、あっちの月、思ひやりつると」~ 例文 - None~ 読み方 - None
彼方此方
意味 - (「あちこち」の変化した語)[1] 〘代名〙 =あちこち(彼方此方)(一)※洒落本・通仁枕言葉(1781)「あっちこっちへ云ひやって、仕めへにゃァつかみ合」[2] 〘形動〙 =あちこち(彼方此方)(二)※人情本・春色辰巳園(1833‐35)三「私と仇吉んとあっち此方(コッチ)なら、おまへもそんな愚智をいって」~ 例文 - None~ 読み方 - None
悪化
意味 - 〘名〙 人の品行や物事の状態などが悪くなること。※商法(1899)二八五条「資産状態が著しく悪化」~ 例文 - その患者は日ごとに病状が悪化している。~ 読み方 - あ↱っか
呆気ない
意味 - 〘形口〙 あっけな・し 〘形ク〙 (「ない」は接尾語) 物事が思ったより貧弱、簡単で、もの足りない。また、予期に反して簡単で張り合いがない。※雑俳・柳多留‐三(1768)「あっけない壱歩か蛍飛びしまひ」~ 例文 - None~ 読み方 - None
悪口
意味 - 〘名〙① 人をあしざまに言うこと。また、その言葉。悪言。わるくち。※吾妻鏡‐建暦三年(1213)五月七日「以二義村一称二盲目一、為二悪口一之上」※曾我物語(南北朝頃)九「宵にあっこうせられしそのねたに、わざと口を裂かるる」 〔漢書‐王尊伝〕② =あっく(悪口)※どちりなきりしたん(一六〇〇年版)(1600)二「くちにとなふる事はあっこうまうごをのがしたまはんためなり」[語誌]仏教語「あっく(悪口)」より出た語。一二世紀以前の資料に確例が見出せないので、主として鎌倉幕府の「御成敗式目‐第一二条・悪口咎事」制定以降に通行したものとみられる。~ 例文 - None~ 読み方 - None
あっさり -easily
意味 - None~ 例文 - None~ 読み方 - None
圧迫
意味 - 〘名〙① 力でおさえつけること。圧力を加えること。※医範提綱(1805)一「其膿若し胸腔内に漏泄して留瀦すれば肺及び横膈を圧迫して其運動の機を妨け」② 心理的、精神的に威圧感を与えること。また、勢力をもって政治的、軍事的に相手をおさえつけること。※吾輩は猫である(1905‐06)〈夏目漱石〉一一「喧嘩も昔しの喧嘩は暴力で圧迫するのだから却って罪はなかったが」[語誌]漢籍には用例が見当たらず、また、ロプシャイトの「英華字典」にも、“press” や “pressure” の訳語としては「圧迫」の文字は見えない。日本の文献では、①の意味で、蘭学資料にみえる例が古く、医学や化学の分野において、オランダ語の翻訳に起源を持つものと考えられる。~ 例文 - その政府は国民を圧迫した。~ 読み方 - あ↱っぱく
扱い
意味 - 1 操作すること。処理すること。「この器具は扱いが難しい」「小荷物扱い所」2 待遇・応対のしかた。「扱いが公平だ」「客の扱いがうまい」3 ある身分・役割・状態にあるものとして接すること。「部長扱い」「子供扱い」「機密扱い」4 紛争・訴訟などの仲裁をすること。また、その調停者。仲裁。調停。「よいところへ―がはいったと云ってよろこぶ者もあり」〈谷崎・盲目物語〉5 看護すること。介抱すること。「対の方のわづらひける頃は、なほ、その―に、と聞こしめしてだに」〈源・若菜下〉~ 例文 - None~ 読み方 - あ↱つかい
集まる
意味 - [動ラ五(四)]1 多くの人や物が一つところに寄る。「友は類をもって―・る」「野鳥が―・る公園」「募金が―・る」2 人々の気持ちなどが集中する。注がれる。「世間の同情が―・る」[可能]あつまれる[用法]あつまる・つどう――「教会に集まる(集う)信者たち」「同窓生たちは年に一度母校に集まる(集う)」などでは相通じて用いられる。◇「集う」には、「共通の意志をもった者が」の意があり、今日では多く人に限って用い、やや文章語的である。人以外では「寄付が集まる」「花に虫が集まる」のように、「集まる」が用いられる。◇類似の語に「群がる」「たかる」がある。「群がる」は「野次馬が群がる」「花に群がる蜂」のように用いて一か所に群れのように集まっているようすをいい、「たかる」は「蟻が砂糖にたかる」のように、集中的に群がっているようすをいう。[類語]集う・群がる・群れる・屯・駆け付ける・殺到・すだく・たかる・固まる・参集・揃う・寄り合う・寄り集まる・寄り集う・馳せ集まる・馳せ参ずる・馳せつける・勢揃い・集合・集結・オンパレード~ 例文 - 彼の講演会にはたくさんの聴衆が集まっていた。~ 読み方 - あ↱つま↴る
誂える
意味 - [動ア下一][文]あつら・ふ[ハ下二]1 自分の思いどおりに作らせる。注文して作らせる。「洋服を―・える」「寿司を―・える」2 人に頼んでさせる。「佐用氏にゆきて老母の介抱を苦に―・へ」〈読・雨月・菊花の約〉[類語]築く・作る・拵える・仕立てる・形作る・作り出す・作り上げる・仕立て上げる~ 例文 - None~ 読み方 - None
圧力
意味 - 〘名〙 押しつける力。① 物体が他の物体を押す力。物理では二つの物体が接触面を境にして、互いにその面に垂直に押し合う単位面積当たりの力をいう。単位に、Pa (パスカル)、dyn/cm2、kgw/cm2 などがある。※物理全志(1875‐76)〈宇田川準一訳〉一「外来の圧力を脱するときは物皆膨脹して故形に復し」② 人を威圧する力。人に圧迫を加える力。※牛肉と馬鈴薯(1901)〈国木田独歩〉「如何(どう)にかして此古び果てた習慣(カストム)の圧力(アツリョク)から脱れて」~ 例文 - None~ 読み方 - あ↱つ↴りょく
当て
意味 - [名]1 行動の目当て。目標。目的。「当てもなくうろつく」2 将来に対する見通し。先行きの見込み。「借金を返す当てがない」3 心の中で期待している物事。頼り。「父からの援助は当てにできない」4 酒に添える食べ物。肴。つまみ。「酒の当て」5 借金のかた。抵当。「此指環…を―に少し貸して頂戴な」〈魯庵・社会百面相〉6 (他の語の下に付いて)㋐保護するためにあてがうもの。「ひじ当て」「すね当て」㋑ぶつけあうこと。「鞘当て」[接尾](宛)名詞・代名詞に付く。1 配分する数量・割合を表す。あたり。「ひとり宛二個」2 送り先・差し出し先を示す。「下宿宛に荷物を送る」[類語](2)見通し・見当・読み・見込み・見極め・目当て・目安・目処・展望・目標・予測・予想・予期・目星・計算・予定・可能・可能性・有り得る・ポシブル・ポシビリティー・プロバビリティー・将来性・蓋然性・公算・成算・心当て・伸び代・予見・予知・余地・予断・目算・駄目で元元・駄目元/(3)望み・脈~ 例文 - None~ 読み方 - あ↱て
宛
意味 - [1] 〘形動タリ〙 そっくりそのままであるさま。※最暗黒之東京(1893)〈松原岩五郎〉二〇「宛(エン)たる彼の大入道の面影は至る処に存在して」[2] 中国の地名。現在の河南省南陽。春秋時代の楚の街で、秦代に県となった。~ 例文 - 同一差出人から同一受取人に宛てて郵袋という、文字通り袋に印刷物を入れて郵送します。~ 読み方 - None
当て字
意味 - 日本語を漢字で書く場合に、漢字の音や訓を、その字の意味に関係なく当てる漢字の使い方。狭義には、古くから慣用の久しいものについていう。「目出度し」など。借り字。~ 例文 - None~ 読み方 - None
当てはまる
意味 - None~ 例文 - None~ 読み方 - None
当てはめる
意味 - None~ 例文 - None~ 読み方 - None
宛てる
意味 - None~ 例文 - 同一差出人から同一受取人に宛てて郵袋という、文字通り袋に印刷物を入れて郵送します。~ 読み方 - あ↱てる
跡継ぎ
意味 - None~ 例文 - None~ 読み方 - None
後回し
意味 - 順番を変えてあとに遅らせること。「宿題を後回しにする」[類語]据え置き・保留・留保・棚上げ・棚に上げる・ペンディング・二の次・お預け・猶予~ 例文 - None~ 読み方 - None
貴女
意味 - [1] 〘名〙 (「ぎじょ」とも) 身分の高い女性。※康頼本宝物集(1179頃)下「志賀寺の聖人の行業つもれども貴女にこいする事もありき」※源平盛衰記(14C前)三五「貴女(ギジョ)の遺(なこり)を惜つつ時移るまで籠居たり。彼の貴女(ギじょ)と申は松殿殿下基房公の御娘」[2] 〘代名〙 対称。同等もしくはそれ以上の女性に対し、軽い敬意をもって用いる語。あなた。~ 例文 - None~ 読み方 - None